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1955-12-16 第23回国会 衆議院 逓信委員会 第8号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十年十二月十六日(金曜日)     午後零時二十六分開議  出席委員    委員長 松前 重義君    理事 愛知 揆一君 理事 秋田 大助君    理事 小泉 純也君 理事 廣瀬 正雄君  理事 早稻田柳右エ門君 理事 井手 以誠君    理事 松井 政吉君       川崎五郎君    中垣 國男君       山本 利壽君    原   茂君       三輪 壽壯君    森本  靖君       八木 一男君  委員外出席者         郵政事務官         (大臣官房電気         通信監理官)  松田 英一君         郵政事務官         (郵務局次長) 渡辺 秀一君         郵政事務官         (簡易保険局         長)      小野 吉郎君         郵政事務官         (電波監理局         長)      浜田 成徳君         専  門  員 吉田 弘苗君     ――――――――――――― 十二月十六日  委員八木一男辞任につき、その補欠として山  口シヅエ君が議長の指名で委員に選任された。 同日  理事井手以誠君委員辞任につきその補欠として  同君理事に当選した。     ――――――――――――― 十二月十四日  簡易保険及び郵便年金積立金融資範囲拡大に  関する請願松浦周太郎紹介)(第三四九  号)  同(田中正巳紹介)(第三八五号)  同(伊藤郷一君紹介)(第四〇一号)  同(薄田美朝君紹介)(第四〇二号)  同(渡邊惣藏紹介)(第五二三号)  同(芳賀貢紹介)(第五二四号)  簡易保険診察所増設等に関する請願松浦周  太郎紹介)(第三五〇号)  同(田中正巳紹介)(第三八四号)  同(伊藤郷一君紹介)(第四〇七号)  同(薄田美朝君紹介)(第四〇八号)  同(松浦周太郎紹介)(第四八二号)  同(渡邊惣藏紹介)(第五二五号)  同(芳賀貢紹介)(第五二六号)  簡易保険保険金最高制限額引上げ請願(松  浦周太郎紹介)(第三五一号)  同(田中正巳紹介)(第三八三号)  同(伊藤郷一君紹介)(第四〇三号)  同(薄田美朝君紹介)(第四〇四号)  同(渡邊惣藏紹介)(第五二九号)  同(芳賀貢紹介)(第五三〇号)  北海道地方簡易保険及び郵便年金加入者ホー  ム設置請願松浦周太郎紹介)(第三五二  号)  同(田中正巳紹介)(第三八二号)  同(伊藤郷一君紹介)(第四〇五号)  同(薄田美朝君紹介)(第四〇六号)  同(渡邊惣蔵紹介)(第五二七号)  同(芳賀貢紹介)(第五二八号)  小規模郵便局制度改革に関する請願外三件(  佐竹晴記紹介)(第四〇九号)  郵便年金に対する特別措置に関する請願外一件  (佐竹晴記紹介)(第四一〇号)  星鹿郵便局電報配達業務存続に関する請願(  石橋政嗣君紹介)(第四一一号)  坂井原簡易郵便局特定局昇格請願永山  忠則紹介)(第四一二号)  小規模郵便局制度改革に関する請願外二件(松  前重義紹介)(第五三一号)  立岩郵便局集配事務存続に関する請願小泉  純也君紹介)(第五三二号)  青笹郵便局電報配達事務開始等に関する請願  (山本猛夫紹介)(第五三三号) の審査を本委員会に付託された。 同日  名古屋合併地域電話施設改善に関する陳情  書(第二八二号) を本委員会に参考送付された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した案件  理事の互選 閉会審査に関する件  電波監理及び放送に関する件  請願     一 北吉田特定郵便局設置請願(關       谷勝利紹介)(第三〇号)     二 豊明村の電話施設拡張に関する請願       (早稻田柳右エ門君外二名紹介)(       第三一号)     三 新得郵便局舎改築請願本名武君       紹介)(第八八号)     四 土佐村地内郵便局存置に関する請願       (森本靖紹介)(第一四九号)     五 郵政職員兼職に関する特例制定の       請願眞崎勝次紹介)(第一五三       号)     六 簡易保険及び郵便年金積立金融資       範囲拡大に関する請願椎熊三郎君       紹介)(第二九七号)     七 簡易保険診療所増設等に関する請       願(椎熊三郎紹介)(第二九八       号)     八 簡易保険保険金最高制限額引上げ       の請願椎熊三郎紹介)(第二九       九号)     九 北海道地方簡易保険及び郵便年金       加入者ホーム設置請願椎熊三郎       君紹介)(第三〇〇号)    一〇 江上郵便局集配事務存続に関する       請願井手以誠君紹介)(第三〇一       号)    一一 簡易保険及び郵便年金積立金融資       範囲拡大に関する請願松浦周太郎       君紹介)(第三四九号)    一二 同(田中正巳紹介)(第三八五       号)    一三 同(伊藤郷一君紹介)(第四〇一       号)    一四 同(薄田美朝君紹介)(第四〇二       号)    一五 同(渡邊惣藏紹介)(第五二三       号)    一六 同(芳賀貢紹介)(第五二四号)    一七 簡易保険診察所増設等に関する請       願(松浦周太郎紹介)(第三五〇       号)    一八 同(田中正巳紹介)(第三八四       号)    一九 同(伊藤郷一君紹介)(第四〇七       号)    二〇 同(薄田美朝君紹介)(第四〇八       号)    二一 同(松浦周太郎紹介)(第四八二       号)    二二 同(渡邊惣藏紹介)(第五二五       号)    二三 同(芳賀貢紹介)(第五二六号)    二四 簡易保険保険金最高制限額引上げ       の請願松浦周太郎紹介)(第三       五一号)    二五 同(田中正巳紹介)(第三八三       号)    二六 同(伊藤郷一君紹介)(第四〇三       号)    二七 同(薄田美朝君紹介)(第四〇四       号)    二八 同(渡邊惣藏紹介)(第五二九       号)    二九 同(芳賀貢紹介)(第五三〇号)    三〇 北海道地方簡易保険及び郵便年金       加入者ホーム設置請願松浦周太       郎君紹介)(第三五二号)    三一 同(田中正巳紹介)(第三八二       号)    三二 同(伊藤郷一君紹介)(第四〇五       号)    三三 同(薄田美朝君紹介)(第四〇六       号)    三四 同(渡邊惣藏紹介)(第五二七       号)    三五 同(芳賀貢紹介)(第五二八号)    三六 小規模郵便局制度改革に関する請       願外三件(佐竹晴記紹介(第四〇       九号)    三七 郵便年金に対する特別措置に関する       請願外一件(佐竹晴記紹介)(第       四一〇号)    三八 星鹿郵便局電報配達業務存続に関       する請願石橋政嗣君紹介)(第四       一一号)    三九 坂井原簡易郵便局特定局昇格の       請願永山忠則紹介)(第四一二       号)    四〇 小規模郵便局制度改革に関する請願       外二件(松前重義紹介)(第五三       一号)    四一 立岩郵便局集配事務存続に関する       請願小泉純也君紹介)(第五三二       号)    四二 青笹郵便局電報配達事務開始等に       関する請願山本猛夫紹介)(第       五三三号)     ―――――――――――――
  2. 松前重義

