○
宇田耕一君
東北地方と
北海道を主として考えておるようでありますが、それのどういう
地区をどういうふうな
ボーリングをして
確定埋蔵量を
検討するかということを、次の
機会でよろしいですから知らせていただきたいと思います。そしてこういうことは抽象的な論議に終らさないように、やるならやるで、やはり、先ほ
ども動力計画、
送電計画も承わりましたが、その
計画の
基本線を、民間ではとてもやり得ないでしょうから、
政府の力でこれを本格的に短時日の間にものにするように
配慮を願わなければならぬ、こういうふうに思います。
まだいろいろ承わりたいことがありますけれ
ども、時間が非常に少いので、次の
機会に譲ることにいたしますが、
電気銑工業については、これは
椎名委員からなお
質問があるだろうと思いますが、私はこの際あわせてそのほかで、特に
重工業関係で
政府の方に希望しておきたいことがあります。それは
鉄鋼の
生産計画を見ておりますと、一千万トンばかりの
鉱石を必要とするような
計画内容になっておるのじゃないかと思うのであります。そうすると、
輸入計画に合わすところの
輸送計画というものは、どうも非常に総合的な
計画のもとにこれがなされているように思われない。フレートが非常に上ってきている現在から見ていると、
鉱石をどこに求めるかということに対する
基本態度がはなはだ不明確であるように思われる。最近われわれが
中共へ行ったときもそうですが、たとえば
海南島の
鉱石にしても、私が行ったときも、百万トンは渡してもよろしいということを言っておりました。そうして。
パーセンテージは六〇%ないし六五%のものを渡してもよろしいというようなことを言うておった。最近宮腰君の話を新聞で見ていると、二百万トンを分けてもよろしいというようなことも書いてありますから、そういたしますと、
海南鳥の
鉱石が二百万トンもこちらへ入ってくる、
パーセンテージ六五%前後以上のものがくるということになると、
日本の
重工業にとっての
原料対策としてはかなり大きなウエートがあるものと思います。従って
輸送計画にいたしましてもかなりな
変化が考えられると思う。そういうわけで、来たるべき
年度の
生産計画に伴う
原料計画というものは、やはり
国際環境の
変化に応じて十分に
検討いたしたいと思いますから、そういうことについての当局の
計画を承わりたいと思います。三十一
年度までの今までわれわれが拝見しておる
数字あるいはそれの
計画は大よそわかりますけれ
ども、最近の
国際環境から見てみると、かなり業界が世界的によかった
関係で、増産をびっこにいろいろやっております。ですから、これは当然この
状況が続いていくというふうに私
たちは楽観できないように思いすから、
生産原料の
対策と一緒に、今度は製品の
輸出計画あるいは
海外市場に対する
対策等もあわせて承わりたいと思います。それで
海外市況に対する
見通し、あるいはこれに対する
政府の
方針等を承わりたいということが一つと、それに見合うところの
生産計画と
原料対策を聞きたい。そうしてその中に特に
自分たちの考えることは
輸送対策であって、
輸送対策を
生産地別にどういうふうな
配船計画までできているのか承わっておかなければならぬのじゃないか、こういうふうに思うのであります。それによって
コストを現在の
コストよりもずっと下げ得る
条件が生まれてくるのぢゃないかとも思うのであります。
なおそのほかに、
日本の
鉄鋼生産あるいは
販売、
輸出等の
基本問題を解決するために、現在の
日本の
鉄鋼の
生産、
販売機構、戦後に編成がえをしておる現在の国内の
機構が、ただいまの
国際環境に果してうまく合っておるかどうか、われわれは非常に疑問に思う点が多いのであって、こういう
日本の
鉄鋼界全部に対するところの
基本問題について、もう少し私は政治的な
配慮を加えなければならぬ点があるように思うわけです。そういう点についても
政府の
方針をきめてよくお話し願っておいて、われわれの立場からも十分に
意見も述べますし、
対策も考えたい、こういうように考えます。そういう線に沿って
資料をまとめて次の
機会に示していただいたらけっこうだと思います。