○生田
委員 特に二十九年になると、またゴタゴタ代に千五百万円やろう、そうしてこれを整理するのに、富士工業に何ぼ金を払わなければならぬか、まだたくさん金が要るだろう、そういう状態で、あなた方がその品物を買い取るようにして、それでしんぼうしようというのには、
防衛庁の方でもっと高く買ってくれる、あるいは
防衛庁よりももっと高く売り込むことができるというあなたのめどがなければ、そんなことはしますまい。ところがあなたの話によると中華民国とかタイというような話があったけれども全然何も見込みがなかったという話です。そうしてあなたの投資した四千万円とか五千万円という金の回収に困っておるときに、それにもう品物は要らぬから四千万円返してくれとあなたが言っておるや
さきに千五百万円の
名義料をやって、全くどろぼうに追い銭をやるというようなことを、どうして
間組ともあろうものがなさいますか。私はその点はどうしても疑問なのです。そうして、
金利の
関係にしても、私は納得できない。一割二分の
金利で、五千万円や六千万円くらいの金を二年半貸したところで、三千万円の
金利にはなりません。そうすると、あなたの方は九百五十万円についたという、その九百五十万円をこしらえた基礎が、あなたの方でどうしても作為でしたとしか私には考えられない。この疑問は、これは私ならずともだれだって起きてくる。
防衛庁はうかうかとだまされて――だまされたか、あるいはどういうような
関係者があったか知らぬけれども、ともかく
防衛庁はそれを信じたということになっている。そしてあなたの方でどうも
計算上はっきりしない九百五十万円というものを、はっきりしたかのごとくされて、しかもまだ
あとに三千七百万円というものをあなたは押えているでしょう。それは二十九年の七月ころにはあなたの方が一億四千七百万円というので区切りを入れて、その一億四千七百万円の中で三千七百万円というものをあなたの方で預かり勘定で預かって持っておった。そうでしょう。そういうような状態からすぐに三月とか四月すると
防衛庁の方で
契約が成立しているでしょう。三十年十二月にはもう金をもらっているでしょう。そうして
あとの二台分を本年の三月ごろにはもらうということになったというのですから、あなたの方はすでに相当の回収ができているはずです。ですから将来
金利をかけるべき金はないから、三千七百万円のうちわずかな
金利を除いたらもう
正木とか
杉山に払わなければならぬ金になってくるでしょう。そういうようなあぶく銭をまた
杉山や
正木に与えておいて、
防衛庁の方には九百五十万円が原価ですといって近づいていくというのはひどいじゃありませんか。ともかく三千六百万円、三千七百万円の
金利とあなたの方の預かり金等については、あなたの方でそうだと言ってみても、
防衛庁が一ぱい食ったとしか私は考えられない。二十九年一億四千七百万円にあなたの方は建値をして、三、四カ月の後には
防衛庁は何ぼで買いますと、商談取りきめができているのであります。
間組ともあろうものが、そういうことをなさいますか。一千五百万円もどろぼうに追い銭をやるようなことをして、会計監査についてはあなたはそういう書類のからくりをしているとしか思えない。
防衛庁だってとんまです。あなたはとにかく良心的にあなたのお考えを話してもらいたい。これ以上私は質問しません。安心なさい。良心的にあなた方はどういうお考えで一億四千七百万円という積み重ねをしたか、それをお答えして下さい。