    松前委員長 これより会議を開きます。  まず理事補欠選任についてお諮りいたします。理事井手以誠君が去る九日委員辞任されましたのに伴い、理事が一名欠員になっておりますが、同君が再び本委員に選任されましたので、井手以誠君を再び理事に指名いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 松前重義

    松前委員長 御異議なしと認め、さよう決定いたします。     —————————————
  4. 松前重義

    松前委員長 次に、閉会審査に関する件についてお諮りいたします。本委員会におきましては、本会期中、郵政事業に関する件、郵政監察に関する件、電気通信に関する件及び電波監理及び放送に関する事項について、鋭意調査を進めて参った次第でありますが、まだ調査を終了するに至っておりません。通常国会召集まできわめて短時日ではありますが、引き続き閉会調査をする必要があります。これがため、国会法第四十七条第二項の規定によりまして、議院の議決による付託を要しますので、閉会中の審査案件をあらかじめ議長に申し出る必要がありますが、これにつきましては、一、郵政事業に関する件、一、郵政監察に関する件、一、電気通信に関する件、一、電波監理及び放送に関する件、以上四件を閉会審査案件として議長に申し出ることといたしたいと存じますが、この点御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 松前重義

    松前委員長 御異議ないものと認めまして、さよう決しました。     —————————————
  6. 松前重義

    松前委員長 次に、電波監理及び放送に関する件について調査を進めます。この際質疑の通告がありますのでこれを許します。川崎五郎君。
  7. 川崎末五郎

    川崎(末)委員 私は日本文化放送協会のことに関して、簡単に一、二のお尋ねをいたしたいと思います。聞くところによりますと、過般来日本文化放送協会改組につきまして、協会側方々郵政当局、前松田郵政大臣などと内々協議と申しますか、打ち合せしておるようなことを聞いております。そしてこの改組の問題が相当進んで参って、この二十日ごろにはすでに関係者で、経営者となるべき会社株式払い込みもするというような点まで進んでおるように伺っておるのでございますが、果してそういうことは事実でありますか。またこれに関して監督の関係上、放送協会から前大臣その他郵政関係当局方々に内談がありました場合において、相当打ち合せ、了解事項もあったことと思いますが、もしあれば、差しつかえない限りにおいてどういうような経過をたどり、どういう内容話し合いが進んで参っておるかということを第一にお伺いいたしたい。  なお今回かりに改組する、株式会社になるという場合において、その資本金の三分の一に相当する一億円は財界方面から、一億円は出版業界方面、残りの一億円の半分を従来の放送協会寄付行為者であった聖パウロ修道会関係者出資の形において持ち、その他のものは従来多少関係のあった一部のある方面から出資する、こういうようなうわさも聞いておるのですが、さようなことについて当局の方で御了解があるかどうかということを、第二点としてお伺いいたしたいと思います。  第三点といたしましては、従来この文化放送協会経営面につきましては別段のことは伺いませんけれども、ややともすればその寄付行為者であったところの聖パウロ修道会関係者文化放送理事者などの間の関係がとかく誤解があったり、あるいはその間に多少の行き違いその他で人事上の紛争があったのが、今回の改組を促してきた誘因の一つであるかもしれぬということまで伺っておるのであります。同時にこの文化放送協会放送事業につきましては、事業の性質上、外国資本あるいは外国団体が強力に影響するというようなことはなるべく避けるという意味において、法制上においてもその用意があるはずでございますが、この文化放送協会に関しましては、若干その意味において懸念される点もあるように伺っており、従来の紛争経過を見ましても、ややその感を確かめるような意味合いもありますので、今回の改組に当りまして、依然としてこの六分の一に相当する株式を従来の聖パウロ修道会が持つということについては、果して過去における苦い経験にかんがみ、そういうような憂いが全然払拭されて、円満に今後の経営が進んでいくという見通しがつくものであるかどうか、そういう点をお考えになっておられるか、この点についての御意見も伺いたい。  第四点といたしましては、文化放送協会公益法人財団法人で、今度改組すると申しますけれども、法律上の形式論からいえば新設会社になるわけであります。言うまでもなく財団法人である日本文化放送協会改組して直ちに株式会社に編成がえするということは、法律上は困難でございます。形式論からいえば新規の会社一つできて、それを許可され免許され、そして事実上において従来の財団法人であったものの事業、資産をすべて譲渡するような形になるのではないかと伺われるのですが、そういう点について当局としてはどういう構想であり、どういう御見解をお持ちかということをお伺いしたいと思うのであります。  私が最も懸念する点は、日本文化放送協会の従来の業績なり、さきに簡単に申した事情から考えまして、せっかく改組してやり直していこうという場合において、依然として聖パウロ修道会が六分の一に相当する出資をしてやっていくということについては、従来の苦い経験に徴して、将来そのわずらいを二度と繰り返さないように、十分の用意があるかどうかということでありますが、その点について御所見を伺いたい。
  8. 浜田成徳

