○伊藤(卯)
委員 議事進行について。
佐々木君の
質問はまだ相当あろうと思いますし、ほかの
委員各位からも
質問が相当あろうかと思いますけれ
ども、昨日から今日にかけての
質疑応答を伺っておりますと、
政府側の
答弁が統一されておりません。しどろもどろといってよいという感じがいたします。たとえば昨日から
鈴木委員がだんだんと追及していきますと、
東北六県の
知事の意見を聞いた上でというようなことで、しばしばそこへ
答弁を逃げております。それほど
東北六県の
知事の意見が重要であるとするならば、なぜこの法案
提出前に
知事からの意見を聞いて
確信をもって法案をお出しにならないのか、こういう点においてもはなはだ疎漏であります。さらにまた
資金の問題についても、昨日から伺っておると、
開発銀行等では二カ月なり三カ月の調査を要する、慎重を要するというようなことをわれわれは聞き取っておるのであります。そうすると、さっきから
佐々木君が
質問しておるように、もし
開発銀行が断わったということになれば、あるいは
社債かあるいは
政府保証か何らかそういう形を多分とらざるを得ないということに一なると思うが、
開発銀行が断わるような内容のものに
社債の発行がうまくいく道理はございません。またそういうところに
政府保証をするということは許されません。こういう点もなっておりません。さらにまた
建設省と
通産省との
関係においても、
大臣は閣議において
通産大臣と了解したというような
意味のことをおっしゃったようであるけれ
ども、だんだん伺っておると、
通産省の事務当局との間において、完全なる意見の一致は見ておりません。ただいまの
吉岡政府委員の
答弁においてしかり、全く
政府部内、
関係省事務当局の意見は統一されておりません。さらに与党と
政府との間においても意見は一致しておりません。いわんや与党内部においても一致しておりません。こういう点もわれわれは十分知ることができます。そういう点等をだんだん
考えてみますと、なおさっき
鈴木委員から
通産大臣等の
出席を求めておりますが、なお
資金等の問題について
大蔵大臣の意見も当然聞かなければなりません。だんだんそういうふうに発展させていくならば、いよいよもって不一致の点を暴露する以外の何ものでもございません。従ってこの法案の審議をわれわれに託されるならば、もっとこういう点において十分
政府側の意見を統一して、権威あるものとしてわれわれに審議を求められたい。この点はなはだもってわれわれ遺憾に思います。だがら
委員長は、今申し上げた点等を
政府並びに与党
関係各省との
関係において十分意見統一をした上で審議をされるよう
委員長に対し申し入れまして、その統一をされるまで暫時この審議を中止されるよう私は動議を出します。