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1956-05-31 第24回国会 衆議院 運輸委員会請願審査小委員会 第1号 公式Web版

  1. 会議録情報

    本小委員は昭和三十一年五月二十九日(火曜日) 委員長の指名で次の通り選任された。       今松 治郎君    臼井 莊一君       木村 俊夫君    關谷 勝利君       中嶋 太郎君    畠山 鶴吉君       堀内 一雄君    山本 友一君       青野 武一君    井岡 大治君       下平 正一君    中居英太郎君 同日  山本友一君が委員長の指名で小委員長に選任さ  れた。     ――――――――――――― 会 議 昭和三十一年五月三十一日(木曜日)     午前十時五十二分開議  出席小委員    小委員長 山本 友一君       臼井 莊一君    關谷 勝利君       堀内 一雄君    青野 武一君       井岡 大治君    下平 正一君       中居英太郎君  小委員外の出席者         議     員 田中 彰治君         議     員 濱野 清吾君         運輸事務官         (海運局定期船         課長)     岡田京四郎君         運輸事務官         (港湾局港政課         長)      中野  大君         運 輸 技 官         (港湾局建設課         長)      東   壽君         運輸事務官         (鉄道監督局国         有鉄道部長)  細田 吉藏君         運輸事務官         (鉄道監督局国         有鉄道部業務課         長)      小川 吉男君         運 輸 技 官         (鉄道監督局国         有鉄道部施設課         長)      田中 倫治君         運輸事務官         (自動車局保障         課長)     井上 健一君         運輸事務官         (自動車局業務         部長)     国友 弘康君         運 輸 技 官         (自動車局整備         部長)     岩崎  清君         運 輸 技 官         (航空局技術部         飛行場課長)  岩田 勝雄君         運 輸 技 官 滝浦  濶君         海上保安監         (海上保安庁総         務部政務課長) 岡田 良一君         運輸事務官         (中央気象台総         務部長)    吉村 順之君     ――――――――――――― 本日の会議に付した請願  一 港湾整備予算増額等に関する請願(柳田秀    一君紹介)(第二号)  二 滝港及び羽咋港の港湾整備費増額に関する    請願(南好雄君紹介)(第九号)  三 青梅線の複線化等に関する請願(木崎茂男    君紹介)(第一〇号)  四 北海道南部西海岸線国営自動車運輸開始    の請願(伊藤郷一君紹介)(第一一号)  五 同(田中正巳君紹介)(第二一号)  六 同(小平忠君紹介)(第六二号)  七 京都市内東海道本線を高架式に改築の請    願(田中伊三次君外一名紹介)(第二二    号)  八 同(小川半次君外六名紹介)(第二三号)  九 石勝線敷設の請願(松浦周太郎君紹介)(    第二四号) 一〇 新潟海岸決壊防止工事費全額国庫負担に    関する請願外一件(渡邊良夫君紹介)(第    四四号) 一一 同外一件(大島秀一君外二名紹介)(第八    〇号) 一二 長野県陸運事務所松本出張所の設置に関す    る請願(原茂君紹介)(第八六号) 一三 同(下平正一君紹介)(第八七号) 一四 屑物類の鉄道等級運賃引下げに関する請願    (加藤鐐五郎君外一名紹介)(第一一七    号) 一五 国電駒込駅舎建設促進に関する請願(中    村梅吉君紹介)(第一一八号) 一六 伊豆長岡地区関東乗合自動車株式会社の    経営免許申請反対に関する請願外一件(中    居英太郎君紹介)(第一一九号) 一七 唐津市、呼子町間の鉄道敷設に関する請願    (保利茂君紹介)(第一四三号) 一八 東山隧道東口付近停車場設置の請願(田    中伊三次君紹介)(第一四四号) 一九 西鹿児島駅の本駅化に関する請願(床次徳    二君外一名紹介)(第一七三号) 二〇 道路運送法の一部改正に関する請願(灘尾    弘吉君紹介)(第一七四号) 二一 同(細迫兼光君紹介)(第一七五号) 二二 同(柳田秀一君紹介)(第二〇六号) 二三 桜島火山観測整備に関する請願(池田清    志君紹介)(第二〇五号) 二四 唐津市、呼子町間の鉄道敷設に関する請願    (井手以誠君紹介)(第二〇七号) 二五 山野線にデイゼルカー運転の請願(池田清    志君紹介)(第二〇八号) 二六 肥薩線並びに山野線にデイゼルカー運転等    の請願(池田清志君紹介)(第二〇九号) 二七 宮之城線にデイゼルカー運転の請願(池田    清志君紹介)(第二一〇号) 二八 肥薩線隼人、吉松両駅間に列車増発の請願    (池田清志君紹介)(第二一一号) 二九 長野県陸運事務所松本出張所の設置に関す    る請願(松平忠久君紹介)(第二三六号) 三〇 道路運送法の一部改正に関する請願(福田    赳夫君紹介)(第二三七号) 三一 同(田中彰治君紹介)(第二三八号) 三二 同(加藤鐐五郎君紹介)(第二三九号) 三三 大糸線の全通促進に関する請願(下平正一    君紹介)(第二四〇号) 三四 久大線に快速列車増発の請願(楢橋渡君紹    介)(第二四一号) 三五 国鉄只見線敷設の請願(松井政吉君紹介)    (第三四四号) 三六 国鉄赤穂線全通促進に関する請願(杉山    元治郎君紹介)(第三四五号) 三七 道路運送法の一部改正に関する請願(笹本    一雄君紹介)(第三六三号) 三八 同(高木松吉君紹介)(第三六四号) 三九 同(伊東岩男君紹介)(第三六五号) 四〇 同(小林かなえ君紹介)(第三六六号) 四一 同(眞崎勝次君紹介)(第四二六号) 四二 同(八田貞義君紹介)(第四二七号) 四三 同外三件(田村元君紹介)(第四二八号) 四四 同外一件(塚田十一郎君紹介)(第四二九    号) 四五 同外一件(神田博君紹介)(第四三〇号) 四六 同(鈴木周次郎君紹介)(第四三一号) 四七 同(熊谷憲一君紹介)(第四三二号) 四八 同(薄田美朝君紹介)(第四三三号) 四九 同(小林かなえ君紹介)(第四三四号) 五〇 同(伊藤好道君紹介)(第四三五号)五一 磐城西郷信号所を普通駅に昇格の請願(助    川良平君紹介)(第三七七号) 五二 都井みさき沖黄金瀬灯台設置の請願(伊    東岩男君紹介)(第三七八号) 五三 国鉄石巻柳津線敷設の請願(村松久義君紹    介)(第四三六号) 五四 瀬戸、西大寺両駅間に駅設置の請願(亀山    孝一君紹介)(第四三七号) 五五 三陸鉄道気仙沼線敷設の請願(村松久義君    紹介)(第四三八号) 五六 釜石線並びに山田線の電化促進に関する請    願(鈴木善幸君紹介)(第四三九号) 五七 東北本線複線化等に関する請願(鈴木善    幸君紹介)(第四四〇号) 五八 国鉄小本線の全通促進等に関する請願(鈴    木善幸君紹介)(第四四一号) 五九 平内地区に汽動車駅設置の請願(鈴木善幸    君紹介)(第四四二号) 六〇 橋場線の復旧促進等に関する請願(鈴木善    幸君紹介)(第四四三号) 六一 道路運送法の一部改正に関する請願(久野    忠治君紹介)(第四七〇号) 六二 同(木下哲君紹介)(第四七一号) 六三 同(丹羽兵助君紹介)(第四七二号) 六四 同(河野金昇君紹介)(第四七三号) 六五 同(加賀田進君紹介)(第五〇〇号) 六六 同(楯兼次郎君紹介)(第五〇一号) 六七 同(相川勝六君紹介)(第五〇二号) 六八 同外一件(早稻田柳右エ門君紹介)(第五    〇三号) 六九 同(植木庚子郎君紹介)(第五〇四号) 七〇 同(重政誠之君紹介)(第五〇五号) 七一 同外一件(櫻内義雄君紹介)(第五〇六    号) 七二 同(池田禎治君紹介)(第五四一号) 七三 同(松浦周太郎君紹介)(第五四二号) 七四 同(廣瀬正雄君紹介)(第五四三号) 七五 同(田中角榮君紹介)(第五四四号) 七六 同(藤枝泉介君紹介)(第五四五号) 七七 同外一件(福田赳夫君紹介)(第五六四    号) 七八 同(植木庚子郎君紹介)(第五六五号) 七九 同(大野市郎君紹介)(第五六六号) 八〇 同(小笠原三九郎君紹介)(第五六七号) 八一 同(山崎巖君紹介)(第五六八号) 八二 営業用乗用自動車に対する金融順位引上げ    の請願(五島虎雄君紹介)(第四八八号) 八三 広瀬線並び仁田原線国営自動車運輸開    始の請願(池田清志君紹介)(第五〇七    号) 八四 白糠線敷設の請願(伊藤郷一君紹介)(第    五四六号) 八五 上越西線直江津、六日町両駅間の鉄道敷設    に関する請願外一件(塚田十一郎君紹介)    (第五七〇号) 八六 道路運送法の一部改正に関する請願(内海    安吉君紹介)(第五九九号) 八七 同(坊秀男君紹介)(第六〇〇号) 八八 同(北山愛郎君紹介)(第六三三号) 八九 同(加藤精三君紹介)(第六三四号) 九〇 同(伊藤郷一君紹介)(第六三五号) 九一 同(徳安實藏君紹介)(第六三六号) 九二 同(田中彰治君紹介)(第六三七号) 九三 同(田中正巳君紹介)(第六三八号) 九四 同外二十一件(池田禎治君紹介)(第六三    九号) 九五 同(中村三之丞君紹介)(第六四〇号) 九六 同外二件(植木庚子郎君紹介)(第六四一    号) 九七 同外一件(勝間田清一君紹介)(第六六四    号) 九八 同(纐纈彌三君紹介)(第六六五号) 九九 同(平野三郎君紹介)(第六六六号) 一〇〇 同(江崎真澄君紹介)(第六七九号) 一〇一 同外一件(杉浦武雄君紹介)(第六八〇    号) 一〇二 新庄、楯岡両駅間等にデイゼルカー運転    に関する請願(松澤雄藏君紹介)(第六〇    一号) 一〇三 左沢、荒砥間の鉄道敷設に関する請願(    松澤雄藏君紹介)(第六四六号) 一〇四 鍛冶屋、梁瀬両駅間の鉄道敷設に関する    請願(堀川恭平君紹介)(第六四七号) 一〇五 国際観光基幹網整備促進に関する請願    (綱島正興君紹介)(第六六〇号) 一〇六 新潟海上保安部出雲崎出張所設置の請願    (三宅正一君紹介)(第六八九号) 一〇七 道路運送法の一部改正に関する請願(河    野密君紹介)(第七二四号) 一〇八 同(小林かなえ君紹介)(第七二五号) 一〇九 同(保科善四郎君紹介)(第七二六号) 一一〇 同(薩摩雄次君紹介)(第七二七号) 一一一 同(横山利秋君紹介)(第七二八号) 一一二 同(淺沼稻次郎君紹介)(第七五三号) 一一三 同(松平忠久君紹介)(第七五四号) 一一四 同(渡邊良夫君紹介)(第八〇四号) 一一五 同(徳田與吉郎君紹介)(第八〇五号) 一一六 同(福井盛太君紹介)(第八〇六号) 一一七 同(高橋禎一君紹介)(第八〇七号) 一一八 同(川野芳滿君紹介)(第八〇八号) 一一九 同(山本粂吉君紹介)(第八〇九号) 一二〇 久慈港修築に関する請願(山本猛夫君紹    介)(第七二九号) 一二一 北海道水産物鉄道貨物運賃改訂に関す    る請願(椎熊三郎君紹介)(第七三〇号) 一二二 自動車損害賠償保障法の一部改正に関す    る請願(亀山孝一君紹介)(第八一〇号) 一二三 乙女港開設等に関する請願(廣瀬正雄君    紹介)(第八一一号) 一二四 道路運送法の一部改正に関する請願外一    件(赤澤正道君紹介)(第八四五号) 一二五 同外一件(八木一郎君紹介)(第八四六    号) 一二六 同(植原悦二郎君紹介)(第八五九号) 一二七 同(高見三郎君紹介)(第八六〇号) 一二八 同(神田博君紹介)(第八六一号) 一二九 同(西村直己君紹介)(第八六二号) 一三〇 同(並木芳雄君紹介)(第八六三号) 一三一 同(大野伴睦君紹介)(第八六四号) 一三二 同(遠藤三郎君紹介)(第八六五号) 一三三 同(橋本登美三郎君紹介)(第八六六    号) 一三四 同外一件(永山忠則君紹介)(第八八〇    号) 一三五 同(楢橋渡君紹介)(第八八一号) 一三六 同(徳安實藏君紹介)(第八八二号) 一三七 同(矢尾喜三郎君紹介)(第九一〇号)一三八 青年学級生鉄道運賃割引に関する請願    (灘尾弘吉君紹介)(第八四七号) 一三九 甲府、長野間の電化促進に関する請願(    吉川久衛君紹介)(第八四八号) 一四〇 自動車損害賠償保障法の一部改正に関す    る請願(田子一民君紹介)(第八八三号) 一四一 左沢、荒砥間の鉄道敷設に関する請願(    西村力弥君紹介)(第九一一号) 一四二 福岡の上高層観測点設置に関する請願(    河野正君紹介)(第九一二号) 一四三 南北両定点の通年観測復活等に関する請    願(河野正君紹介)(第九一三号) 一四四 国鉄根岸線延長促進に関する請願(山    