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池田(禎)
委員 あなたの御
答弁は当を得ておらない。
議運をやると言いますが、
議運は
構成上どうなっておりますか。現状は欠員になっておるのだが、補充することはできない。そういうことは話にならぬ。あるいはまた、現に
常任委員長はあると言うけれ
ども、これは御
承知の
通り政党政治なんです。
政党の中で何年間かやったらこうやる、これは
ルールできめておる。これは
法規上ないことといえ
ども、
政党政治のもとにおいては、そういう申し合せを忠実に守ることは、それぞれの
政党のおきてなんです。ですから、私はあなた方が言っておることは、困らぬというけれ
ども、事実上の問題として、新しく当選した者をどの
委員会の所属にするということは、
議長職権でできますが、そういうことば一回もやったことがない。そういうことは、
参議院の
事務総長もただいま
言明しました。そういうことは過去にもありません、本
会議でなければ、決定できませんということを、
事務総長は
言明いたしました。それは、あなたの方の
与党をお通じになって確認されてもけっこうです。そういうことをあなたはおっしゃるが、事実
参議院の
慣例から、従来やったことはない。事実上当選しておる
委員の
割り振りはできないということを、ただいま
事務総長が御
言明になりました。そこで、あなたの、ただいまそういうことは困らぬだろうというようなお
考えでなく、これは実際上
運営できない。私もあなたに問いただして、いじめたからといって手柄にならない。たとい
短期間でも、こういう実情にある以上は、
国会を開かれて、そうして
参議院の
機能を完全ならしむることが、
議院政治のもとにおける
憲法上の道義です。それから
議長にしても、たとえば、かりに憶測でありますが、
松野さんが再び
議長に就任なされようとも、これは
政党間の
話し合いをもって、
参議院半数改選後、当然本
会議を開かれるであろうその際に
改選いたしますという、はっきりした申し合せもあるのですから、これはあなた方の方がそういうことにこだわらず、むしろ
短期間でも
国会を
召集なさって、そうして、こういう
両院制度のもとにおけるところの
成規の
国会の
成立ということを宣言することが、
国民に対して忠なるゆえんである。あなたはただ
政府の御都合だけをおっしゃるのであって、
国会構成上の大きな問題を等閑に付しておるということは、私
どもとしてははなはだ意に満たない。のみならず、これでは三権分立の精神というものが、一方的に行
政府によって
国会の
機能を停止されるという大
へんな問題になり、
憲法上の問題にもなると思う。ですから、
社会党が
要求しておるところの
幾多の項目以外に、こういう当面困っておる、
参議院が
半数以上の人を
選挙し、しかも
国民の信頼によって当選したるところの人が、
自分の
ポストにつけない、こういうことでは、
参議院の
機能は全く麻痺してしまう。この
状態を私は憂うるのでありまして、これはあなたが
主要閣僚に
相談したと言いますが、当然
政府としても確固たる
態度を持って、こういう具体的な問題において
参議院の
機能は麻痺しておる、
活動ができない
状態にあるということを御確認になるなら、たとい短時日でも
臨時国会を
お開きになるのが至当ではないか。そうすれば他の
閣僚も了承されるのではないか、こういうふうに私は思っております。私
ども社会党としては、重ねて
要求せざるを得ない。これでは
参議院の
機能は何ら発揮されない。これは
衆議院の
事務総長を通じてお調べになってもけっこうですが、本日
参議院の
事務総長は重ねての御
言明をなさっておる。