○
森本委員 本
請願の
請願者は、高知市帯屋町全電通高知県支部の
委員長甲藤猛君であります。
請願の
要旨は、高知電話局が自働化の
計画が本年あるやに聞くけれども、その場合、現通信部庁舎の敷地に最小限の自働局舎を建築する
計画のようであるけれども、もし事実とすれば、次のような事由により次のように変更されるよう
請願いたしますというのであります。その
趣旨を申し上げます。
一、現高知県通信部庁舎敷地に四階建(建坪延べ千二百坪)の高知電話局を建築し、自働局をも含めてこれに吸収してもらいたい。
理由、現電話局は庁舎狭隘のため、1、育児時間の付与されている職員は、現在約二十名いるか、保育
施設は設けられていない。2、交換要員の食堂は、
施設拡張のためなくなり、現在十分の広さを持たない休憩室と兼用である。3、営業課は一室に全部収容不能のため、集計係のみ監査課
事務室に置いているが、このため監査課は欠員の補充をしようにも机を置くスペアがない。4、機械課、線路課
事務室は、坪数十八坪に対し二十七名も収容している。なおこの十八坪の中には材料戸だなが相当のスペアをとり、
事務室は全く狭い。5、材料層庫は狭いため、現電報局敷地にあるバラック建を使用しているが、なお狭いのみならず、外見上もよくない。6、女子交換要員のげた箱置場は全然なく、各階段踊り場に並べてあり、通用が狭くて見苦しい。7、女子宿直室、更衣室等が全く狭隘のため、ふとんは重ねて敷き、ラッシュ時の更衣室は混雑して身動きができない。8、現通信部敷地に自働局のみ新築すれば、電話局の市外と市内が相当離れ、各課相互の連絡その他種々不便を生じ、
事務能率が非常に悪い。
二、現電話局庁舎に通信部を吸収してもらいたい。
理由、1、現道信部はそのほとんどを現在老朽バラック建に収容して
事務をとっているが、余命幾らもない建物である。従って前記により新電話局庁舎完成後通信部を現電話局に吸収し、一階を倉庫とし、現在通信部より約二キロ離れた通信部分室(材料課)をも一緒にして、二、三階を通信部
事務所及び保健、医務室、
会議室等に充当してもらいたい。2、通信部の移転先は電報局の中継機械化を待ってスペアを見つけるとの
計画もあるようだが、現通信部各課をそのスペアに吸収することは不可能と
考える。
三、配置転換に関する協約締結に際しての覚書は、第二項において「甲は企業
合理化の過程において労働条件の悪化を計る意図はない——及び第三項において「甲は配置転換を行うに当っては各事業所に於いての職場環境等の良否が必ずしも均衡がとれていない現状を認めて職場環境厚生福利
施設等の不均衡を解消するよう極力努力するの
趣旨に基き、電報電話の自働化に伴い庁舎にスペアを生じた場合は、職場環境の改善と厚生福利衛生
施設の充実に十分意を用いてもらいたい。中継機械化により生じたスペアに無理に
事務要員を詰め込む等は、およそこの覚書の
趣旨に反すると
考える。
四、実施調査に係員の派遣をお願いしたい。現在電報電話通信部は同一構内にあり、ここに約七百名の従業員が勤務しており、自働局舎建築に伴う職場環境の改善は従業員の多年の願望である。この際係員を現地に派遣され、職場の実体をつかみ、職員の声を十分開いた上建築
計画を決定するよう配慮されたい。
以上が
請願の内容であります。