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説明員(
吉岡千代三君) 御
指摘のように非常に重要な仕事でありますのに対しまして、零細
業者が多く、また地域的の
関係とも結びついておりますのでもそれをいかに合理化していくかということはかなりむずかしいと思いますが、ただいま私ども考えております二、三の点を申し上げますと、この
砂利の中にもいろいろ御
承知のように品種がございまして、これに対して採収いたしましたものについて水洗等を行いますと、非常に
品位が上るという
関係もございます。しかし、これには相当の設備を必要といたしますので、平均十人
程度の零細
業者ではなかなかむずかしい。これらにつきましては中小
企業庁等とも相談いたしまして、共同施設の助成等を行いまして、品質のよい物の生産の歩どまりを上げるということは、逆に申しますと、それだけ全体としてはコストを下げる、こういうことに相なります。
それからいま一つ考えております点は、現在河川で
採取いたしました
砂利のこの
採取量のうちで、
採取量と申しますか、掘さく量のうちで、大体五割以上のものがいわゆる廃石として現場に捨てられておるわけであります。それでこれは通常非常に大き過ぎて使いものにならぬというような形のものでありますが、一面廃石として捨てられております品物は、非常に硬度が高いわけであります。従来から、これを粉砕することによって
砂利として利用できないかということでいろいろ工夫されておったようでありますが、普通のボール・ミルで粉砕いたしますと、その粉砕の結果として硬度が下って使いものにならぬ。最近これに対しまして特殊の機械によりまして砕石相互のぶつかり合せで非常に鋭角的な
砂利を得るという
研究ができまして、これがいわゆる砕石コンクリートの骨材として非常に建築学界でも注目されておるわけであります。それでこの設備等助成いたしますと、これは河川の
管理の画から考えましても、そういう廃石は極力少い方がよいようであります。またこの廃石利用の
砂利の生産をふやすことによりまして、地域的にも従来
採取済みと考えられておりました地域からも、今後さらに相当量の期待ができるというような点も考えたいと思っております。
それから基本的には
先ほど御
指摘のように、これは運賃そのものが非常に大きなウエイトを占めておりますので、これに対しましては今後運輸省なり国鉄等にも遠距離遥減の問題等につきまして、いろいろお願いをいたさなければならぬと思います。しかしその際におきましても、われわれの側としてもこういうような
法律によっていろいろな点で努力をしておるということになりますれば、そこいらの交渉の面でも非常に相手方の御理解を得ることが得やすくなるのじゃないか。いろいろの面におきまして、この
法案の成立には私どもといたしましても、御期待しておるということを申し上げておきたいと思います。