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1956-06-03 第24回国会 衆議院 農林水産委員会 第47号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十一年六月三日(日曜日)     午前十一時三十一分開議  出席委員    委員長 村松 久義君    理事 吉川 久衛君 理事 笹山茂太郎君    理事 白浜 仁吉君 理事 助川 良平君    理事 田口長治郎君 理事 中村 時雄君    理事 芳賀  貢君       赤澤 正道君    足立 篤郎君       安藤  覺君    石坂  繁君       大森 玉木君    加藤常太郎君       川村善八郎君    木村 文男君       楠美 省吾君    小枝 一雄君       中馬 辰猪君    綱島 正興君       原  捨思君    本名  武君       松浦 東介君    横井 太郎君       赤路 友藏君    淡谷 悠藏君       伊瀬幸太郎君    稲富 稜人君       小川 豊明君    神田 大作君       田中幾三郎君    中村 英男君       日野 吉夫君  出席政府委員         農林政務次官  大石 武一君         農林事務官         (大臣官房長) 谷垣 專一君         食糧庁長官   清井  正君  委員外の出席者         農林事務官         (大臣官房総務         課長)     檜垣 好文君         専  門  員 岩隈  博君     ————————————— 六月一日  委員加藤常太郎君及び中馬辰猪君辞任につき、  その補欠として古川丈吉君及び木崎茂男君が議  長の指名で委員に選任された。 同日  委員木崎茂男君及び古川丈吉君辞任につき、そ  の補欠として中馬辰猪君及び加藤常太郎君が議  長の指名で委員に選任された。 同月二日  委員横井太郎君辞任につき、その補欠として石  坂繁君が議長の指名で委員に選任された。 同月三日  委員伊東岩男君及び足鹿覺君辞任につき、その  補欠として横井太郎君及び中村英男君が議長の  指名で委員に選任された。 同日  委員横井太郎君辞任につき、その補欠として伊  東岩男君が議長の指名で委員に選任された。     ————————————— 五月三十日  農産物価格安定法の一部を改正する法律案(芳  賀貢君外八名提出、衆法第六七号) 六月一日  地方競馬会法案(小林政夫君外一名提出、参法  第一二号)(予) 同月二日  農林漁業組合再建整備法の一部を改正する法律  案(小枝一雄君提出、衆法第七一号) の審査を本委員会に付託された。     ————————————— 本日の会議に付した案件  閉会中審査に関する件  中央卸売市場法の一部を改正する法律案(内閣  提出第九九号)(参議院送付)  農産物価格安定法の一部を改正する法律案(芳  賀貢君外八名提出、衆法第六七号)  凍霜害による農業災害対策に関する件  農地改革の成果の保持に関する件  昭和三十年産いも類澱粉政府買入に関する件  請願審査小委員長より報告聴取  請 願  一 急傾斜地帯農業振興臨時措置法の有効期間   延長に関する請願(原茂君紹介)(第八四   号)  二 同(下平正一君紹介)(第八五号)  三 同(中村時雄君紹介)(第一七二号)  四 同(松平忠久君紹介)(第二三四号)  五 台風常襲地帯における農林水産業の災害防   除に関する特別措置法制定に関する請願(八   木昇君紹介)(第一八〇四号)  六 同外一件(大坪保雄君紹介)(第一八五三   号)  七 積雪寒冷単作地帯農業振興のための補助単   価引上げ等に関する請願(鈴木善幸君紹介)   (第二〇一〇号)  八 桜島の噴火降灰による農業被害措置に関す   る請願(山中貞則君紹介)(第二二一三号)  九 同(池田清志君紹介)(第二三三〇号)  一〇 福島県の凍霜害対策確立に関する請願外   一件(助川良平君紹介)(第二二二三号)  一一 桑園の凍霜害対策確立に関する請願(大   高康君紹介)(第二三〇八号)  一二 山梨県の凍霜害による被害農家救済に関   する請願(荻野豊平君紹介)(第二三一〇   号)  一三 島根県の凍霜害対策確立に関する請願(   中村英男君紹介)(第二三六三号)  一四 凍霜害地における農林漁業資金の貸付条   件変更に関する請願(五十嵐吉藏君紹介)(   第二四五四号)  一五 群馬県の凍霜害対策確立に関する請願(   五十嵐吉藏君紹介)(第二四五五号)  一六 農業災害に関する特別立法措置の請願(   五十嵐吉藏君外二名紹介)(第二二五六号)  一七 八向村を新農村建設特別指導村に指定の   請願(松澤雄藏君紹介)(第二三二九号)  一八 新農業団体設置反対に関する請願(淺   香忠雄君外五名紹介)(第一二八号)  一九 同(中馬辰猪君外一名紹介)(第一二九   号)  二〇 同(山下榮二君紹介)(第一四一号)  二一 同(中馬辰猪君外一名紹介)(第一六四    号)  二二 同(河上丈太郎君紹介)(第一六五号)  二三 同(吉田賢一君紹介)(第一六六号)  二四 同(山口丈太郎君紹介)(第一六七号)  二五 同(前田房之助君紹介)(第一六八号)  三八 同(佐々木良作君紹介)(第一九八号)  二七 同(五島虎雄君紹介)(第二三一号)  二八 同(渡海元三郎君紹介)(第二三二号)  二九 同(坊秀男君紹介)(第二三三号)  三〇 同(有田喜一君紹介)(第三七〇号)  三一 同(伊東岩男君外五名紹介)(第三七一    号)  三二 同(山本粂吉君外三名紹介)(第三七二   号)  三三 同(大高康君外二名紹介)(第四一五   号)  三四 同(田中武夫君紹介)(第四一六号)  三五 同(植木庚子郎君紹介)(第四一七号)  三六 同(永田亮一君紹介)(第四九八号)  三七 同(五島虎雄君紹介)(第五二八号)  三八 同(中村寅太君紹介)(第五二九号)  三九 同(大西正道君紹介)(第五三   〇号)  四〇 同(川崎末五郎君紹介)(第六七八号)  四一 同(平野三郎君紹介)(第七一八号)  四二 同(植村武一君外四名紹介)(第七一九   号)  四三 同(河本敏夫君紹介)(第七四九号)  四四 同(長井源君紹介)(第七五〇号)  四五 同(木村俊夫君紹介)(第七五一号)  四六 同(田中久雄君紹介)(第八〇〇号)  四七 同(中井徳次郎君紹介)(第八〇一号)  四八 同(田中幾三郎君紹介)(第八〇二号)  四九 同(愛知揆一君外五名紹介)(第八三六   号)  五〇 同(佐々木更三君外三名紹介)(第八三   七号)  五一 同(周東英雄君外三名紹介)(第八三八   号)  五二 同(臼井莊一君外二名紹介)(第八三九   号)  五三 同(中垣國男君外三名紹介)(第八四〇   号)  五四 同(小林郁君外三名紹介)(第八四一   号)  五五 同(久野忠治君外三名紹介)(第八五八   号)  五六 同外一件(石山權作君紹介)(第九〇五   号)  五七 同(西村力弥君紹介)(第九〇六号)  五八 同(石山権作君紹介)(第九四七号)  五九 同(石田宥全君紹介)(第九四八号)  六〇 同(山本粂吉君紹介)(第九四九号)  六一 同(田口長治郎君外四名紹介)(第九八   四号)  六二 同(床次徳二君紹介)(第九八五号)  六三同(山本粂吉君紹介)(第九八六号)  六四 同(石田宥全君紹介)(第九八七号)  六五 同(橋本登美三郎君外一名紹介)(第一   〇五九号)  六六 同(橋本登美三郎君外一名紹介)(第一   六〇号)  六七 同(三木武夫君外四名紹介)(第一〇八   四号)  六八 同(熊谷憲一君外一名紹介)(第一〇八   五号)  六九 同(山崎厳君紹介)(第一〇八六号)  七〇 同(石田宥全君紹介)(第一一三三号)  七一 同(稲富稜人君紹介)(第一一三四号)  七二 同(田中稔男君紹介)(第二三五号)  七三 同(林譲治君外二名紹介)(第一一六二   号)  七四 同(佐竹晴記君紹介)(第一二二二号)  七五 同(五十嵐吉藏君紹介)(第一五九九   号)  七六 同(下平正一君紹介)(第一九九一号)  七七 同(原茂君紹介)(第二〇二三号)  七八 同(西村彰一君紹介)(第二二六八号)  