    浜田説明員 郵政大臣がおられませんから、電波監理局長からお答えします。日本文化放送協会株式会社への改組は、目下着々進行中の模様であります。ただいま発起人が選出されまして、全体で二十六名だそうでありますが、その発起人がいろいろ改組案を練っておるそうであります。その改組案の詳細はまだ当方に提示がありませんので、今これにつきまして最後的な判断をする段階にはなっていないと考えております。しかし先般前郵政大臣が依頼されました原安三郎渋沢敬三両氏並びに発起人総代に選ばれました水野成夫氏、これらの方々から聞きますと、先ほどお話しになりましたように、株式出版界から一億円、いわゆる財界方面から一億円、次に聖パウロ修道会ですかから五千万円、その他は別途に考慮中、そういうことの非公式な報告は受けております。  それで郵政省といたしましては、日本文化放送協会は、放送という重要な業務をやっている事業団体であります。郵政省主務官庁である唯一財団法人でもありまして、その寄付行為には高遠な理想をうたっておる。日本国民性の向上とかというような大きな問題を目的としてやっておる唯一放送事業団体でありますゆえに、それを株式会社改組するについては深甚な関心を持っておるのでありまして、これが財団法人寄付行為にうたわれたような高遠な理想日本国民のための放送、非常に公共性を強く考えておる放送、その方針を変更しないようにということを非常に希望しておるのであります。そういう意味におきまして、前郵政大臣が委任されましたときに、郵政省から希望条件を述べております。たとえばその経営者は識見の高邁な理想の高い人にやってもらいたい。一部の財界その他の代表者であることはなるべく避けてもらいたい。しかしいかに高遠な理想をいう財団法人でありましても、問題はやはり資金の集まる集まらぬに関係しておりますから、財界が絶対に悪いというのではありません。財界の一部を包含することは、決して反対しないけれども、その財界が壟断するような放送会社であることは望ましくないというふうな希望条件を申し述べてございます。それに従って渋沢、原の両氏あるいは発起人会で、ただいま組織あるいは人事構成等を考えているものと私どもは観測しておる次第であります。  次に聖パウロ修道会が五千万円の株式を持つといううわさがあるがというお話でありますが、多分そうでしょう。これにつきましては、私も心配していることはお話の通りでありまして、外国人は三分の一以上の株式を保有し得ないということは電波法規定がございます。今度のは六分の一でありますから法律には反しないわけでありますけれども、もし聖パウロ修道会によって代表されるところの外国人が、人事権とか経営権とかについて好ましからざる行動をするようなことがあるならばこれは困る、そういう意味におきまして人事権経営等について、どういうふうな話し合いをされるのかということを、今質問をしているところであります。まだそれについての明確な回答はありませんが、私の方からはかような要望発起人会には非公式にお話しておるわけであります。  そういうわけでございまして、株式会社化は進行いたしまして、おそらく今月中には株式払い込みが行われるものだろうと私は見ております。実際は来年になりましてから、この株式会社設立登記等に進展するものだろうと思います。ところでこの財団法人日本文化放送協会は、民法によって法的根拠を持っておるものでありまして、これに対して電波免許があったわけでありますから、今度株式会社になるという場合には、株式会社は商法によって作られたものでありまして、財団法人とは違った法人格でありますから、電波継承権をそのまま当てはめられるというものではなくて、財団法人が解散して別の法人である株式会社になったときに、あらためて免許ということが行われておりますから、この株式会社ができて電波免許申請があってから、先ほど申し上げましたように、いろいろな会社内容が明瞭にわかりましてから、私ども慎重にそれを考慮しまして、それに対して新たに免許ということが行われる、そういうふうに考えておるわけであります。  大体以上でございますが、もし何かございましたらさらにお答え申し上げます。     —————————————
  9. 松前重義

    松前委員長 次に本日の請願日程中、日程第五、郵政職員兼職に関する特例制定請願眞崎勝次紹介文書番号第一五三号を議題といたします。  本請願については、紹介議員眞崎勝次君より取り下げ願が提出されております。右請願取り下げの申し出を許可するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  10. 松前重義