口丈太郎君紹介)(第九八九号) 一四五 横浜線の複線化等に関する請願(山口丈    太郎君紹介)(第九九〇号) 一四六 東北本線複線化等に関する請願(山本    猛夫君紹介)(第九九一号) 一四七 自動車損害賠償保障法の一部改正に関す    る請願(塚原俊郎君紹介)(第九九二号) 一四八 同(杉浦武雄君紹介)(第九九三号) 一四九 大間港修築に関する請願(三浦一雄君外    一名紹介)(第九九四号) 一五〇 大畑鉄道全通促進に関する請願(三浦    一雄君外一名紹介)(第九九五号) 一五一 比田勝港を避難港に指定の請願(田口長    治郎君紹介)(第九九六号) 一五二 大畑、室蘭間に航送航路開設の請願(三    浦一雄君外一名紹介)(第九九七号) 一五三 同(南條徳男君紹介)(第九九八号) 一五四 帯広市を第二種空港に指定の請願(本名    武君紹介)(第九九九号) 一五五 青年学級生鉄道運賃割引に関する請願    (植村武一君紹介)(第一〇〇〇号) 一五六 道路運送法の一部改正に関する請願(纐    纈彌三君紹介)(第一〇〇一号) 一五七 同(米田吉盛君紹介)(第一〇〇二号) 一五八 同(奧村又十郎君紹介)(第一〇〇三    号) 一五九 同(佐藤觀次郎君紹介)(第一〇〇四    号) 一六〇 同(春日一幸君紹介)(第一〇〇五号) 一六一 同(下川儀太郎君紹介)(第一〇〇六    号) 一六二 同外二十九件(青野武一君紹介)(第一    〇〇七号) 一六三 同(高岡大輔君紹介)(第一一〇〇八    号) 一六四 同(北れい吉君紹介)(第一〇〇九号) 一六五 同(小林郁君紹介)(第一〇一〇号) 一六六 長岡市に国立測候所設置の請願(大野市    郎君紹介)(第一〇六二号) 一六七 自動車損害賠償保障法の一部改正に関す    る請願(保利茂君紹介)(第一〇六三号) 一六八 同(丹羽兵助君紹介)(第一〇八九号) 一六九 同(伊藤郷一君紹介)(第一一四三号) 一七〇 道路運送法の一部改正に関する請願外一    件(矢尾喜三郎君紹介)(第一〇六四号) 一七一 同(早川崇君紹介)(第一〇九〇号) 一七二 同(纐纈彌三君紹介)(第一〇九一号) 一七三 同(徳安實藏君紹介)(第一一四四号) 一七四 同(古井喜實君紹介)(第一一四五号) 一七五 同(原捨思君紹介)(第一一四六号) 一七六 同外三件(青野武一君紹介)(第一一四    七号) 一七七 同(井堀繁雄君紹介)(第一一四八号) 一七八 同(竹谷源太郎君紹介)(第一一四九    号) 一七九 東北海域救難用飛行機常備等に関する    請願(愛知揆一君紹介)(第一〇九二号) 一八〇 同(田中利勝君紹介)(第一一五〇号) 一八一 東北地方港湾修築工事に対する国庫負    担率引上げ等の請願(愛知揆一君紹介)(    第一〇九三号) 一八二 同(田中利勝君紹介)(第一一五一号) 一八三 新潟飛行場民間航空開設に関する請願    (亘四郎君外一名紹介)(第一一五二号) 一八四 道路運送法の一部改正に関する請願外三    件(藤枝泉介君紹介)(第一一六三号) 一八五 同(小金義照君紹介)(第一一六四号) 一八六 同(今井耕君紹介)(第一一九二号) 一八七 同外一件(五十嵐吉藏君紹介)(第一二    二五号) 一八八 同(臼井莊一君紹介)(第一二六六号) 一八九 自動車損害賠償保障法の一部改正に関す    る請願(南條徳男君紹介)(第一一六五    号) 一九〇 同(戸塚九一郎君紹介)(第一二二八    号) 一九一 営業用自動車事業健全経営化のための    取締に関する請願(山口丈太郎君紹介)(    第一一六六号) 一九二 同(五島虎雄君紹介)(第一二二三号) 一九三 青年学級生鉄道運賃割引に関する請願    (坂田道太君紹介)(第一一九一号) 一九四 同(小平久雄君紹介)(第一二二六号) 一九五 同(古井喜實君紹介)(第一二二七号) 一九六 四国、本土間の連絡線増強に関する請願    (佐竹晴記君紹介)(第一二二四号) 一九七 常磐線の電化促進に関する請願(北澤直    吉君紹介)(第一二二九号) 一九八 高櫤駅簡易停車場設置の請願(松浦東介    君紹介)(第一二三〇号) 一九九 国鉄北条線播但線福崎駅まで延長の請    願(堀川恭平君紹介)(第一二六七号) 二〇〇 楢原駅舎建設促進に関する請願(大村    清一君紹介)(第一二六八号) 二〇一 道路運送法の一部改正に関する請願(山    本正一君紹介)(第一三一八号) 二〇二 同(小泉純也君紹介)(第一三一九号) 二〇三 同(福井順一君紹介)(第一三二〇号) 二〇四 同(野田卯一君紹介)(第一三二一号) 二〇五 国鉄草津線デイゼルカー運転の請願(    堤康次郎君紹介)(第一三九八号) 二〇六 自動車損害賠償保障法の一部改正に関す    る請願(西村直己君紹介)(第一四八五    号) 二〇七 青年学級生鉄道運賃割引に関する請願    (小牧次生君紹介)(第一五一四号) 二〇八 道路運送法の一部改正に関する請願(茜    ヶ久保重光君紹介)(第一五一五号) 二〇九 同(高瀬傳君紹介)(第一五一六号) 二一〇 同(松尾トシ子君紹介)(第一五一七    号) 二一一 同(井堀繁雄君紹介)(第一五一八号) 二一二 同(飛鳥田一雄君紹介)(第一五一九    号) 二一三 同(片山哲君紹介)(第一五二〇号) 二一四 同(志村茂治君紹介)(第一五二一号) 二一五 同(足立篤郎君紹介)(第一五四三号) 二一六 同外二件(纐纈彌三君紹介)    (第一五四四号) 二一七 同外一件(山本利壽君紹介)(第一五四    五号) 二一八 同(渡海元三郎君紹介)(第一五四六    号) 二一九 同(橋本龍伍君紹介)(第一五六九号) 二二〇 同(田中武夫君紹介)(第一五七〇号) 二二一 同(河本敏夫君紹介)(第一六二二号) 二二二 同(小島徹三君紹介)(第一六二三号) 二二三 同(堀川恭平君紹介)(第一六二四号) 二二四 同外一件(首藤新八君紹介)(第一六六    九号) 二二五 同(五島虎雄君紹介)(第一七一一号) 二二六 同(大橋忠一君紹介)(第一七二一号) 二二七 自動車損害賠償保障法の一部改正に関す    る請願(須磨彌吉郎君紹介)(第一六二五    号) 二二八 同(宮澤胤勇君外三名紹介)(第一七一    三号) 二二九 高萩駅、北常陸大子町間に国営自動車運    輸開始の請願(石野久男君紹介)(第一六    二六号) 二三〇 気象観測用飛行機及び気象用機材設置に    関する請願(井岡大治君紹介)(第一六四    七号) 二三一 青森港浜町ふ頭築設に関する請願(三浦    一雄君外六名紹介)(第一七三五号) 二三二 道路運送法の一部改正に関する請願(足    鹿覺君紹介)(第一七七三号) 二三三 同(五島虎雄君紹介)(第一七七四号) 二三四 同(吉田賢一君紹介)(第一八〇六号) 二三五 小名浜海上保安部大型巡視船配置の請    願(助川良平君紹介)(第一八〇七号) 二三六 青年学級生鉄道運賃割引に関する請願    (石坂繁君紹介)(第一八二一号) 二三七 国鉄只見線中未開通区間開通促進に関    する請願外二件(田中角榮君紹介)(第一    八二二号) 二三八 国鉄長野線を嬬恋まで延長の請願(中曽    根康弘君紹介)(第一八二三号) 二三九 戦時中の強制買収による土地家屋払下げ    に関する請願(田原春次君外一名紹介)(    第一九三二号) 二四〇 道路運送法の一部改正に関する請願(平    野三郎君紹介)(第一九五〇号) 二四一 直江津、越後湯沢間の鉄道敷設に関する    請願(高岡大輔君紹介)(第一九五二号) 二四二 道路運送法の一部改正反対に関する請願    (神田博君紹介)(第一九七六号) 二四三 飯山、新井間の鉄道敷設に関する請願(    松平忠久君紹介)(第一九七七号) 二四四 同(下平正一君紹介)(第一九九三号) 二四五 同(原茂君紹介)(第二〇二六号) 二四六 自動車の泥除備付けに関する請願(松平    忠久君紹介)(第一九七八号) 二四七 同(下平正一君紹介)(第一九九二号) 二四八 同(原茂君紹介)(第二〇二五号) 二四九 家島港を避難港に指定の請願(堀川恭平    君紹介)(第一九七九号) 二五〇 亀岡、池田間に乗合自動車運転許可に関    する請願(柳田秀一君紹介)(第一九九四    号) 二五一 神崎停車場設置の請願(柳田秀一君紹    介)(第一九九五号) 二五二 通運事業法の一部改正に関する請願(濱    野清吾君紹介)(第二〇一二号) 二五三 白棚鉄道開通促進に関する請願(鈴木義    男君紹介)(第二〇八一号) 二五四 自動車の泥除備付けに関する請願(井出    一太郎君紹介)(第二〇九九号) 二五五 飯山、新井間の鉄道敷設に関する請願(    井出一太郎君紹介)(第二一〇〇号) 二五六 道路運送法の一部改正に関する請願(床    次徳二君紹介)(第二一〇一号) 二五七 同(高橋等君紹介)(第二一〇二号) 二五八 鳥居駅廃止反対に関する請願(八木一郎    君紹介)(第二一〇三号) 二五九 港湾運送行政調査に関する請願(正木清    君紹介)(第二一二五号) 二六〇 京都市内東海道線を高架式に改築の請願    (關谷勝利君紹介)(第二一二六号) 二六一 身体障害者の無賃乗車に関する請願(鈴    木周次郎君紹介)(第二一二七号) 二六二 猫崎先山頂上航路標識灯設置の請願(    有田喜一君紹介)(第二一二八号) 二六三 直江津、越後湯沢間の鉄道敷設に関する    請願(田中彰治君紹介)(第二一四九号) 二六四 道路運送法の一部改正に関する請願外五    件(纐纈彌三君紹介)(第二一五〇号) 二六五 自動車の泥除備付けに関する請願(下平    正一君紹介)(第二一五一号) 二六六 同(田中武夫君紹介)(第二二〇二号) 二六七 同(渡海元三郎君紹介)(第二二二四    号) 二六八 勝田線にデイゼルカー運転の請願(池田    禎治君紹介)(第二一五二号) 二六九 離島航路改善整備に関する請願(田中    彰治君紹介)(第二一五三号) 二七〇 宮之浦港修築費予算化に関する請願(原    捨思君紹介)(第二一五四号) 二七一 北方定点気象観測業務再開に関する請願    (中馬辰猪君紹介)(第二一五五号) 二七二 鑑定、検量及び検数事業確立に関する請    願(星島二郎君外三名紹介)(第二一六八    号) 二七三 兵庫急行バス株式会社の新規路線免許反    対に関する請願(山口丈太郎君紹介)(第    二一九一号) 二七四 来宮駅を西熱海駅に改称の請願(畠山鶴    吉君紹介)(第二一九六号) 二七五 来宮駅に東海道線電車停車の請願(畠山    鶴吉君紹介)(第二一九七号) 二七六 岡崎、多治見間の鉄道敷設に関する請願    (小林かなえ君紹介)(第二一九八号) 二七七 東北本線瀬の上、槻木間の鉄道敷設に関    する請願外一件(竹谷源太郎君紹介)(第    二二〇三号) 二七八 南小樽駅改築に関する請願(阿左美廣治    君紹介)(第二二一四号) 二七九 日豊本線急行高千穂号を西鹿児島駅まで    延長の請願(池田清志君紹介)(第二二四    二号) 二八〇 桜島火山観測整備に関する請願(池田    清志君紹介)(第二二四三号) 二八一 菓子の鉄道等級運賃引下げに関する請願    (加藤鐐五郎君紹介)(第二二五八号) 二八二 館腰地区にデイゼルカー停留所設置の請    願(愛知揆一君外一名紹介)(第二二五九    号) 二八三 飯山、新井間の鉄道敷設に関する請願(    西村彰一君紹介)(第二二六九号) 二八四 自動車の泥除備付けに関する請願(西村    彰一君紹介)(第二二七〇号) 二八五 同(吉田賢一君外一名紹介)(第二二七    一号) 二八六 市営乗合自動車事業の優先免許に関する    請願(八木一郎君外五名紹介)(第二三一    二号) 二八七 上山駅改築に関する請願(松浦東介君紹    介)(第二三一三号) 二八八 桜島火山観測整備に関する請願(上林    山榮吉君紹介)(第二三三二号)二八九 同(床次徳二君紹介)(第二三八八号) 二九〇 同(池田清志君紹介)(第二三八九号) 二九一 柴山港修築に関する請願(有田喜一君紹    介)(第二三三三号) 二九二 市営乗合自動車事業の優先免許に関する    請願(神田博君紹介)(第二四五八号) 二九三 同(江崎真澄君紹介)(第二四五九号) 二九四 同(纐纈彌三君紹介)(第二五〇六号) 二九五 桜島火山観測整備に関する請願(二階    堂進君紹介)(第二四六〇号) 二九六 柴山港修築に関する請願(五島虎雄君紹    介)(第二四六一号) 二九七 同(永田亮一君紹介)(第二四六二号) 二九八 外浦港を避難港に指定等の請願(伊東岩    男君紹介)(第二四六三号) 二九九 石勝線敷設の請願(南條徳男君紹介)(    第二四六四号) 三〇〇 旭川、沼田間の鉄道敷設に関する請願(    南條徳男君外一名紹介)(第二四六五号) 三〇一 鉄道運賃の不合理是正に関する請願(森    三樹二君紹介)(第二五〇七号) 三〇二 下十条駅を東十条駅に改称の請願(濱野    清吾君紹介)(第二五〇八号) 三〇三 神町、谷地間の鉄道敷設に関する請願(    松浦東介君紹介)(第二五三三号)     ―――――――――――――
  2. 山本友一

