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山本説明員
委員長の御諮問に対しまして、簡単に御説明を申し上げます。まず東北地方から御説明を申し上げたいと思います。
最初にダムでございますが、岩手県の湯田ダムの
工事につきましては現在までに地形、地質、補償、鉄道等の諸般の
調査が大体完了いたしておりますので、三十二年度から実質的
工事に
着手したいと
考えております。
次は宮城県の大倉ダムでございますが、これは三十一年度におきまして実施
計画の
調査を実施中でございまして、三十二年度からは実質的の
工事に
着手したいと
考えております。
次は東北地方の河川
関係のことでありますが、まず最初に江合、鳴頼川でございますが、本河川はわが国における重要な河川でございまして、私
どもといたしましては本邦の十大河川の
一つとして
考えておるわけでありましてその改修
工事の促進につきましては従来も重点を置いて施行して参ったわけでございまして、三十一年度は二億四千万円余りの
工事費で実施中でございますが、来年度におきましてはさらに大幅に増額いたしまして改修
工事を施行したい、こういうふうに
考えております。
次は最上川の七月
災害の国庫負担金の問題でございますが、本河川の
災害につきましてはすでに直轄の
災害といたしまして
災害額を
決定しております。その額は二千八百七十万円でございますが、すでにそのうち千四百万円は予備金支出が
決定いたしましてその
工事を実施中でございまして、今後におきましても早期
復旧をするように努力するつもりでございます。
次は雄物川の堤外地の補償
対策の問題でございますが、堤外地の補償につきましては河川の改修
工事等のためにその堤外地の利用が不可能になった場合あるいは耕作が従前
通りに行われないようになったというような場合には補償する建前をとっております。雄物川の本地点における被害の問題につきましてはその
実情を現在
調査中でありましてその結果をまちまして
考えたい、こういうふうに
考えております。
次は
新潟港の決壊の問題でございますが、これは実は運輸省の所管事項になっておりまして、運輸省において
検討をしておるはずでございます。
次は
新潟県の旧信濃川、特に河状整理
工事の早期完成の問題でございますが、本
工事につきましては
昭和二十七年度より
建設省の補助
工事といたしまして実施しております。その全体の事業費は約十二億円かかるわけでありますが、その全体の
工事のうち第一期
工事といたしまして四億円余りの
計画を立てまして実施中でございまして、
昭和三十一年度までには一億五千万円余りの
工事費を使っております。今後におきましても特に浚渫
工事に重点を置きまして早期実現を期したい、こういうふうに
考えております。
次は
新潟県の矢川の分水事業の
計画でございますが、本
計画につきましては三十一年度におきまして
調査費をつけまして
調査を実施しております。従いまして三十二年度以降におきましてできるだけ早く新規事業として一部隧道の巻き立て等の事業を実施したい、こういうふうに
考えております。
次は
災害の問題でございまして、山形県の
災害復旧の問題でございますが、山形県の
災害につきましては地元昂は今次
災害の査定事務が早く実施されて、国庫負担金が一日も早く支給されるようにということでございますが、これにつきましては七月の
災害が問題でございまして、八月十日から十九日までの間におきまして被害総額の約三三%科度の緊急
復旧を要する個所について
実地査定を実施いたしました。そしてすでに予備費より支出が一部
決定しておりますが、今後におきましては、大
災害が発生しない限りにおきましては十月中には残り全部の個所について査定を完了せしめたい、こういうふうに
考えております。
それから
災害関連事業につきましては再度
災害の防止あるいは
経済効果等の問題を勘案いたしまして目下検証を加えておるところでございまして、吉野川、富神川、前川の三川については資格は持っておると
考えておりますので、今後詳細
検討いたしまして御要望に沿うように努力したい、こういうふうに
考えております。
次は山陰地方の御
質問に対してお答えいたします。まず第一に斐伊川の問題でございますが、斐伊川は
報告書にもございます
通り、天井川でありまして川床が田面より高い
状況になっております。そして目下改修
工事といたしましては河床をなるべく下げようということでタワー掘さく機と浚渫船を用いまして毎年二十万以上の土を掘っておるのでございます。そしてその土をもちまして堤防の補強あるいは嵩上、客土及び湖岸の埋め立て等に利用しております。この
工事をできるだけ大量に今後も就けていきたい、こういうふうに
考えております。
次は天神川の改修
工事でございますが、天神川は例の
昭和九年の大水害の直後改修
工事に
着手いたしましたが、現在までの進捗
状況が大体七〇%の
状況にあります。これにつきましては小鴨川上流の問題もございまして、本年度におきまして直轄
調査を実施しておりますので、その
調査の結果をもちまして早く
工事を実施したい、こういうふうに
考えておりまして、来年度におきましては本年度にも増して事業費を大幅に増額いたしまして、改修
工事の進捗をはかりたいというふうに
考えております。
次はやはり
鳥取県の千代川の改修の問題でございますが、本河川は大正十二年に着工いたしまして、現在におきまして大体九〇%の進捗になっておりますが、なお重要な部分も残しておりますので、来年度におきましてはさらに大幅な
予算をつけまして、
工事の早期完成をはかりたいというふうに
考えております。
次は
鳥取県の中小河川並びに局部改良
工事でございますが、中小河川におきましては特別失対の帝業もあわせまして本年度におきましては九河川、事業費が約五千六百万、それから局部改良
工事といたしましてはやはり九河川、約二千万円余りの事業費をもって
工事を施行中でございますが、これくらいの
工事費をもっていたしましては目的がなかなか果せませんので、来年度におきましてはさらに一そう増額をいたしまして
工事の進捗をはかりたいというふうに
考えております。
次は斐伊川における砂防事業でございますが、本河川は非常に水源が荒廃いたしておりますので直轄
工事といたしまして
昭和二十五年度から
着手しております。
昭和三十年度までに三億八千万円あまりの
予算をもちまして三成堰堤、日登堰堤等を完成いたしたわけであります。本年度におきましてはさらに一偏あまりの事業費が要るわけでございますが、今後におきましてもその事業の年期完成に努めたいというふうに
考えております。
次は
鳥取県における砂防事業の
状況でございますが、
鳥取県におきましては、
昭和七年以来砂防事業の推進に努力いたしておりまして本年度におきましても一億三千万円をもちまして日野川外三十一河川に堰堤その他床どめ工等の湖岸
工事等の事業を実施しておりますが、本県の山の
状況は非常に荒廃しておりますので、さらに増額いたしまして、今後におきましては事業の早期完成に努力したい、こういうふうに
考えております。簡単でございますが以上をもってお答えといたします。