○藤井
説明員 御承知のように
町村合併
促進法は今月の末以降をもって失効いたしまして、来月から新
市町村建設
促進法が全面的に施行になるわけでございまして、私たちといたしましては、来
年度の重点は、新しく生まれました新
市町村の健全な育成の基盤を造成して参るということに重点を置きまして努力して参りたい、かように
考えておる次第でございます。来
年度予算といたしまして、
自治庁といたしましては、新
市町村の建設に要する経費といたしまして、今お述べになりました程度の
予算要求をいたしておる次第でございますが、この内容は、都道
府県に対します補助金と、それから新
市町村に対しまする補助金、二つの内容に分かれておるのでございます。都道
府県に対しましては都道
府県にそれぞれ新
市町村の建設
促進の
審議会が置かれることに相なりますので、これに要する経費並びに新
市町村がそれぞれの建設
計画を
調整いたしますための指導費あるいはそれぞれの
町村に適合した
調整計画の基準を策定いたします経費等につきまして助成をいたしたい、かように
考えております。主体は新
市町村に対する補助金でございますが、これもそれぞれの
市町村に置かれまする建設
審議会に対する経費、並びに建設
計画の
調整に要する経費等のほかに、支所、出張所の統廃合等新しい
市町村の組織運営の合理化のために必要な施設の整備に要する経費を主体として要求をいたしておるような次第でございます。この支所、出張所の統合等新
市町村の組織運営の合理化に必要な経費でございますが、もちろん新
市町村の育成のためには、各省がそれぞれの立場から独自の方策を持って、しかも全体としては調和のある統一のとれた態勢のもとに育成の
措置を講じて参らなければならないことは当然でございまして、
関係の各省におかれましても、本
年度と同じような方針あるいはさらに新しい角度から来
年度についてそれぞれ
措置すべきものを考究をし
ていただいておるような次第でございます。
当庁といたしましては、それぞれの省の主管に相なりまする
事務について出しゃばって参るわけには参りません。もっぱら重点を新しい
市町村の一体性の確保、今後伸びて参りまする新
市町村の基盤の育成ということに重点を置きまして、助成の方途を講じて参りたい、かように
考えておる次第でございまして、このため必要なる道路の新設であるとか、あるいは幅員の改良事業、並びに橋梁のかけかえ、あるいは補修の事業、そのほか部落電話の架設なり有線放送事業、さらには連絡に要しまするオートバイであるとか、あるいは土木事業用のトラック等の購入助成、そのほか支所、出張所の統合等を非常に推進いたしておりますけれども、問題はこれらを収容いたしまする中心の役場に余裕がないというのが現状でございます。これらに対しまして、若干の増築の
関係の事業に対して助成の方途を講じたい、かように
考えておる次第でございます。大体一
市町村平均といたしまして積算をいたして参りますと、千三百万円程度の積算基礎が出て参るわけでございまして、これを新
市町村の平均の単価といたしまして、総事業量を出し、理想的に申せば単
年度で全部実施してしまうというのがよいのでございますが、いろんな
関係からそこまで踏み切りをつけることもできませんので、それぞれ
年度別
計画を立てまして、助成の道を講じて参りたい、かように
考えておる次第でございます。
以上概略御
説明を申し上げました。来度年の新
市町村建設に要する
予算措置についての当庁の構想でございます。