    山本委員長 ただいまより運輸委員請願審査小委員会を開会いたします。  運輸委員会に付託されました請願件数は三百三件であります。このうち三月二十七日本委員会を通過いたしました道路運送法の一部改正法と異なった趣旨のものが百三十八件、改正反対が一件であります。陸運関係といたしまして、鉄道建設関係が四十四件、国営自動車関係が五件、国鉄運賃関係が十二件、電化に関するものが三件、駅舎の改新築に関する者が十二件、自動車局所管の請願が三十五件、その他請願十二件、合計百二十五件であります。次に海運関係に関するものといたしまして、港湾関係が十八件、海上保安関係が六件、その他二件、以上二十六件であります。そのほか観光に関するものが一件、気象台関係が十一件、航空関係が二件、以上合計三百三件であります。  なお、これより請願の審査に入るわけでありますが、紹介議員の出席の御都合もありますので、日程審査の順序は小委員長に御一任をいただきたいと存じます。  それでは紹介議員として出席になっておられる方々にはいろいろ御都合もありますので、その関係する請願を先に審議することにいたします。まず陸運関係のうち、鉄道監督局所管の請願を一括議題といたしまして、紹介議員の説明を求めます。残余の陸運関係につきましては政府より意見の聴取をいたすことにいたして、まず關谷委員よりお願い申し上げます。關谷委員
  3. 關谷勝利

    關谷委員 陸運関係は一括してやられるそうでありますが、これは特に再三請願が通過いたしておりますし、ことに事柄が重要でありますので、この点だけ特別に要旨を説明さしていただきたいと思います。  本日の日程に上っております七、八でありますが、京都市内東海道本線高架式改築請願であります。この請願の要旨は、国有鉄道の東海道本線京都市内の工場地帯を平面で貫通いたしておりますために、同市の産業の発展は著しく阻害いたされているのみならず、交通、衛生、防災、経済等、都市活動の上にも諸種の障害を来たしておりまして、都市能率を極度に低下させているのであります。ついては、京都市内を貫通する国有鉄道東海道本線高架式改築されたいというのでありまして、これはすでに鉄道当局におかれましても、再三調査をせられておりますし、われわれも視察をいたしたこともあるのでありまして、実情を見ますと非常にこれが京都市としては痛切に感ぜられている問題でありまして、すでにここ十年くらいは非常に熱心な陳情に接しており、この請願もすでに二回あるいは三回通過しているのではないかと私記憶をいたしているのでありまして、ぜひとも実現をさしたいと思いまして、ここに紹介をいたした次第であります。何とぞ皆さん方の御賛同を得ますと同時に、政府当局の御答弁をいただきたいと思います。
  4. 細田吉藏

    ○細田説明員 ただいまも御説明がございましたように、京都市内東海道本線は非常に低いために、いろいろ同市の産業の発展の阻害になり、あるいは防災等にも非常に影響があるという点につきましては、私どももよく承知いたしているところでございまして、これは何とかしなければならぬと考えているわけであります。ただ非常に大きな予算を伴うものでありまして、梅小路の貨物駅、それから貨車の操車場の改築、向日町の客車操車場の新設、こういった問題も含んでおりまして、京都付近全体の非常に大きな改良を行わなければできないものであります。大体予算としては、純然たる高架式に改めましてこれらの関係施設をいたしますと、百億ぐらいの金がかかるという計算でございます。半高架式にいたしましても約四十億と少しばかりの金が要るということになります。地元といたしましては半高架式では不十分である、やるならば思い切って本式の高架式にしてもらいたいという要望が非常に強いわけであります。こういった予算の事情から、大きな問題であるということはわかっているのでありますが、なかなか手がつかないような状況だと思います。今後とも工事費の予算化について、私どもとしましてはできるだけ努力をいたしたいと考えます。何しろ大きな金でありますので、非常にむずかしい点は御承知いただけると存じます。これだけお答え申し上げておきたいと思います。     ―――――――――――――
  5. 山本友一

    山本委員長 続いて直江津越後湯沢間の鉄道敷設に関する請願について田中彰治君の発言を許します。
  6. 田中彰治

    田中彰治君 上越西線の開設の促進についてでございますが、私の方はこれについては昭和二十五年の四月以降国会のあるたびに請願をいたしているのであります。この上越西線の重要性は運輸省の方でも、また国会の運輸委員会の方でも認めておられるのでありますが、ただ非常にこれがおくれておりますのは、直江津、六日町、十日町をつなぐ線、それから直江津と湯沢をつなぐ線とどちらがいいかというような非常な争いがここにあったのであります。そこで地元の人たちがみな寄りまして、そして直江津――湯沢線でいいじゃないか、調査をしてみろということで運輸省の方で調査されて、一応この辺は勾配も少いし、それから鉄道の距離が非常に短縮されるし、産物等の問題もそちらの方が非常に多く、地すべり等の関係もいいから、一応直江津――湯沢間にしようということになっておったのですが、御承知の通りこういう鉄道となるといろいろな問題が起きて参りまして、両方とも私の選挙区だものですから、私の方もどうもこれには、ほんとうのことを言うと困ってしまって、旗をあげられないというような状態だったのです。そこでいろいろ研究しました結果、やはりこれは直江津――湯沢間が至当なんじゃないかという結論が、地元の代議士においても、また知事などにおいてもその方がいいということで、地元がそう決したのであります。そこでこれは直江津――湯沢間できめていただきたいということが一つ。それから昭和二十五年から上越西線の問題が、これは国会があるたびに陳情されておるのですから、今度はぜひともこれを実施していただきたい。もし地元にどうしても異議があるならば、地元の方がまとまるまでこれは一つ待っていただきたい。それはなぜかと申しますと、地すべりが非常に多い、それから線路を敷くのに経費がよけいかかる、産物がそうない、鉄道の距離が長くなり、勾配がひどい、こういうところに線路を敷きますと、これは永遠の問題ですから、われわれが代議士をやめたあと、こんなところに線を敷きやがって、ああいう工合に敷いておけばよかったのじゃないかということで、結局これは先見の明がなくて、国家に非常に迷惑をかけたということになってもいけないのじゃないか、だからこの線を調べられて、直江津――湯沢間がいいということに、これは地元の問題ですから、地元の方では大体きまっているのですけれども、何か異議があって、あなたの方でどうしてもこれを取り上げるのは工合が悪いというような横やりでも入るならば、一応地元が妥協するまで待っていただきたい。今のような状態であったら、早く直江津――湯沢間をきめて昭和二十五年からの問題ですからぜひともこれをやっていただきたい、まずこのことをお願いしておく次第でございますが、よろしくお願いいたします。
  7. 山本友一

    山本委員長 田中さんの御日程の都合もあろうかと存じますので、議題外にはなりますが、あなたの御紹介のうちで、離島航路改善整備に関する請願が出ておられますので、もしこれについて御意見がございましたならばお述べいただきたいと思います。
  8. 田中彰治

    田中彰治君 別にございません。
  9. 山本友一

    山本委員長 それでは、今田中さんから御意見のございました点について当局から答弁をいたしまして、委員会といたしましては休憩後審議をいたすことにいたしますから、さよう御了承を願います。
  10. 細田吉藏

    ○細田説明員 ただいま御説明がございましたが、直江津から越後湯沢に至ります鉄道の路線は、実は鉄道敷設法の別表に入っておらないのでございまして、これを入れるかどうかということで問題になっておる線でございます。信越本線直江津から頸城鉄道に沿いまして、田沢駅におきまして飯山線に接続をいたしまして、さらに上越線の越後湯沢に達する鉄道でございますが、これが私が申し上げるまでもなく、よく御承知の通りだと思いますけれども、昭和二十八年八月の第九回鉄道建設審議会におきまして、敷設法別表の予定線に編入するかどうかということで、一応研究の対象になっておりまして、その研究の対象になっておりますのは、直江津――越後湯沢間、または直江津――六日町間ということで、この両線を比較検討することになったのでありますが、この第九回鉄道建設審議会で保留になっておる次第でございます。この路線は現在の上越線が長岡まで参りますと、北陸と東京を結ぶルートが非常に長くなるわけでございまして、これを短絡しようというものでございます。工事費はかなり要しますが、路線そのものは非常にけっこうな路線ではなかろうかというふうに考えておる次第でございます。今日まで経済的な点とかあるいは技術的な点等いろいろ研究いたしておりまして、ただいま田中先生から御説明のございましたような点もいろいろ比較研究いたしておるわけでございますが、決定的にいずれがいいということになかなか至りませんようないろいろな御意見が地元にございますために、今日まで保留になっておるというのが実情でございまして、その点はできますならばわれわれの方としましては、いずれが絶対的にいいのだというきめ手のようなものが少いわけでございまして、東京へ近いという点からいえば越後湯沢の方が近くなりますし、また途中町を通るというようなことでいいますと六日町線が途中に町があるというようなことでございまして、いろいろ違った要素がございますので、絶対的な比較の方法がございません。できますならば地元で大乗的に大局から見た意見の調整をお願いし、また私どもさらに研究いたしまして、いずれにいたしましもそのために敷設法の別表に入らないということは非常に遺憾だと考えておりますので、そういった点今後私どもといたしましても十分努力をいたしたいと考えております。
  11. 田中彰治

    田中彰治君 私も鉄道にちょっといたことがあるので、技術の面だとか、路線が短縮されるとか、予算がかからぬとか、地すべりの被害とか、専門的に内容を調べてみると、直江津―湯沢線がいい。それから今当局で言われたように町の方を通るといいますが、御承知の通り十日町に鉄道があるのです。それで十日町の鉄道が長野県に行っておりますから、あれを大改善してもらえば十日町もそう不便を感じない。鉄道は町を通るのが目的でなく、町から離れた交通不便なところにある産物を出したり、産業を発展さしたり、そういう不便なところの人を恵ませるということが、鉄道を敷く一つの主眼じゃないか、私たちはこう考えておるのです。そこでいろいろな問題もございますが、新潟県で鉄道のないのは私はおそらくこの東頸城郡一つじゃないかと考えておるのです。それでは一体東頸城郡というところは産物も何もないのかと申しますと、五千カロリー以上の亜炭があって、あの不便なところから掘り出している。石油は今相当たくさん出て、ボーリングが入ってやっておる。その他あらゆる産物が東頸城郡にある。それを開発するという意味においても、私は相当重大であると思っております。そこであなたの方が技術的に御研究下さって、この線がいいということになれば、私らは地元に異議を言わせないでまとめます。われわれだとまた専門家に頼んでやっても、ほんとうの当局者でないからあれですが、あなたの方で一つぜひともここに敷いていただくということなら一つきめていただいて、この線が至当だと言われれば、その線で私の方はまとめます。ただここで申し上げておきたいことは、これについては私はまだ運輸省に一回も陳情に行ったことがないのです。だからあまり陰諜的な政治力に乗らないように、そんなものは排除して、ほんとうにあなた方の技術面から見られて、あなた方が土地の発展その他産物の運搬というような点から見られて、そうして将来の経済のことを思われてこの線でいいとなれば、私の方はそれでだれが何と言っても自信を持ってまとめますから、一つ一日も早く敷いていただくようにお願いいたしたいと思います。
  12. 細田吉藏

    ○細田説明員 御趣旨まことにごもっともでございまして、私どもとしましてもその点何とか意見がまとまりまして、一日も早く敷設を見るように努力いたしたいと思っております。     ―――――――――――――
  13. 山本友一

