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岡村参考人 鉄鋼業の現況と
問題点につきまして述べるため本日まことに格好な機会をお与えいただきましたことを厚く御礼申し上げます。きわめて簡単に御説明申し上げまして、むしろお尋ねにお答えさせていただくことによって説明の補足をさせていただきたいと
思います。
鉄鋼業がおかげをもちましてただいまのところではきわめて順調な過程をたどりつつあることは、私
ども鉄鋼人といたしましてまことに欣快でございます。一昨年の秋ごろから、それまで萎靡沈滞の極にありましたわが国の
鉄鋼業が、
輸出の顕著な増進を契機といたしまして、急速な立ち直りを見せて参りました。昨年一ぱい
生産の面でも
輸出の面でも
鉄鋼業はまことに順調でございました。この景況は今年にまで持ち越され、さらに相当長い間続くのではないかというような
見通しが普遍的のようであります。昨年は普通鋼の
生産でも七百万トンに近い数字を確保いたしたのでございまするが、これは
日本の
鉄鋼史始まりまして以来の大増産でありまして、
戦時中あれほどドライブをかけました昭和十六、七年ごろの
鉄鋼の
生産にまさること、さらに大きいものがあるのでございます。また
輸出の面でも、現案に船積みをいたしました数量は、二百二十万トン
程度に達しております。金額で申し上げまするならば、約二億七千五百万ドルでございます。なお鉄鉱石、粘結炭、スクラップ、マンガン鉱石等の原料を輸入をいたしまするが、その量は昨年は一億二千万ドルでごさいまするから、差引一億五千五百万ドル
程度の外貨を
鉄鋼業がかせいだ計算になるわけでございます。この
輸出の実績は、
繊維工業に次ぐものと存ぜられ出るのでございます。
今年に入りましてからも
生産のテンポは依然として落ちておらないのでございます。もともと
鉄鋼業と申すものは高低起伏の多い産業でございまするが、私
どもの見方といたしましては、これは他の産業も同様かとも存ぜられまするが、戦後十年の粒々苦心の経常の結果が実を結びまして、
鉄鋼業は今や安定段階に入っておるのではないだろうか。従って将来多少の浮沈はございましょうが、断層的な崩壊あるいは沸き立つような大ブーム、こういうものに出会うことはまずないであろう。そのかわりほぼ安定した
状況で少しずつその
生産を増強し、また
輸出を確保し得るのではないか、こう考えておるのでございます。経済五カ年
計画におきましても、大体さような見地から、過大な
生産の増強を五年後に
期待されておりませんし、
輸出の量も二百万トン以内に押えるというお
見通しからできておるようでございます。大体かような見方が至当ではないか、こう存ずるのでございます。
しかしながら一見かように順風満帆のように見えまする
鉄鋼業も、いろいろな悩みを現在持ち、また将来にわたって心配しておる問題が多々あるのでございます。昨年は、はからずもかような好況の
一つの副産物、あおりとも存ぜられまするが、せっかくスクラップ
価格の安定のためにお許しを願って作りましたスクラップ・カルテルが、十月その運営の上で破綻を見せました。昨年の暮れまでその業務の一部を停止せざるを得ないような事態に相なったのでございます。これからさらに派生いたしまするいろいろな問題をいかに収拾するか、いかにこれを安定せしめるかという当面の策だけにとどまりまして、根本的な問題についての対策を練るいとまが少くとも業界側としてはなかったのであります。しかしながらこれらの諸問題もやっと落着をいたしまして、ことし初めからは、今申しましたような安定した
生産を続けつつある現況でございますので、この際私
どもはもう少し遠い将来をにらんで、抜本的な対策を講じておく必要があるのではないだろうか、かような見地から寄り寄りいろいろな相談をいたし、また政府にも申し上げまして、その御指示を仰いでおるのであります。
