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富樫(凱)
政府委員 お手元にお配りいたしました特定
道路整備事業の現況について御
説明申し上げます。
一番左の方にやっておる所をあげておりますが、
直轄が
関門国道、松江国道——これは松戸と書いてございますが、松江でございます。それから若戸橋、笹子国道、京浜国道となっております。このうち若戸の橋が二級国道でございまして、他は全部一級国道であります。
それからその下に貸付で行なっている
事業をあげてございますが、濃尾大橋、衣浦橋、愛岐
道路、これは県道でございます。それから上江橋、片瀬−逗子、小田原−下田、これは二級国道です。それから裏磐梯、阿蘇、霧島、高野山、十日町−来迎寺、目吹橋、大阪−奈良、これは県道でございます。それから武生国道が一級国道でございまして、海門橋が県道であります。
以上申し上げましたうち、
直轄のうちの京葉国道、貸付のうちの海門橋、これはいまだ着手いたしておりません。調査いたしておる段階でございます。
この総
事業費がその次の欄にあげてございまして、今までに使った金がその次の欄に計上いたしてございます。三十年度末においての残がその次の欄にございますが、その次に進捗率をあげてございます。完成年度はただいま予定しております宗成年度をあげておりますが、ほとんど大部分を三十一年度に完成いたしたい
考えでございます。本年度着工のもの及び
関門国道は三十三年になりますが、そういった構想でございます。
その次の紙に
有料道路の収支の現況についてあげてございますが、ここで
昭和三十年度平均一日当り収入実績というのと、その次の欄に一日当り平均収入予定というのがございます。一日当り、平均収入予定というのが
計画いたしましたときに立てたものでございまして、それに対して実際のものがその左の欄にあげておるものでございまして、これをAといたしております。これの収入予定に対する比、それがA対Bという欄にございます。これをごらん下さいますと、計で〇・六九となっておりますから六九%でございます。
計画に対して六九%の実績が上っているわけでございます。この中を見ますと、たとえば栃木の日光が一・一〇でございまして、
計画を上回っておるということでございます。また福岡、佐賀の大川橋の欄を見ていただきますと、一・三二でございまして、これも予定を上回って実績が上っているということでございます。この中で最も少いものが長崎の西海橋で、〇・一一でございます。これは完成いたしましてから間もないわけでございますが、前後
道路がまだ十分でない
関係がございまして、自動車の通行が少いわけでございますが、この西海橋につきましては、見物人が非常に多うございまして、毎日三千人から三千人を上回る
人間が来ているそうでございます。しかし
人間からは
料金を取らないということにいたしておりまして、自動車だけから
料金を取っておりますからこういう成績になっております。
〔
委員長退席、荻野
委員長代理着席〕
ここを見物は来られる
方々は、橋のたもとで自動車をとめまして、そこでおりて橋を見物して、また戻って自動車に乗って帰るということでございますから、自助車は橋の上を通らないということで
料金は上っておりません。これにつきましては、前後
道路の
整備計画を今進めておるところでございますし、またこういうように見物人が多いようなところは、
人間からとってもいいじゃないかという議論もあるわけでございます。そういったことも
考えまして、この成績をもう少し上げていきたいと思っておりますが、平均いたしまして六九%でございます。これは、いずれの個所においてもだんだん成績が上ってきておりますから、遠からずこの
計画収入には達するものと期待しておるわけでございます。特にここで変っておるのは、二番目の行に明石というのがあります。これは明石から鳴門に行きますフェリ・ボートの
有料道路でございますが、これが六四%になっておりますけれども、この明石から淡路島の岩屋までにつきましては、現在一〇〇%以上になっております。ただ相良から鳴門まで、淡路島から四国まででありますが、これにつきましては、まだ成績が上っておりませんけれども、これもだんだん前後
道路の
整備に従って成績が上るものと予定いたしております。こういうことでございますが、今後
計画いたしますものにつきましては、相当大規模のものを
考えておるわけでございまして、たとえば北九州の門司から八幡、ああいったところを実施いたしたいと
考えております。従ってああいう場所でありますと、相当の交通量も見込まれますし、また
関門国道が開通する時期を控えておりますので、これらについては十分採算の見通しを持っておるわけでございます。