七九 新農業団体設置反対等に関する請願(   星島二郎君外四名紹介)(第一六〇〇号)  八〇 新農業団体設置に関する請願(五十嵐吉   藏君紹介)(第八五七号)  八一 新指導農業団体法制定に関する請願(北   村徳太郎君紹介)(第一二八三号)  八二 同(伊東岩男君紹介)(第一二八四号)  八三 同外二件(堀川恭平君紹介)(第一二八   五号)  八四 同外一件(前田房之助君紹介)(第一三   〇二号)  八五 同(加藤常太郎君紹介)(第一三〇三   号)  八六 同(橋本龍伍君紹介)(第一三〇四号)  八七 同(砂田重政君紹介)(第一三〇五号)  八八 同(白浜仁吉君紹介)(第一三〇六号)  八九 同(田子一民君紹介)(第一三〇七号)  九〇 同(小山長規君紹介)(第一三〇八号)  九一 同(中馬辰猪君紹介)(第一三〇九号)  九二 同(藤本捨助君紹介)(第一三一〇号)  九三 同(山本猛夫君紹介)(第一三一二号)  九四 同(古井喜實君紹介)(第一三一二号)  九五 同(椎熊三郎君紹介)(第一三一三号)  九六 同(小澤佐重喜君紹介)(第一三一四   号)  九七 同外十三件(野田武夫君紹介)(第一三   一五号)  九八 同(内藤友明君紹介)(第一三三二号)  九九 同(淺香忠雄君紹介)(第一三三三号)  一〇〇 同外一件(河本敏夫君紹介)(第二二   五四号)  一〇一 同(大平正芳君紹介)(第一三五五   号)  一〇二 同外八件(池田清志君紹介)(第一三   九〇号)  一〇三 同(河本敏夫君紹介)(第一三九一   号)  一〇四 同(川野芳滿君紹介)(第一三九二   号)  一〇五 同外十一件(野田武夫君紹介)(第   一四六三号)  一〇六 同外三件(内田常雄君紹介)(第一   四六四号)  一〇七 同外六件(福井順一君紹介)(第一   四六五号)  一〇八 同外六件(千葉三郎君紹介)(第一四   六六号)  一〇九 同(本名武君紹介)(第一四六七号)  一一〇 同(有馬英治君紹介)(第一四六八   号)  一一一 同(奧村又十郎君紹介)(第一四六九   号)  一一二 同(薩摩雄次君紹介)(第一四七〇   号)  一一三 同(松田鐵藏君紹介)(第一四七一   号)  一一四 同(大倉三郎君紹介)(第一四七二   号)  一一五 同(薄田美朝君紹介)(第一四七三   号)  二六 同(須磨彌吉郎君紹介)(第一四七四   号)  一一七 同(植木庚子郎君紹介)(第一四七五   号)  一一八 同(笹山茂太郎君紹介)(第一四七六   号)  一一九 同(神田博君紹介)(第一四七七号)  一二〇 同(高見三郎君紹介)(第一四七八   号)  一二一 同(西村直己君紹介)(第一四七九   号)  一二一 同外一件(堀内一雄君紹介)(第一四   八〇号)  一二三 同(伊藤郷一君紹介)(第一四八一   号)  一二四 同外二件(小泉純也君紹介)(第一四   八二号)  一二五 同(町村金五君紹介)(第一四八三   号)  一二六 同(小林信一君紹介)(第一四八四   号)  一二七 同(南條徳男君紹介)(第一五一二   号)  一二八 同外十二件(小金義照君紹介)(第一   六一九号)  一二九 同(相川勝六君紹介)(第一六二〇   号)  一三〇 農業団体整備強化に関する請願(木   村文男君紹介)(第一三三四号)  一三一 農業委員会の強化に関する請願(田子   一民君紹介)(第一三五六号)  一三二 同外一件(鈴木善幸君紹介)(第一六   二一号)  一三三 新農業団体設置に関する請願(松山義   雄君紹介)(第一六一八号) 一三四 任意共済事業農協一元化   に関する請願(川崎末五郎君紹介)(第五六   号)  一三五 農業共済団体事務費国庫負担増額に関   する請願(鈴木善幸君紹介)(第四二一号)  一三六 農林省札幌統計調査事務所移転に関す   る請願(小平忠君紹介)(第一五一一号)  一三七 農林漁業組合再建整備法施行期限延   長に関する請願(白浜仁吉君紹介)(第二〇   五七号)  一三八 臨時肥料需給安定法等廃止に関する請   願(井谷正吉君紹介)(第二二五四号)  一三九 農地改革の行過ぎ是正に関する請願(   山口喜久一郎君紹介)(第三号)  一四〇 同(坊秀男君紹介)(第四号)  一四一 同(内田常雄君紹介)(第五号)  一四二 同(黒金泰美君紹介)(第一八号)  一四三 同外七件(田中龍夫君紹介)(第四三   号)  一四四 同(久野忠治君紹介)(第五七号)  一四五 同(高村坂彦君紹介)(第七六号)  一四六 同外一件(小笠原三九郎君紹介)(第   七七号)  一四七 同(眞崎勝次君紹介)(第一六九号)  一四八 同(松澤雄藏君紹介)(第一七〇号)  一四九 同(二階堂進君紹介)(第二〇〇号)  一五〇 同(保利茂君紹介)(第二〇一号)  一五一 同(加藤精三君紹介)(第二○二号)  一五二 同外六十五件(渡海元三郎君紹介)(   第二三〇号)  一五三 同外三件(灘尾弘吉君紹介)(第三三   九号)  一五四 同外一件(高橋等君紹介)(第四一四   号)  一五五 同(椎名悦三郎君紹介)(第五三一   号)  一五六 同(草野一郎平君紹介)(第五八八   号)  一五七 同(河野金昇君外五名紹介)(第五八   九号)  一五八 同(堤康次郎君紹介)(第五九〇号)  一五九 同(松岡松平君紹介)(第五九一号)  一六〇 同(小林郁君紹介)(第五九二号)  一六一 同(中垣國男君紹介)(第五九三号)  一六二 同(今井耕君紹介)(第五九四号)  一六三 同(渡海元三郎君紹介)(第五九五   号)  一六四 同(江崎真澄君紹介)(第六六二号)  一六五 同(黒金泰美君紹介)(第七一七号)  一六六 同外九件(河本敏夫君紹介)(第七四   八号)  一六七 同(山本猛夫君紹介)(第八四二号)  一六八 同外二件(永山忠則君紹介)(第八七   九号)  一六九 同(千葉三郎君紹介)(第一一九〇   号)  一七〇 同(宇田耕一君紹介)(第一六一七   号)  一七一 同(廣瀬正雄君紹介)(第二一八九   号)  一七二 同(宇田耕一君紹介)(第二三二八   号)  一七三 農地改革による犠牲者救済に関する請   願(加藤常太郎君紹介)(第五八号)  一七四 同(藤本捨助君紹介)(第五九号)  一七五 同(大平正芳君紹介)(第七八号)  一七六 耕地整備事業費国庫補助増額に関する   請願(平田ヒデ君紹介)(第七四七号)  一七七 耕地地すべり地災害防止対策事業費国   庫補助に関する請願(塚田十一郎君紹介)(   第三七三号)  一七八 開拓不適地の返還措置に関する請願(   前田正男君紹介)(第五三六号)  一七九 未墾地買収費増額に関する請願外二件   (細田綱吉君紹介)(第八四四号)  一八〇 中部上北開田事業促進に関する請願(   小笠原八十美君外一名紹介)(第四六八号)  一八一 かんがい用排水機設置費国庫補助に関   する請願(佐藤觀次郎君紹介)(第六六三   号)  一八二 加勢蛇川沿岸地内のかんがい施設事業   促進に関する請願(足鹿覺君紹介)(第七二   一号)  一八三 平鹿郡の土地改良事業促進に関する請   願(笹山茂太郎君紹介)(第一八二〇号)  一八四 藤沢用水改良事業促進に関する請願(   高瀬傳君紹介)(第一五一〇号)  一八五 立田村土地改良事業促進に関する請願   (江崎真澄君紹介)(第二三〇九号)  一八六 浜名湖庄内村地先水面干拓工事反対   に関する請願(長谷川保君紹介)(第一八九   三号)  一八七 枯沼干拓工事施行に関する請願(橋本   登美三郎君紹介)(第一九四七号)  一八八 開拓道路北方崎線の開設に関する請願   (小牧次生君紹介)(第一九七四号)  一八九 開拓道路北方崎線の開設に関する請願   (池田清志君紹介)(第二二四〇号)  一九〇 慶光寺地内開拓農道新設に関する請願   (松澤雄藏君紹介)(第二〇八〇号)  一九一 耕土培養事業費国庫補助に関する請願   (加藤常太郎君紹介)(第四六七号)  一九二 前波部落に電気導入設備資金融資に関   する請願(松澤雄藏君紹介)(第二三二四   号)  一九三 亜麻、ちよ麻事業振興対策確立に関   する請願(横路節雄君紹介)(第三七四号)  一九四 同(芳賀貢君紹介)(第四一八号)  一九五 わら工品の需給安定対策確立に関する   請願(赤城宗徳君紹介)(第七五二号)  