その第一の問題はい鉄源の不足という問題でございまして、これは現在直面いたしまする、また将来われわれがことごとく苦悩を味わうであろうと思われる最も大逆な問題でございます。現在のような景気でありますると、作れば作るだけ
国内でも売れる。また
輸出もきく、まことにありがたい時節でございまするが、満つれば欠くる世のならいでございますか、かような増産がほしいままにできないところに大きな悩みがあるのでございます。つまり作ろうにもその原料が足らないためにやむを得ず
生産を抑制せざるを得ないという事態でございます。上からばその不足する原料は何かと申しますと、その一番大きな問題は、何と申しましてもスクラップでございます。このスクラップは、現在どうやらこうやら間に合わせておりますが、不足がちであることは明瞭でございますし、そのために先ほど申しましたスクラップ・カルテルの破綻というふうな大問題まで引き起したのでございますが、将来にわたってこのスクラップの
国内の収集量あるいは出回り量が急速に増強するという
見通しは現在のところございません。これは、いかに金に糸目をつけないで買いあさりましても、一定の期間内に出てくるスクラップの量はきまっておるのでございます。
幾らスクラップの相場が高いからと申しまして、現在便っておる
自動車であるとか、あるいは線路を取りはずしてスクラップにするというわけには参りません。少くもスクラップは、いわゆる市中の老廃くず、役に立たなくなった鉄で作りました、あるいは鉄を含みます
機械器具、什器、交通機関、そういうものでございますから、これには自然に限度があるわけでございます。のみならず、将来のスクラップになりまする潜在的なスクラップも、現在のところ非常に少い。
戦争中無理に資源の回収をやりましたそのたたりが現在われわれを見舞っておるとも
思いまするし、また
戦争中何百万トンと作りました
鉄鋼は、そのほとんど全部が兵器、弾薬、艦船等になりまして、現在雲散霧消しておる、あるいは海中に没してその姿を見せぬという
状態でございますと、将来スクラップとして現われてくるものも、その供給源は非常に乏しいということが申せます。
戦争後一時ちまたにあふれておりましたいわゆる戦災くずも現在ほとんど底を払ってない。わずかに政府のお手持ちの二十数万台の
機械類が残っておるだけでございます。
かように見ますると、
国内のスクラップの将来の
見通しはまず悲観的でございます。上からはこれを輸入すればいいではないかということになりますと、
戦争前は、なるほど
アメリカから二、三百万トンのスクラップを自由に、しかもきわめて安い
価格で、また安い運賃で運んで参ったことは事実でございますし、またこのことが、
日本の
鉄鋼業に今日まで持ち越されておるいろいろな悩みの種をまいたわけでもございまするが、現在はことごとくその様相が一変いたしまして、
アメリカ自体も必ずしもスクラップが潤沢とは申せないのであります。現在
アメリカ自体の
鉄鋼業の操業率は一〇〇%近いものでございますので、
自分のところで使うスクラップの手当にまず一ぱいでございます。なかなか
外国に出すだけのゆとりは量的にないわけでございまするが、自由世界に駈ける相互扶助の建前から、西欧諸国モンタン・ユニオンを組織しております六カ国、あるいはイギリスという国に対しましては、年間三、四百万トンのスクラップを送っておりまするし、また
日本に対しましても百万トン前後のスクラップを
輸出することを認めておりますが、これも
国内の
需要を節してまで
輸出をするというだけのゆとりがございませんので、足らぬ分を
アメリカから
幾らでも入れるという
期待は、現在でもそうでございますが、将来も持てないということになりますと、スクラップは内外ともその使用し得る限度が自然にきまってくるわけでございます。そこで、入手し得るスクラップで
生産し得る
程度にとどめておけばよろしいかどうかという点になりますと、現在の
需要状況はそれを許さないのでございます。
輸出の増強を考えましても、そのスクラップの制約を乗り越えて増産の大目的を達成しなければならないという段階にございますので、何とかスクラップの悩みを克服しなければならぬ情勢にあるわけであります。