    山本委員長 次に三〇二、下十条駅を東十条駅に改称の請願について、濱野清吾君に発言を許します。
  14. 濱野清吾

    ○濱野清吾君 私の紹介しました下十条駅を東十条駅に改称するの請願の件であります。この下十条駅は、昭和六年に設置されたわけです。その後この地区は土地の発展その他の事情で昭和十四年に区画整理が行われて、それと同時に地名の変更があったわけです。しかも東十条と改称されて、その地区は非常に広範な地区になりまして、一丁目から六丁目にまたがっているわけであります。従いまして下十条電車区ももとより、下十条駅も東十条の中にあることになっております。わずかに下十条という地名はございますが、しかしそれは行画だけの地域でありまして、もはやこの地区に下十条の存在することすら忘れられているような事情であります。元来国鉄では駅の名前等は地名をとっていくことが原則のようでありますし、またそのことが乗降客には便利であります。付近の人々は迷子を再々指導していかなければならぬというような実情もありますので、この機会に地名をとって、東十条駅と改称されたいというのが請願の趣旨であります。
  15. 細田吉藏

    ○細田説明員 下十条の駅の所在地はただいまお話のございましたように、北区東十条になっておるのであります。ただ駅勢圏は中十条その他各地にわたっておるやに聞いております。昭和六年に電車駅として開設以来、非常に一般的に知られた名前ではございますが、ただいまのような御趣旨からいたしまして、これを改称するかどうかということにつきまして、十分実情を検討いたしまして研究させていただきたいと思います。
  16. 濱野清吾

    ○濱野清吾君 この地区には中十条、上十条というふうに、十条と名のつく町名が非常に多いのであります。従いまして赤羽、池袋間には十条駅というものがある。これは中十条、上十条といろいろな地区にまたがっている場所でありまして、すっきりした名前をつけることはちょっと困難だと思いますが、この東十条ははっきりしている場所ですし、非常に広範な町内でございますから、これは知られた下十条だなどという理屈を言わずに、そう金のかかることではありませんし、ある機会をとらえれば、印刷その他の面の改称だけで済むことですから、これはすみやかにやっていただきたい、そういうふうにお願いします。  ついでに、もう一つ……。
  17. 山本友一

    山本委員長 どうぞ。     ―――――――――――――
  18. 濱野清吾

    ○濱野清吾君 通運事業法改正の件であります。これは当局でも通運事業法改正しようとする準備が進められているそうでありますが、これはちょっとこまかに申し上げませんとわかりかねると思うのです。元来運輸省の役人諸君は小運送の実務の経験がない。テーブルで見るか、事務上の指導をするか、監督をするか、そういうことだけであって、それ以上の知識の持ち合せはない。そういうことを言ってははなはだ失礼でありますが、経験のないところにはその苦しみがわからない、楽しみがわからない。そこで私は申し上げるのですが、今日の通運事業法によりますと、新しく出た通運事業者並びにその人々の業務内容は、非常に苦しい立場に置かれているわけであります。現行法の通運事業法によりますと、一定の条件が満たされれば、一つの駅に何店作ってもよろしいことになっている。それはこの小運送の実際の業務内容から見ていいことか悪いことか、健全な、そうして正確な業務執行が経済上、経理上できる状態であろうかどうかということを、十分考えてみてもらう必要がある。これが私のこの紹介についての第一点であります。ただいま汐留とか秋葉原とか大阪とか、三店、四店というこの複数制による、競争原理による複数をとっております。これは今の日本の経済の状態から考えて、非常な不当競争が行われているということは御承知の通りであります。占領当時日通の横暴を排除して、大資本の横暴を排除して適正な競争原理をここに援用したことは当局も御承知の通りでありまして、円満なる競争、正確なる競争、そのことによって輸送のサービスを高めていこう、競争原理を援用して、自然のままに正確なる輸送を期待しょうというところに、この複数制が援用されたわけであります。それをいつの間にか、この現行法の不備と申しましょうか、実態に即しない法律と申しましょうか、時により場所によっては三つも四つも並立して、そうして競争を激化していく、しかも不当競争の域にたたき込んでいるということは、これは計画経済として免許制をとっている事業としては、どうも大いに考えなくちゃならぬことじゃないかと考えております。そういう点は一つ直してもらいたい、通運事業法改正に当ってどうしても考えてもらわなければならぬことだ、こういうふうに考えております。  それと同時にまた一面から見ますと、この請願の趣旨には載っておりませんけれども、輸送というものは当局も御承知の通り総合的な――たとえば汐留駅それだけで鉄道輸送ができるわけのものではございません。全国に駅があって、発送駅があり受ける駅があって、そうして輸送が完璧になるのでありまして、いわば本質的にこうした事業は総合的な事業でなければならない。しかるに現行法では、ただ資力、信用あるいは貨物の輸送トン数だけを基準として、そうして全国の駅には日通ひとりばっこさせるというような、そういう弊害が現われております。競争原理を援用するならば、公平にその競争原理を援用して、そうして輸送の向上というものをはかるようにすることが、私は立法としてはいい措置ではないか。資力、信用あるいは輸送トン数のみにその基準を置いて、そうして競争原理を援用したるその精神を殺しているというのは、一体どういうわけなんですか。世間では七十億という膨大なる資本を擁して、全国的な組織網を持っていて、そうしてその日通をかばっているという非難さえも再々聞かれるのであります。政府は、国鉄の当局もむろんそうでありますが、中小企業をとにかく育成しなければならないと口では言うけれども、今の国鉄に関連しました小運送事業者、すなわち中小企業者を育成しているというような姿はどこにもない。日通をここまで育てたのは国鉄の力だといわれている。あらゆる便宜とあらゆる利益とを与えて、今日のあの六日通という大資本を作り上げたのだが、競争原理を援用して、小さい事業ができると、それらはむしろまま子のような態度をとっているのが今日の現状ではないか。こういうことは、私はこの競争原理を援用した精神を没却しているところにそもそもこういう非難もあり、また欠点もあるものと考えているわけであります。こういう点について一つ改正してもらいたい。私の聞く範囲では、自動車局等におきましては着々と改正の準備をしているというようなお話でありますが、私の申し述べる趣旨、これを立法化することは非常に困難であろうと私は御推察申し上げます。非常にむずかしい問題であろうと思いますが、複数制を援用するからには、それをやらなければ意味をなさない。ただ複数という形を整えて日通分散をGHQから免れたというのが、歴史的事実ではないか。若い部長さんや局長さんはわからないかもしれぬが、あの当時六日通を分散することに反対した理由は、あの占領当時に、もし食糧と熱資源の石炭というものがうまく配給されなければ、日本に内乱が起きるであろうということで日通の分散を阻止したので、だれが阻止したかまで私は承知しているのでありますが、とにかくそういうことが一つの理由となってあの大資本が分散されずに、今日まだ日本国有鉄道の小運送一手販売というような形で蟠踞しているのであります。こういうことは歴史的に証明できるのです。そして一面においては複数制を援用して、自由経済競争原理を援用して、輸送の正確とサービスの向上をはかろう、お念仏はまことにけっこうなんだ。しかし私は、真の競争原理を援用して、そして輸送の正確とサービスの向上ということをはかることには、どうも今日の通運事業法では差しつかえがある、こういうふうに考えまして、この請願紹介をいたしたわけであります。
  19. 国友弘康

    ○国友説明員 お答え申し上げます。今お話のございましたように、通運事業につきましては、鉄道で輸送される物品を対象とする事業でありますので、業務量、作業場所等に一定の限界があり、また一方におきましては、業務運営に当って、発駅、着駅の店所が相互に協力を必要とするというような関係もございまして、いわゆる系統取引が発生するのでありまして、競争態勢の確立というような見地も、今お話のありましたように、あるわけでありますが、これにつきましても、他の業界とは事情を異にした点もあると思われますし、ある一定の制約があることが認められるわけでございます。これらの実情を考慮いたしますならば、既複数化駅におきましてさらに新たな業者を免許するというようなことは、現状においては望ましくないような場合も考えられます。今後現行法におきまして通運事業の免許を審議いたします場合にも、よく現状を把握いたしまして、十分な審議を遂げたいと存じておりますが、先ほどお話のございましたように、現行通運事業法は施行後すでに六年を経過しておりまして、種々の点に実情に沿わない点が出ておりますことをわれわれも痛感しておりますので、改正方につきまして現在自動車局におきまして検討を進めております。この点につきましても、大方の業界の方方の意見もよく聞きまして、十分検討を加えた上で新しい法案を提案したいと思っております。御了承願います。
  20. 濱野清吾

    ○濱野清吾君 部長さんは新しいようですから、私参考のために申し上げておきますが、通運事業の新しい免許申請を受けた場合、当局は十分現状を審査した上許可されると思います。しかしただいまお言葉にあった通り、いろいろな制約を受ける、その制約はやむを得ざる制約、どうしても事業運行ができない制約ならば、私はこれはいいと思うのです。それは元来この通運事業法でも道路運送法でも、自由主義経済のうちに計画経済としてこの法律があるのでありますから、その制約を私は否定するものではない、それは了解できるのです。しかし、いやしくも国が競争原理を援用したというからには、これを貫くだけの脈々たる精神がその法律の中に打ち込まれていなければならぬと思うのです。たまたま作られている現行法では、日通のような大資本は生かして、中資本は資力、信用等といって、ことさらにそれを虐待するような傾向にある。ですから、六年間という時日をけみしましても、総合的な系統的な事業でありながら、まだ停車場の三分の一しか新しい業者は店舗を持っていないというのが現状でないか。そういうことでは、せっかく国が競争原理というものを援用して、そうして計画経済の中に巧みに運行しようとするこの目的も、大半失われてしまうと私は思うのであります。そのことがどういう結果になるかといえば、大財閥や大事業家を生かしてそうして中小企業を枯らしていく、これはやがては日本の社会問題になると思う。こういうことを考えずに法律が作られ、行政が行われておったのでは、これは国の一大事であると私は考えるのであります。  私は参考のために申し上げておきますが、現に過般梅田駅に免許された扇興運輸のあの免許の点について、今日まだ営業が開始されていない。これはどういうことなんだ。これは梅田駅にその作業の地積がない。広場がないわけです。それで一面だけの条件がそろったからといって、国鉄はこれに免許を与えた。それはむろん自動車局長の責任ではない。それは運審等の責任でもあり、こういうずさんな調査、こういうずさんな免許ということは私はあり得ないと思う。私はこのことについてはもっと追及したいのでありますが、これは役所の責任ではないのでありますから私は申し上げないのでありますが、そういうところにいろいろな力が作用して、免許すべからざるものを免許して、そうして比較多数の人々の不当競争を推進しているというようなばかげたことは、少くとも通運事業法道路運送法によって規定された免許制度の基本的なものを見失っている結果ではないかと思うのであります。これは部長さんも新任早々ですからよくわかりませんでしょうが、今日においてもなお開業ができないのです。これは現実に梅田駅の構内が狭いからです。競争原理は、日通以外にもう一つあればたくさんなんです。今回三つ四つ許されているところは、資本を統合しよう、会社を合併しよう、そうして日通という膨大な力に対抗して自己の生命を守ると同時に、正確な業務を運営していこうじゃないかとさえ業界では考えられているのです。そういう状態にあるにもかかわらず、一応の条件さえそろえば、駅の構内がどうあろうと、ある力の作用によってそれを免許していくというようなことは、断じてとるべきではないと私は考えております。政治力まことにけっこうではありますけれども、つまらない政治力、不当な政治力で役所が動かされるようなことがあったならば、暗黒時代が必ずくる。ことに大きな資本が擁護されて、小さい資本が虐待される結果が生まれるようなことについては、大いに考えなくちゃならないと思うのであります。この点は新しい部長さんも十分私の言葉を参考にいれられて、むずかしい法律ではありますけれども、通運事業法改正をされるように努力を願いたいと思います。
  21. 国友弘康

    ○国友説明員 お話の御趣旨はよくわかりました。今後改正の場合にはよく検討いたすつもりでございます。同時に、地方の小駅におきまして、新しい通運の免許業者が営業成績が悪くて困っているというようなところも出ておりますために、これらの点につきましても、われわれといたしまして何らかの打開方策というものを立てなければいけない、これも真剣に考えております。梅田の件につきましては、今たしか四店が一般免許になっていると思いますが、実情をよく調べまして、今後のやり方の参考にしたいと思います。
  22. 濱野清吾

    ○濱野清吾君 今の小駅で事業経営上まことに苦しい取扱いトン数等についても何らか考慮する、研究する、このお言葉は一つ忘れずにお願いいたします。昔日通というものが事業をやっておったころは、系統的な事業でありますから、半ば内職のようにやらした場合もある。それでも荷主は便宜を得たのです。日通以外には頼むところはないというようなやり方で、そうして国策として援用した競争原理を殺してしまうというようなやり方は、今日の現状においては不公平でもあるし不明朗である。日通が分離されるのならけっこうな話でありますが、あの大資本に国鉄の古い連中がどんどん行って、内に外にあうんの呼吸を合わしていくというような風説が立てられることは、役所としても考えなければならぬし、われわれとしても考えなければならぬと思う。実例をあげればたくさんある。実に不愉快なことや、不明朗なことや、そして大資本偏重の行政がどんどん行われているということがたくさんある。それは経理方面から見てもその通りです。私はここでは申し上げませんが、せっかく部長さんがそういう立場で研究をするし、また立案もするというお言葉ですから、私はそれを信じて、これで質問を終ります。     ―――――――――――――
  23. 山本友一

