○
池田(禎)
委員 官房長官にお尋ねすると同時に、
意見ですが、あなたは、さっき
川北君が最も適任なりというので、
郵政当局からもそういう強い
同意を求められたということをおっしゃっておるけれ
ども、これは本
委員会として、
国鉄の
経営委員会のことが昨年本
委員会で問題になった。そのとき
運輸大臣をわざわざ呼び出して、
日鉄法を改正して、将来こういうことのなからぬようにするから、暫定的に認めてくれというので、本
委員会で承認した事実があります。
川北さんなど初めてなるので、出られるか、出られぬかわからぬが、
国鉄経営委員会などはほとんど出ておらぬ。
銀行の
頭取とか、えらそうな者を出しておるが、ほとんど出ておらぬ。一年に一回も出ていない。そういう
有名無実なことをやるものじゃないというのが、われわれの主張だ。これは
川北さんにけちをつける
考えではないが、
政府においても、御推薦なさるなら、実質的に働ける人を出すのが、
国家に忠実な
ゆえんであります。むしろ場合によれば、
公社のごときは、出てくれない人がなってくれることが最もありがたい。
国鉄の
経営委員会など、一年に一回か二回しか開いておらない。ほとんど
出席簿をとってみても出ておらない。そういうことは、私
どもおやめになることがしかるべきではないかと思う。その
人個人についての是非の判断よりも、
出席不可能な人を推薦することは、私は、ある意味においては、暴力だ、ひどいことを言えば、出てくれぬ方が
公社にとってまことにありがたききわみなり、そういうことは、将来ともとるべきことにあらずというので、われわれとしては言っておるのです。特に
川北さんその人について言っておるのじゃない。そういうことは御
検討を願わなければならぬことで、昨年の本
委員においてこういう事例を取り扱ったときにおいても、将来こういうことのなからぬようにというので、
政府の見解をただしたことがある。だから、われわれはあえてこういうことを申し上げるのです。
政府は今日
国会に絶対多数を持って、多くの手持ちのこまがあるのですから、こういう出られぬ人より、出られる人を
政府としても御推薦なさることが、
国家に対して忠実なる
ゆえんではないかというので、私の
意見を申し上げたわけです。