一九六 国産しゆろ生産業の危機打開対策確立   に関する請願(世耕弘一君紹介)(第二二一   号)  一九七 農産物価格安定法の一部改正に関する   請願(中馬辰猪君紹介)(第四六六号)  一九八 同(池田清志君紹介)(第四九七号)  一九九 同(原捨思君紹介)(第六二〇号)  二〇〇 同(山下榮二君紹介)(第七二〇号)  二〇一 同(池田清志君紹介)(第七九六号)  二〇二 同(原捨思君紹介)(第七九七号)  二〇三 同(床次徳二君紹介)(第九八三号)  二〇四 同(島村一郎君紹介)(第一〇八七   号)  二〇五 同(石田宥全君紹介)(第一一三七   号)  二〇六 さつまいもでん粉政府買上げに関す   る請願(池田清志君紹介)(第一九九号)  二〇七 同(伊東岩男君紹介)(第一二八二   号)  二〇八 国立伝貧研究所設置の請願外四件(   石坂繁君紹介)(第三三八号)  二〇九 同(助川良平君紹介)(第三六二号)  二一〇 同外一件(助川良平君紹介)(第四六   五号)  二一一 同(助川良平君紹介)(第七九八号)  二一二 家畜取引法案等に関する請願(中馬辰   猪君紹介)(第一三九四号)  二一三 同(池田清志君紹介)(第一三九五   号)  二一四 同(中馬辰猪君紹介)(第一八一九   号)  二一五 二戸郡地方を集約酪農地域に指定等の   請願(山本猛夫君紹介)(第一五六八号)  二一六 日本中央競馬会法の一部改   正に関する請願(中馬辰猪君外三名紹介)(   第四一九号)  二一七 日本中央競馬会法政府納付金の比率   改正に関する請願(小笠原八十美君外六名紹   介)(第一五四二号)  二一八 同(稲富稜人君紹介)(第一九四八   号)  二一九 地方競馬民営移管反対に関する請願   (江崎真澄君紹介)(第二一九五号)  二二〇 みつばち転飼費軽減に関する請願(三   浦一雄君紹介)(第一六六八号)  二二一 めん羊事業振興に関する特別措置法制   定の請願(松浦東介君紹介)(第二四九九   号)  二二二 米の配給量増加等に関する請願外一件   (柳田秀一君紹介)(第五三号)  二二三 砂糖の食糧管理特別会計移管反対に関   する請願(池田清志君紹介)(第一八八号)  二二四 米の統制継続に関する請願(池田清志   君紹介)(第七九九号)  二二五 米の予約集荷制度継続に関する請願(   高村坂彦君外一名紹介)(第八四三号)  二二六 昭和三十年産米価に関する請願(井谷   正吉君外三名紹介)(第二五〇二号)  二二七 強化合成米の育成に関する請願(松野   頼主君外十五名紹介)(第一六六七号)  二二八 農家に酒及び砂糖特配に関する請願(   小枝一雄君紹介)(第二五三〇号)  二二九 国立食糧科学研究機関設置に関する請   願(小笠公韶君紹介)(第二二一六号)  二三〇 国有林売払延納代金償還期限延長に   関する請願(松浦周太郎君紹介)(第一九   号)  二三一 林業の金融対策確立に関する請願(前   田正男君紹介)(第五三九号)  二三二 林道費増額に関する請願(田中利勝君   紹介)(第三四〇号)  二三三 林道開設費国庫補助増額に関する請願   (本名武君紹介)(第五三二号)  三二四 門桁、向市場・駅間に林道開設の請願   (足立篤郎君紹介)(第一九七五号)  二三五 尾川林道開設の請願(田中幾三郎君紹   介)(第二〇二四号)  二三六 林業災害補償制度確立に関する請願(   前田正男君紹介)(第五三七号)  三二七 富山県の森林雪害対策確立に関する請   願(松岡松平君紹介)(第二五六号)  三二八 富山県の森林雪害対策確立に関する請   願(内藤友明君紹介)(第一八七一号)  三二九 造林事業対策確立に関する請願(前田   正男君紹介)(第五三八号)  二四〇 造林事業促進に関する請願(北澤直吉   君紹介)(第五九七号)  二四一 水源地保護のための植林対策確立等に   関する請願(森三樹二君紹介)(第二五〇〇   号)  二四二 貝守深山国有林野払下に関する請願(   三浦一雄君紹介)(第五六三号)  二四三 向山国有林野払下げに関する請願(世   耕弘一君紹介)(第二四五三号)  二四四 治山事業促進に関する請願(藤枝泉介   君紹介)(第四七八号)  二四五 森林組合の育成強化に関する請願(前   田正男君紹介)(第五三三号)  二四六 林業技術研究費国庫補助増額等に関す   る請願(前田正男君紹介)(第五三四号)  二四七 林産物の価格安定に関する請願(前田   正男君紹介)(第五三五号)  二四八 小樽輸出インチ材協同組合に原木払下   げに関する請願(椎熊三郎君紹介)(第七二   二号)  二四九 公有林野官行造林地部分権解除に関   する請願(池田清志君紹介)(第二二九三   号)  二五〇 笠間営林署管轄区域の一部変更に関す   る請願(船田中君紹介)(第二一九〇号)  二五一 農林漁業金融公庫法の一部改正に関す   る請願(鈴木善幸君紹介)(第五九六号)  二五二 三陸沖並びに常磐沖高潮による水産関   係被害対策確立に関する請願(田中利勝君紹   介)(第三四一号)  二五三 三陸沖暴風雨による水産関係被害復旧   促進に関する請願(鈴木善幸君紹介)(第四   二二号)  二五四 暴風浪による水産関係被害救済措置に   関する請願(鈴木善幸君紹介)(第六二五   号)  二五五 漁業信用基金協会の運営改善に関する   請願(鈴木善幸君紹介)(第六二三号)  二五六 漁具保険における分損の取扱に関する   請願(鈴木善幸君紹介)(第六二九号)  二五七 漁船損害補償法の一部改正に関する請   願(鈴木善幸君紹介)(第六三〇号)  二五八 魚価安定のための基本対策確立に関す   る請願(鈴木善幸君紹介)(第六二四号)  二五九 夏まぐろの処理販売改善に関する請願   (鈴木善幸君紹介)(第六二七号)  二六〇 国費による魚群探見飛行実施に関する   請願(鈴木善幸君紹介)(第六二八号)  二六一 水産資源保護法に基く予算措置に関す   る請願(上林山榮吉君紹介)(第二五〇一   号)  二六二 いわし不漁対策確立に関する請願(鈴   木善幸君紹介)(第六三二号)  二六三 漁族保護のため水質汚濁防止に関する   請願(森清君紹介)(第一二二九号)  二六四 農薬による水産関係被害救済措置に関   する請願(井手以誠君紹介)(第二五〇三   号)  二六五 北洋さけ、ます流網漁業への転換促進   に関する請願(鈴木善幸君紹介)(第六二六   号)  二六六 さんま漁業の限定操業に関する請願(   鈴木善幸君紹介)(第四二三号)  二六七 もかさめ延縄漁業の許可に関する請願   (鈴木善幸君紹介)(第四二四号)  二六八 旋網漁業の調整に関する請願(鈴木善   幸君紹介)(第六二一号)  二六九 漁船建造並びに合成繊維漁網購入のた   めの融資わく拡大に関する請願(鈴木善幸君   紹介)(第六二二号)  二七〇原水爆実験に伴う水産関係損害補償に関   する請願(鈴木善幸君外一名紹介)(第二〇   二号)  二七一 島野浦漁港の整備促進に関する請願(   相川勝六君紹介)(第五四号)  二七二 土々呂漁港の整備促進に関する請願(   相川勝六君紹介)(第五五号)  二七三 遠別漁港の築設促進に関する請願(芳   賀貢君紹介)(第一九七号)  二七四 東北地方の漁港修築工事に対する国庫   負担率引上げ等の請願(愛知揆一君紹介)(   第一〇八八号)  二七五 同(田中利勝君紹介)(第一一三八   号)  二七六 綾里漁港の修築工事促進に関する請   願)(鈴木善幸君紹介)(第一八〇三号)  二七七 種市漁港修築に関する請願(鈴木善幸   君紹介)(第一九一九号)  二七八 一湊漁港改築費予算化に関する請願(   原捨思君紹介)(第二一四七号)  二七九 漁港法の一部改正に関する請願(鈴木   善幸君紹介)(第三二〇七号)  二八〇 長崎漁港を特別重要漁港に指定の請願   (鈴木善幸君紹介)(第二二〇三号)  二八一 八戸漁港を特別重要漁港に指定の請願   (鈴木善幸君紹介)(第三二〇四号)  二八二 焼津漁港を特別重要漁港に指定の請願   (鈴木善幸君紹介)(第二三〇五号)  二八三 下関漁港を特別第三種漁港   に指定の請願(鈴木善幸君紹介)(第二三〇六号)     —————————————
  2. 村松久義

