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川俣委員 少くともこの
基本に基いてあらゆる方策をとっていきますということは、国内にジャージーが非常にふえるということです。ふやして利用させるということが目的なんです。それは結局は酪農品の生産コストを下げていくところにねらいがある。そうでなければ入れたって
意味がない。終局は酪農製品の製産コストを引き下げていくというところにあると思う。引き下げるまでに至るには、それほど盛んならしめたということは、結果的から見ましてもかなり牛の値段が安くなったという現象が、
増殖になったという現象と一致してくるわけです。ふえなければいつまでも
価格が維持されていくでしょう。ふえていけば当然
価格も下ってくることが必然なのです。下らなければコストは下っていかないのです。今のような高い乳牛を入れてきて、ジャージー種を入れてきて
価格が下らないようであったならば、これは盛んになってきませんよ。従って特別な便宜を与えないでもどこへでも入るということは、特別な便宜を与えないでも利用者がふえていくということです。従って
価格が下るということを予想していかなければならない。また
価格を下げることが目的でなければならぬと思う。下げることが目的でないにしましても、生産コストを下げていくということと利用者が多くなるということは、下らなければ利用者が多くならない。ジャージー種を飼う者が多くならなければ盛んにならないですから、そこで
価格が低落するということを初めから頭に入れておかないといかないのじゃないか。しかし
価格が下るならば
輸入をとめるとかいうことじゃないでしょう。そうすると三年目には現在のような予想した
価格で入れるということは、引き取り手がない。むしろ国内の
増殖された乳牛を利用する人が多くなってくるんじゃないかということが予想されないかどうか、この点をお尋ねしたい。