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吉田(賢)
委員 あと一点で終ります。あなたはそんなことをおっしゃるが、それは子供だましの
答弁ですよ。予算でさえ何回も協議し、練るというのは当然なことなんです。千万円の予算といえども、どんな大
会社でもほんとうにむだがないということの検討をするのは当然であります。ましてや
現実に
契約の相手方に対して、何十億の金を余分に払うかどうかという問題について、
現地にまかしてありますというようなことで、最終的には
本社できめますということで、途中で知る必要がないというようなことで、一体
会社の
総裁とか副
総裁が勤まりますか。そんなことで――かりにも五割以上
政府が株を持たねばならぬ
会社なんです。国家の監督を受けなければならぬ
会社なんです。
国民の税金を使っている
会社なんです。それが何十億円の
値増しの問題が起って、その当否、
適否というものを重役が知らずにおるというようなばかげたことがございますか。
現地の者に交渉をまかしてあります。――交渉をまかしてあるということは、三回にわたって何十億円という違いが出てきている。
数字の異動ですよ。その異動を、私は知りません、聞いておりませんというようなことでは、私はそれはいけないと思うのです。だからそうではなしに、そこを知っておると言えば、御都合が悪いのでそうおっしゃるのではないかと私は思うと情なくなる。そうでなしに、知っておるのだ、知っておるのなら、なぜこういうふうに
数字が変ってくるのだろうということは疑惑を持って見なければならぬ。それでこちらが間違っておるのか、向うが間違っているのか、そうしてそこで適正な
結論を得るということに尽力する。それが
会社を管理する
責任者の
立場ですよ。それをまかしてある、まかしてあって、しかも何億円も
数字が異動しておる、それを
所長がどんな
権限があるかといえば、千万円以下しか専権がないのです。それを別に
理事会が決定したわけでもなし、副
総裁の当然の権利で、そういうふうに命じておりますという、それはばかばかしい、白々しい
答弁といわなければならない。それはいけませんよ。もっと誠意を持って
答弁しなさい。何億という異動を生ずるような
数字の動きに対しましては、慎重にこれを検討しつつ
会社管理をしていかなければならぬのです。それならばどちらが間違っておるかということぐらいあなたは十分知っておらなければならぬ。知らぬ存ぜぬで押し切るべき
数字ではありません。だから今も言うように、あなたはやめておる人であるから、今何も責めようというのではありませんが、正しい答えをして下さいよ。ほんとうのことを言って下さいよ。だから小理屈を並べて知らぬ存ぜぬということを言わないで、参議院で
答弁したけれども、あれは何の意味かよくわからぬというような、そんなばかばかしいことをおっしゃっておるのですよ。もっと高い常識でおっしゃって下さい。だからこういう意味におきまして
数字は知っておったけれども、あなたの判断としては、これはこちらが誤まっておった、いやそうではなしに先方が誤まっておった。しかもあなたの在任中に一年数カ月も決裁をせずにうっちゃっておいたでしょう。こういう問題は、
工事はとつくの昔に済んでおる。
排水路の問題にしても当初
設計以外の問題でしょう。増量では私も見てきました。そうであればその他多くの増量
工事があります。増量
工事はとつくの昔に済んでおる。その支払うべき
金額の
内容が決定せずに何カ年も何十ヵ月も経過しておるということは、
会社管理者として怠慢だといわなくちゃならぬとも思うのでありますよ。しかしそれは相手が悪いのだ、でたらめな
数字を持ってくるから、
数字の協議決定に至らないのだ。それならそれでわかる。相手も悪くなければこっちも悪くないし、私も知りませんでした、一年数ヵ月経過しました。後任
総裁がごたごたしまして、副
総裁もごたごたしまして、そうして
世上問題になってごたごたいたしまして、政治的、経済的、社会的にいろいろと問題を起した案件であるということになってくると、私は
会社管理者といたしまして、まことに怠慢でなかったかと思うのです。これだけ言っておきます。どういうようにお
考えになりますか。