    山本委員長 残余の陸運関係の請願につきましては、政府より意見を聴取いたすことにいたします。  まず陸運関係のうち、鉄道監督局所管の請願を一括して議題といたします。これの政府の説明を願います。
  24. 田中倫治

    田中説明員 それでは特に施設関係の請願につきまして順序を追って御説明いたします。  石勝線敷設請願でありますが、これは根室本線の帯広駅を基点といたしまして、同線の金山より分岐いたしまして多張紅葉山を経て室蘭線の千歳駅を結ぶ線でございます。この線は北海道の中部を東西に貫く線でございまして、経絡上からも、なお付近の資源開発上からも重要な線でございますので、研究してこの実現には努力したいと思います。ただ非常に長い区間でございまして、約百六十キロにわたる線でございますので、相当予算が多額に上りますので、この予算的措置が一番大事なことになるのではないかと思うのです。  次は国電の駒込駅の駅舎の建設でございますが、三十一年度に着工の予定でございましたが、地元の、また利用者の円満な解決が得られないために着工の運びになっておりませんが、なるべく早く解決をいたしまして着工をしたいと思っております。  次は唐津市、呼子町間の鉄道敷設に関する請願でございますが、これは鉄道の予定線には該当しておりません。工事は大したことはないと思いますが、なおよく研究したいと思います。  次は大糸線の全通促進に関する請願でございますが、これは今年度十一月には竣工の予定でございます。  次は只見線敷設の請願でございますが、ただいま川口、田子倉の鉄道につきましては、専用鉄道として敷設が免許されておりまして、本年一月に着工いたしまして、十八ヵ月の工期で完成することになっております。なお田子倉、只見の完成後は日本国有鉄道の営業線に編入して、引き続き営業線に繰り入れるよう閣議において了解があります。  次は赤穂線の全通促進に関する請願でございますが、今行われております建設線といたしましても特に重点を指向いたしておりまして、目下日生、伊部間が工事中でありまして、伊部、西大寺間に引き続き計画しております。なるべく早く開通する予定でございます。  次は石巻柳津線の敷設の請願でございますが、この線は石巻から飯野川町、前谷地を経て柳津に至る線でございますが、沿線は農耕も盛んで、農産物の産出も非常に多く、また交通経絡上からも十分研究したいと思っております。  次は三陸鉄道気仙沼線敷設請願でございますが、運輸省といたしましてもいわゆる海岸線を結ぶということにつきましては重要な路線と考えておりまして、これが実現には予算も勘案いたしましてなるべく早く実施したいと思っております。  それから釜石線と山田線電化促進に関する請願でございますが、この電化につきましては、ただいま国鉄におきましても重要な計画といたしまして、国鉄の主要幹線の電化につきましては今計画を立てておりますが、この釜石線と山田線につきましては必要性は認めておりますが、予算の面から早急な実現は困難かと思います。  それから東北本線の複線化に関する請願でございます。東北本線の複線はもちろん必要でございまして、特に盛岡までの列車は非常に列車密度も高いので、ただいま工事を続行中でございまして、すでに小牛田―瀬峰間、新田―石越間、北上―花巻間は完成しております。続いて建設計画を立てまして、なるべく早く実施したいと思っております。なお盛岡以北につきましても、複線化の前提として信号場等を新設いたしまして、これの強化を考えております。なお、電化につきましても必要性がございますので、なるべく早く電化したいと思っております。  次は小本線全通促進に関する請願でございますが、この線もいわゆる三陸海岸線の一部といたしまして重要な路線でございますので、なるべく早く実現するように努力したいと思っております。なお宇津野―浅内間は三十一年度には竣工の予定であります。  次は橋場線の復旧促進等に関する請願でございます。これは盛岡、秋田を結ぶ一つの連絡線でございまして、昭和十二年度に着工いたしまして中止になっておりますが、本年二月の鉄道建設審議会におきまして重要な路線の一つとして取り上げられ、本年調査をいたしまして、調査の結果に基きまして予算その他を勘案し、着工するための調査を今年一ばいかかってやるということになっております。  次は白糠線敷設請願でございますが、これも付近の林産、鉱産、特に石炭の埋蔵量が非常に大きいので、この地区は特に石炭の合理的な開発のモデル・ケースとして、通産省としても非常に力を入れている地区でございまして、先ほど申しました本年二月の鉄道建設審議会におきましても、調査路線として取り上げられている線でございまして、これも本年度一ぱいの調査を待って、来年予算を勘案いたしましてできるだけ着工したいと思っております。  次は先ほどの直江津、六日町両駅間の鉄道敷設に関する請願でございますが、これは先ほど国有鉄道部長から御説明があったので省きます。  次は左沢荒砥間の鉄道敷設に関する請願でありますが、これは建設予定線には入っておりますし、付近の農産、林産等も豊富でございます。早急な着工は困難と思いますが、なお今後よく研究したいと思います。  次は鍛冶屋、梁瀬両駅間の鉄道敷設に関する請願、これは加古川線の終点の鍛冶屋から梁瀬に至る区間でございまして、予定線には該当しておりません。丹波、但馬の国境を越えるために非常に工事の困難を予想されている線でありますが、なお研究したいと思います。  次は甲府、長野間の電化促進に関する請願でございますが、本区間につきましては、国鉄の電化調査委員会においても取り上げられまして、第二期計画の中に入っております。これも予算勘案の上、実現に努力したいと思っております。  次は根岸線の延長促進に関する請願でございますが、これは桜木町から北鎌倉に連絡する鉄道でありますが、都市通勤その他付近の住宅地の開発という意味で非常に有意義な線でございまして、今年二月これが調査路線として取り上げられまして調査することになっております。調査の結果によって実現方を考えております。  次は横浜線の複線化と桜木町への乗り入れの請願でありますが、横浜線の複線化につきましては、輸送量から見て当然のことと思うのでありますが、さしあたって信号場の新設あるいは運転時隔の短縮等によって混雑の緩和をはかりたいと考えております。なお、横浜線の桜木町への乗り入れは、東神奈川駅における京浜線との平面交叉が起る関係上、現行の京浜電車の運転時隔では非常に困難ではないかと考えております。  次は大畑鉄道全通促進に関する請願ですが、これも大畑線の途中まで工事が完成したまま中止されておる線でありますが、今後も引き続いて研究してみたいと思っております。  次は常磐線電化促進に関する請願でございますが、第一期計画に入っておる線でございまして、予算の解決次第着工したいと思っております。  次は国鉄北条線播但線福崎駅まで延長請願でありますが、経過地は比較的平坦でありまして、工事も容易のようではございますが、なお今後研究したいと思います。  次は国鉄只見線中未開通区間開通促進に関する請願でありますが、ただいま大白川―只見間は毛猛まで路盤の工事が完成しておって中止になっておる現状でありますが、当時は会津と新潟地区を結ぶ一つの系路路線として発足したのでありますが、その後情勢の変化がございまして、特にダム式の水力発電開発という点におきまして地形その他相当の変化がございますので、技術的にも相当むずかしい問題になっております。この開通はなかなかむずかしい問題が起っておりまして、今後なおよく研究したいと思っております。  次は国鉄長野原線を嬬恋まで延長請願でありますが、この線路は渓谷に沿い、工事量はやや大きい見込みでありますが、相当有望路線として今後とも研究したいと思っております。  次は飯山新井間の鉄道敷設に関する請願でありますが、この線は比較的工費も多く要する見込みでありまして、建設につきましては今後研究してみたいと思います。  次は白棚鉄道開通促進に関する請願ですが、これも今年度の開通に関しては予算の手当もできておるのでございますが、この白棚線につきましては鉄道で開業するか、あるいは近代的高速自動車道路として実現するかということで懸案になっておりまして、この辺もよく研究の上地元の方に御迷惑がかからない形でやりたい。いずれにしても、この白棚線の全通については研究いたしまして、なるべく早やく実現したいと思っております。  それから岡崎、多治見間の鉄道敷設に関する請願ですが、この岡崎―多治見間も有望路線として将来研究いたしまして、実現するように努力したいと思います。  それから東北本線の瀬の上、槻木間の鉄道敷設に関する請願でございますが、これは本線の勾配改良という意味で意義のある線でありまして、今後十分調査、研究したいと思っております。  それから南小樽駅の改築に関する請願でございますが、これは経年五十年でございまして、もう取りかえ時期を過ぎておるような状況でございます。これは現在の位置に改築する案と、それから駅中心近くに移設したいという二つの案がございますが、両方とも研究いたしまして、実現に努力したいと思っております。  それから上山駅改築に関する請願、これは全国各地に非常に大きな木造の建築がございまして、これに対して予算が非常に少い関係上、予算の事情が許されるようになりますれば、実現は可能だと思いますが、現在の状況では、至急な実現は困難だと思います。  それから旭川、沼田間の鉄道敷設に関する請願でございますが、地方開発上研究してみたいと思います。  次は神町、谷地間の鉄道敷設に関する請願でございますが、自動車輸送と比較いたしまして、十分検討したいと思います。以上でございます。
  25. 山本友一

    山本委員長 それでは業務課長の分をお願いいたします。  なお、ここでちょっと申し上げますが、議事の進行上、三百幾件か出ておるわけですが、一つ一つ御説明を承わりたいのはお互いの気持で、やりたい、やらせたいという気持も共通点があるわけですけれども、限られたものがあるので、三百何件がことごとく実現の域にということは、なかなか至難な問題ですから、所管の方々は、これは困難だとか、あるいはこれはこういうような経過をたどっておるというような要点だけ話してもらうようにお願いしたいと思います。
  26. 小川吉男

    小川説明員 一一七号の屑物類鉄道等級運賃引下げに関する件、それから七三〇号の北海道水産物鉄道貨物運賃改訂に関する件、それから二二五八号の菓子の鉄道等級運賃引下げに関する件、一括して御答弁申し上げます。現在の等級の内容、いろいろ品目の均衡から見て、現在のものが大体において妥当であると思われるのでございますが、陳情の趣旨もまた了解できる点がございます。直ちに等級を改正するわけに参りませんが、いずれまた機会がございましたならば、そのときにあらためて検討してみたい、こういうように思う次第でございます。なお北海道関係につきましては、青函航路の擬制キロの改正の点も含まれてございますが、百十キロの実キロに対しまして、四百五十キロの運賃をいただいておりますが、輸送の形態が違っておりますために、若干高い運賃をいただくのはやむを得ないものと思いますが、内容につきましては、海運との調整その他を考慮しつつ、次の機会に何とかいたしたい、こういうふうに考えておる次第でございます。  それから駅設置に関する件でございます。一四四号、東山隧道東口附近に停車場設置の件、それから一七三号、西鹿児島駅の本駅化に関する件、三七七号、磐城西郷信号所を普通駅に昇格の件、四三七号、瀬戸、西大寺両駅間に駅設置の件、四四二号、平内地区に汽動車駅設置の件、一二三〇号、高櫤駅簡易停車場設置の件一二六八号、楢原駅舎建設促進に関する件、一九九五号、神崎停車場設置の件、二一〇三号、鳥居駅廃止反対に関する件、以上一括して申し上げます。ディーゼル動車の停車場の簡易駅がおもでございますが、これについては、支線区につきましては、旅客の乗降の回数がきわめて少いものでございますが、なおよく検討いたしたいと思います。本線地区につきましては、本線列車のスピードを支障する関係もございますので、さらに検討いたしたいとこう思う次第でございます。それから西鹿児島駅の本駅化とか、磐城西郷信号所の普通駅昇格、これらの点につきましては、都市計画その他の関係もございますので、なるべく慎重に審議いたしたい、こういうように思います。  それからディーゼル・カー運転の件であります。二〇八号、山野線、二〇九号、肥薩線、二一〇号、宮之城線、二一一号、肥薩線隼人、吉松両駅間に列車増発並びにディーゼル化、二四一号、久大線に快速列車増発、六〇一号、新庄、楯岡両駅間等にディーゼル・カー運転、一三九八号、国鉄草津線にディーゼル・カー運転、二一五二号、勝田線にディーゼル・カー運転、二二五九号は館腰地区にディーゼル・カー停留所設置の件で、先ほどの中に一括して答弁すべきものであります。以上ディーゼル・カー運転についで、ディーゼル・カーの申請両数は、毎年計画的に車を作っておりますが、きわめてまだ少い実情でございます。これに反しまして地元の要望はきわめて強いものがございますが、逐次内容をそれぞれ検討して実現をはかりたい、こういうように思う次第でございます。  次は青年学級生鉄道運賃割引に関する件、これは八四七号、一一九一号、一二二六号、一二二七号、一五一四号、一八二一号、これだけ出ておりますが、青年学級が学校教育法に基く学校でございませんで、社会教育として行われているものでございまして、学校の内容自体につきましていろいろ学校教育と異なった面がございます。授業時数そ他も百時間ないし二百時間程度でございまして、国鉄のこのような割引証発行の基準であります七百時間というのに到達しません。この基準に合えば支給してもよろしいのでございますが、基準に到達いたしませんので、現在のところは発行することはちょっと困難と思われる次第でございます。  航路関係で大畑、室蘭間に航送航路開設、九九七号、九九八号、これは青函連絡線の輸送力は現在十八運航でありますが、中途繁忙期若干不足する期間もございますが、年間通じまして大体差しつかえないのではないかと思っております。さらに大畑、室蘭間に航路を開設いたしますと、一般の海運業者との均衡もありますので、よほど慎重に考えなければならぬ問題である、こういうように思う次第であります。それから一二二四号、四国、本土間の速絡線増強に関するもの、これも輸送力につきましてはなおよく慎重に検討いたしたいと思いますが、四国―本土間の船によらないトンネル輸送の点につきましては、また別に御説明いたします。  次に国鉄バス関係で、北海道南部西海岸線国営自動車運輸開始の件、第一一号、第二一号、第六二号でございます。それから第五〇七号、広瀬線並び仁田原線国営自動車運輸開始の件、この二件は目下運輸審議会で審議中でございまして、民間業者との競合路線でございまするので、慎重検討中でございます。それから同じく国営自動車関係で、第一六二六号、高萩駅、北常陸大子町間に国営自動車運輸開始の件、これは目下国鉄におきましてやるべきかどうか検討いたしております。これから運輸省に事案が上ってくるものと思いますので、それから追って検討いたします。  それから輸送関係といたしまして、第一〇号、青梅線複線化等に関する請願、これは青梅線を複線にし、車両を増備し、中央線の乗り入れをするよう、こういったような内容でございます。これは今、朝晩一往復乗り入れをいたしておりますが、これでは貨物の時間帯に支障し、あるいは保安上重大な危険を冒してやる、またその関係で保安上危険な場合には旅客をおろしてやっておるといったような窮余の策でやっておりして、これ以上危険を冒すわけには参りません。さらに本格的にやりますためには、四、五億の予算を必要といったします。それらの関係とあわせて青梅線と中央線並びに京浜、東北線といったような順位の関係もございますので、なおよく慎重に審議したい、こういうように考えておる次第でございます。  それから第二一二七号、身体障害者無賃乗車に関する請願、これは戦傷病者に無賃乗車をさせるようになりましたが、その他の一般の身体障害者無賃乗車をさせるべきであるという趣旨でございますが、目下国の財政事情といたしまして困難なものと思う次第でございます。  それから第二一九六号、来宮駅を西熱海駅に改称の請願、熱海市内には来宮駅のほかに二駅ほどございますので、ちょっと簡単にはいかないと考えますが、なおよく検討いたします。  それから鉄道運賃の不合理是正に関する請願、第二五〇七号、これは上中里から新橋までの運賃は二十円であるが、これより距離の長い、新橋と巣鴨間が十円であって不合理であるというのでございますが、これは山手線の環状線につきましては、営業キロを短縮して計算することになっております。その関係で全区間短縮に当るところの新橋―巣鴨間に比べまして、一方距離は短かくとも新橋―上中里の場合には田端―上中里間の正規の実キロによって計算されております関係で高くなりますが、これはこのように環状線のような場合に短縮キロを作りますと、どこかにこのような不合理が起きて参りますので、やむを得ない問題と思う次第でございます。以上であります。
  27. 細田吉藏