    ○村松委員長 これより会議を開きます。  中央卸売市場法の一部を改正する法律案を議題といたし、審査を進めます。  討論に入ります。討論はありませんか。——なければ採決いたします。  本案に賛成の諸君の起立を求めます。   〔総員起立〕
  3. 村松久義

    ○村松委員長 起立総員。よって本案は原案の通り可決すべきものと決しました。  なお本案の委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 村松久義

    ○村松委員長 御異議なしと認め、さように決定いたします。     —————————————
  5. 村松久義

    ○村松委員長 去る五月三十日付託になりました芳賀貢君外八名提出農産物価格安定法の一部を改正する法律案を議題といたし、審査に入ります。  まず本案の趣旨について提出者の説明を求めます。芳賀貢君。
  6. 芳賀貢

    芳賀委員 ただいま議題となりました農産物価格安定法の一部を改正する法律案につきましては、お手元に配付いたしました提案理由の説明に詳細記載してありますので、これを速記録に譲ることにいたしますが、御了承願います。
  7. 村松久義

    ○村松委員長 ただいまの文書は速記録に掲載することにいたします。     —————————————   「農産物価格安定法の一部を改正   する法律案」提案理由説明書  只今議題になりました「農産物価格安定法の一部を改正する法律案」につきまして、その提案理由を御説明申し上げます。  先に第二十三国会において芳賀貢君外十三名により、全く同一題名、同一内容の法律案提出せられ、今国会にこれを継続して審議して参ったのでありますが、その取扱いについて協議の結果、同案は撤回せられることとなり、ここに改めて自民、社会両党共同提案にかかる本案を提出することとした次第であります。  御承知の如く、農産物価格安定法は、昭和二十八年に制定せられ、今日まで、米麦についで重要な農産物であるいも類及びなたねについて、これが正常な価格水準から低落することを防止する上において相当の効果を発揮してきたのであります。しかるに、最近においては、これまた重要な農産物である大豆が、海外相場の影響その他諸種の原因により異常な価格の低落を来し、農家経済に深刻な影響を与えておるのであります。  大豆栽培農家は、殆んど、開拓者若しくは積雪寒冷地帯或は僻遠地域の零細畑作農家であって、その主作物たる大豆の価格の異常な下落は、これらの農家に対して容易ならぬ打撃を与えるものであります。  よって、このような事態に対処し、生産農家の経営安定をはかるため、この際農産物価格安定法改正して、同法を大豆に適用し、もって、正当な需給均衡価格の実現を図り得る途を拓くととが、農業政策上緊要であると存ずる次第であります。  以上が本法案を提出するに至った理由であります。  以下改正案の内容について、概略の御説明を申し上げますと、第一点は、本法の適用農産物である甘しょ生切干、甘しょでん粉、馬鈴しょでん粉、なたねに更に大豆を加え、正常水準価格より低落した場合は政府がこれを買入れることができるようにしたことであります。  第二点は政府の買入価格を定める方式については、なたね同様の政令の定める算式とするようにしたことであります。  その他の事項については、本法適用農産物と同様の取扱いといたしております。  以上が、この法案の大要、でありますが、何とぞ慎重御審議の上すみやかに御可決あらんことをお願いする次第であります。     —————————————
  8. 村松久義

    ○村松委員長 質疑に入ります。質疑はありませんか。——質疑がなければ、本案は予算を伴う法律案でありますので、この際国会法の規定にて内閣に意見を述べる機会を与えることにいたします。大石政務次官。
  9. 大石武一

    ○大石(武)政府委員 ただいま御提案になりました法案の御趣意については、賛成でございます。農林省といたしましても、十分に食管会計の現状とにらみ合せまして、生産の確保、増強その他いろいろな面で十分検討いたしまして、御趣意に沿うように努力いたす所存でございます。
  10. 村松久義

    ○村松委員長 これより討論に入ります。討論はありませんか。——なければ直ちに採決いたします。  本案に賛成の諸君の起立を求めます。   〔総員起立〕
  11. 村松久義

    ○村松委員長 起立総員。よって本案は原案の通り可決すべきものと決しました。  なお本案の委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  12. 村松久義

    ○村松委員長 御異議なしと認め、さように決定いたします。     —————————————
  13. 村松久義

    ○村松委員長 これより請願審査に入ります。  今国会において本委員会に付託になりました請願は、二百八十三件であります。以上の各請願は、昨日請願審査委員会において審査をいたしましたのでこの際小委員長より報告を求めることにいたします。芳賀貢君。
  14. 芳賀貢

    芳賀委員 ただいまより請願審査委員会の審議の結果を簡単に御報告申し上げます。  第二十四回国会において農林水産委員会に付託されました請願件数は、二百八十三件でありまして、そのうち、請願日程第五より第一六、第一八より第七九、第二二五、第二六、第一七六より第一八五、第一八七より第二一一、第二一五より第二一八、第二二一及び第二二二、第二二四及び第二二五、第二二七より第二三六、第二三九より第二四二、第二四四より第二四七、第二四九及び第二五〇、第二五五及び第二五六第二五八より第二六四、第二六九より第二八三の各請願は、いずれもその趣旨は妥当なるものと認め、採択の上、内閣に送付すべきものと議決し、日程第一より第四、第二一より第二一四、第二五二より第二五四の各請願はいずれも議院の議決を要しないものと決しました。なお、日程第一七、第八〇より第一三四、第一三七より第一七五、第一八六、第二一九及び第二二〇、第二二三、第二二六、第二三七及び第二三八、第二四三、第二四八第二五一、第二五七、第二六五より第二六八、以上の各請願は、なお慎重に検討すべきものと認めた次第であります。  この際特に御報告申し上げておきますが、今回保留といたしました請願件数は、総数百十件でありました。このうちには、新農業団体設置に関する請願及びとれに類する請願五十五件及び農地改革の行き過ぎ是正に関する請願及びこれに類する請願三十七件を含んでおります。前者の新農業団体設置に関する請願等につきましては、今後なお引き続いてこれを研究すべきものとして、保留すべきものと決定いたしたのであります。後者の農地改革行き過ぎ是正に関する請願等の取扱いにつき、これを保留と決した理由は次の通りであります。  すなわち、終戦後、占領軍当局により各種の占領政策が実施せられたのでありますが、これらのうち、農地改革諸法令は、農村の民主化と農業生産力の増進を目的として制定され、諸種の困難を排除して遂行され、他に比類を見ない成果を上げるに至ったのであります。今後の農業政策は、この成果を恒久的に維持し、民主主義の基盤である自作農の育成を中心に展開して参らなれけばならぬものと確信いたしておるものであります。しかるに近来解放農地に対する国家補償を要求し、戦前に見ましたような土地所有権の復活を内容とした農地法改正を企図する運動が抬頭し、中にはこれを不純な利己的目的に悪用する者すら現われ、その影響を受けて、各地に小作地取り上げが頻発しておりますことは、まことに遺憾千万と申さなければならないのであります。言うまでもなく、戦後の急激なる経済的変動に順応することができずして没落し、または特別の理由により苦境に陥った一部の旧地主の生活保護については、別途これに救済の手を差し伸べますることは、当然でありまするが、農地改革の基本精神をゆがめるがごとき企てに対しては、いかなる理由によるかを問わず、これを了承することはできないのであります。われわれとしては、農地買収の対価は適正であった旨の最高裁判所の判決を支持するものであり、また政府に対しては、農地改革以前の地主制の復活をはばみ、耕作者の地位の安定と、農業生産力の増進を目的とする現行農地法を厳正に実施することを要求するものであって、これらの基本方針に反するいかなる請願をも採択することが、できないのであります。小委員会としては本件に関する請願のすべてを保留といたしました理由は、以上でございます。なおこの問題については、後刻、政府の所信をただすことといたし、請願審査委員会の報告は、これをもって終ります。
  15. 村松久義

