○青野
委員 時間がありませんから、要点だけ二、三点御質問申し上げたいと思います。幸い
運輸大臣がおいでになっておりますから、私は
運輸大臣にきょう御
答弁をしてくれというその目的のために質問するのではありませんが、
関係の諸君がおいでになりまして、過ぐる
運輸委員会で私が質問したことでありますが、どうも十分
納得がいかないから、まあ再質問の形になりますが、御
承知の
通り韓国は、一方的に世界の公海に、広いところは約四十マイルのラインを設けて、もしこれを強行して漁業をする
ような場合は砲撃する場合もあると、気違いに刃物を持たした
ような宣言をしております。ところが去年の二月の十四日に、底びき網の漁船、これは日魯漁業の所有船ですが、御
承知の
通り海上衡突予防法によれば、韓国のフリゲート艦はよけて通らなければならないのに、日本の二十五人乗りの漁船に後から二回も追突して沈没させて二十一名の諸君が死んだ。これは海上保安庁の方から
答弁を求めました。けれども私はそのときに
納得がいかないままに
運輸大臣の出席を実は待っておったのですが、去年の二月の十四日の夜の十時過ぎなんです。佐世保港外約八マイルの地点です。二十一名死んだ。ところが連絡が十分でなかったために、海上保安庁の人々は驚いて捜索をしてくれたが、朝になって出動した。従って気の毒な二十一名の諸君の死骸は今日まで
一つも上らない。韓国に外交上日本の外務省から交渉したところが、それは日本の漁船が悪いのだ、この一点張りで遅々として話が進んでおらない。ところが日魯漁業の方も法で定められた
通りの補償金もやっていない。外国の損害を受けた場合には、たとえばビキニ環礁のあの放射能をかぶって久保山さんがなくなって、百万とか三百万とかもらえた。そういうことを例にとって外交上交渉をして、先方の国から、なるほど損害賠償しなければならぬということになって金がくるまでには
相当の日数がかかる。そこで閣議を開いて、一時その弔慰金その他の見舞金等の立てかえをしてやろうじゃないかということで、そういう話がまとまった。韓国所有のフリゲート艦に後から二回突っかけられて沈没して二十一名が死亡している。これはラインの中に入れば砲撃するかもしれませんが、佐世保のアメリカの軍港に、アメリカとの打ち合せか何か、いろいろ重要な軍事上の機密でしょう、韓国の軍艦がやってくる。横須賀には年に八回も来て、佐世保には去年の統計をとってみると二十五、六回来ている。よその国の港に勝手に参って漁船に追突して殺しておいて、日本の漁船が悪いのだ、日本の近海、日本の陸上に近いところに韓国の軍艦がやってきて追突しておいて、日本の漁船が悪いのだ
——日本の
法律には海上衝突予防法というものがありますよ。大体米国の軍事基地になっておるところでも、日本の領土には変りはない。何がゆえに韓国所属のフリゲート艦が用事もないのに、
政府の許可を受けずにやってくるのです。やってきた上に、こういう不当なことをやって、一銭の弁償金も払おうとする誠意を示さない。御
承知の
通り十九日に首相官邸で
相当有力な与党の幹部、一部の
大臣の諸君が鳩山首相と一緒にダレスさんに会うたが、案外強くはないけれども、軍事力と経済力を背景に持ったダレスというネコが、重光さんというこまかいネズミを天井裏に追い込めて、そこへすくんでしまっておる日本の外交では、アメリカに気がねするならいいけれども、韓国の李承晩なんという人は、これは保安庁も御
承知の
通り、ずっと前
長官だった
木村篤太郎さんと並べたら、どっちがどっちだかわからない
ような顔をしておる。話をしても、相手が正常な人間で常識を備えておるならわかるけれども、外務省も、頭が狂うた、柱時計で申しますと歯車が四、五枚欠けてゼンマイがはずれてしまっておる、そういうものを相手にするときには相手にする方法があるのです、もう一年たっておる。しかも日本の領海、佐世保の近くです。そこへ勝手にやってきて、船を沈没させて、二十一名を殺しておいて、とにかく一銭の弔慰金も払おうとしない。日本の外務省も何かよその国の問題の
ようなつもりで
一つも解決のために努力しておらぬ。一年もたったら
——尋常六年卒業生くらいの頭があったら、これは半年くらいで解決できるのです。だからこういう天井裏ですくみ上っておる
