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安田説明員 経済局長と御相談をしておる点をかわって申し上げます。自作農維持
資金のもとの
ワク作りは
農地局で立案いたしまして、経済局でまた審査してもらって、
農林省として外へ出す形でありますが、農林水産
委員会の
決議としての四項、
資金ワクの拡大、五億円を下らざるものを九億円との間においてどうするかということは、御
決議でありますのでむしろ
意味は
委員会の方からお聞きしたいのであります。しかし私は御
決議になりました
意味を、五億円を下らざるものとはっきり書いてありますが、
被害の実態に応じて
被害地に特別に自作農維持
資金というものがいくのを、この際
被害に対応してそのくらいいくように、しかし別途、自作農維持
資金も全国的に足りないくらいでありますので、
被害県として都道
府県に割り当てる別途の
資金もある、その
合計が、目下の
ワクの残は九億ある、こういうことで
ワク全体の拡大をはかって御
決議の御
趣旨に沿うように努力すべきである、こう理解をいたしております。そこで実はここ数日を待って
府県に出そうかと思いまして、局内また経済局内と打ち合せておりますものは、まず年間二十五億円の
ワクのうち十六億円が当時配られておりましたが、ちょうど御
決議のあったときの
府県の実情を見ますと、
資金が多いのではありませんけれ
ども、手続上その他のことでありましょうが、別途手続を簡素化することを考慮中でございますが、それを別としまして、約三億
融資残が残っておりました。すなわち各県に割当てた十億は消化済みということで三億は残っておりました。そこで早急に
被害の実態がわかった場合に、これを
被害県に重点を置き
融資する
意味で指導するとともに残りの九億について、例を言いますと
被害ワクとでも言うべきものを分けて、
被害県に重点を置いて、その残りを
一般の自作農維持創設の目的の方へ使うように何とか分けることにおいて考慮する、別途
ワクの増大をはかるという考えをもちまして四億円を——十二
号台風、また最近実情がわかりつつありますので、十五
号台風の今までわかっておる
状況を加味しまして、その累積した本年の
被害状況を中心にしまして
被害県に四億を配分したらどうかと思っておるわけです。そのほかには当然
ワクの増大のことも考えまして、四億を加えて九億を十億にした、一億増加というわけですが、十億くらいにいたしますと
ワクの拡大は一応確実のようでございますので、六億を
一般自作農維持創設
資金として
被害の多い少いにかかわらず、本来の自作農維持
資金として分けたらどうか、そういうふうにいたしまして、なお足らないところはその十億の
ワク、厳密に言いますと
被害単独の
ワクは四億のようになりますが、それでなお足りないところは中央から割当しませんで、
府県の実情に即してもっと必要である、こういうことを申請をいただいて逐次
ワクの増大を
資金の供給側とあわせてやっていくのが穏当な
方法だと思って研究を了しつつあるのであります。最終まで至っておりません。結局においては五億でもあり五億でもないようなことになりますが、しかしなぜそう考えておるかと申しますと、十六億の残っておったうち、三億が必ず
被害県に行く。四億は今年特別に出そう。
ワク全体は年で申しますと、二十五億が二十六億になるように
被害と特に限定しない。自作農創設
資金は六億になるわけであります。本来は五億しかありませんが、これが全県に行く。ところが北海道を中心にしました冷害の
被害が相当多いものでありますので、あそこは単作地帯でございますので、別途の施策も必要と思いますが、自作農創設維持としても必要でございますので、これには相当の
ワクを要しなくちゃいかぬ。これはまた北海道には限らないと思うのでございます。そこでそれは御
趣旨に沿いますような相当な
ワクの拡大をはかるように今協議中であるわけでございます。