    ○村松委員長 お諮りいたします。ただいまの小委員長の報告の通り決するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  16. 村松久義

    ○村松委員長 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。なおただいま決定いたしました各請願委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任を願いたいと存じますが御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 村松久義

    ○村松委員長 御異議なしと認めさよう決定いたしました。  なおすでに御承知のことと存じますが、本委員会に参考のため送付されました陳情書は、澱粉の政府買上げ等に関する陳情書ほか百三十三件であります。念のため御報告いたします。     —————————————
  18. 村松久義

    ○村松委員長 この際お諮りいたします。本日をもって会期も終了いたしますので、農業委員会等に関する法律の一部を改正する法律案芳賀貢君外十二名提出農林漁業組合再建整備法の一部を改正する法律案昭和二十九年度までの災害に係る農林水産業施設の災害復旧事業の実施についての善後措置に関する法律案並びに食糧及び肥料に関する件、畜産及び蚕糸に関する件、農地及び林野に関する件、漁価、漁船及び漁業制度に関する件、公海漁業及び沿岸漁業に関する件、農業団体及び水産業団体に関する件、農業災害及び漁業災害に関する件、農林水産金融に関する件、以上の案件につきましては、閉会中も適宜審査をいたしたいと存じます。御承知の通り委員会が閉会中も審査をするためには、議院の議決で特に付託されることが必要でありますので、この際以上の案件について閉会中も審査をいたしたい旨を議長に申出たいと存じますが御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕     —————————————
  19. 村松久義

    ○村松委員長 御異議なしと認め、その旨議長に申出ることにいたします。
  20. 村松久義

    ○村松委員長 次に閉会中の委員派遣の件についてお諮りいたします。ただいま議長に申し出ることに決しました案件で院議により本委員会に付託になりました場合は、その審査のため現地調査の必要が生ずることも予想されますので、その際はすべて委員長に御一任を願い、議長に対し、委員派遣の承認を求めることにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  21. 村松久義

    ○村松委員長 御異議なしと認めさよう取り計らいます。  暫時休憩いたします。    午前十一時四十四分休憩      ————◇—————    午後零時二十九分開議
  22. 村松久義

    ○村松委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。
  23. 吉川久衛

    ○吉川(久)委員 私は自民、社会両党の共同になる農地改革の成果の保持に関する決議案を提案いたします。  まず案文の朗読をいたします。    農地改革の成果の保持に関する件   農地改革は、農村の民主化と農業生産力の増進を目的として遂行されたものであって、その成果は他に類を見ない。今後の農業政策はこの成果を維持し、民主主義の基盤である自作農の育成を中心に展開せらるべきものである。   しかるに近時開放農地に対する国家補償に関連し、戦前の土地所有権の復活を内容とした農地法改正を企図する運動が抬頭し、各地に小作地取上げが頻発していることは寔に遺憾である。   本委員会は、農地買収が適法であった趣旨に鑑み、政府が農地改革以前の地主制の復活を阻み、耕作者の地位の安定と農業生産力の増進を目的とする現行農地法を厳正に施工するとともに、創設された自作農の維持育成について万全の措置を講ずべきことを期待する。    右決議する。     昭和三十一年六月三日        衆議院農林水産委員会
  24. 村松久義

    ○村松委員長 ただいま吉川久衛君より両党共同の決議案として提案されました農地改革の成果の保持に関する件を本委員会の決議とするに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  25. 村松久義

    ○村松委員長 御異議なしと認めさように決定いたします。  この際、本決議に対する政府の所見を求めます。
  26. 大石武一

    ○大石(武)政府委員 ただいまの御決議に対しまして農林省の見解を申し上げます。  もちろん農林省といたしましては、農地法は耕作者の地位の安定と農業生産力の増進を目的として制定せられたものでありまして、この趣旨に違反するような改正は絶対に考えておりません。なお、農地買収の対価は適正であるという最高裁判所の判決もございますので、いわゆる解放農地について補償するというようなことは全然あり得ないことでございます。
  27. 村松久義

    ○村松委員長 なお本決議の取扱いにつきましては委員長に御一任を願います。     —————————————
  28. 村松久義

    ○村松委員長 昭和三十年産いも類澱粉の政府買い入れの問題について発言を求められておりますの、で、この際、これを許します。小川豊明君。
  29. 小川豊明

    ○小川(豊)委員 私は自由民主党、日本社会党による昭和三十年産いも類澱粉政府買入に関する決議案を提案いたします。  案文を朗読いたします。   昭和三十年産いも類の価格に関し昨年十月十五日の農林水産委員会において、昭和三十年産いも類の大豊作に基く価格下落の事態に対処し、政府は、昨年度買入価格を下廻らない価格で澱粉及び切干いもの無制限買入措置を講ずべきことを決議し、河野農林大臣もまた、この決議を尊重して善処すべき旨を答弁している。しかるに、その後における甘藷澱粉の需給事情及び価格の推移は、千四百八十万貫の政府購入にも拘わらず、引続き軟調を示し、本年度の植付を控えたいも作農家に対し、多大の不安を与えている。   よって、政府は、右の決議及び大臣答弁の趣旨に即応し、速急に昭和三十年度甘藷澱粉につき、生産者団体の調整保管分一千万巻の追加買上げを行い、もって農産物の価格安定政策の遂行に遺憾なきを期すべきである。   右決議する。    昭和三十一年六月一日       衆議院農林水産委員会  以上でございます。
  30. 村松久義

    ○村松委員長 ただいま小川豊明君より提案されました両党共同提案の決議案に対して、本委員会の決議とするに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  31. 村松久義

    ○村松委員長 御異議なしと認め、さように決定いたしました。  この際、本決議に対する政府の意見を求めます。
  32. 大石武一

    ○大石(武)政府委員 ただいまの御決議の趣旨を十分に体しまして、万全の処置をいたす方針であります。今後も引続き努力いたします。
  33. 村松久義

    ○村松委員長 なお、本決議の取扱いにつきましては委員長に御一任を願いたいと存じます。     —————————————
  34. 村松久義

    ○村松委員長 次に、凍霜害による農業被害対策について政府より発言を求められておりますので、この際、これを許します。谷垣官房長。
  35. 谷垣專一

    ○谷垣政府委員 四月及び五月にわたりましての凍霜害並びに一部地区にありました雪害等の対策に関しまして御報告申し上げたいと思います。  お手元に資料を配布しておきましたが、営農融資に関しましてはお手元に配布してあります天災等による資金融通の暫定措置法の適用に関する政令を、五月一日に閣議決定をいたしまして施行いたして参りたいと考えております。これの融資総額は二十五億、利子補給等に対しましては五千万の支出を予定いたしております。これは当委員会で御決議がありましたように、二十八年来の災害等で、いわゆる連年災害を受けております農家に対しまして、借りかえ等をいたして実際的に償還期限を延期する措置をとりますために、一月当りの融資額を連年災害の人たちには十万というふうに引き上げております。連年災害を受けない農家に対しましては従来の例によりまして五万ということにいたしております。なお本法律によります貸付期限の問題でございますが、連年災害に関しましては三年、及び開拓農家、果樹等の栽培者に対しては四年というふうに、従来のものよりも一年ずつ延期をいたしております。  それから別の表の昭和三十一年発生凍霜害対策経費の方を御説明申し上げたいと思います。総額は五億三十四万円で、樹勢回復の肥料代に対しましては、当委員会で御決議に相なりましたけれども、いろいろと折衝いたしました結果、三分の一の肥料代ということにおさまりましたことははなはだ残念に思いますが、こういう次第になっております。  病害虫防除に関しましては、若干適応いたします薬剤を種類をふやしておりますが、薬剤費の二分の一の助成をするということにいたしております。新しい対策といたしまして長野、山梨、群馬等の高冷地帯に五月中旬に起りましたところの雪害等の対策費として、主として苗しろの対策のために二百二十九万円計上いたしております。  それから凍霜害の予防のために、主として果樹地帯につきまして重油燃焼器等の施設をいたして、またそれを実行いたしましたものがあるわけでありますが、燃焼器の購入費につきまして補助を与えるために二千四百三十二万円を予定いたしております。  蚕種代につきましては、晩秋蚕用といたしまして七千七百九十三万円を計上いたしました。  稚蚕共同飼育に関しましては、千七百十二万円を計上いたしたわけでありますが、これは内用といたしましては、春蚕応急稚蚕の飼育県等、あるいは組合等でやります場合の委託いたしまする共同飼育の経費につきまして補助をいたしております。  なお夏秋蚕に対しましても、違蚕をいたしました場合の予備蚕児の共同飼育をいたしましたものに対して助成をいたしたいと考えております。  それから稚蚕共同桑園設置でございますが、これも新規の対策でございます。凍霜害の常襲地帯におきまして、養蚕農協等がその地帯の中におきましても、なお無被害地帯等がございますが、そのようなもの、あるいはまた常襲地帯から若干離れましたようなところに、稚蚕共同飼育のために必要な桑園を特に設置いたしまするような場合、これに必要な経費につきまして補助を与えて参りたいと考えております。  技術指導の関係につきましては、養蚕関係の養蚕組合の指導員等が非常に活躍いたしておりますので、その超過勤務等の手当に対して助成を与えております。  農業関係府県指導員並びに農業改良普及事業に関しまする種々な調査指導費等につきましても、それぞれ経費を計上いたしました。  次に共済団体事務費でございますが、政府の方といたしましては共済金の早期の支出をはかりますために、その手当を急いでおるわけでございますが、それらの共済団体の事務費の補助といたしまして百十万円を計上いたした次第でございます。  なおこれらの凍霜害に対しまする試験研究の経費といたしまして、従来ありました試験場の施設の整備をいたしますとか、あるいはまた現地試験地を委託してやりますような経費を計上いたしております。  大体以上のような経費を総計締めて五億三十四万円を計上いたしたわけでございます。
  36. 村松久義