    ○細田説明員 先ほどの四国―本土間の鉄道敷設の問題でございますが、つけ加えて御説明さしていただきます。四国―本土間の鉄道を結びますことは、本州―北海道間を結ぶ青函の鉄道とあわせまして、目下国有鉄道といたしまして技術的な調査をいたしております。四国―本州間につきましては昨年度から調査を始めまして、本年度も引き続きボーリングその他調査をいたしておるような次第でございます。この両方の鉄道とも非常に大きな予算を要することになろうと思いますし、また技術的にもいろいろな問題があろうと思いますので、運輸省といたしましては技術的な研究を待って、特別な何らかの措置を講じてこの開通をはかりたいというふうに考えておる次第でございます。     ―――――――――――――
  28. 山本友一

    山本委員長 続いて自動車局関係の請願を一括して議題といたします。
  29. 中居英太郎

    ○中居小委員 一一九号、本請願は静岡県の長岡町に、東京急行の資本系統の関東乗合自動車が新たな営業の免許申請を出してきたことに対しまして、地元の業者が非常に大きな脅威を感じておるという問題を取り上げまして、日本乗用自動車連合会から出された請願でございます。  戦後の自動車事業の急激な発展はまさに驚嘆のほかはないのでありますが、その実態を考えてみますと、いささか秩序を欠いておるような傾向が今日の段階で見られるわけでございます。今日自動車行政で考えてみなければならないことは、このような経済情勢のもとに立って真剣に需給調整の問題を考えまして、交通秩序の確立という方向を研究してみなければならない段階にきているのではないかと私は思うわけでございます。このような需給調整の問題は、地域によって異なると思います。ある場所によりましては、またある業種によりましては、まだまだ新免許を行って正当な競争を行わせるべきものもあるでありましょう。一例を申し上げますならば東京都の定期観光のはとバスの問題、これなんかは東京都あるいは日通、交通公社、こういうような団体が出資をしてでき上っておる定期観光でございますが、これが今なお一社だけに独占されまして、毎日何千名という観光客に対して大きな迷惑をかけておる。経営を独占せしめておることによるいろいろな弊害あるいは車両の不足、こういうことによって観光事業に大きな迷惑をかけておるという面も見られるわけでございます。しかしまた一面におきましては、この長岡町に見られますように、不当な競争のための需給調整の問題が取り上げられなければならない地区というものも私はあると思うのでございます。従いまして運輸当局におきましては、これらのいろいろな問題を今後真剣に考えまして、ほんとうに統制事業としての自動車業の発展のために、需給調整の問題あるいは公平な競争の問題、こういう問題について真剣な根本的な対策を立ててもらいたいと私は考えておるわけでございます。幸いここに出席しておられます国友部長は名古屋の陸運局長当時、つぶさにこの長岡地区の問題というものは御了解になっておられると思うわけでございます。この長岡町に今回免許申請をしております関東乗合自動車というのは、自動車業としての採算ベースというものは度外視いたしまして、他の目的のために自動車業は欠損しても、他の事業を助長するために営業申請を出しておるわけでございます。しかしこのような別途の意図によって免許が許可されましたならば、自動車業というものだけを営業としておるところの地方業者というものは、非常な困難に陥れられるわけになると私は思うわけでございます。どうかそういった事情等も御賢察になって、善処方を願いたいと思うのでございます。日本の自動車連合会がこの小さな長岡町の問題を取り上げたというのも、今日の需給調整の問題の一つのテストケースである、こういうふうに考えて私は日本の自動車連合会がこの請願を出したものであろうと考ておるわけでございます。何とぞ請願の趣旨を了とせられまして、当局の善処方を願いたいと思うわけでございます。
  30. 国友弘康

    ○国友説明員 今長岡地区のタクシーの免許申請につきまして反対の請願についてのお話であったのでありますが、本事案につきましては昭和三十年の二月十五日に関東乗合自動車株式会社の申請書が提出されまして、昨年三十年の十月二十一日に聴聞を実施しまして、その後いろいろと慎重に審議しておったのでありますが、本年の四月十八日に申請者から申請書の取下願が出されまして、四月二十三日に申請書を返付いたしました。ところがその四月十八日にまた関東乗合自動車株式会社が申請内容の一部変更をいたしまして、再度申請を提出したというのが現在までの状況でありまして、この再度提出されました事案につきまして、目下名古屋陸運局で審議中でございます。今中居先生の御発言にありました点も、名古屋陸運局の方でも考慮して慎重に審議することと存じております。
  31. 中居英太郎

    ○中居小委員 これは私は長岡町だけの問題ではないと思うのでありまして、さっきも申し上げましたように、本省といたしましても真剣にこの需給調整の問題を考えなければ、今日のように乱立ぎみの自動車業界の将来というものが非常に案ぜられてしょうがないわけでございまして、先ほど申しましたように全国の連合団体がまたこの長岡の問題を取り上げたという趣旨も私はそこにあると思うわけでございますから、ただ単に長岡町の問題だけに限定せずに、本省でもこの問題を一つのケースといたしまして御検討願いたい、こういうふうに申し上げたいわけでございます。
  32. 国友弘康

    ○国友説明員 ハイヤー、タクシー等の関係におきまする需給調整につきましても、本省におきましても十分検討いたしたいと思います。陸運局長会議も近くでございますので、そういう機会にもできるだけ打合せをしてやりたいと思っております。
  33. 山本友一

    山本委員長 中居さんにちょっとお尋ねします。他の目的というのはどういう目的のことでございますか。
  34. 中居英太郎

    ○中居小委員 これはちょっと速記をとめて下さい。
  35. 山本友一

    山本委員長 それではちょっと速記をとめて下さい。     〔速記中止〕
  36. 山本友一

    山本委員長 速記を初めて下さい。  それでは続いて自動車関係の説明を願います。
  37. 国友弘康

    ○国友説明員 自動車関係の請願について一括して御答弁申し上げます。  長野県の陸運事務所の松本出張所の設置に関しましての請願でございますが、簡単に結論だけ申し上げたいと存じますが、現状の段階におきましては、陸運事務所の検査登録関係の要員も十分でありませんので、松本市に陸運事務所の出張所をただいますぐに設置いたしますことにつきましては、要員の合理的な運用の上から困難があるのでございますが、今後松本地区の車両数の増加と、さらに陸運事務所の検査登録要員の増加等を勘案いたしまして、車検に参ります出張回数の増加等によりまして、適宜な措置を講じまして、できるだけの便宜をはからいたい、こういう考えでおります。  次に道路運送法の一部を改正することに関しまする請願でございますが、この請願は、改正賛成の請願と、反対の請願が一件ございまして、この改正は自家用貨物自動車の取締りに関しまして、使用制限等の措置も講ぜられるようであります。また事業用自動車と自家用自動車の性格を明らかにするようにという請願でありますが、これにつきましては、政府提案で提出されました道路運送法が、衆議院を通過いたしましたあとで、参議院で修正議決せられまして、その法案が目下衆議院の方に回付せられておりまして、本法案につきまして、現在議院運営委員会におきまして、その取扱い方について御考慮になっていただいておることと存じております。  次に営業用乗用自動車に対する金融順位引き上げの請願でございますが、本請願におきましては金融順位が最低順位であるということが述べられておるのでありますが、他の自動車運送事業同様に設備資金においては甲、運転資金においては乙という形になっておりまして、最下位に置かれておるものではありませんし、資金の融通を受けておる事例も多々あるのであります。なお、一般乗用旅客自動車運送事業が一番多く資金の融通を受けております。中小企業金融公庫におきましては、別段貸出順位は定められておりませんので、これらについて御了承願いたいと思っております。  次は自動車損害賠償保障法の一部を改正して、相互保険組合制度により施行し得るようにという請願でございますが、この趣旨に関しましては、われわれとしても今後検討を加えていきたいと思っておりますし、一般営利会社が、この強制保険を扱いますことについての問題点があるということを述べられておるのでありますが、現行の保険料につきましての場合にもその点を考慮いたしまして、保険料を下げるような措置を講じております。相互保険制度につきましても附帯決議の趣旨に沿いまして、引き続き研究中であります。なお十分検討を加えたいと存じております。  それから亀岡―池田間に乗合自動車運転許可に関しまして請願がございますが、これは丹波交通バス株式会社の申請でございます。この事案につきましては、申請路線の一部が阪急バス株式会社と競願になっておりますと同時に、能勢電鉄株式会社の鉄道線に並行しておりますので、重要事案といたして運輸審議会に諮問中であります。四月二十五日に本事案の公聴会を運輸審議会として開催いたしました。現在運輸審議会において審議中でございます。  兵庫急行バス株式会社の新規路線免許出願に対しまして反対の請願がございますが、この兵庫急行バス株式会社の申請につきましては、その申請路線がほとんど全般にわたりまして既設バス路線と競合いたしますので、重要な事案として運輸審議会に諮問されまして、審議しなければならない事案だと考えられますが、目下調査中でございまして、今後調査の結果を待って、運輸審議会に諮問するという段階にあることを御報告申し上げておきます。  さらに市営乗合自動車事業の優先免許をせよという請願でございますが、この市営乗合自動車事業につきましては、地方公営企業法等の制定もございまして、最近におきましても出願が数件ございますが、これら新規の出願に対しましては、道路運送法第六条の免許基準に従いまして、既存交通機関との関係ももちろん考慮されるのでありますが、要するに総体的な公共の福祉を基本としていかに扱うかということで審議をすることにしております。この第六条の免許基準に合います場合には、他の民営の一般乗合旅客自動車運送事業と同様の基準におきまして審査され、適合するものは免許するという形になっております。以上でございます。
  38. 中居英太郎

    ○中居小委員 今の説明に対して質問があります。今回のこの運輸委員会に付託されました請願の中で、最も多いのは道路運送法改正案に関する請願だと思いますが、この請願の趣旨は大部分が現在の自家用自動車の営業行為を何とか取り締ってほしいという趣旨のようでございます。ところがこの法案が衆議院を通過いたしまして参議院に参りましてから、新たに認証制という条項が付加せられまして、それが衆議院に回付されまして、現在いまだ態度が決しかねておるような状態でございますが、聞くところによりますと、運輸当局におきましては、当初政府が原案として提出いたしましたこの取締りの趣旨に沿った改正、すなわち有償の文字を削除するという改正だけでは、秩序の確立を期することが困難である、従ってさらに認証制の問題を追加してもらいたいという運輸当局の意思が反映して、参議院の改正になったというふうに私ども聞いておるわけでございますが、この間の経過はいかがなんですか。
  39. 国友弘康

