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横山委員 聞けば聞くほど失望するばかりであります。そういうような
考え方で
大臣が本
改正について得々としておられるのでしたら就任当時
公労法改正の
決意ありとおっしゃったことは、一体あなたの顔を見直さざるを得ないのであります。ようも長野へ行ったり故郷へ帰って私は
公労法を
改正いたしますと言うて大だんびらを振り上げて、今のような御
答弁でこれで能事終れりとなさるようなことであったら私はもう本
改正案に対しての質疑の熱意を失うような
気持がいたします。幸いに時間にもなりましたから
大臣は腹がへっているからそういう御
答弁をなさるんじゃないかと思いますから、御飯でも食べて力をつけてもらって、もう一ぺん御
答弁を願いたいと存じます。
しかしせっかく
大蔵大臣もおいでになりますから、
大蔵大臣に意見かたがたお
伺いをいたしたいことが一点ございます。それは
大蔵大臣は金融財政その他を担当されまして私もいつも大蔵
委員会でお目にかかってそちらの方ばかり御
質問を申し上げているのでありますが、幸いにもきょうは労働問題に関連する
大臣としてここにお見えになりました。最近あなたは大蔵省所管の
労働者に対してどういうお
考えなんでございましょう。春の問題におきましても、ろくろくあなたはあなたのところの関係の
労働者に年度末のお金も出しもなさいません。それでおって、税務署の職員が大会の決議を持って行って、部屋に入れるといってドアに手をかけて、ドアがちょっとこわれたら、すぐそれを首切るというわけです。一方印刷
局長さんはどえらい汚職をやって、それがばれそうになったら、さあっと辞表を出して、そうして多額の退職金をもらった。片一方はドアをこわしたばかりに
——こわしたといったって、そうこわれていませんけれ
ども、退職金もあなたはやらないのであります。一体罪の軽重をあなたはどうお
考えになりますか。私はあえて井上印刷
局長の死屍にむちうつようね
気持はございません。しかし
国民の批判というものは、今日あなたが国有財産の管理者として、どのくらい
国民が国有財産に対して非難攻撃し、不信の念を増しているかしれないのであります。その問題の端緒となった印刷
局長が辞表を出したら、ああそうかといって受け取って、そうしてそれに多額の退職金を与えて、
あとのめんどうを見させておいて、そうしてドアがこわれただけの
労働者には、すぐに首を切って、退職金も一文も払わぬ、こういうようなばかなことで大蔵省管下の
労働者があなたを信頼していると思いますか。かてて加えて、大会で一時間かそこら出ておった者に対しては減俸、戒告ということを一体あなたは判こをついておられるかどうか、疑わざるを得ないのであります。今日
国民の言うところを聞きますと、警察署と税務署へ行くのは一番いやだと言っているのであります。私は警察職員並びに税務職員に対してきわめて気の毒な念を禁じ得ないのであります。ともに
給料は安い。税務職員に至っては、二千九百二十円当時は特別号俸が設定されて、他の
一般職員よりもよかったのでありますけれ
ども、今やどういうかげんか知らぬけれ
ども歴代の
大蔵大臣の怠慢か国税庁長官の不認識か知りませんけれ
ども、その特別号俸というものは宙に浮いてしまって、消されてだんだん落ちていくばかりであります。従って全国の税務職員が怒るのはあたりまえであります。しかも
公務員の中で結核の罹病者というものは税務職員が一番多いのであります。病院を立ててくれという要求もあなたは御存じでありましょう。一たん国税庁長官が約束をしながらその約束が履行できないで、診療所を建ててこれをごまかしておるのであります。そういうことも一体あなたは御存じでありましょうか。私は長官にもこの間御意見を申し上げました。しかし本来はあなたが最高責任者であります。罹病率が一番多くて、各地における欠員も、多少のアンバランスはございますけれ
ども、全国において非常に欠員が多い。しかも先般の農業課税におきましては、石当りから反当りになったためにべらぼうもなく業務量がふえておるのであります。それはあなたは御存じのはずであります。一たんそういうような全国的の税務職員の憤り、怒り、不満が爆発したものは容易におさめられるものではない。しかも憤りの先頭に立っておる者が会わしてくれ大会の決議文を見てもらいたいといって来たものを、会わぬと言った人はだれでありましょうか。会わぬと言ったその人は二年間にわたって役所の職員を
自分の官舎で女中がわりに使っている人じゃありませんか。あなたは御存じでございますか。今やそういう
意味において大蔵省の
首脳部は腐敗していると私は思うのであります。一方
労働者はまさに純粋な不満純粋な不平を持ってきているのであります。一体それに対してあなたはどういうふうに報いておるのでありますか。税務職員の
努力に対してどういうふうに報いておるのでありますか。私は一回大蔵
委員会であなたにとくと労働問題について
質問したいと思っておりましたが、なかなか機会がございませんでした。きょうはちょうどいい機会でありますから、あなたの税務職員に対する所信のほどを
一つ明確にしていただきたいと思うのであります。