    ○村松委員長 質疑の通告があります。これを許します。神田大作君。
  37. 神田大作

    神田(大)委員 時間もありませんから、とりあえず簡単に御質問申し上げたいと思います。今度の凍霜害の被害は、農林省が発表になりました五月二十一日の表がございますが、その後の実際の被害状況はどのようになっておるか御発表願いたいと思います。
  38. 谷垣專一

    ○谷垣政府委員 五月二十日現在に集計いたしまして、五月二十一日にこっちにお配りしたかと思いますが、その数字が凍霜害に関しましては最終的な数字になっております。その後群馬の山地帯、それから長野、山梨を主としまして、その地帯におきます五月十六、七日雪害がありました。これの被害はその後急速に取り調べまして、予算の要求数字等にはそれを入れまして要求いたした次第でございます。凍霜害に関しましてはその数字でございます。
  39. 神田大作

    神田(大)委員 これは五月の十五、六日にあった雪害その他の被害、それで二十一日発表後において相当被害状況が変化しておると思うのです。この変化の状況をこの委員会に正確に発表して、そうして予算を適正にとる方法をしなければならぬと思うのですが、その後何ら二十一日に発表したきり発表もなく、われわれはその後の状況がわからないのです。これは今度の対策に対して非常にますいのじゃなかろうかと思うのです。その点はどうですか。
  40. 谷垣專一

    ○谷垣政府委員 御存じの通りに、凍霜害が突発いたしました直後に調べましたものを御報告いたし、なお二十日現在で、その後の状況の調査をいたしましたものをここで統計調査部長の万から御報告いたしたと思います。その後五月の十六、七日の雪害に関しましては、実は二十日現在の凍霜害のときにはまだはっきりつかめなかったような状況でございました。従いまして、それを二十日現在の凍霜害のときには一緒に発表、できなかったのは残念に存じておりますが、十六、七日の雪害等に関しましてその後調査をいたしまして、予算の要求をいたしまする数字にとにかく加えなければ間に合わないと存じ、取り急ぎそれは加えたわけでありまして、これの御報告がおくれておりますのははなはだ遺憾でございますが、そういう事情でございましたので御了承願いたいと存じます。
  41. 神田大作

    神田(大)委員 それではその後の被害の変化の数字を発表願いたいと思います。
  42. 谷垣專一

    ○谷垣政府委員 実はその後の状況を取りまとめました数字が、あしたの月曜日か火曜日の朝くらいにでき上らせるように、今資料をやっておるわけでございます。この会期は終るわけでありますが、その数字等必要がございますれば、委員の各位のもとに、お帰りになっておりますような場合には自宅の方へ、またこちらでそのままでございましたらお届けいたしたいと考えております。  なおこの雪害の問題とともに、実は凍霜害の直後の状況から考えまして、その後の二十日の現在で調べました凍霜害で特に変化いたしておりましたものは、麦の被害が、大体当初直後に考えましたものよりもふえてございます。これは出穂いたしましたすぐ軸の下のところが凍っておるような状況になっておりまして、直後にはわからなかったようなものがその後判明いたしておりまして、被害面積、被害量が大体全国にいたしまして四割くらいの増加をいたしております。これらのものは、この予算を要求いたしましたごく当初には入っていなかった数字でございますが、その後の状況に応じましてその数字を訂正いたしましてこれらの数字も加えましたもので予算を要求いたしております。特に麦の状況がそういうように変化いたしておりますので、この点もあわせて御報告いたしたいと思います。
  43. 神田大作

    神田(大)委員 麦の被害が逐次増加しておるということですが、ここに二十一日に発表になっておるのは、被害量として三十五万八千六百四十一石となっておりますけれども、私の大体調査したところでは四十五万からふえておる。これを部外秘として発表を差し控えておるということを聞いておりますが、そういうことをしておったのでは正確な被害に基く予算の獲得はできないと思う。その点はどうして発表しないのかお尋ねします。
  44. 谷垣專一

    ○谷垣政府委員 部外秘として発表しないという資料がちょっと私わかりませんので何ですが、どういう資料かお知らせ願えばお答えいたしたいと思いますが、資料等で、外部にまだ発表しないで内部的にやっておりまして、まだ数字が少し動くというようなものは、部外秘でやっておるような格好のものもございます。この二十日の数字は、御発表いたしたものと思っておりますが……。
  45. 神田大作

    神田(大)委員 予算の獲得については、麦の被害を二十一日に発表になっている数字の四割増しというようなことで、予算獲得の基礎にしたということですが、その点はどうなんですか。
  46. 谷垣專一

    ○谷垣政府委員 私が申し上げましたのは、二十日現在出ました調査自体が、すでに直後の調査よりも、麦の場合四割くらい被害が増加しておりまして、そのことを申し上げたのであります。実は、ごく初めに私たちが大蔵省の方へとにかく要求した数字は、被害直後の数字で要求いたしております。その後被害状況が変化いたしましたので、その要求数字をそれによって訂正いたしまして、麦の被害が増加した数字でいたしております。この麦の被害は、本格的に申しますと、麦の生産量調査を数回にわたって正確にやりますが、実際問題としてはそれを待って逐次はっきりいたして参るわけであります。しかしそれでは、予算を要求いたします場合に、とても間に合いませんから、その最新の資料で、予算を要求いたしたわけでございます。
  47. 神田大作

    神田(大)委員 麦は今でもどんどん被害が増加しておるのです。実際問題として、自分で作っでおった麦がどのくらい被害があるかということ、実際刈ってみないとわからないくらいに、凍霜害の被害というものは、非常に過大になるものです。そういう意味合いにおきまして、私はその後これよりももっと甚大な被害が実際に起ってきておると思うのですが、そういうことになると、これに対する対策は、現在今発表になった予算では、不足を来たすと思うのでありますけれども、そういう場合の麦の被害に対して、その後どういう措置をとるつもりでおるかお尋ねします。
  48. 谷垣專一

    ○谷垣政府委員 これは二十八年の当時にも、麦の被害があとでふえた実情がございます。その当時の状況等の経験も経まして、麦の被害というものが、凍霜害を受けた直後においてはなかなか目に立たなくて、その後それが赤ちゃけたりしてからはっきりしてくるという性質のものだということは、実は私どもの統計調査部の方では相当経験を持っております。もちろん県に対しましてもそういう連絡をいたしておりますから、前よりも逐次その予想度が高くなっておるとは考えておりますが、これは植物の生育の問題でございますから、まだまだ研究いたすべき問題だとは存じております。そういう格好で、私の方では以前よりは正確になってきたものと思っておりますが、この被害調査の予想そのものは、端的に申しますと、実はとれてみませんと一番確実なものはわからない、これはほかの作物も同様だと思います。その間に、作物によりまして、あるいは地域によりまして、若干予想度のでこぼこが生じてくることがあろうと思いますが、そういうものはその実情に応じて、予算の額の中で、その後におきましても調整できるものは調整いたしております。それで、新しく今後予算の増額要求をいたしましてどうするかという問題は、実はそれほどの大きな見込み違いは底かろうと考えております。もちろん実情に対しまして、大きなそごがございますれば別でありますが、今のところはそういうように、従来の作物別あるいは地域別のでこぼこを、その後の実情に応じて調整のとれるだけとってやっていきたい、かように考えておる次第でございます。
  49. 稲富稜人