    ○国友説明員 運輸省当局としての考え方を申し上げますと、運輸省として本認証制が必要であり可能なものであり、業界多数の要望であるならば、政府提案をいたします際に入れたのでありますが、私どもといたしましては有償制をこの際削除していただくということで、現行の道路運送法の不備を補いたいという気持で提案いたしました。それを政府提案といたしまして衆議院に先議でお願いしたわけでございます。
  40. 中居英太郎

    ○中居小委員 そうすると認証制がなくても、政府原案で十分に秩序の確保が期し得られるという自信がおありのわけでございますね。
  41. 国友弘康

    ○国友説明員 認証制につきまして参議院で修正案がつけ加えられたわけでございますが、私どもとしましては認証制を実施し得るにつきましては、十分研究を積んでおりませんで、これらにつきましてはどの程度の事務量がふえるかとか、そういう点につきましても、いまだ自信を得ませんでしたので、非常に十分だとは考えませんでしたが、現在の段階におきまして道路運送法改正いたします場合には、少くとも有償制というものはとって、無償の場合でも事業としてやるようにして取締りをやっていきたいと考えましたので提案いたしたわけでございまして、認証制につきましてはいまだそこまで十分な研究が積めなかったということでございます。
  42. 中居英太郎

    ○中居小委員 この認証制の問題につきましては、昨年あるいは一昨年以来、当委員会におきましても、運輸当局と一緒になって検討したわけでございます。ところが認証制の法律改正を行うことによっていろいろな派生問題が出てくるということで、時期尚早ということで、有償制の削除の改正だけにとどまったわけでございます。それが政府提案となって今回出されたのであります。ところが当の責任者の山内自動車局長は、ある業者の団体の会合におきまして、自分はこの認証制というものを絶対支持するのだという発言を行なっておるわけでございます。少くとも運輸当局がまだ研究不十分ということで、認証制をとらない政府原案を出しておきながら、一たび参議院において、それが修正されました現在、局長が認証制の問題に賛成であるというようなことを公開の席上で公言するということは、私はいささか軽率じゃないかというようにも考えておるわけでございます。局長もおりませんから、この問題を聞いてみたところでしょうがないのでありますから、この点はこれで私は質問を終りたいと思います。  もう一点、自動車損害賠償保障法請願についてお伺いいたしたいと思います。この請願は、先ほど部長の説明のありましたように、相互保険を実施してもらいたいという内容でございますが、昨年衆議院におきまして、この自動車損害賠償保障法が成立する場合に、相互保険を実施するということは議会の附帯決議としてすでに可決されておるわけでございます。従いましてその当時の運輸当局の考え方は、一年間実施の状況を見て、相互保険という制度をも考慮したいという答弁があったわけでございます。従いましてこの問題は早急に運輸当局におきましても御考慮願いたいと思うわけでございます。さらに現在の損害賠償保険の実施の状況を見ておりますと、死亡した場合には三十万円の保険金を支払うということになっておったわけでございます。従いまして私どもといたしましては、自動車の事故によって――有責であろうと無責であろうと、自動車の事故によって人間の生命が失われた場合、すでに死亡した場合には無条件で三十万円の損害補償が支払われるものと思っておったわけでございます。ところが実施以来今日まで三十万円の保険金が死んだ人に対して支払われた例というものを、私はいまだ聞いていないわけでございます。保険会社に聞いてみますと、これは最高の額であるのだ。たとえば総理大臣の鳩山さんが自動車事故でなくなった場合は、あるいは三十万払ったかもしれませんが、日雇い労働者あるいは子供あるいは女の人、そういう人たちが自動車事故によって死に至っても、十万円あるいは十五万円、私の聞いたので多いのは二十万円、こういう金額で損害が補償せられておる現状を私は非常に遺憾に思っておるわけでございますが、一体これはどういうわけでこういうことになっておるのでありますか、その間の事情を述べていただきたいと思います。
  43. 国友弘康

    ○国友説明員 認証制の問題につきまして、自動車局長の認証制に対する発言のお話がございましたが、これは自動車局長に聞いてみなければわかりませんが、私の知る限りにおきましては、絶対支持するという発言はしておらないと思うのでございますが、それらについては自動車局長に聞いてみるつもりでおります。  それから自動車損害賠償保障法の関係につきましては、私どもといたしましても、相互保険につきまして極力研究いたすつもりでおりますが、保障課長が参っておりますので、保障課長から申し上げます。
  44. 井上健一

    ○井上説明員 お答えいたします。前段の相互保険の問題につきましては、先ほど部長からお答え申しましたように目下検討中でございまして、早急に結論を出したい、かように考えております。  後段の死亡の場合の保険給付の問題でございますが、これは先ほど御指摘の通り、一部世上に、死亡した場合には三十万円まるまるもらえるというふうな誤解がございまして、その点で非常にわれわれは宣伝の不行き届きという点があったのではないかと思って、はなはだ遺憾に存じております。事実は最高限三十万円でございまして、実損害額が三十万円に満たない場合には実損害額を填補する、こういうことになっております。それでただいまの御発言で事実上三十万円を支給する場合が非常に少いのじゃないかというふうなお話でございましたが、現在保険会社が保険給付をいたしまして、その後政府が再保険するわけでございますが、保険会社が保険給付をして政府の再保険金を請求する申請が、実際保険会社が支給いたしましてから二ヵ月くらいおくれて参っておりますので、まだ運輸省の手元に参っておりますのは、昨年の十二月分の四件でございます。それでその支給額の内容の詳細はわかりませんが、保険会社扱いの分でなくて、政府で補償しております事故がございます。これは運輸大臣が補償するわけでございますが、その場合に、死亡いたしますと大体通例ホフマン式計算方法で算定をいたしまして、成年者が死亡した場合にはおおむね三十万円になります。むしろ三十万円に満たない場合が少いということでありまして、おおむね法律の趣旨が全うされておるのじゃないかと考えるのでございます。
  45. 岩崎清

    ○岩崎説明員 自動車に泥よけをつけろという請願が出ておるのでございますが、最近自動車数の激増に伴って沿線の家屋、それから一般の通行者に対して非常に迷惑を与えておる、だからこれを道路運送車両法による保安基準に入れて泥よけをつけるようにしてもらいたいという内容でございますが、この泥をはねかす問題につきましては、従来もいろいろ問題がございまして苦慮してきたのでございますが、そうしてまた泥よけ装置そのものもいろいろ考案されておるのでございますが、まだ現在のところ、耐久力もあり、それから安全ある――ともすれば破損脱落して運転保安上の危険もございますので、効果が十分で安全であるというようなものが、まだ現在のところ見当りませんので、直ちにこれを現在の段階では強制することは困難じゃないかと考えておる次第でございます。     ―――――――――――――
  46. 山本友一

    山本委員長 次に海運のうち、港湾局所管の請願を一括して審査いたします。当局の意見を求めます。
  47. 東壽

    ○東説明員 第二号、港湾整備予算増額等に関する請願につきましては、請願の御趣旨の通りでございまして、三十一度予算の編成に当りまして、できるだけ増額するように努力いたしましたが、いろいろの事情から前年同額程度にとどまったのは非常に残念であります。しかしながら今後事業の実施に当りまして、できるだけ重点的かつ効率的に使用しまして、成果を上げるようにいたしたいと思います。なお港湾整備促進法に基く政府財政資金のワクにつきましては、今関係機関と折衝中でありますから、できるだけの努力をいたします。  第九号、滝港及び羽咋港の港湾整備費増額に関する請願につきましては、三十一年度までに逐次災害復旧工事とともに、滝港につきましては、局部改良事業としまして、本年度事業費三百万円で防砂堤を実施する予定になっております。来年度以降におきましては、海岸の決壊を防ぎ、海岸地帯を固定させるために砂止堤の築造を計画して進捗をはかりたいというふうに思っております。  羽咋港につきましては、農林省所管の漁港でございますので、港湾整備の計画は当省としてはございません。  それから第四四号と八〇号は同件でありますので、一括して御説明をいたしますが、新潟海岸決壊防止工事費全額国庫負担に関する請願外一件であります。これは三十年度におきましても災害対策費また災害復旧費としまして、それぞれ一億七千二百万円、九千二百万円で実施をいたして参りました。三十一年度におきましても災害対策費としまして一億八千八百万円、災害復旧費としまして六千万円を計上して、その促進をはかるようにいたしております。工費の全額を国庫において負担することにつきましては、御趣旨に沿うように関係機関と接衝しました結果、三十一年度から、在来四割でありましたものを六割に引き上げることといたしました。  第七二九号の久慈港修築に関する請願につきましては、この必要性は十分認めておりますので、請願の御趣旨の通りでございます。三十一年度から新規工事として八百万円をもって防波堤の築造に着手しております。  次の八一一号の乙女港開設等に関する請願でありますが、これはまだ地元県当局から予算要求がこれはまだ地元県当局から予算要求がなされておりませんので、その提出を待って検討することにいたします。  第九九四号の大間港修築に関する請願でございますが、三十年度においても防波堤、岩盤掘さく工事を実施いたして参りましたが、三十一年度におきましては、国費二百二十万円の補助をもって防波堤延長工事を実施いたす予定でおります。  九百九十六号の比田勝港を避難港に指定請願でございますが、本港は小型船舶のための避難港として適地に位していると考えられますので、今後十分調査をいたしまして御趣旨に沿うように努力したいと思っております。  一〇九三号、一一五一号の東北地方港湾修築工事に対する国庫負担率引上げ等請願でございますが、このうち一の東北太平洋沿岸諸港の災害復旧事業の急速実施、二の同地方における港湾並びに漁港関係公共事業費の割当及びこれに伴う地方負担金の起債の全額認可について御説明いたします。東北太平洋沿岸諸港の災害復旧事業の急速な実施につきましては、今までも御趣旨に沿うように努力をいたしておりますが、今後もいたしたいと思います。なお本地方の港湾関係公共事業費の割当につきましては、在来国全体の予算のワクに制約されまして、十分に御要請にこたえられなかったことは非常に残念でありますが、事業の実施に当りましてできるだけ事業の効率化をはかるように努力いたしたいと思います。また地元負担金の起債を年度当初に全額許可を受けたいという点につきましては、御趣旨の通りでございますので、関係省庁と連絡の上善処するようにいたしたいと思います。  一七三五号の青森港浜町ふ頭築設に関する請願につきましては、国直轄事業としまして三十年度において浜町埠頭に続く物揚場を完成いたしまして、三十一年度におきまして工費二千万円で同埠頭岸壁の建設に着手する予定でおります。  一九七九号の家島港を避難港に指定請願でございますが、避難港の指定につきましては、従来より外海に面しまして、小型船舶の避難に適する港湾が所在することの少い海岸線で、適地を選定して整備する方針で進んでおりましたので、瀬戸内海には今まで避難港の指定を行なっておりません。家島港につきましては、台風時における特殊な条件を考えまして、機帆船の避難の必要も考えられますので、今後も研究いたしたいと考えております。  それから二一六八、二一二五はあとに回しまして、二一五四号の宮之浦港修築費予算化に関する請願でございますが、本港整備の必要は御趣旨の通りでありまして、離島振興計画にも計上されておりますが、まだ予算の関係から新規着工するに至っておりませんので、御趣旨の実現に努力いたすようにいたします。  二三三三号の柴山港修築に関する請願につきましては、二十九年度までに旧計画による工事を完了したのでありますが、その後避難港に指定されましたので、今後防波堤の延長、港内暗礁の除去工事等が、避難施設の整備上新たに認められてくるのでありますが、まだ新規着工に至っておりませんので、なおさらに御趣旨の実現に努力をいたします。  それから外浦港を避難港に指定等の請願の件でございますが、この地方は在来海難事故も多く、また特に台風時には、油津港における船舶の避難に非常に利用されておりますので、昭和三十一年度において事業費三百万円で港内の浚渫を実施する予定でおります。さらに後年度において泊地の浚渫、防波堤の筑造等の計画が必要でありますが、避難港の指定につきましては、今後十分に調査検討してからにいたしたいと思っております。港湾整備関係はそれだけでございます。
  48. 中野大

    ○中野説明員 二一二五号の請願の件でございますが、公報番号で二五九になっております。港湾運送行政調査に関する請願でございます。これは港湾運送事業法が守られておらないで、港湾労働者の労働条件はまことに残酷なものである、ついては、それの行政の実情を調査されたいという請願の内容でございますが、港湾運送事業者の登録につきましては、港湾運送事業法によりまして調査いたしまして登録をいたしておりますし、また登録されました港湾運送事業者につきましては、毎年一定の期間を定めて、登録基準あるいは港湾運送料金の順序状況につきまして監査を行なっております。そのほか随時行政的指導監督を行なって、法の励行と事業の健全な発展が行われるように努力中でございます。登録基準の監査につきましては、本年も、今月の十六日から来月一ぱい、全国的に一斉にやるように指導してございます。  その次に二一六八号の請願でございますが、公報で二七二、鑑定、検量及び検数事業確立に関する請願でございます。これは単独法を制定して、鑑定、検量、検数事業の確立をはかられたいという内容でございますが、現在鑑定、検量、検数につきましては、その人につきましては海上運送法で登録をいたしておりますし、業につきましては届出をいたしておりますが、なおこれらの業務に従事する者の質の向上をはかり、あるいは事業の安定をはかる必要があると思われますので、この点については過去四、五年来単独立法するように検討中でございまして、さらに御要望の線に沿うように目下慎重に研究中でございます。
  49. 山本友一