    松前委員長 御異議なきものと認めまして、右請願取り下げを許可するに決しました。     —————————————
  11. 松前重義

    松前委員長 次に、ただいま取り下げを許可するに決しまして請願日程第五を除いた四十一件の請願日程について審査に入ります。  審査方法といたしましては、まず紹介議員説明を聴取いたし、次に政府当局所見を求め、議決につきましては最後に一括して行うことといたします。また審査の便宜上、同趣旨請願については日程の順序にかかわらず、これを一括議題として審査することといたします。なお紹介議員出席のない請願につきましては、専門員より説明させることにいたします。  では日程第一、北吉田特定郵便局設置請願關谷勝利紹介議題といたします。吉田専門員
  12. 吉田弘苗

    吉田専門員 北吉田特定郵便局設置請願第三〇号、請願者松山北吉田帝国人造絹糸株式会社松山工場建設事務所長龍崎立外四名、紹介議員關谷勝利君。本請願要旨は、松山北吉田には、市の工場誘致施策によって大工場が着々建設され、人口は著しく増加し、郵便局利用度は激増しつつあるが、既設郵便局は距離的にはなはだ不便なため、住民はきわめて不利をこうむっている実情にある。ついては北吉田地区特定郵便局設置されたいというのであります。
  13. 松前重義

    松前委員長 次に本請願に対する政府所見を求めます。渡辺説明員
  14. 渡辺秀一

    渡辺説明員 本請願の地に無集配特定局設置いたしますことは、一応設置の標準には達しておるようでありますが、他との振り合いの関係もありまして、さしむきこれを実現さすことは困難かと考えます。     —————————————
  15. 松前重義

    松前委員長 次に日程第二、豊明村の電話施設拡張に関する請願早稻田柳右エ門紹介議題といたします。まず紹介議員説明を求めます。早稻田君
  16. 早稻田柳右エ門

    早稻田委員 本請願内容が二つに分れております。一つ愛知愛知豊明電話施設拡張期成同盟会会長竹内守君提出であります。さらにいま一つ電話区域拡張に関する請願でございまして、愛知豊明村長中野泰三君から請願されておるのでございます。   〔委員長退席松井委員長代理着席〕  この豊明村というのは名古屋市の近郊にございまして、従来農村でございましたが、近時名古屋の発展に伴いまして中京競馬場建設せられ、さらに近代工場が陸続と建設をせられつつあります。従って異常な発達を見せて電話の必要が迫って参った次第でございます。  そこで第一の請願である電話施設拡張に関しましては、今日積滞数が百数十に及んでおりますので、すみやかに電話施設を拡充してほしい、こういう請願で、ここに積滞いたしております電話架設希望者連署の上でこの請願をいたしておる次第でございますので、いろいろ財政上の困難等もありましょうが、特別の区域でございますので、事情御賢察の上、一日もすみやかに電話施設をしていただくようにお願いをいたしたいと思います。  それから第二点の中野村長提案請願の理由は、現在豊明村に郵便局がありまして電話業務を兼ねておりますが、村の最南端にありまして、電話区域の決定に当っては郵便局、すなわち電話局中心にきめられておるようでございます。ところが偏在しておる関係で、南の方のごく一部分が普通区域でありまして、あとはほとんど全部特別区域、あるいは区域外となっておって、幸いに電話施設を拡充していただけるにしましても、非常に料金が高い。そういう関係でこの特殊地形をぜひ御検討いただきまして、すみやかにこの際区域を拡張してもらいたい、こういう請願でございます。  思うに以上二点は、急速な発達をいたしつつある豊明村としては、当然の要望であり、また大多数村民の強い願いでもございますので、この際御採択をいただきまして、すみやかにこの請願趣旨の達成せられるよう、特別の御配慮をお願いする次第でございます。
  17. 松井政吉

    松井委員長代理 これより政府所見を求めます。
  18. 松田英一

    松田説明員 お答え申します。この請願趣旨はまことにごもっともでございますので、電電公社の方といたしましても、豊明村に電話架設の必要を認めまして、現在この方面をやっております東海通信局において、その方法につきまして地元と話し合いを進めさせておる状況でございます。今御説明になりましたたまっております方も、また区域の問題も、これを解決する方法といたしましては、新たに交換事務を開始していくという方法と、それから現在やっております有松局特別加入区域にしてふやしていくという方法とがございますけれども、現地の御希望は、交換事務開始をすることについては反対だというような御意向のようでございますので、現在加入区域外になっておりますところを、なるべく広く有松局特別加入区域に編入いたしまして、できるだけ御要望に沿うようにいたしたいというふうに、公社の方で考えておるようでございます。     —————————————
  19. 松井政吉

    松井委員長代理 次に日程第三、新得郵便局舎改築請願本名武紹介議題といたします。紹介議員出席されておりませんので、専門員説明いたさせます。吉田専門員
  20. 吉田弘苗

    吉田専門員 新得郵便局舎改築請願請願者北海道上川新得町長山根常太郎外一名、紹介議員本名武君。本請願要旨は、新得郵便局は四十六年前に建築されたもので、木造建築としての耐用年数をはるかにこえ、危険この上もない状態にあるのみならず、著しく狭隘であり、作業上に支障を来たしている実情にある。ついては新得郵便局舎昭和三十一年においてぜひ改築されたいというのであります。
  21. 松井政吉

    松井委員長代理 次に政府所見を求めます。
  22. 渡辺秀一

    渡辺説明員 本局舎はただいまお話のありましたように、老朽でありますし、狭隘でもありますので、改善の必要を認めております。従いまして三十一年度以降、なるべく早い機会に御要望に沿いたいと存じております。     —————————————
  23. 松井政吉

