○十河
説明員
予算の全般につきましては、先ほど
運輸大臣から、いろいろ御
説明があり、また
補足の
説明もありましたので省略いたしまして、私から皆さんにお願いを申し上げたいとを一言つけ加えさせていただきたいと思います。
三十一
年度の
予算におきましては、財政の根本的立て直しをはかりたく考えまして、
経費の節約、
合理化等、種々
努力をいたしましたが、
収支の間に、先刻も御指摘のありましたように、均衡をとってはおりますが、相当骨が折れるということをわれわれも覚悟いたしております。懸命の
努力をして皆さんの御期待に沿うようにいたしたいと考えております。この
予算におきまして特に痛感されますことは、皆さんも御承知の
通り、減価償却費の額が非常に少いという点であります。その結果老朽
施設の取りかえ資金も十分でありません。また
外部資金の調達も相当ふえております。これにも
努力も要しますし、またこういう状態はそう長く続けることができないのじゃないか。現下の
施設の状況にかんがみまして、こういう状態をそう長く続けておっては、
輸送上いろいろな支障を来たすのではないかと考えますので、皆さんの特に御配慮をいただいてそういう点の
改善をはかりたい、こう考えております。また
国鉄の
経営を
改善いたしますために積極的な・万策といたしまして、私は大体大きく電化とディーゼル化というものを取り上げているのであります。皆さんの御理解を得まして、三十一
年度の
予算にも、きわめて不十分ではありますが、ともかくもこの規模の
予算でこれだけ計上することができたということは、全く皆さんの御支援のたまものだと感謝いたしておる次第であります。しかしながら私どもの希望とは相当隔たりがあります。なおこの点についても皆さんの御理解と御支援をお願い申し上げたいと思います。
国鉄の業務運営の
改善につきましても、先刻もお話がありましたように、
運輸省で設けられました
経営調査会の御答申もあります。また行政管理庁の御意見もあります。
国会は申すに及ばず、国民の皆さんからのいろいろな御意見も取り入れまして、今後一そう
経営の
合理化、
サービスの
改善に
努力する覚悟であります。何とぞ皆さんの一段と御同情ある御支援をお願い申し上げたいと存じます。