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岡田委員 法案の通る前に出すのですね。
続いて伺って参りますが、これは昨日小平君がやはり
質問をした問題ですけれども、管理
委員会制度、いわゆる管理機構制度、これはあなた自身への答申の中においても――その
経過を詳しく申し上げてもいいのですが、時間があまりありませんから、簡単にいたします。初めは
開発審議会では経営
委員会という名称で、これをあなたに
出しました。ところがあなたはこれを調べた結果、答申としては管理
委員会という名称に直して、正式に
政府提案とすることに決定いたしました。しかもこの管理
委員会なり経営
委員会を作るに至った
経過を、この
審議会の
速記録によって調べてみると、この案を
出したのは、そもそも
開発庁が
出したのだ。
開発庁が法制局で調べて――初めは参与会という名称で
出したのです。その参与会の性格は、諮問機関にするということであった。ところが、これを法制局でここにおる
桑原課長が調べたところが、これは諮問機関ではいけない、決議機関、決定機関にしなければならぬということで、経営
委員会という名称に、
開発庁自身が直した。しかも法制局と打ち合せの上で
出しておる。ところが突如今度の
法案には、経営
委員会という制度はなくなっておる。しかも
開発庁がこれを出すに当つて、なぜこういう機構、経営
委員会なり管理
委員会というものを作るのかということの
質問に答えて、
桑原課長が、「これは終戦後のまあ民主主義思想と言いますか、
一つの執行機関に対して一応経営に参加する最高
委員の制度がおかれたのでありますが、」 こう
審議会で言っておる。いわゆる民主主義の建前に立って経営
委員会を作るのだと言っております。これを取ったということは、民主主義に反対した結果であるということになるではありませんか。どうですか。そればかりではない。永田
委員は――
桑原さんもっとお聞きなさい、あなたばかりが言っているのではないのだ。「かような多額の国費を投入する
会社のことでございますから、これまた株主総会というものがあるわけでございませんので、これに
一つ公益を代表するというような
意味合いで……」証経営
委員会を設けたのであります、こう言っています。ここまではっきり言っているではないか。公益代表を入れる必要がなくなったという理由があるならば、その理由をはっきり言いなさい。民主主義の思想はやめたのだというなら、民主主義をやめて今度はファシズムをやるという、それを言いなさい。ここまで理由をつけて言っておきながら、民主主義の思想の現われである経営
委員会制度をなぜやめたか。法制局と先に打ち合せしてこれを
出しておきながら、
正力さん、なぜあなたは
法案として出すときにやめたのですか。あなた自身が経営
委員会でいいと言って
出しておいて、しかも第一次案では法律の
条文の中にはっきりあるじやありませんか。第二章管理
委員会、第八条、第九条、第十条というふうに、第十七条まであるじゃないか。これをなぜあなたはお取りになったか。
大蔵省が反対したからとか、法制局が反対したとかということは、理由にならぬ。なぜならば、法制局に事前に打ち合わせてこれを
出したのではないか。
あとになってやめたという理由は、どういうわけですか。今度は民主主義をやめて、ファシズムをやるのですか。