それからもう
一つの原料不足の悩みは、銑鉄でございます。銑鉄とスクラップがその供給の面において欠くることがなければ、大体
鉄鋼は思うだけの数量が作れるわけでございますが、この銑鉄も現在のところ十分とは申せない。そのために鋳物の銑鉄の不足を来たしまして、いろいろと鋳物屋さんの方から国会
方面にもまことに真摯な陳情があったように伺うのでございますが、この
需要者に対して十分差し上げることのできない銑鉄の
生産状況なのであります。しからばこれを増産し得るかと申しますとなるほど現在
日本の持って陥りまする溶鉱炉は全部が稼働いたしておりません。まだ休んでおります炉が、十基ばかりございますが、これは車庫に入れておる
自動車を、ちりを払ってガソリンを入れればすぐ動き出すという種類のものとは違いまして、現在ございます十基の休止中の溶鉱炉は、まず新しく作りますのと同様の手をかけなければできないとお心得下さってけっこうかと思うのでございます。もしそれだけの手をかけるなら、むしろ最も斬新な能率のいい溶鉱炉を新しく作った方が有利であるという結論にもなるわけでございます。この見地から、現在
日本の溶鉱炉は全部手一ぱい働いておる、こう見るべきであると思うのでございます。そこでその溶鉱炉に食わせまする原料の方はどうかといいますと、まず石炭の方は心配ございません。
国内炭については、
価格の面とか
品質の面で難はございますが、他のものに比べますればさほどの心配はないと
思いまするし、またどうしても入れなければならぬ輸入炭は、これは現在のところほとんど全部が米国炭でございますが、これも
アメリカはあまりの増産にもてあましぎみ場の石炭がたくさんございますから、これまた金さえ出せば心配はないわけであります。ただ鉱石は、現在何とかかんとか間に合わせておりますが、将来はなかなかめんどうな問題が生起、するものと考えるのであります。鉱石のような大量に、しかもコンスタントに入ってこなければならぬ原料は、ほかの品物のように、出物をあさって買ってくる、いわゆるスポツト買いがききません。やはりこれは
日本が金と
技術と資材を出して、相当な投資をいたしまして、資源の
開発をやらなければ、 コンスタントな大量の鉄鉱石の供給は望み得ないわけであります。現在は何とかかんとか繰り合せがついておりますが、これ以上の銑鉄の増産を企図いたしますためには、どうしても今申し上げたような根本にさかのぼって、
国内ではさほど
期待は持てない鉄鉱石の
海外資源の
開発を、今から着手しておかなければならぬという大問題にわれわれは逢着いたしておるわけであります。五カ年
計画によりますと、昭和三十五年度には、現在よりも約百五十万トンよけいに銑鉄を作らなければならないことになっておりますが、この銑鉄を増産いたしますためには、一日に千トンの銑鉄を作り得る溶鉱炉を大体五本
程度作らなければならないわけでありますが、この建設もなかなか容易ならぬ問題でございまして、一本の千トン炉、これを運営いたしますに必要ないろいろなアクセサリーを考えますと、一本について軽く百億円
程度の資金を投入しなければならないわけでありまして、また第一これに食わせます鉄鉱石の調達、これはなかなか困難な問題をはらむものと思うのであります。しかしながらどうしてもこれらの困難な問題を乗り越えて、鉄鉱石は、
日本の関連産業及び
輸出面で
期待されます
生産を増強いたさなければならぬわけでありますから、質の問題もさることながら、量の問題と取り組みまして、現在
鉄鋼業は真撃な検討を続けておるわけでございます。かような銑鉄の増産をいたしましても、なお残る問題は、これとかみ合うスクラップの不足をいかんせんという問題でございます。この点の解決は、これは
設備の面と
技術の面と両方またがると
思いますが、要するにきわめて簡単な理屈で、スクラップをあまり使わない製鋼方式を確立するということに帰着せざるを得ないわけであります。窮すれば通ずるわけでありまして、たとえば
