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天埜説明員 ただいま漁港の用途であっても商港の指定を運輸省でやっているという
お話でございました。その点について一言申し上げます。
港湾につきましては原則として運輸省でやることになっておりまして、そのうちもっぱら漁業の用に供する漁港についてのみ
農林省ということになっておりまして、漁業に使っておりましてもその他に使っておりましても、漁港の指定をしないうちは運輸省でやることになっております。それから次の点でございますが、
港湾の区域内の海岸堤塘につきましては、これは運輸省の所管といたしまして責任を持ってやっておるわけでありまして、その点漁港につきまして
農林省がやり、その他について建設省がやるというような点一貫性もございますし、同一の湾内で同じような高潮が来るというようなことも
考えられますので、その点は連絡を密にしております。そこで
考えられる高潮に対して十分対応できる構造、高さによって
復旧していきたいという方針でおります。それから海岸の工事は非常に急ぎますので、これは一カ所こわれていてもすぐ次にやられるということがございます。御指摘の
通りでございまして、私の方といたしましても、普通の
港湾の
災害は三・五・二でやっていきたい方針でおりますが、それにもかかわらず堤塘につきましては何とかして一年次でやっていくという心がまえでおります。ただ、実は九号、十二号につきましては、私の方は九号が起りました際に、非常に事態容易ならぬということで
災害査定に先だちましてすぐに係官を派遣いたしまして、そうして各箇所について応急の
復旧方針の打ち合せと指示をさせるようにいたしました。しかし実際の
災害査定につきましては、これは県の方の事務の都合上非常に手が足りなくて因っておられまして、ことに漁港の
災害の査定をする手と、普通の
港湾の
災害の査定をする手とが重複いたしますので、それに非常にお忙しいので、それでは漁港の分を先にやっていただきましょう、その後応急の指示はしてありますし、方針も打ち合せをしてありますので、さしあたりのさしつかえはまず少いと
考えられるので、あとにいたしましょう、こう言っておりましたところ、また次の大
災害が起りましたので、それでこれはもう放任できないということで一括参りまして、去る二日に大体査定を終りまして、ただいま帰京の途にあります。従って詳しい箇所ごとのことはまだ実はわかっておりません。しかし大体のことはさしあたり九号のときに派遣した係官からよく事情を聞いておりまして、今のような海岸のことについては、どうしても一カ年でやってしまわなければならないというふうに
考えておる次第でございます。