○三鍋
委員 時間もだいぶ
経過いたしましたので簡単に要点だけお聞きしたいと思います。
二十二特別
国会、それから二十三臨時
国会におきまして、決算
委員会において問題となっている北陸電力株式会社神通川第一
発電所の貯水地の沿岸の一部が崩壊しておる問題でございますが、これについて
河川局長に
お尋ねしたいと思います。決算
委員会で取り上げられているのは別の観点からでございますけれ
ども、私は建設
委員といたしまして、その立場から
お尋ねしたいのであります。
その第一点は、直接管理者であるところの県
知事から、この問題について
建設省にどういう
報告がなされておるか、
報告がなされておるとすれば、これに対して
建設省はどういう対策を講じておられるか。この内容を調べてみますと、地元民の陳情によりますと、富山県
知事に対して護岸その他の至急対策を講じてくれ、こういって訴えておるのでございますが、
知事からはこれに対する何らの回答も与えてくれない、こういう問題でございます。もし陳情の内容が——私現場を見ておらないからわかりませんけれ
ども、実際そういうことが事実あるとすると、これは大きな問題である、こういうように
考えますが、この点について
建設省としてはどう処置しようとされておるのかをお聞きしたい。この陳情の内容を調べてみますと、地元民の
調査とそれから通産省が行なった工業技術院の近藤課長の
調査報告、これに非常に大きなズレがあるのでございます。内容を詳しく申し上げるのは差し控えますけれ
ども、地元民の
調査員、これは中部工業開発協会会長、北陸地下資源開発協会幹事斎藤六六という、もと京大の嘱託でございますが、この人が調べたのによりますと、現在崩壊しておる個所は七個所あるが、そのうち特に著しいのは、五百五十メートルにわたるところの陥没地帯である。そして今後これが崩壊陥没というものは間断なく続けられていくから、これに対するところの護岸設備がぜひ必要であるという
見解に対しまして、工業技術院の近藤課長の
調査の
報告によりますと、多少くずれてはおるけれ
ども、大体こういう程度でとどまってしまうものであるからその心配はない、こういう
見解でございます。これに対しましてやはり地元の直接
責任者であるところの
知事は、何らこれに対して心配をしてくれない。こういう
状態に対しまして、
建設省としては至急現地を
調査して、そのいずれが正しいかということを確認しながら、これに対する適当なる処置をされる必要があると思うのでございますが、これらの点につきまして
河川局長のお
考えをお開きしたい。