戦争前の満州の鞍山製鉄などは、ほとんどスクラップの
期待が持てませんために、もちろん百製鋼量の制約はございましたが、ある
程度のはがねは作っておりました。その際には、はがねのスクラップを志まり所要いたしませんところの製鋼式
——混銑炉を使います方式によってこの問題を解決いたしておったのでおりますが、現在は
技術もさらに進みまして、いわゆる転炉製鋼方式を
採用することによりまして、ほとんどスクラップを使わないで、熱い、溶けた銑鉄だけではがねができる
技術が確立されておるのであります。現在も
日本鋼管は五基のトーマス転炉を持っておりますが、これからこれらの大手のメーカーで作ろうという転炉は、さらに進みました酸素上吹転炉、オーストリアの
技術でございますが、これをそれぞれ数基備えつける
計画が着々と進行いたしておるのであります。そういたしますと、これらの転炉で作られます肝については、ほとんどスクラップが車らないということによって、スクラップをそれだけ浮かすことができるわけであります。もちろん現在の
計画ではまだまだ足りないのでありますが、現在着手中のこれらの転炉の実績をにらんだ上で、さらにこの種の製鋼方式を普及徹底させますならば、まことに回りくどい方法ではありますが、結局根本的にこのスクラップ不足の問題を解決し得るのではないか、こう存じておるわけであります。かような方向に
鉄鋼業は進んでおるのでございますが、先ほど
倉田さんから
お話がございました、またお尋の中にも含まれておったかと
思いますが、現在
鉄鋼業にまつわる
一つの問題でもございますので、これにちょっと触れますならば、それは
鉄鋼の供給不足の問題でございます。なるほど今引っぱりだこではございまするが、しかし非常な需給のアンバランスかと申すと、そうではないのであります。ともすればやはり思惑的な仮
需要が伴いがちでございまして、不足の声を聞くと先物の手当を急ぐというふうな心理的な影響がかさみまして、不必要な需給のアンバランスの声をちまたに流すようなことも多分に影響をいたしておるかとも
思いまするが、現実にはそれほど大きなアンバランスはございません。ただ
造船用の鋼材については足らぬことは事実でございまするが、この
造船用の鋼材は規格がめんどうでございまして、その規格に適合する
造船用鋼材を作り得る
設備にはその
能力の限度がございます。これを現在もっぱら拡充に努めておりまするが、現在のところではとうてい間に合わない。従って
輸出すればもっと高い
値段で売れるのでございまするが、それを全部断わりまして、ほとんど全量を
国内の
造船業に投入しておるという
現状でございます。
それからもう
一つの問題は
鉄鋼価格の問題でございますが、これもいわゆる高鉄価問題とかいうものがしばしば取り上げられ、私
どももしばしばさようなことをお尋ねをこうむるのでありまするが、結論的に申しますると、
国内価格、つまりそれぞれの国で
機械業者、
造船業者などが入手する鋼材その他の
鉄鋼製品の
価格は、
日本は決して高くないということが申し上げられると思うのであります。国によって違いまするが、フランス、ベルギー、ルクセンブルグ等の
国内価格は
日本よりはだいぶ高うございます。西独のそれはほぼ匹敵しておるかと
思います。イギリスは著しく
日本よりは安いのでございまするが、イギリスの
鉄鋼業は実質的にはほとんど国営のもとに行われておると申してもよろしいのでございまして、
日本に比べますれば半分以下の安い石炭が得られるといったふうな有形無形の恩恵を与えられておる
鉄鋼業でございまするから、これとの比較は無理かと思うのでございます。
アメリカと比べますと、
アメリカは
日本よりなるほど数字の上では安うございまするが、これは大体
生産地における
価格でございまするから、
国内があのように広く、
需要地まで運ぶには何百マイル何千マイルを、鉄道その他の運送機関で運ばなければならぬ消費者の
実情から申しますると、それらの輸送費を加えた場合には、果して
