○
中山(マ)
委員 外務省といたしましては、そういう実情を御把握になるところの時間が非常に僅少のように今伺ったのでございます。私ども、この
委員会を開きっぱなしでお待ちして、その
情報をいただくというわけにもあるいは参らないかもしれないということを憂うるのでございます。
それで、
委員長、私はここにこの際本
委員会の名におきまして
——新聞紙上では一部送還ということをいわれておりますが、何か聞くところによりますと、
国交の
回復ということを
条件にしてというようなことも
新聞に出ておりますが、しかしこれは
新聞の報道でございまして、これを全面的に信用することができるかどうかということは、またそこに問題もあろうかと思いますので、この際、この
委員会におきまして、
河野代表に向けまして、一部
釈放でなしに、いわゆる
国交の
回復につきまして非常なる
国民の精神的の融和をはかるのが、まず第一の
条件であろうかとも思いますので、
全面釈放に全力をあげられたいということを、ぜひとも
一つここで打電していただきたい。
外務省は
外務省としておやり下さるでございましょうし、われわれは、
委員会の名においてそれをぜひやっておく必要があると思います。非常にこれは貴重なチャンスだと思いますし、全国の
留守家族も、昨日東京に集結いたしまして、いろいろと心配いたしていることでございますので、これを第一の問題とし、第二には、ぜひともこの
留守家族が
向うに
慰問に行くことを、この際了承をしてもらうというこの二点を、何とか
委員長の方からこの
委員会にお諮りを願いたいと思います。これは、非常に悩んでおりまする
留守家族の精神的の慰安の
一つともなるかと思いまするので、この二点を
委員会にお諮りいただくように私はぜひ
一つお願いがしたい、こう考えるのでございます。