○
田中(彰)
委員 ちょっと
証人にお尋ねしますが、
証人はきょうは
証人として出ておられるのですね。先ほど
委員長から
証人に対する心得を読み聞かせられたでしょう。そこであなたにさっき
辻委員が質問いたしたのですが、つまり
井上工場へ行くときにあなたは、
井上工場へ行ったら軟禁されるとか監禁されるとか、うっかりするとドスをもっておどかされるというようなことを、こっちから立たれるときも聞いておられるとわれわれの
調査には載ってきておる。それから
大阪に行かれたときも向うの
旅館でほかの人から聞かされたと私らが
調査したのに載ってきておる。またあなたの口ばかりでなく、ほかからもそういうことを聞いておりますが、そういうことがたとい
うわさにもあなたの耳に入るということは、あなたはなかなか英雄であって度胸のいい人だからそんなことを気におかけにならぬだろうけれども、
昭和の御代に国民の血税でものを買ったり何かするところに
検査官が行くときに、そういう
言葉があなたの耳に入るということは、
考えようによってはこれは重大なのです。他人から入っても、あなたをそこにおいて脅迫する、あなたの調べようとする強硬な
信念をそこで弱めることになる。私も実は
井上に
調査へ向けようとしたところが、あそこだけはごめん下さいといって
調査員が行かなかったことを
自分で体験しております。それだからあなたは今そういうことを気にかけないからどうも
覚えておらないとか、知っておっても言う必要ないとかいうことを言われたが、それは私は重大だと思う。もしあなたがそういうことを言われたら、あなたは気にかけておらなくても、あなたはこわくなかったとしても、その言われた
場所と言われた
言葉をよくそこでお
考えになってここに申された方がいいと思う。その一点をあなたがどういう
工合におっしゃるのか聞きたいのと、もう一点、
防衛庁の中でもやはり
井上という人と取引することが非常に明朗を欠く、
脅迫感を持つような、悪いものを納められてもはっきり
こわもてに交渉ができないというような
空気がだいぶあるらしいのです。そういうことをあなたが知っておられてそういう
うわさをお聞きになったことがあるか、そういうものを感ぜられたことがあるか、この二点をよくお
考えになって
—証人ですから
自分勝手に、言わぬとか忘れましたとかでいいかげんで言われては困るのです。偽証罪が成り立ちますよ。だからあなた落ちついてこの二つを私に御答弁願いたい。