○春日
委員 私は、問題をやはり国家的
立場において、あらゆる局面においてその責任者たちが
検討を加えて、合理的にその処分をされるべきであると
考えておるのです。そこで、この問題についていろいろわれわれが調査をしたところによると、あなたが処分して用途を
考えておられまするこの飼料用というものは、これは全国酪農連合会、これは本年度五千トンの輸入を決定して、なかんずく六百トンがこの四月に輸入されて、さらにこれが追い追いと輸入されてくるという形において、今そういうようなものをもらっても困る、現実にそれは要らないのだ、こういうことが明確に答申されておる。だから、結局あなたの方が払い下げをしようと思っても、この全酪連はそんなものは要らないのだ、こういうことを明確に、これは農林省を通じてあなたの方にいっておるはずなんです。私の申し上げるのは、そのことがいいとか悪いとかいうことは別問題にして、従来長年にわたって、
一つの商習慣になってはいけないのだけれ
ども、しかし現在において現実の問題として、町の製菓
業者やアイスクリーム
業者、そういうような零細
業者たちが、こういうような方面から流れてくるものに期待をしておったというこの現実、これはやはりとらえて何らかの救済策を講じてやらなければ私はならぬと思う。これらの諸君の事業計画は、この不良品のコストに、さらにこれを二百度の高熱処理によって殺菌を施すその加工料、それから
税金、こういうようなものを加えても十分現在ならば市場採算に合うと言っておる。そうしてまたそれをもらわなければ、パン屋の生業もアイスクリーム屋の事業もビスケット屋も商売が成り立たないで困っておると言っておるんですよ。それで一方飼料屋は、これをもう手当はしているから要らないといっておる。それから
業者は、飼料の独占を期して市場に出していない。だから
業者は成り立たなくて困っておる。現在ここに何百トンかの品物を政府が手持ちしておる。だからそれをくれといったら、なるほどそういうような
意見もあるかということを冷静に判断して、そうしてそういうことの適否についてこれを白紙で
検討して、そして処理ができるかできないかを論ずべきものであって、こんなものは腐ろうとどうしようと、
国会でやっつけられたから絶対にやりません、こういうようなかたくなな偏狭なヒステリックな
答弁をするということがありますか。少くともあなたは文部省の学校給
食課長として、ここに述べられただけでもすでに何十万ポンド、トータルにして三カ年間に五十万ポンド、こういう大きな量を扱ってきて、しかもそれの中には、避けがたきいろいろな不良品が出てくる、その不良品を合理的に経済的に処分するというようなことは、あなたの職責の中の付帯事項として当然
考えられていいことだと思う。飼料用としてやるということも、それは
考えられることだけれ
ども、飼料用は飼料用として初めからそういう成分のむのが作られるのであって、少くとも学童給食用に作られた優良な品物が、輸送の途中に破損したり夾雑物が入ったら、そういうようなものを除去して、そうして完全なものにして、それが
国民の栄養のために役立つというのだったら、そういう方向へも向って大いに研究をしていくという態度が私は当然期待されることだと思うのです。それを、
国会で問題になったから、もう腐ろうとどうしようとわしの知ったこっちゃない、あなた方の陳情は受けないといって、中小商工
業者たちが団体を作って、正当のルートを踏んであなた方に陳情しているというのに、そういうようなふてくされた
答弁をするということがありますか。こういうようなことについては、一体どういうような
考え方を持っておられるか。あなた方の
考え方を
一つ述べてもらいたい。なおあなたの
答弁によると、酪農の方に出すといっておるけれ
ども、酪農の方は、現実に五千トンの輸入の割当が計画されて、すでに六百トン入ってきておって、この秋になれば過剰になるから、あれは要らぬといっておる。要らぬところにやる必要がありますか。これは飼料用として輸入したものじゃないんだから、学童給食用に充てることができないならば、次善の策として、最も高い効率を
考えて、その品物を国家的
立場においてどういうことに使ったらばいいかということを
考えるのが、あなたの責任じゃありませんか。それを、腐ろうとどうしようと知らぬということは、一体どういうわけだ。それを一ぺん
答弁してみなさい。