    稲富委員 関連してお尋ねします。政務次官がおいでになっておりますので、政務次官にお尋ねしたいと思うのでありますが、この凍霜害対策に対しましては、本委員会といたしましては慎重にこれを審議いたしました結果、農林次官も御承知の通りの決議がなされたのであります。ただいまこれに対する対策の経費を拝見いたしますと、農林委員会が決定いたしましたその決議には沿わない経費になって参っておるのであります。これは、われわれ農林委員会といたしましては実に遺憾に存ずる。われわれは何も水増しをしてこういうような基本的な数字を出したのではなくて、御承知の通り十分検討して、妥当な基本的なこれの対策というものを決定したのであります。それを何ら農林委員会に断わりなくして、こういうような対策経費というものを発表されておるのだが、その経費はどうしてこういうことになったのか、この点の経過を御説明願いたい。
  50. 大石武一

    ○大石(武)政府委員 お答えいたします。大体において委員会の御決議の趣旨に沿うて、その予算の獲得に努力したつもりでございます。大体委員会の御決議の趣旨に沿わないというところは、努力の足りないところでございまして、たとえば樹勢回復の肥料をなるべく二分の一にせよという御意見でございましたが、これは三分の一にとどまった、これは申しわけないと思っております。これも努力の足りない点を残念に思うのであります。大体においてそれ以外は、御決議の趣旨に沿うておると考えておる次第であります。
  51. 稲富稜人

    稲富委員 しかし二分の一ということを本委員会で決議をして、それを三分の一に御決定になっておるが、これは本委員会の意思というものが尊重されていないという結果になっておる、どうしてそういうことをなさるかという経過を承わりたい。
  52. 大石武一

    ○大石(武)政府委員 これは御趣旨に沿うように、二分の一の補助率でもって一生懸命大蔵当局と交渉いたしました。しかし残念ながらわれわれの努力は、三分の一を獲得しただけにとどまった、こういうことになったのであります。その点につきましては、まことに申しわけなく考える次第であります。
  53. 稲富稜人

    稲富委員 この委員会で決定をして、それに合わせて折衝をして、その結果そうなったというならば、その前に委員会において中間報告でもしてから、決定すべきであると思う。決定をしてしまってから、私たちの力の足らざるゆえ、こういう結果になりましたというのでは、私たちは釈然としないものがある。その点はどういう経緯によって大蔵当局がこれをのまなかったか。農林委員会の決定いたしましたこの数字というものが妥当でない、不当であるということをあなたの方は御認識なさったのであるか、この点を承わりたいと思います。
  54. 大石武一

    ○大石(武)政府委員 われわれは農林委員会の御決議が不当であるとは思いません。残念ながらとれなかったのであります。これは申しわけなく思っております。
  55. 稲富稜人

    稲富委員 そうすると農林当局は農林委員会の決定は妥当である、しかしながら大蔵省が聞かなかったから、その意思に沿うことができなかった、こういうことでございます。
  56. 大石武一

    ○大石(武)政府委員 大体その通りでございます。
  57. 稲富稜人

    稲富委員 あなた方はそれでもやむを得ない、こういうお考えでございますか。当委員会は、単なる委員会の質問応答によって意志表示したのじゃない。正式に委員会として決議をしておるのでありますが、その結果、事後承諾でやむを得なかったということで、果して委員会が承認できるかどうかといろ問題も起ってくると思う。しかもあなた方が委員会の決議が妥当でないとおっしゃるならばともかくも、妥当であると言いながら、財政の都合上大蔵当局が聞かなかったのでやむを得なかったというのでは、本委員会の決議というものが非常に軽視されたことになり、将来本委員会の決議というものがそういうふうに軽視され、またどんな決議でも委員会の決議は何でもないということになると、これは重大な問題であると思う。委員会はしばしばいろいろな問題を決議いたします。しかしその決議というものが、単なる聞きおくという程度で取り扱われるならば、委員会の決議というものは権威がなくなってくるのであるが、こういうことに対してどういうお考えを持っておるか。
  58. 大石武一

    ○大石(武)政府委員 私は決して委員会の決議を軽々しく考えておりません。しかし今までの例もあります通り、全部が委員会の決議通りきまっておらないと思います。これも、委員会の御決議の御趣旨はたくさんございますが、そのうちの相当の部分が入っております。でございますから、その点でごかんべんいただいて、この点だけは努力いたしましたが及ばなかったのであります。しかしだいぶ努力はいたしました。たとえば融資の問題につきましても二十五億と、この前よりも五億円ふえておる現状でございます。それから経営資金の償還年限でございますが、これも三年二年を四年三年にいたしております。あるいは月三分五厘程度ということも考えまして、その利子補給金の一千二百万円もこの中に計上しておる次第でございます。あるいは新しく獲得しましたものでは、御承知のように苗しろ対策費もよけい取っておりますし凍霜害予防対策施設費も取っております。あるいは稚蚕共同桑園設置費、あるいはその他共済団体の事務費、こういうものも取っております。その他いろいろ努力いたしまして、なるべく委員会の御決議を尊重いたしまして、その趣旨に沿うようあらゆる努力をいたしましたが、ただ二分の一が三分の一になったこの補助率だけは微力にして取れなかったのでありましてこれだけはほんとうに申しわけないと思いますが、決して委員会の御決議を無視したのではないということだけは御了承をいただきたいと思います。
  59. 稲富稜人

    稲富委員 その経過等は、あなた方は委員長に連絡か何かあって御決定になったのでありますか。委員会の決議というものはただ聞きっぱなしで、あなた方はあなたの独自で折衝なさってこういう結果が出たことになっておるのでありますか、その経過を承わりたい。
  60. 大石武一

    ○大石(武)政府委員 あるいは私たちの手落ちで、委員長に対する連絡なり報告がおくれたかもしれませんが、いろいろと御承知のように国会の情勢もごたごたいたしまして、十分にこのような経過を申し上げる時間のおくれましたことを申しわけなく思う次第であります。この程度で一つごかんべんいただきたいと思います。
  61. 村松久義

    ○村松委員長 神田大作君。
  62. 神田大作

    神田(大)委員 いま一つ基準反収の問題についてお尋ねしたいの、ですが、現在のいわゆる災害に基く基準反収、共済法の支払いの場合の基準になる反収が、大体低めにきめられておる。こうすると農家が五割も六割もの減収であっても、保険の支払いの場合の反収は二割かあるいは三割というようになって、農家の減収の率、それから共済の基準反収による減収とは別になっておる、この問題についてどうお考えになりますか。
  63. 谷垣專一

    ○谷垣政府委員 ただいまの問題は、これは村で被害評価委員が評価してやるわけであります。これをやります場合に、上部の、県の連合会等の査定と申しますか、個々に見てやるわけでありますが、そういうことできめて参ります。その際に基準というものは何だということでありますが、これはいわゆる平年作ということで考えて参るわけであります。いろいろその間に、もっと被害が大きい少いの問題はあろうと思います。そういう問題がありまして、非常に争点が起きましたような場合には、県にその審査会がございます。そこへ持って参りまして決定する、こういう順序に今の体制ではなっておるわけであります。
  64. 神田大作

    神田(大)委員 毎年農家等の生産力は高まってくるにもかかわらず、災害に対する基準反収というものは上っていない。農林省は県なりあるいは市町村に基準を示すわけですが、そうすると農家の被害の率と災害補償の対象となる損害の率とが食い違いを来たす、そういう意味において基準反収を全面的に改める必要があると私は思うのでございますが、その点についてどうお考えになりますか。
  65. 大石武一