    松井委員長代理 次に日程第四、土佐村地内郵便局存置に関する請願議題といたします。紹介議員説明を求めます。森本靖君。
  24. 森本靖

    森本委員 本請願請願者は、高知県土佐郡上佐村村長上田厳雄外一名であります。この土佐村というのは、昭和三十年の三月三十一日に長岡郡の田井村と土佐郡の森村、地蔵寺村、この三村が町村合併によりまして、新しく土佐村というものをこしらえたわけでございますが、この三村の合併によりまして、従来の郵政当局の郵政区画問題について見ておりますと、合併になりますと直ちに一町村内一郵便局の原則によりまして、この三つの旧村の中には、田井郵便局、森郵便局、地蔵寺郵便局と三つの集配郵便局があるわけでございますが、これを統一して一つの集配郵便局にし、二つを無集配にするという懸念が多分にあるわけでありますけれども、今回合併をいたしましたところの上佐村は非常に地域が広大にして、交通の便におきましても必ずしも便利とはいえない地形的な状況でありますので、従来のように田井郵便局、森郵便局、地蔵尊郵便局をそれぞれ集配郵便局として存置を願いたい、こういうことであります。  なおつけ加えておきますと、この三村が合併をするときにおきましても、将来の郵政機構のそういう改革について非常に村民が懸念をいたしまして、その合併のときの条件といたしましても、この新しい村の村議会におきましても、この三つの郵便局の集配方存置を決議しておるような状況でありまして、そういう地元の状況を勘案をいたしまして、従来の田井、森、地蔵寺の集配郵便局をそのまま集配郵便局として、町村合併のいかんにかかわらず存置を願いたい、こういうのが請願趣旨であります。よろしくお願いいたします。
  25. 松井政吉

    松井委員長代理 政府所見を求めます。
  26. 渡辺秀一

    渡辺説明員 お話のように、三村が合併いたしまして土佐村が生まれ、ちょうどこの土地は三局で分割して集配をいたしておったのでありますが、市町村合併の結果、郵便集配事務に著しい不便を生じておりますので、集配施設について調整が必要と考えられます。なお実情を十分調査の上、検討してみたいと考えております。     —————————————
  27. 松井政吉

    松井委員長代理 次に日程第一〇、江上郵便局集配事務存続に関する請願議題といたします。紹介議員説明を求めます。井手以誠君
  28. 井手以誠

    井手委員 この請願は、郵政省が合併町村の郵便集配区域の統合を計画して、もと江上村の江上局を佐世保市早岐局区内に統合するとのことでありますが、江上地区住民は、この春佐世保市への合併により、今後ひとしく諸種の文化的恩恵に浴するものと期待していたやさきに、この統合の話が伝わって、非常に驚愕をしておるのであります。もしこれが実施となりますれば、同局は集配事務開始以来四十年の歴史を閉じることになり、地元民は通信文化に関する限り、山村の僻地と同様となるのでありまして、統合がやむを得ないとするならば、針尾島の中心にある江上局だけ集配事務を存置すべきであると思うのであります。すなわち江上郵便局の集配事務を存続されたいというのが、請願趣旨であります。御紹介申し上げます。
  29. 松井政吉

    松井委員長代理 政府所見を求めます。
  30. 渡辺秀一

    渡辺説明員 新しい佐世保市は、十局に分割して現在郵便物を集配いたしておりますが、これは郵便物の配達上著しい不便を生じておりますので、いずれにいたしましても、集配施設の調整を必要といたしますが、本件につきましてはなお実情を十分調査いたしました上、検討いたしたいと存じます。     —————————————
  31. 松井政吉

    松井委員長代理 次に日程第三七、郵便年金に対する特別措置に関する請願外一件を議題といたします。紹介議員出席されておりませんので、専門員説明いたさせます。吉田専門員
  32. 吉田弘苗

    吉田専門員 郵便年金に対する特別措置に関する請願、文書表番号第四一〇号、請願者高知県高岡郡高岡町町田寿平外一名、紹介議員佐竹晴記君。本請願要旨は、高知県高岡郡高岡町在住の町田寿平は、老後の生活安定をはかるため、昭和三年郵便年金に加入し、自来多くの辛苦に耐えて払い込みを続けたが、物価の変動せる今日においては、年金のみでは小づかいにも足りず、その生活は著しく困窮している。ついては恩給等の増額措置を講じている今日、郵便年金契約も増額されたいというのであります。
  33. 松井政吉

    松井委員長代理 政府の所信を求めます。
  34. 小野吉郎

    ○小野説明員 郵便年金事業は加入者の払い込んだ掛金の一部をもちまして、事業経営に必要な人件費、物件費等に充てております。その他はこれを積み立てまして運用利殖いたしまして、将来支払うべき年金に充当いたし、収支の均衡を得るように一定の死亡率、予定利率及び付加率を基礎として掛金額が計算されておるものでありまして、恩給制度のごとく給付金の大部分が国民の税金によって支払われるものとは、根本的にその性質が異なっておるのであります。しかもその収支の均衡は、貨幣の名目価値によって計算されておるものでありますから、経済事情の変動により貨幣価値の下落した場合にも、その下落した度合いにスライドして年金額を増減することはできないのであります。従いましてかりに支払う年金額を、申し込み当時の貨幣価値に換算して増額するといたしますれば、これに要する原資は莫大な額に上り、一般会計から繰り入れを受けない限り、年金額を増額することは不可能なことであります。しかも現下の財政事情のもとにおきましては、この繰入金を仰ぐことはほとんど期待できないわけであります。今かりに郵便年金の年金額を恩給の年金額を増額いたしましたと同様に増額することにいたしますと、昭和二十八年度末現在において新たに約一千億円という膨大な財源を必要とすることとなるのであります。従いまして、現在のところ年金額を物価事情の変更によりましてスライドして計算いたしますことは、遺憾ながら困難な実情でございます。
  35. 森本靖

