○
臼井委員長代理 関連
質問がありますので、これを許します。
濱野清吾君。
濱野委員
政府当局に
一つお尋ねいたしますが、この前、本問題につきましては同僚諸君からも私からもお願いをしておったのでありますけれ
ども、この問題は、運輸省と国会側とが
責任上の議論をすることもけっこうだが、しかしそれだけでは解決がつかぬ、そういう見地からこの前も
お尋ねを進めたわけでありますが、ただいま聞くと、われわれがこの前に
お尋ねをし、またお願いしておいたことがむだではなかったように思う。ただいまの部長の
お話だと、
レーダーなどの効力がなくて、これらを
発見することはとてもおぼつかないようなお答えであります。さらにまた
サーチライトの強いものをお使いになって、できるだけ
発見しようというような御説もあるようでありますが、しかし
サーチライトをかりに使うにしても、船舶が現在のような
状態ではだめだというような
お話に
結論がなるであろうと思います。船舶の絶対量がないことには、たとい
サーチライトであっても
レーダーであっても、まことに困った結果になると思うのであります。そこで先般も防衛庁からフリゲート艦を
一つ増強してもらうようにお
考えになったらどうか、こういう
お話をお願いしたのでありますが、私
どもこれは、運輸省は思い切って防衛庁と相談をして、まず絶対数の船が足りないのだという問題を解決してからでないと、話にならぬと思うのです。大体
サーチライトがどうか、
レーダーがどうかといったところで、陸上に
サーチライトや
レーダーを備えつけてやるわけには参りますまい。また部分的にはあったにしても、船でやることが一番適切だとこうわれわれは
考えているのです。それですから何といっても船が必要なんで、保安庁にも運輸省にも船がないとするならば、これはやはり防衛庁のフリゲート艦をさっそく派遣してもらうことが一等いい
方法だと思う。これをこの前お願いしておいたのでありますが、その後の相談はどうなったか、
お尋ねしておきたいと思います。
それからこの
機雷の問題でわれわれは
国民とともに悩んでいるのですが、保安庁、
国鉄あるいは防衛庁の方で
考えて、一体この
機雷はどこの国のものなのか、それから大体どこから流れてくると
想定しておるのか、こういう物騒なものがむやみにぼこんぼこん流れてくることはまことに困ったことであって、しかもこの
機雷は一説によると第二次戦争中のものではない、最近作られた
機雷であって、そしてどうもソ連のようなにおいがするということが通説だといわれておる。私はこういう点はよほど役所も国会も
考えた方がいいと思う。久しく前から
日本では、ことに国会では戦力とか自衛力とか自衛権とか軍備とか、いろいろな議論がある。この
機雷はどこのものであるかも知らぬけれ
ども、無意味にどんどん海の中に投げ込むはずがない。何か意図があって、そして流れてくる
機雷に違いない。この
機雷の本質はむろん何ものかを破壊する性質のものであって、わが国としてはどうしても防がなければならぬ。私はこういう
機会にこそ自衛権が発動されてよろしいと思う。少くとも
機雷そのものだけ防衛権、自衛権というものが発動されてしかるべきものであって、そういうことの必要のためにわれわれは軍備を主張しているのだ。
運輸大臣はこの問題についてフリゲート艦をどんどん要求してもいいじゃないか、フリゲート艦を派遣する必要がないと思うならば、私は大へんな間違いだと思う。こんな戦力をぼかんぼかんと海峡に流されてはたまったものじゃない。そのために船がなければ、防衛庁からどんどん派遣するように強く要請した方がいい。防衛庁に異論があるとすれば、われわれはここに防衛庁に来てもらいたい。いつまでも、科学者でない、技術者でない部長が、そのようだとか、あるいは
レーダーはきくとかきかぬとかいうようなことを言っていて、
正木君の言うように
万が一のことが起きたら大へんなことだと思います。そういう危険が予見されていて、この
委員会では再三にわたって論議され、しかもまた
試験中、研究中だ、
努力する必要があると思う、そういう
言葉のやりとりだけでは、
万が一の場合に一体だれが
責任を負うのか、これは役所が負うよりほかないのだが、まことに私は
考えてみて困ったことだと思いますから、まず船の絶対数量を増すことだ、都合によってはあの海峡を船で封鎖するくらいな措置をとるべきだ、こういうふうに
考えておるのですが、この前の
お話のフリゲート艦を一体どれだけ増すことに成功したか、この点について一言お伺いしたいと思います。