○谷垣
政府委員 予算の
基礎に関しました
数字の問題でいろいろ御議論があるようでございますが、これはこういう
実情に実はなっております。私たちの
調査は、桑なら桑で何
町歩、それからバレイショで何
町歩、
果樹で何
町歩ということになっております。それをずっと集計いたしまして、それで実は百
町歩という
数字が、大体今まで
限界線にきておるわけであります。決して
被害があるのにそれに
数字を出さないという趣旨ではございません。先ほど申しましたように、かなり小さい
被害で実際問題として国が手を差し伸べるまでの
対象としなくとも、何とか片づけていかれるという
数字はあると思います。それらの
数字を今までの例から見ますといろいろな作物別の
被害を全部集計いたしまして、大体全部で百
町歩程度のものが大体こちらに正式に県なり何なりからやかましく言われ、その他統計
調査部の
報告はずっと参りますけれ
ども、県から非常にやかましく言われます
数字は、そこらで縛れば、そう実際の問題といたしまして間違いがないというような見当の
数字でございます。これはもちろんそのような
数字が今までの経験から申しましてありますので、それを
予算の
計算をいたします場合の
基礎にいたしますが、これを
予算の
計算の
基礎といたしますには実は問題があるのであります。と申しますのは、先ほどから御議論がありますように、できるだけ早くそういう
数字で
大蔵省の方と折衝をいたさなければ相なりません。こういう
被害の問題でございますので、ほんとうの意味の最終
決定の
数字ということは、ある
程度動くことを実は予定しながら、全体の
数字としてのまとまりを
大蔵省の方と交渉いたしておる。こういうことに相なるわけであります。もちろんそういうことで
予算を要求いたしまして、それから両方の
意見が一致いたしまして、具体的に地方に対して指令をいたしますような場合におきましては、これはまたある
程度数字が固まったものが出てくることも御了解願えると思います。そういうような意味合いにおきまして、当初
予算の
数字といたしました
数字、その該当県がそのままであるかというと、若干その間に時日の経過の上におきまして、大した動きはないと思いますが、動きがあるということはあり得るわけであります。
予算課長は、そこのところを非常に計数を扱っておりますもので厳格な言い方をいたしましたので、若干の誤解があったかと思いますけれ
ども、そういう
程度の差異のところはお認め願ってもやむを得ないのではないかというふうに実は私も
考えておるわけであります。先ほど五十嵐先生の御
質問の御趣旨が、もしも当初要求しておったその百
町歩以上の県だけで、そのほかの県は全然出さ丈のだという、非常に厳格な御
質問であるといたしますれば、今申しましたように、後ほどの経過中におきましての
数字の
報告等の訂正、むしろそれは現実に近い確実な
数字となって参ると思いますが、その
程度の修正等はあることも一つお含みを願いたいのであります。
それから今の場合は、主としまして
補助の場合におきます問題でございますが、
融資等の場合におきましては問題は違います。各個の
農家で非常にひどい
被害がある場合は、県に
関係しないで来ることがあるわけであります。
融資もそういう場合はまた動くわけになりますが、
補助の場合には今言ったような
数字が一応のもとになりながら要求をいたしておる、こういう経緯でございます。そこらのような
事情でございますので、少し事務的な話と結論の話とがあれになりましたが、御了承願いたい。と思うのであります。