    山本委員長 その他、海運関係について政府より意見を求めます。岡田定期船課長
  50. 岡田京四郎

    ○岡田(京)説明員 海運局関係について御説明を申し上げます。  請願第一〇九三号、一一五一号関係で、東北地方港湾修築工事に対する国庫負担率引上げ等請願でございますが、この中に、港湾関係と鉄道関係と航路の関係等があります。初めの二つにつきましてはすでにそれぞれ御担当の方から御説明がありましたので、航路の関係について申し上げます。東北各港に定期航路開設のあっせんと、同航路に対する国の助成等について特に配慮されたいというのが請願の趣旨でございますが、この定期航路はおそらく貨物定期航路の意味であろうと思います。こういった航路の開設につきましては、採算上からなかなかむずかしい点もあるかと思いますが、御要望の点に関して、できればそのごあっせんをしたいというふうに考えております。次にその助成でございますが、国の補助金と申しますか、こういった形での助成の意味でございますと、離島航路の補助金は制度としてございますが、貨物定期については現在ございません。大体それぞれ地元の公共団体が補助金を出し合っているという例はございますが、国が直接補助をするということは例がございませんので、この点につきましては、現在のところなかなか困難ではないかというふうに思われるわけでございます。  次に請願二一五三号、離島航路改善整備に関する請願の件でございます。請願の要旨は、離島の振興をはかるためには、本土と離島及び離島間の交通を確保することが最も肝要であるが、離島航路の現状はきわめて劣悪であり、早急にその改善、整備が望まれるとしまして、具体的に四つの項目に分けて要望が出ております。全体的に、まず離島航路の現状に対する措置という点でございますが、これにつきましては、政府としては離島航路事業の重要性にかんがみ、離島航路整備法の制定に伴い、離島航路に就航する船舶の建造及び改造に要する資金については、同法に基く利子補給のほかに開銀融資の道を開き、こが整備に鋭意努めてきたわけでありますが、いまだ十分とは言いがたい状況であります。御指摘の助成策の諸点につきましては、可能な限り今後一段と努力を払いたいという所存でおるわけでございます。ただ各請願の中にいっております具体的な点につきましては、いろいろその通り実現するということはむずかしい点も多々あろうかと思います。しかし全体としてできるだけ努力していきたいというふうに考えておるわけでございます。     ―――――――――――――
  51. 山本友一

    山本委員長 続いて海上保安庁のものを一括議題といたしまして説明を求めます。岡田政務課長
  52. 岡田良一

    ○岡田(良)説明員 海上保安庁関係六件をお答えいたします。初めに公報番号五二、都井みさき沖黄金瀬灯台設置請願でありますが、海上保安庁としてはその必要性は認めておりますが、現在予算等の関係から早急な実現は困難でありますが、将来の計画として考慮いたしたいと思います。  次は公報番号一〇六号、新潟海上保安部出雲崎出張所設置請願でありますが、現在の海上保安庁の船艇、人員等の関係から見ますと、特にここに出張所を作ることは困難でありますが、現在は冬季の間だけほかの方の基地から船艇を回しまして海難防止に当っておる次第でありまして、将来はできる限り適当な措置を講じたいと思います。  次に公報番号一七九号、一八〇号は同様趣旨のもので、東北海域救難用飛行機常備等に関する請願でありますが、内容は各県にわたって八点ほどございます。第一点は、東北地区に航空基地を新設し、航空機を常備してもらいたいということでありますが、現在の状況では東北に配置するほどの飛行機の数がございませんので、現在函館に基地がございますので、函館の基地に常備をいたしまして、それに東北地方も担当させることといたしまして、三月に一機函館に増強いたしたわけであります。第二点は、東北地区に大型巡視船を増配してくれという趣旨でございますが、現在予算の関係から三十一年度も大型船は作れなかったような状況でありますので、今後できるだけ努力して配置するようにいたしたいと思います。第三点は、海上保安庁の陸上通信所に方探を設置して船舶の安全を期されたいという趣旨でありますが、陸上の通信所に方探を設置することは技術的に困難であると思われます。第四点は、東北地区に消防艇を配置してくれということでございますが、これも現在の船舶の状況では困難と思われますので、今後考慮したいと思います。第五点は、陸上の無線標識所と漁船との間に交信をしたいという趣旨でありますが、現在鮫角の無線方位信号所にはかかる装置がありますが、今後このような装置を他の方にもつけるように考慮したいと思います。第六点は、八戸―大三沢間に浮標を設置してくれという点でありますが、技術的に若干困難の点がありますので、今後よく研究したいと思います。第七点は、尾崎灯台に霧信号を併置し、御箱崎灯台を設置してくれという点でありますが、予算の関係上三十一年度は設置できませんでしたが、今後考慮したいと思います。第八点は、三陸沖の海象観測を行なってくれということでございますが、三十一年度はこれを十回行うことといたしております。  次は公報番号二三五号の小名浜海上保安部大型巡視船配置請願でありますが、これもさきの点と同様できるだけ努力いたしたいと思います。  次は二六二の猫崎先山頂上航路標識灯設置請願でありますが、その必要性は認めておりますが、なお予算との関係もありまして、今後の計画として考慮したいと思います。     ―――――――――――――
  53. 山本友一

    山本委員長 続いて気象台関係の請願を議題といたします。説明を聴取いたします。
  54. 吉村順之

    ○吉村説明員 気象台関係を一括して御説明申し上げます。第二〇五号、二二四三号、二三三二号、二三八八号、二三八九号、二四六〇号、桜島火山観測整備に関する請願で、みな同じ内容でございますので、一括して御説明申し上げます。昨年十月桜島火山が突如として噴火いたしまして、現在なお噴火を続けております。それで右火山観測網の整備、観測機能の充実について配慮されたいという趣旨でございますが、御要望の趣旨は十分了承しております。現在桜島における火山観測施設を整備し、火山噴火の予知方法を考究し、その災害の防止軽減に努めておりますが、なお今後も御期待に沿うべく努力をいたしたいと考えておる次第でございます。  次に第九一二号、福岡の上高層観測点設置に関する請願でございます。これは現在福岡県の板付飛行場で米軍が上高層の観測をいたしております。ところが近いうちにこれをやめたいという通告がございますので、米軍がやめた場合には政府でこの観測をやっていただきたいという趣旨でございます。本件に関しましては、すでに三十一年度に上高層観測の予算が認められましたので、御趣旨の通りできるだけ早く、本年度中に観測ができるように処置をいたしたいと考えております。  次に第九一三号、南北両定点通年観測復活等に関する請願でございます。これは昭和二十八年度以来北方定点は廃止され、南方定点の方は夏だけ台風時に定点観測をやっております。これを一年中観測をやるように復活をすることと、東支那海方面に通年の定点観測を実施してもらいたい、こういう御趣旨でございます。本件に関しましては、その必要性を認めまして、できるだけ早く実現いたしたいと考えておりますが、何さま定点観測には多額の経費と人員を要します。またその半面、気象台の中の諸施設、機械等の整備も早く実施しなければならないというような状態にありますので、これらの施設の整備をはかりまして、できるだけ早く両定点の観測の実施をはかるように尽力をいたしたいと考えておるような次第でございます。なお東支那海の定点の観測につきましては、これは中国方面の気象資料が入って参りませんので、その意味で非常に重要でございますが、そういうわけでございますので、これは別途なお慎重に考慮いたしまして、御期待に沿い得るように努力いたしたいと考えております。  次に一〇六二号でございます。長岡市に国立測候所設置請願でございます。新潟県には測候所が二ヵ所だけでございまして、この方面は非常に雪が深く、農作物に非常に気象の関係が深いので、長岡市に国立の測候所を設置してもらいたい、こういう趣旨でございます。この御趣旨はよく了承しております。幸いに三十一年度には水理水害対策として、この方面に雨量通報所を設置することになりまして、予算も認められております。従いましてできるだく早くこの通報所を設置いたしまして、御期待に沿うようにその実効を上げたいと考えております。  次に一六四七号、気象観測用飛行機及び気象用機材設置に関する請願でございます。これはわが国は風水害の損失が非常に大きいものでございますので、これをできるだけ最小限に防止するために、気象観測用の飛行機並びにその機材の設置、気象状況通信連絡用機材及び機構の整備拡充をできるだけはかるように配慮せられたいという御趣旨でございます。現在は米軍の飛行機が台風の観測等をやっておりますが、この気象資料というものは非常に重要なものでございますので、できればわが国でも観測用の飛行機を作りまして、気象台の手で観測をいたしたいと考えておりますが、何さま航空機を気象台の手で持ちまして観測をいたすということになりますと、多額の経費を要し、かつまた人員、器材等検討をしなければならない点が多々ございますので、こういう点をなおよく慎重に検討いたしまして、関係の諸機関と連絡をとりまして、政府としてこれは方針を確立すべき問題と考えております。そういうようなわけでございますので、今後なおそういう点を検討いたしまして、御期待に沿うようにいたしたいと考えております。なおその他、台風対策としての観測、通報、通信等の器材の整備並びに機構の整備につきましては、現在もそうでございますが、今後もなお御期待に沿うように鋭意努力をする所存でございます。  次に二一五五号、北方定点気象観測業務再開に関する請願でございますが、これは先ほどの両定点観測の問題と同じでございまして、北方定点をすみやかに再開していただきたいという御趣旨でございます。これは先ほど申し上げましたと同じように、多額の予算を要しますし、なおまた気象台の中の諸施設、機械等の更新、整備というものは、非常に差し迫って必要となっておるような状況でございますので、そういう点の整備をはかるとともに、できるだけ御期待に沿う定点の観測ができるように尽力をいたしたいと考えておるような次第でございます。以上でございます。     ―――――――――――――
  55. 山本友一

    山本委員長 航空関係、観光関係のものを一括議題といたしまして、当局より意見を求めます。岩田説明員。
  56. 岩田勝雄

    ○岩田説明員 航空局関係の請願につきましてお答えいたします。  第九九九号、帯広飛行場に関する請願につきましては、同飛行場は東北海道開発上その必要性が十分認められますので、将来考慮いたしたいと考えております。  第一一五二号、新潟飛行場に関する請願につきましては、同地方に航空路線を開設する必要性は十分認められますので、なるべく早く実現するように努力したいと思っております。
  57. 山本友一

    山本委員長 瀧浦説明員。
  58. 滝浦濶

    滝浦説明員 次に観光関係といたしまして、請願第六六〇号の国際観光基幹網整備促進に関する請願に対し、お答え申し上げます。この請願にあります長崎―東京間のルート並びにこれに関係する国際観光地帯は、先般の内閣観光事業審議会の建議、勧告におきましても、主要基幹ルート及び地帯として取り上げられておりまして、政府としては、十分これを尊重して計画を進めておる次第であります。ことに長崎―雲仙―島原―熊本―阿蘇―別府を結ぶ九州横断路線の整備を促進することにつきましては、かねてから地元はもちろん、関係方面においても、その実現を強く要望していたのでありますが、今回関係諸県の協力によりまして道路の整備がようやく実現の段階に入ろうとしているのであります。また島原―三角を結ぶ船舶の充実に関しましても、目下努力が進められております。なお、大型外航客船の寄港も近い将来に実現する見込みがありますので、関係港湾整備の促進につきましては、今後ともさらに努力をいたしたいと思います。しかしながら今後さらに観光関係諸施設の飛躍的充実をはかるためには、法律の制定等何らかの強力な推進措置を必要とすると考えられますので、関係省庁の努力をさらに促進いたしまして、可及的すみやかに御趣旨に沿うようにいたしたいと考えております。
  59. 山本友一

    山本委員長 以上で各請願紹介及び当局の意見聴取を終ります。  これより各請願を採決いたします。本日の請願日程中第一ないし第一九、第二三ないし第二九、第三三ないし第三六、第五一ないし第六〇、第八二ないし第八五、第一〇二ないし第一〇六、第一二〇ないし第一二三、第一三八ないし第一五五、第一六六ないし第一六九、第一七九ないし第一八三、第一八九ないし第二〇〇、第二〇五ないし第二〇七、第二二七ないし第二三一、第二三五ないし第二三九、第二四一、第二四三ないし第二五五、第二五八ないし第二六三、第二六五ないし第三〇三、以上の各請願は、採択の上内閣に送付すべきものと議決し、他の請願についてはなお研究することにし、これを本委員会に報告いたすに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  60. 山本友一

    山本委員長 それではさように決定いたしました。  なお本委員会に参考送付されました陳情書はお手元に配付されました通りであります。一応御承知願います。  本日はこれにて散会いたします。     午後一時十五分散会