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森本小
委員 私がこれだけしつこく尋ねたのは、必ずしも地位の高い方とはなっておらぬ、こういう
答弁だけれども、これは中央、地方を問わず、全部その土地のロータリー・クラブにでも入っておる
ような人ばかりで、それ以下の人は全然入っておりません。
放送の
受信者というものは、これはもう上から下まで、とにかく各階各層あらゆる人々が聞いておると私は思う。それに対して
放送番組の審議会として、一応のそういう諮問機関として妥当な
番組を編成するために意見を聞くというなら、少くとも私はこういうふうな有名人ばかりを並べるということでなしに、無名の人でも大衆を代表する人はたくさんあると思う。たとえばこの中に労働関係の代表なんかは一人も入っておらない。
国際放送の審議会あたりにおいても、総評に国際部長があれば全労にも国際部長があるし、それぞれILO等を通じて
相当国際的な視野も広い。また
国内においても、これは労働大衆が、たとえば総評なんかだったら三百万人の組織人員をかかえておる。そういう点について
考えてみると、中央、地方を問わず、ほんとうに働く人の意向を聞くという
ような代表の
委員が、残念ながらこの中には見当らぬ。この点については、私は前から非常に不思議に思うし、不満に
考えておるわけですが、そういう点はどうですか。
放送というものはあまねく国民大衆一般を対象としてやる、それがための
番組審議会であるということなら、そういうことは私はやはり公共的に超党派的に
考えていいのじゃないかと思いますが、その点はどうですか。