    森本委員 この点については前の国会のときにも非常に問題になったわけでありまして、われわれの方の質問に対しましても、一千億円以上の金が要る、非常に困難な状況であるということは、当時の白根保険局長から答弁がありましたけれども、将来の郵便年金の発展のためには、全額スライドをするという一千億円の内容でなくても、あるいはその五分の一でも十分の一でもスライドして、何とか気の毒であるからこれを救済してやらなければならぬということについては、考慮しなければならぬということも答弁をせられたことがあるわけであります。それで非常に財政的に困難であるということは明らかでありますけれども、こういう例が全国に非常に多い。しかもこれはもう今日生活保護を受けなければならぬという段階まできておる人が非常に多いという段階においては、私は今の政府説明というものは、あまりにも冷たい説明ではないかというように考えまするので、これは財政的に非常に困難であるということはよく本議員も承知しておりますけれども、今後何らか若干でも解決をつけるという道を政府当局としては将来も考慮していくというぐらいのことの答弁を私は一つぜひお願いをしたい、こういうふうに考えるわけですが、再度お聞きをしたいと思います。
  36. 小野吉郎

    ○小野説明員 先ほど申し上げましたごとく、請願趣旨はまことにわれわれといたしましてもごもっともと思うのでございますが、郵便年金事業が一個の事業としまして、一定の採算のもとに運営されておる現状から申しますと、現在の郵便年金の財政状況をもちましては、御要望に応じたいのはやまやまでございますが、なかなかそういうような措置がとれないのであります。新しく全額スライドでなくても程度によって、ある程度でもそういった気持を満足さしてもらうというようなことができれば、われわれとしても非常に欣快に存ずるのでございますが、現在の郵便年金事業運営の実情から申しまして、そういったようにはまだされてないのが現状でございます。もちろん将来の貨幣価値の変動等に備え、そういった幅のある掛金を計算いたしまして契約を獲得していくというような、将来に対する新しい制度を考えることになりますと、これはまたどの程度の事態を予測していいか、事業としてはまた非常に困難でありますし、また現実に郵便年金に加入される方にも、掛金としては非常な割高のものを前もって払ってもらわなければならぬというようなことも出て参りますし、かりにそういうことでなく、運用とかそういった面で予定以上の大幅の利益を上げることができるというようなことが可能といたしまして、それを積み立てて将来のそういった必要に応じることができれば、これは非常にいいわけでございますけれども、現在の実情をもちましては、なかなかそういうような点がいたしたいとは思いながら困難な実情にあるわけでございます。     —————————————
  37. 松井政吉

    松井委員長代理 次に日程第三八、星鹿郵便局電報配達業務存続に関する請願石橋政嗣君紹介議題といたします。紹介議員出席されておりませんので、専門員説明いたさせます。吉田専門員
  38. 吉田弘苗

    吉田専門員 星鹿郵便局電報配達業務存続に関する請願請願者長崎県松浦市長中楯理重、紹介議員石橋政嗣君。本請願要旨は、今般郵政省においては、小局経営の合理化をはかるため、松浦市内星鹿郵便局の電報配達業務を廃止し、御厨郵便局に統合されるとのことであるが、星鹿郵便局区内の業態は、漁業及び農業を主として若干の商家があり、特に漁業従事者は約三千名を数え、年間の漁獲高は約百万貫、一億一千万円に達し、これらの阪神、北九州地方等との取引については、ほとんど電信電話を利用しているので、配達業務を廃止された場合は、長時間の電報遅延が予想され、利用者のこうむる損害は実に大である。ついては右局の電報配達業務を存続されたいというのであります。
  39. 松井政吉

    松井委員長代理 次に政府所見を求めます。
  40. 松田英一

    松田説明員 この問題につきましては、電電公社の方におきましては経営の合理化の一環といたしまして、サービスは極力現行の水準に維持しながら、ある標準をきめまして、それに沿わない、合理的でない配達区域を持つ局の配達区域を隣接局に合併いたしまして、その配達事務を廃止するとともに、電報の受付だけを取り扱う一般の局と同様に窓口取扱い時間を昼間だけに制限いたしまして、目下全国的に計画または実施をしておる状況でございます。この星鹿郵便局につきましても、そういう施策の実施局として本年度の第四・四半期に実施する予定になっておるものでございます。  星鹿郵便局とその配達区域を合併します局である御厨郵便局との局間の距離は二・三キロでございまして、きわめて近接しているだけでなくして、星鹿局の配達区域の面積は三・九平方キロでございまして、標準として考えております面積と比べますと非常に狭い区域でございます。そして御厨局に統合した場合におきましても、御厨局から一番遠い地域でわずか三・八キロにすぎない状況になります。そこで星鹿局の一カ月間の取扱い通数を調べてみますと、配達は約百二十通、これは一日平均約四通でございます。発信の逆数は約五十通、一日当り一・七通、電話通数は三十六度、一日約一度というふうな状況で、それほど多くない現状にございます。一方、配達事務を廃止しまして、一通平均の配達時分は現在大体約五分になっておりますが、それが御厨局から配達されますと約十二分になって、七分程度延びるものと予想されますけれども、反面、従来御厨局から星鹿局に中継をいたしまして、そのために必要な中継の時間が約五、六分かかっておるわけでございます。それが今度は不要になりますので、それを考え合せまして、電報の発信から配達終了までの全所要時分は、現在とほとんど変らないという見込みでございます。また配達事務廃止に伴いまして、窓口取扱い時間を昼間だけにいたしますけれども、夜間は局舎の一部に外部からでも利用のできる公衆電話設置しまして、利用者が自由に電報を発信したり、また電話通話ができるように措置することにしてございます。以上申し上げましたように、利用者にはほとんど御迷惑をかけない状況で、事業経営合理化に資することができる見通しでございますので、本件の御趣旨には沿いかねると考えている次第でございます。     —————————————
  41. 松井政吉