ような外務
大臣はかえろというて、私ども不信任案を出したのですが、この問題について所管の
関係もあるから、重光外務
大臣なり外務省の諸君と話をしてどうなっておるのか。それは連絡が非常に悪かった点もありますよ。夜の十時ごろに衝突をしておいて向うの船は逃げてしまって、いまだにつかまらぬ。そのフリゲート艦の番号はわかっておるのです。そういうことがあるのです。遺族の諸君は路頭に迷うておるのです。みなお年寄りや乳飲み子をかかえてきゅうきゅう言うておる。船長や
機関長くらいになればもらう金額も少しは多いのですが、下級船員に至っては二目と見られない非常に苦しい生活
状態に追い込められているのに、だれも救済してやる人も保護してやる人もない。外務省は腰が抜けておる。これでは話が進まない。相手は気違いに刃物を持たした
ような、大体頭のゼンマイのゆるんでおる男である。もう少しはっきりした交渉をして、適当なときに中間報告を遺族の人にしてやるくらいな気持を持ってもらいたい。それから
政府は、韓国から賠償金、弔慰金をとったときには
——一律に七万五千円の見舞金を支給しておりますが、七万五千円が大体何カ月くらいの生活費に
あたりますか。日魯漁業からもらっておるのが十二万四千円、一カ月に割ったら一万円ちょっとです。今一万円では子供三人をかかえ、年寄りをかかえてやっていけませんよ。どろぼうをするか親子心中をするか、どっちかを選ばなければならぬという
状態になっておるときに、もう少し真剣に交渉を進めてもらわなければいけないのじゃないか。その推進方を
運輸大臣は
一つ外務
大臣と話し合って
——これはお調べになったらわかりますが、詳細な話はこの間の
運輸委員会でやっております。記録も全部とってありますが、その大ざっぱなところを私は
運輸大臣にお願いするのでありますから、この点については外務
大臣と話し合うて、どうなっておるのだ、弔慰金であったら、久保山愛吉さんがもらったくらいの金額をもらってくれなければ承服できないと思う。同じ日本で赤字だらけの日航でも、もく星号が伊豆の大島に突っかけて落ちたら、二十万円の葬式費、十万円の弔慰金、それで百万円を別に出しておる。日本の赤字だらけの航空会社でも、あのあやまちによって百三十万円の金を出しておる。相手は韓国です。それは戦争に負けて二十万の軍隊を連れて九州へ逃げてきて、九州を根拠地として北鮮と戦うなんといって、上級将校の宿舎を至急五千ほど建てろ。自民党の田中龍夫君は、当時山口の県知事でしたが、さすがは田中義一のむすこです。よけいなことを言うな、金がないのだといってはねつけた。ああいう危急なときには、九州を自分たちの戦争をする根拠地にし
ようとして、将校の宿舎まで作れと
命令したことがあるのですよ。そういうやつだから
一つ腰を据えて交渉をてしもらわなければいかぬ。がんと
一つ私たちが申し上げたことをお伝え願って、その半分は
運輸大臣も責任を持って話を進めてもらいたいということを私は希望しておきます。この次の
委員会のときでけっこうでございますから、その経過を
一つ御報告願いたい。
それからもう
一つ海上保安庁の砂本さんに
お尋ねいたしますが、私はこの間名古屋の第五空軍の司令部に行きましたが、そこの将校があるホテルを接収して十年ほどになっておる。それはいつでも移転ができる
ように宿舎もでき上っておる。これは私ども見てきたのですが、そのとき名古屋の港の方に一直線に入って行くと、一年三百六十五日で非常な経費の節約になる。こうやって名古屋にずっと入っておる途中に標識をつけて機雷がある。それをぐるりと迂回して名古屋の港に入る。それでさえも年間六百万トンの輸出入の貨物が、港を通じて名古屋から積み出されておるくらいである。この機雷をのけてくれれば、一年間にどれだけ外国汽船も国内汽船も助かるかわからない。物資の輸送が迅速になる。これはどうぞ
一つ何とか処置をしていただきたいという陳情があった。専門室の方からそれぞれの要路の方の係官にお願いをして、それは
一つ掃海してあげましょうという
お話があって、私も安心しておったのですが、もうこのごろはのけていただいたと思いますが、その点おわかりであれば
一つお答えをお願いいたします。