日本のより安いかどうかきわめて疑問であり、多くの場合は
日本よりは高いのではないだろうか、かよう察せられろと思うのでございます。
第三の問題、これも先ほど
倉田さんから触れられました
品質の問題でございまするが、少くとも普通鋼につきましては、いささかも
日本の
鉄鋼は
外国に劣るとはわれわれ考えておりません。むしろ優秀な面が多々あるのではないかと思うのでございます。現に現在
日本で使っておりまするいろいろな原料、銑鉄を作りまする鉄鉱石にしても、石炭にいたしましても、それを総合的にながめた場合には、
日本の
鉄鋼業は最も優秀な原料を使っておるのでございます。
アメリカよりもイギリスよりも
ドイツよりも優秀な原料を使っておるので、原単位は著しく低いし、これらの優秀な原料から作りました銑鉄の
製品もまた優秀ならざるを得ないのでございます。ただスクラップは洗いざらいさらって参りますために、その
品質の面で劣ることは事実でございましょうが、これは世界的な現象でございます。現在は
アメリカでも昔のような一級、特級のぱりっとしたスクラップだけを使っておるわけでございません。やはりひしゃげたカンでございますとか、ひどいスクラップを使っているので、
日本だけが不利益な条件でないと
思います。かような点から見まして、
日本の
鉄鋼は原料面から見まして劣っておるものと
思いませんし、また製鋼の
技術、
設備あるいは圧延の
技術、
設備におきましても、戦後十年のおくれを今や取り返しまして、ある品種では最も進んだ圧延
設備まで持っておるような
現状でございます。ただ特殊鋼になりますと、これはもちろん優秀なものも多々ございますが、
外国に比べて総じてまさっているということは申し上げられない。これは数量的には普通鋼より使い方は少いのでありますが、たとえば
自動車にいたしましても、
自動車に使います鋼の大部分は特殊鋼であります。その特殊鋼がまだいまだしの感あることは否定できないと思うのでございますが。これはまたお使いになる方の工夫も足らざる点があるのではないかと思うのでございます。これは供給と
需要と両々相待って適材適所の優秀な鋼質を発見して、少しでもいいものを作り出すという
努力を重ねるならば、この特殊鋼の部面にしましても十分
外国製品と太刀打ちできるようなものが製出し得る、かように思う次第であります。
なお最後に、これまた先ほどお尋ねになりましたと同じような御質問が、あるいは
鉄鋼業の立場からいかがか、こういうようなお尋ねになるかと
思いますので、触れたいと思うのでございますが、独禁法の問題でございます。この独禁法につきましては、
鉄鋼業はむしろあらゆる産業のまっ先かけて全面的な撤廃あるいは大幅な改正をお願いして参っておるのでございます。現在一、二度の改正は実現いたしましたが、なおこの
程度ではとうてい私
どもの
期待は満足できないのでございます。大体イギリスのカルテル監視法の
程度まで現在の
日本は後退すべきである。世界でこれほど峻厳な独禁法を持っておる国はおそらくないであろう。西独ですら
アメリカから押しつけられた独禁法を御辞退するという断固たる態度に出ておるのでございますが、
日本の独禁法は非常に不必要に峻厳な内容を持っており、市場のきわめて狭=な、しかも戦後なお完全に立ち直ったとは申せない、いわば病み上りの
日本産業に適用するには、あまりに強過ぎる内容ではないか。これを大幅に改正して、でき得べくんば撤廃をしてもらうことによって、
鉄鋼業のみならずあらゆる産業の本格的な立ち直り、進展が見られるのではないか、かように存じておるのであります。その理由といたしましてはいろいろございまするが、それに触れるいとまがございませんので、結論だけ申し上げた次第でございます。
大体
鉄鋼業といたしましてはさような現況にございますし、現在持っておりまする、また将来提起すべき問題は多々ございまするが、そのおもなものはただいま申し上げました通りであります。またお尋ねがございましたら申し上げたいと
思います。