    松井委員長代理 次に日程第三九、坂井原簡易郵便局特定局昇格請願議題といたします。紹介議員が見えておりませんので、専門員をして説明いたさせます。吉田専門員
  42. 吉田弘苗

    吉田専門員 坂井原簡易郵便局特定局昇格請願、第四一二号、請願者広島県御調郡久世町長栗原信義外二名、紹介議員永山忠則君。本請願要旨は、広島県御調郡久世町坂井原簡易郵便局は、昭和二十四年に開局となったが、昭和二十六年豊田郡高坂村の一部が合併して以来、人口は急激に増加し、新道路の開設とともに、郵便事務、貯蓄預金等の利用多く、繁忙をきわめている。ついては坂井原郵便局特定局昇格されたいというのであります。
  43. 松井政吉

    松井委員長代理 次に政府所見を求めます。渡辺説明員
  44. 渡辺秀一

    渡辺説明員 坂井原簡易郵便局を無集配特定局昇格するということにつきましては、利用の予定戸数が少く、設置標準に達しませんのと、現在までの坂井原簡易郵便局におきます取扱い量もさして多くございませんような状態でございますので、現在におきましては昇格は困難かと思います。     —————————————
  45. 松井政吉

    松井委員長代理 次に日程第四一、立岩郵便局集配事務存続に関する請願議題といたします。紹介議員が見えておりませんので、専門員をして説明いたさせます。吉田専門員
  46. 吉田弘苗

    吉田専門員 立岩郵便局集配事務存続に関する請願、第五三二号、請願者愛媛県温泉郡北条大字中府甲一六六重見忍外十四名、紹介議員小泉純也君。本請願要旨は、町村合併によって私たちの生活はより幸福が増進さるべきだと思う。しかるに立岩局の集配事務廃止によって、私たちの生活が不便と不利益に追いやられるのではかなわない。ついては新町建設計画中にうたわれた旧立岩村、旧河野村内にある既設の集配郵便局は現状のまま存続し、住民の利便と福祉をそこなわないようにされたいというのであります。
  47. 松井政吉

    松井委員長代理 政府所見を求めます。
  48. 渡辺秀一

    渡辺説明員 新しい北条町は、北条局外二局で分割して集配事務を扱っておりまして、郵便物の配達上著しい不便を生じております。従いまして郵便物の遅達をいたしているような状況でございますので、集配施設の調整が必要と認められますが、本件につきましてはなお実情を十分に調査いたしました上、検討いたしたいと思います。     —————————————
  49. 松井政吉

    松井委員長代理 次に日程第四二、青笹郵便局電報配達事務開始等に関する請願議題といたします。吉田専門員
  50. 吉田弘苗

    吉田専門員 青笹郵便局電報配達事務開始等に関する請願、第五三三号、請願者岩手県遠野市長佐々木三和吉、紹介議員山本猛夫君。本請願要旨は、岩手県上閉伊郡旧青笹村は遠野周辺八カ町村が合併し、昨年十二月一日遠野市として発足し青笹町となったものであるが、青笹は郡内第一の野菜地帯で、リンゴ、カンラン、白菜の県外移出が多く、もって野菜の奨励には特段の力を注いでいるので、今後これら野菜の出荷は増加の一途をたどるものと思われる。また青笹は酪農先進地として酪農も盛んで、これが事業の遂行上、電報の利用が最近とみに増加してきている。しかるに青笹局が電報の配達事務を取り扱わない関係上、村内の大部分は特使配達区域となり、特使配達をつけない限り、普通郵便と何ら変らない実情である。しかも青笹局の実情を知らない方面からの電報は配達局の指定がないため、電報送達に手間取り、多くの日時を経過することがしばしばであるので、青笹局に電報配達事務を開始せられたい。  次に市内附馬牛郵便局は、昭和十六年三月電話交換事務開始以来現在まで特殊二十回線単式交換機を設置してあるが、交換機に余裕がなく、加入申込希望者があっても受理されないでいる。附馬牛町も昨年十二月一日遠野市になったものであるが、その大部分は山林で、木炭、木材を産出し、特に早池峰山麓薬師岳国有林一万町歩の原始林等の開発が着手される機運にあり、電話の利用は増加するものと思われるので、すみやかに三十式交換機に取りかえて通信施設の拡充をはかり、積滞加入を一掃されたいというのであります。
  51. 松井政吉