    ○大石(武)政府委員 御趣旨ごもっともなところがあると思います。われわれも十分それを検討してみたいと思っております。
  66. 神田大作

    神田(大)委員 この末端に対する補助金の交付あるいは貸付をする場合において、昭和二十八年度にずいぶん問題になったと思うのですが、非常に不公平な配分がされて、災害のないところに補助金やあるいは貸付金が回ったり、実際災害を受けているものが非常に薄い助成金やあるいは融資しか受けられないというように、非常にでこぼこがあった、というのは被害状況の把握が粗雑であったということであります。この点、今度の災害に対しましては万全を期して、融資や助成金が確実に被害者に割り当るようにしなければならぬと思います。しかもまた二十八年度は災害を忘れたころ、半年も一年もたってからそういう助成金あるいは融資がきたというので、農民としては病気がなおってから病気見舞をもらったようなもので、ありがたみが薄い、あるいは気の抜けたような政府の施策であったと思う。そういう点に対してこれを迅速適正に行うように努力してもらいたいと思いますが、その点についてはどうお考えでありますか。
  67. 大石武一

    ○大石(武)政府委員 ただいまのお説のように一生懸命努力いたします。われわれといたしましても、できるだけ被害の状況を正確につかみたいと思いましたので、三週間もかかりまして、二十日までその集計をまとめておりました。そのあとはできるだけ早く対策をきめて、十分正しい助成なり配分ができるような時間的余裕があるように対策を立てたわけであります。御趣旨のように一生懸命努力いたしまして十分その効果を発揮いたしたい、こう念願しております。
  68. 神田大作

    神田(大)委員 最後に一点、委員長にもお願いしたいのですが、この災害問題についてこういう要望が出る前に委員会を開いて、この問題について検討し、われわれの決議が正確に実施されているかどうか、今稲富委員が申されましたように、この決議と違った施策がとられている、そういう点についてわれわれ委員会は責任を持って当局者に対して質疑をし、当局者の答弁を求めるべきなんです。ところが国会が最終の今日になって、早くやれ、早くやれというようなことで、多くの被害者が注目しているこの問題を軽視したきらいがあると思う。これは遺憾だと思う。われわれの決議が確実に行われるならばそれはいいでしょう。しかし確実に行われはしない、そしてわれわれの質疑の機会あるいは答弁の機会を与えられなかったということは、私は非常に遺憾だと思うのです。そういう意味合いにおきましてわれわれは今後も被害者の声を聞いて、適正な施策が行われているかどうか当局にただし、当局の答弁を求めなくてはならぬから、休会中においてもこの問題について継続的に審議されんことをお願い申し上げまして私の質問を終ります。
  69. 村松久義

    ○村松委員長 原捨思君
  70. 原捨思

    ○原(捨)委員 私は先般災害対策が当委員会に取り上げられました際に、桜島の爆発による災害に関して一応地元の声を政府に要望申し上げた次第でありますが、一昨日までの報告によると、すでに八十一回の爆発を続けておる。従いまして農家の被害もますます増大しておる、かように考えるのであります。聞くところによりますと、農林省としては調査にだれも派遣されていないことは、はなはだ遺憾に存じております。よって速急に調査員を派遣することをお願いしたいと思います。
  71. 大石武一

    ○大石(武)政府委員 さっそく係官を派遣いたさせたいと思います。
  72. 伊瀬幸太郎

    ○伊瀬委員 関連して。茶の害虫防除に対してニッカリンというものを使っておる。あのニッカリンが劇薬であることから、奈良県ではそれを飲んで四人死んでいる。またたまたま女の人が防除に行って、ニッカリンを使っていたがために死亡したというような悲惨事があるのですが、こういうニッカリンに対して、この前大分。パラチオン散布剤で死んだ人が出ている、それは一応改良普及員なんかの努力で最近はなくなっておるのですが、ニッカリンで五人も死亡した。しかもそれが農薬としてどの家庭にも購入できる、また貯蔵の方法が不完全で、置きっぱなしにしてあるということで、たまたまこういう問題が起きたけれども、これを契機としてこういう事件がどんどんふえてくるのではないか。これの取締りに対して当局は適当な指導をされるかどうかという問題について、お伺いしたいと思います。
  73. 大石武一

    ○大石(武)政府委員 これは、今までことにパラチオン剤でいろいろな例がございますことは御承知の通りでございます。さっそく、今までもいろいろ普及員なりあるいは指導員なりを通じまして、そのような対策について手段を講じたわけでありますが、今後も一そうこの指導方針を強化いたしまして、十分に下部まで浸透するように努力いたします。なおこれは去年でございましたか、このような農薬の劇毒なものに対して、それを使用する場合には、名前は忘れましたが、指導員なり監督員なりが、必ず村なり農協において十分に監督、指導するという法律を、私社会労働委員会におきまして作ったような記憶がございます。このような面を十分に強化いたしまして、できるだけそうした被害のないように、万遺漏なきを期したいと考えておる次第でございます。
  74. 伊瀬幸太郎

    ○伊瀬委員 それからこれは委員長に一つお尋ねしたいのですが、この間の予算委員会でわが党の今澄委員の質問中、ビキニの被爆に対する補償金のうち二千六百万円が天引されて、その天引した二千六百万円の金が各方面に渡っておるという話があった。そこで私が特に聞き捨てならぬと思ったのは、当農林委員会にもその金が渡ったということでございますが、委員長においてはそういう事実を聞いておられるかどうか。
  75. 村松久義

    ○村松委員長 ただいま伊瀬君より委員長に対しての御質疑がございました。先日の予算総会における今澄君の発言が当農林委員会に対して何らか金銭に関する体面を汚すような発言があったといいますので、私それを聞きまして、直ちに速記録を取り寄せてこれを読みました。その速記録によりますと、二千六百万円という金がビキニの補償金のうちより流されておる。それは官庁方面、外務委員会及び農林委員会という記載になっておりました。これは二千六百万円という金額でございますので、真相を直ちに十分調査いたしたいと考えたのであります。ところが先日、さらに本日において、議運において参考人を招致して、その点を追及いたしております。昨日までの経過によりますと、二千六百万円という金額は全然相違をいたしておるという結論のようであります。金額になっておりますのが大体四十万円という程度のようであります。その配付せられたるものは金銭にあらずして、マグロ自体であったり、あるいははワイシャツという、いわゆる儀礼の範囲を出ないという証言が出ておるのであります。従って今澄君の発言による二千六百万円ということは、事実無根であるという結論に到達しそうな状況でございます。しかしただいま現に参考人を呼んでいろいろ調査いたしておりますので、その結論をまってわれわれの態度を決定いたしたいと、こう考えております。おそらく本日中にこれはもちろん結果が明瞭になるような段階と思っておりますので、その際はっきりしたことを申し上げたいと思います。  但し、委員長といたしましては、前農林水産委員のうちただのお一人といえどもかような金銭に関連したる人はないということを、私は深く信じておる次第でございます。
  76. 伊瀬幸太郎

    ○伊瀬委員 大体今のお話でよく了承しましたし、私も、この間の予算委員会においては農林委員と言っていました、それからきのうの議運の証言では、これがまた水産委員になっておる。金額も二千六百万円のうちのたった四十万円、しかもそれが八十人というような多数の人に、盆とお正月の二回というようなことならば、きわめて儀礼的な範囲だと思うのです。しかしながら新聞に大きく二千六百万円が農林委員会にもばらまかれていると出たというようなことであると、何らかそこに私どもの委員会にも疑惑を招くようなおそれがある、かように考えましたので、きょうの議運の証言によりまして、その結果委員長から何か適当な声明でも一つ出してもらうようにしていただきたい、かように思います。
  77. 村松久義

    ○村松委員長 事情判明の上、適当なる処置をとります。     —————————————
  78. 村松久義

    ○村松委員長 第二十四回国会が閉会するに当りまして、当委員会も当然閉会になりますので、この際ごあいさつを申し上げたいと思います。委員全員の御精進、御努力に対して、深く敬意を表します。さらに調査室の諸君、また委員部の諸君のなみなみならぬ御援助もいただきまして、幸いにして大過なく本日に至りましたことを、私衷心よりお礼を申し上げたいと思います。  まことに皆さんの御労苦を多といたしまして、ごあいさつといたす次第でございます。(拍手)大石政務次官。
  79. 大石武一

    ○大石(武)政府委員 私、政府委員でございますが、皆さんにお礼の言葉を申し上げたいと思います。  御承知のようなふつつか者でございましたが、皆さんのおかげ、でどうやらこうやらこのような仕事を勤め上げることができまして、非常に感謝にたえない次第でございます。まことにありがとうございました。
  80. 村松久義

    ○村松委員長 暫時休憩いたします。    午後一時二十一分休憩      ————◇—————   〔休憩後は開会に至らなかった〕      ————◇—————