○
横山委員 もしあなたのおっしゃる
通りであるとするならば、専売公社は非常にけしからぬのであります。あなたのおっしゃる
通りであるというならば、
委員長にお願いいたしますけれ
ども、次会に大蔵大臣が答弁をされるときに、
一つ専売公社の代表者も呼んでいただいて、そういう公労法を尊重せずに、紛争解決の熱意を欠く専売公社に対して、私は所信をたださなければならぬと思っておるわけでありますから、さように
一つお取り計らいを願いたいと思うわけです。
この機会に、あらためて今度は
政府に対してお伺いをいたしたいのですけれ
ども、春の闘争について、一体どういうふうにお考えなんでありましょうか。
政務次官は本問題について、私は労働問題のことはよう知らぬというような顔をしていらっしゃるのですけれ
ども、政治家としてお伺いをいたしたいと思うわけです。こまかい理屈の問題はさておくとして、今回の調停案について、繰り返し繰り返しあなたの方は、調停を求めながら紛争をするのはいかぬのである。従って調停さえ出れば、人事院の勧告さえ出れば、あるいは仲裁さえ出れば、あるいは公労法による、あるいは人事院の
制度によるものさえ出れば、これを
政府は尊重する腹があると重ね重ね言っておられたのであります。言っておいて、その間にもし何か起ったら、これはどんどん処罰をするといって、厳重な警告なり、あるいは与党の皆さんも、よせばいいのに職場大会まで出て、そうしていろいろなことを言っておられるのであります。そうしておいて、今やあなたの方が労働者に対して待てと言っておった調停案が出て、二千円という賃金値上げの額に比べれば非常に低い額が出た。それにもかかわらず労働組合の方はこれを受諾して、各世論は、一斉に社説を掲げ、そのほかいろいろな記事を掲げて、もうこれが春季闘争の
一つのめどだ、労使双方は調定尊重の態度が必要だと朝日は説き、あるいはまた調定案の暫定解決
措置やむなしと読売も書き、毎日新聞、日経新聞それぞれ筆をそろえて、調停案は受諾すべしと言っておるにかかわらず、あなたの方はどういうものか、遅々として態度がきまりません。なるほど全逓が出ておらぬとか、三公社五現業が出ておらぬとか、こういう理屈はありましょうが、あなたが言ったように、
一つの例として、調停案としてこれは独立していないのだという
観点に立てば
——すでに三つ出ている調停案は、
言葉のニュアンスはあっても、一連の同じものです。そうして、さしあたり解決しなければならぬ五千円以上の問題については、全部一律です。そういう
状況の中で、全部出なければわからぬという理屈はお役人の言うことであって、政治家の言うことではございません。かてて加えて、もう第三波が準備をせられて問題の焦点になっているときに、あなたの方は、聞くところによれば、これを拒否して仲裁に持っていく、そのように公社を
指導しているという話がありますが、一体どういうふうにこの春の問題を解決しようとなさるのか。給与担当相とか、あるいは主管大臣とかいう人たちの
意見も大事ではありましょうけれ
ども、財政的な
立場にある大蔵省はどういうものの見方をしているかということが、実に重大であります。その重大な大蔵大臣が、事もあろうに、一番最初に調停案に賛成できない、こういうことを言って、今日国民のあらゆる殷誉褒財の的になっている春の紛争について、一体
大蔵政務次官はこの紛争解決の熱意を持っているかどうかということを
一つお伺いいたしたいと思います。