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加藤(清)
委員 ただいまの御
答弁で半分くらいは納得いたしましたが、いわゆるカンショ、バレイショの耕作者に影響があるので、その影響のあるもの、すなわち砂糖の問題については農林省で行うのだ、こういうことですが、しかしそれと同じものでも通産省の所管になっておるものもございますようですね。たとえて言いますと、麻の耕作者などは、これは
輸入原綿や
輸入原毛が大きい影響を及ぼすということとちょうど同じでございます。ところがこの原毛、原綿の
輸入については、通産省がほとんど実権を握って外貨割当を行なっていらっしゃるようでありますが、この砂糖に関する限り、あなたがどうおっしゃいましても、実権は農林省にあるようでございます。それから
バナナの方も、外貨割当の実務は通産省がおやりになるようでございますが、実力と申しましょうか、実権と申しましょうか、それは農林省にあるようにどうしても思われるのでございます。それはいなとあなたが
お答えになるならば、私は通産省にどうしても承わらなければならない。通産省の行き方とは今度の行き方はまるきり違っておるからでございます。しかも通産省管轄下における業界は、設備割当をぜひ頼む、どうしても設備割当でなければ困ります、過去においてそういう様式であって、業界の
希望もその設備割当でなければならない、かように
希望しているそのことすらも、このたびは商社割当にしよう、すべてを商社割当に移行しよう、これが
通産大臣の根本
方針のようでございます。それを各商工
会議所においても堂々と本年度の
方針はかようであると述べていらっしゃいます。これは業界に大きな動揺を与え、やがて三品市場の値段を左右しているという事実は、あなたよく御存じの
通りであります。さてそういう大
方針があるにもかかわりませず、
バナナだけは逆行して——あなたの方では正しい筋とおっしゃいました。私もそっちに賛成です。ところが通産省の大
方針からいくと、これはまるきり矛盾した、逆行した方式でございます。それをあえて
通産大臣が、商工
会議所あるいは経団連における自分の発表に逆行してもあえてやられたということは、何かそこに大きな
原因がなければならないわけでございます。それを
大臣に承わりたいけれども、おられませんからやむを得ずあとで承わるつもりでございますが、その大きな
原因の
一つは、農林省が実権を握っていて、
通産大臣よりももっときつい
河野大先輩と申しましょうか、
河野大臣がこうやれと言われたからじゃないか。もしこれが
事務当局の手だけでできたとおっしゃるとするならば、その
事務当局は何がゆえに
通産大臣の言までもくつがえさなければならなかったかについて、はっきり根拠ある説明を承わりたいのでございます。ところがそれはおそらくできないでしょう。やったら大へんなことになるから、できないでしょう。あなたはそこで円満、福徳な顔をして、にこやかに笑っていらっしゃる、その顔はにこやかであるが、ものすごい馬力と迫力でもって通産省を動かしてしまいなさった、こう解釈すべきじゃないか。そう解釈した方が、あとの祭がうまくおさまるだろうと思うわけです。しかしながら、
大臣は、それでもなお実権はこちら側にあるのだ、砂糖の七十億の行方不明もこちらにあるのだとおっしゃるから、私はここで
委員長にお願いする、ぜひ
通産大臣と
農林大臣と並んでおっていただかないと、両方とも老巧な人ばかりですから、逃げることは上手ですから、並んでおって、どちらですかと聞きたいのです。ぜひそういう機会をお与えいただきたい、追って
質問というのはそのことでございます。以下私の
質問は保留をいたします。