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1956-10-30 第24回国会 衆議院 農林水産委員会 第60号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十一年十月三十日(火曜日)     午後一時五十五分開議  出席委員    委員長 村松 久義君    理事 笹山茂太郎君 理事 芳賀  貢君       五十嵐吉藏君    伊東 岩男君       木村 文男君    楠美 省吾君       小枝 一雄君    中馬 辰猪君       綱島 正興君    原  捨思君       本名  武君    松野 頼三君       赤松  勇君    伊瀬幸太郎君       石村 英雄君    神田 大作君       中村 時雄君    永井勝次郎君       森 三樹二君    山本 幸一君       渡辺 惣蔵君  委員外出席者         農林政務次官  大石 武一君         農林事務官         (大臣官房総務         課長)     伊達  博君         農林事務官         (農林経務局農         政課長)    保坂 信男君         農林事務官         (振興局総務課         長)      酒折 武弘君         農 林 技 官         (林野庁指導部         長)      仰木 重蔵君     ————————————— 十月三十日  委員大橋武夫君、淡谷悠藏君、石田宥全君、田  中幾三郎君、中村英男君及び日野吉夫君辞任に  つき、その補欠として加藤常太郎君、石村英雄  君、赤松勇君、神田大作君、山本幸一君及び渡  辺惣蔵君が議長の指名で委員に選任された。     ————————————— 本日の会議に付した案件  昭和三十一年旱害及び台風第十五号による農林  水産業被害対策に関する件  麦類売渡し価格に関する件     —————————————
  2. 村松久義

    村松委員長 これより会議を開きます。  農林漁業災害対策について調査を進めます。まず第十五号台風による農林漁業災害対策について、台風等による農林漁業災害に関する小委員長より報告を求めることにいたします。小委員長綱島正興君。
  3. 綱島正興

    綱島委員 農林水産委員会台風等による農林漁業災害に関する小委員会における台風第十五号等農林漁業災害対策について、その審議の経過並びに結果につきまして御報告申し上げます。  去る九月二十五日から二十七日にかけて四国各県及び和歌山県、三重県等を襲った台風第十五号は、農林水産関係に大きな被害を与え、本委員会はさっそくこれが現地調査のために委員の派遣を決定いたしまして、十月十二日から二十日にわたる間、和歌山、愛媛、高知及び三重の四県について調査を行い、十月二十六日その報告を聴取いたしたのであります。  十月三十日に小委員会を開き、被害対策について種々検討いたしました結果、第十五号台風等農林水産業被害対策については、農林水産物及び施設の受けた被害の甚大であり、その対策の早急を要する実情にかんがみ、また被害の性格は本年度冷害、第九号台風及び第十二号台風被害事項にすべて含まれるものであるとの小委員各位の一致した意見が出ましたので、そのためこれらの被害対策はすでに十分審議が尽されておりますので、各項審議はこれを省略し、あらためて第十五号台風等対策として具体的には各事項を示さないこととし、すべてこの対策は本年度の各災害についての対策の例に準じて、諸般助成措置を講ずべきであるとの結論に達し、次のような小委員会の決定を見た次第であります。すなわち、    昭和三十一年旱害及び台風第十五号(十月二日豪雨を含む)による農林水産業被害対策に関する件   本年夏季において西南各地において発生した旱害及び九月二十五、二十六、二十七日に四国各県、和歌山県、三重県等を襲つた台風第十五号により、農地、農林業施設水陸稲蔬菜類かきのり養殖施設真珠筏等農林水産業の受けた被害は、本委員会行つた調査の結果に徴するも、全く軽視できないものがある。   よつて政府は、これらの災害に対しても、さきに本委員会が決定した本年度冷害及び第九号、第十二号台風による農林水産業被害対策の例に準じ、諸般助成措置を講ずべきである。  右決議する。 こういう結論を小委員会として得たのでございます。  右御報告申し上げます。
  4. 村松久義

    村松委員長 ただいまの小委員長の御報告に対して、政府及び小委員に対する御質疑はございませんか。——御質疑はなしと認めます。  この際お諮りをいたします。ただいまの綱島委員長の御報告通り委員会におきまして、昭和三十一年旱害及び台風第十五号による農林水産業被害対策に関する件について決議を行いたいと存じます。その案文はお手元に配付いたしてある通りでありますので、この際朗読を省略して小委員会結論を本委員会決議といたしたいと存じますが、御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 村松久義

    村松委員長 御異議なしと認め、さように決定いたしました。  なお本決議取扱いにつきましては委員長に御一任を願います。     —————————————
  6. 村松久義

    村松委員長 次に麦類売り渡し価格について発言を求められておりますので、この際これを許します。山本幸一君。
  7. 山本幸一

    山本(幸)委員 過ぐる二十七日以来、麦類売り渡し価格につきまして本委員会でいろいろ審議を重ねたのでありますが、その結果両党間でいろいろ協議をいたしまして、両党一致意見によって次のような決議を行うことにいたしたのであります。この際その決議文を朗読いたしたいと思います。    麦類売渡し価格に関する件   最近の食糧事情に伴い、麦類売渡し価格は、歩留り、対米比価との関係において適正を欠くものと認められ、そのため、実需者たる加工業者は、倒産相次ぐ実情にあり、その窮状は、誠に寒心にたえないところである。   仍つて政府は、速かに所定の手続を経て生産者価格に影響をあたえない方途を以つて売渡し価格を適正に設定すべきである。  右決議する。  昭和三十一年十月三十日      衆議院農林水産委員会 このような決議をいたしましたので、よろしくお願いをいたします。
  8. 村松久義

    村松委員長 ただいま山本委員発言の両党共同提案麦類売り渡し価格に関する件を本委員会決議とするに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 村松久義

    村松委員長 御異議なしと認めてさように決定いたしました。なお本決議取扱いにつきましては委員長に御一任を願いたいと存じます。  なおこの際政府において御発言があれば承わります。
  10. 大石武一

    大石説明員 ただいまの御決議のうち台風第十五号による被害に対する御決議につきましては、十分に御趣旨を尊重いたしまして一生懸命努力いたします。  次にただいまの麦類価格の問題でございますが、これもいろいろと手続はたくさんございますけれども、できるだけその手続を踏みまして、御趣旨を尊重してこれの実現方に努力いたす所存でございます。
  11. 村松久義

    村松委員長 本日はこれにて散会いたします。   午後二時三分散会