○瀬戸山
委員 もうこれでとどめますが、先ほ
ども申し上げましたように、私の立場を明確にするために申し上げる。あなたは今後
文書を書かれるときには、少くとも他の
個人に関する場合には慎重なる
考えで書いていただきたい。私の問題について何と書かれてもかまいませんが、そうでない人もあると思いますから申し上げるのですけれ
ども、
国会会
議員が少くともこうやって
国会に来ております以上は、今あなたのおっしゃった
通りにこの問題は所管その他の問題で非常にむずかしいということはお互いが理解しておるし、話し合いもしたのです。それを何とか解決するために、しかも先ほど申し上げたように、
国会の決議は最終の決議ですから、決議する場合には、これは何とか満足なものになるように努力するのが
国会議員の責任なんです。それを努力せぬで、どうでもいいからさっさとやっておけと言うのは、私は形は
国会議員であるけれ
ども国会議員ではないと思う。そういう
考え方であります。従ってこれをあくまでも努力する、各
方面とも話し合いをして、何とか満足な結果を
出して、そして先ほど申し上げたように、この法律ができて、国の行政機関がその法律に従って
——あなた方もこれを非常に希望しておられるし、われわれもこの問題を重視しておりますから、そういう大事な
仕事がその法律に従ってやれるようにするのが、
国会議員の責任であります。そのために努力することか、その法律を阻止するというふうに
文書に表われているというのはこっけいではないか、こういうことなんです。もし何でもいいから
——あなたと議論するわけではありませんが、よく理解していただきたいのは、あの
参議院の
修正案そのままをのんで法律案を
出しましても、正直のところ何にもならないのです。どうせ根本問題が解決しなければならぬ。それをしもその根本問題を解決するために努力することを非難攻撃されて、も上あなた方が希望しておられるように、何でもいいからとにかく不満足なものを
出しておけと急がれるところに、裏に何らか、不純なところがあるという
考え方もすればできる、こういうことなのである。これはかりにあのままで
衆議院を通過いたしましても、この法律によって一寸、一尺も動くことはできない。それでもいいから早く、とにかく四月三十日には祝賀会をやるんだからそれまでに通せ、何日には祝賀会をやるんだからそれまでに通してもらいたい、こういうことを言われることは、これは月足らずの子供を産むのについて、何かの
関係があるのではないかという疑惑を起すのです。そういう疑惑は先ほどいろいろ経理の問題で言われました。経理の問題は私
どもには
関係ないことでありますから、それは私は言いません。経理の問題は先ほどの御
説明で明らかになりましたが、一方の方、ではこれに関連して、
会費だか
賛助費だか知らないが三百万円か集められておる。きょうの御
説明で明らかになったところでは四百万円だそうでありますけれ
ども、千万円だとか、千五百万円だとか、人のうわさでは言われておる。そうして東京会館で祝賀会をやる、もう法律は通った。私は祝賀会の案内状をいただきましておかしいな、この法律はまだ通っておらないのに
成立の祝賀会をやるからお前来いという案内状をいただいた、これは内輪話でありますけれ
ども不思議に思った。しかも一ぺん祝賀会をされて、
参議院がああいうことで間に合わなかった。それを四月三十日であったと思いますが、聞くところによると四月三十日まで延期したから、その前にこの法律を
成立してくれということを要求されたのか陳情されたのか知りませんが、一方に
おいてはそういうことをして金を集めておるといううわさがある。一方に
おいては、不満足な月足らずの子供を何でもいいからこの
国会に
おいて通してもらいたい、三十日に祝賀会をやるのだから、それに間に合わせてくれということを言われても、どうも私
どもには納得がいかないのです。それは
熊谷さん、よく
一つお
考えになって下さい。あなたがこの問題に非常に御熱心であって、一生懸命やっておられて容易ならない御努力であるということは、私は敬意を表しておる。その敬意がかえって逆効果になるおそれがあると思う。しかも私
どもはこんなものを出されても、繰り返して申し上げますが、何とも思わないけれ
ども、こうやって
名前まで
出して新聞社まで通報して、そしてその問題で何か圧力でもかけようか、そういうことはお
考えになっておらないと思いますけれ
ども、しかし世間ではよくあることなんであります。もしそういうことがあれば、それこそ瀬戸山の
名前にかけても、三人でも一人でも引き受けて私はこれをじっと握っておきます。そういうことがあればですよ。ですからそういうことのないように、
熊谷さんお互いに知り合いなんだから……。あなたも御存じの
通り、この法律が満足でないということはわかっておる。満足にするために努力しておるのに、やつらはけしからぬ、これを殺すために努力しておる。繰り返して申し上げますが、祝賀会に間に合せるために、しかもこの法律は不満足だけれ
ども、何でもいいからそれまでに通してくれ、こういうことをやられると、世間の疑惑を招きます。しかも法律は満足になりません。
きょうは非常にお忙しいところを
おいでいただきまして、これで大体事態は明らかになって、今後は非常によろしいと思いますから、どうか
一つそういう点をよくお
考え下さいますよう
お願いいたしておきます。