○青野
委員 関連。
手柴警邏交
通部長にこの際一言
お尋ねしておきたいと思います。都合によったら、お会議の関係もありますので、明日もう一ぺん御出席をわずらわすようになるかもわかりません。
このごろ流しの
タクシーに乗っておりますと、客席に電灯がついておる。私は津田さんが警邏交
通部長をしておるときに聞いたのでありますが、
自動車の
運転手の交通違反だけを厳重に取り締るということは必要でありますが、日本人がおもにやったというわけではありませんで、酔っぱらった外国人がよく運動手に危害を加える、そういうためには室内の電灯などは間に合わぬから、まっかな電灯でも
自動車の上につけて、足で踏んだら、今自分の車が走っておるけれ
ども、とにかく危害を加えられつつあるということが、通行人でも交番でもそのあかりを見ればすぐわかり、救助に飛び出してくるといったような
方法が必要ではないか、こういうことを私は
運輸委員会で一度
質問したことがあります。それは
実施されておりませんが、うしろからハンマーでたたかれたり、木刀でたたかれたりして、気の毒な
運転手は殺される。あり金を全部取られる。そのほとんど十中八、九までは米人関係というようなことを新聞でよく見るのですが、こういう点についてどのようにお
考えになっておるかということが一点。
それから
道路交通
取締りによっていろいろな違反
事項が
——先ほどの
山口委員の
質問に答えられて、たとえば
前方を
不注意のために
事故を起した、
信号無視、
追い越し、その他いろいろと私は御答弁を聞いております。そういうこともございますが、今の歩合
制度というものが非常に不必要に違反を多くしておる。それで統計をとってみて、たとえば東京都内の自動者の
運転手、これは
ハイヤー、
タクシーに限っておりませんが、大ざっぱに言って歩合
制度は大体どのようになっているか、本給は大体どれくらいになるか。これは二十四時間
制度になっておりますために
運転手も非常に疲れて、
前方を
注意しなければならぬと思いながら、往々にして
不注意による
事故を起すということも、やはり疲労の関係が重大な
原因をなしておると思いますが、こういう点が
一つ。きょう御答弁のできるところはかまいませんが、明日でもおいでになるときに、そういう答弁
内容の
資料をそろえていただきたいと
希望いたします。
それからもう
一つ、交通巡査の俸給の割増の率は、津田さんのときも、私自分に直接関係のあったことですから御
質問いたしましたが、
運転手による
自動車の交通違反がどろぼうをつかまえたときよりも、給与に対して割増率が非常にいいということをその当時聞いておりました。ピストルやあいくちを持っておる強盗、どろぼうをつかまえて、給与の割増しは、どこが標準になっておるか知りませんが、当時二・五、
運転手は無抵抗で武装しておらない、それを街路樹の陰から違反の起るのをじっと見ておって、そうしてすぐに飛び出していってとっつかまえて、これが三・五の歩増し、そういうようなことで、特に親のかたきのように交通巡査から
運転手がにらまれておるのではないかといったような
質問もしたことがありますが、今までは乗客が乗りおりする場合は、そのところで二分間と標準をきめておったが、今のように
ハイヤー、
タクシーが一万をこすというようなことになっては、毎日
運転手は違反々々で罰金ばかりやられるから、大体六分間
程度は大目に見るということにしておりますという答弁でした。ところがそれが交通巡査の諸君に徹底を欠いておった関係で、一分ないし二分ぐらいで、ここは
自動車をとめて客を乗せてはいけないのだといって、免許証を取り上げるといった行き過ぎた点も私は二、三知っておるのですが、今の場合はどのようになっておるか。それから
自動車の
運転手を違反でつかまえたときには、交通巡査の給与がどの
程度の割増しになっておるか。強盗をつかまえたときには幾ら、どろぼう、すり、かっぱらい、殺人、凶悪犯人をつかまえたときには、給与に対してどの
程度の賞与をやっておるのか。それからどろぼうと比較して
運転手の方が率がいいということになると、いやでも
自動車の
運転手は目のかたきにされる。私が
質問した当時にはそういうときがあったのです。そういう点を、明日でも
運輸委員会に御出席していただくようになりました節は、
運輸委員会の各
委員の人も全員がやはりそういうことを知っておく必要がありますから、御迷惑でも警邏交
通部長から
一つこの点の御答弁を願いたいと思って
希望を申し上げます。