    松井委員長代理 政府所見を求めます。
  52. 松田英一

    松田説明員 遠野市の青笹町は、面積約二十三平方キロの部落で、しかも山岳地域が多く、電報の配達は遠野電報電話局、上郷郵便局及び土淵郵便局の三局によって分割して受け持っておりますが、その約五割が普通配達区域で、残りが特別配達区域となっており、同町に配達される電報は一日平均五通程度であり、また青笹郵便局と前記各配達受持局との距離は、遠野局四・三キロ、上郷局五キロ、土淵局五・二キロでありまして、青笹郵便局に電報配達事務を開始するとしましても、半径二キロ程度の狭い地域になりまして、公社事業経営上適当と思われませんので、現在特別配達区域になっている地域のうち、比較的電報の多数着信する地域をできるだけ普通配達区域に変更することによりまして、利用者の不便を救済したいという考えでございます。  次に附馬牛郵便局の交換台の取りかえについて申し上げますが、現在全国には、この局のように交換台の取りかえまたは増設を要する局がたくさんございまして、予算上の制約のために、御要望のすべてには沿いがたい実情にございますので、この局につきましても、ただいまのところ計画はございませんけれども、今後できるだけ早い機会に御要望に沿うように努力いたしたいと考えているのでございます。     —————————————
  53. 松井政吉

    松井委員長代理 次に日程第六、簡易保険及び郵便年金積立金融資範囲拡大に関する請願、同じく日程第一一、第一二、第一三、第一四、第一五及び第一六の各請願を一括して議題といたします。吉田専門員
  54. 吉田弘苗

    吉田専門員 簡易保険及び郵便年金積立金融資範囲拡大に関する請願、文書表番号第二九七号、請願者北海道夕張簡易保険加入者の会星野太郎外十二名、紹介議員椎熊三郎君外三件。本請願要旨は、簡易保険郵便年金の積立金は、地方への還元と公共への利益のために融資するのを本旨としておりますが、いま一段と積極的に地方の産業振興並びに発展のために、融資の範囲を拡大されるとともに、また短期融資は窮迫せる地方財政に寄与するところがすこぶる多く、自治体に対して重要なる役割を果しているので、その融資額を大幅に増額するようにお願いいたしますというのであります。
  55. 松井政吉

    松井委員長代理 政府所見を求めます。
  56. 小野吉郎

    ○小野説明員 御請願趣旨は、まことにごもっともと思うのでありますが、いろいろ研究を要する問題等もありますので、今後十分研究いたしまして、できるだけ御要望に沿って参りたいと思います。     —————————————
  57. 松井政吉

    松井委員長代理 次に日程第七、簡易保険診療所増設等に関する請願、同じく日程第一七、第一八、第一九、第二〇、第二一、第二二及び第二三の各請願一括議題といたします。紹介議員がそれぞれ出席されておりませんので、専門員説明いたさせます。吉田専門員
  58. 吉田弘苗

    吉田専門員 簡易保険診療所増設等に関する請願、文書表番号第二九八号、請願者、北海道小樽市長橋町四三小樽簡易保険加入者の会会長石橋猛雄外十五名、紹介議員椎熊三郎君外七件。本請願要旨は、国民大多数を加入者とする簡易保険の使命はまことに大きく、簡易保険加入者の健康の保持と増進は、とりもなおさず国民全般の健康保持増進に通ずるといっても過言ではないと思います。戦前は簡易保険の健康相談所が各地に設けられて、多くの加入者がこれを利用し、その価値は重要視されていたのであります。特に北海道のように無医村並びに医療機関に恵まれない多くの地区があり・かつ交通不便の地域が多いところでは、一層簡易保険診療所の増設と巡回診療の必要性が強いので、北海道に簡易保険診療所の大幅の増設と巡回診療の拡充をはかられるようお願いいたしますというのであります。
  59. 松井政吉

    松井委員長代理 政府所見を求めます。小野説明員。
  60. 小野吉郎

    ○小野説明員 簡易保険及び郵便年金加入者の健康保護増進並びに医療費負担の軽減等、加入者の福祉をはかるための施設といたしまして、現在簡易保険診療所を全国に十六カ所設置いたしておりますが、将来この施設を最小限度各都府県に一カ所ずつ、北海道につきましては四カ所ないし五カ所、計五十カ所程度の簡易保険診療所設置いたしまして、同所にエキス線その他最新の医療器具を装備した巡回診療自動車を配置いたし、随時巡回診療を実施いたしまして、加入者の要請に沿うよう、目下計画中でございます。     —————————————
  61. 松井政吉

    松井委員長代理 次に日程第八、簡易保険の保険金最高制限額引き上げの請願、同じく第二四、第二五、第二六、第二七、第二八、第二九を一括して議題といたします。紹介議員がそれぞれ出席されておりませんので、専門員より説明いたさせます。吉田専門員
  62. 吉田弘苗

    吉田専門員 簡易保険の保険金最高制限額引き上げに関する請願、文書表番号第二九九号、請願者小樽市長橋町四三、小樽簡易保険加入者の会会長石橋猛雄外十五名、紹介議員推熊三郎君外六件。本請願要旨は、現在の経済事情から見て、簡易保険の保険金最高制限額十五万円は低く、保険的効果が乏しいのであります。国民の経済生活の安定擁護を本旨とする簡易保険の保険金最高制限額は、少くとも国民生活にほんとうに役立つことのできるよう、三十万円程度まで引き上げられるようお願いいたします、というのであります。
  63. 松井政吉

    松井委員長代理 政府所見を求めます。小野説明員。
  64. 小野吉郎

    ○小野説明員 簡易保険の現在の保険金最高制限額十五万円は、現在の経済事情から見まして、十分とは決して考えておりません。また請願趣旨のごとく、保険の目的を達し得るに十分な額とも考えておりません。あわせて前二十二国会におきまして、この件に関する決議も受けておりますし、これが引き上げにつきましては、他方におきまして諸般の事情もありますので、そういう点を慎重に検討いたして善処することにいたしたいと思います。
  65. 松井政吉

    松井委員長代理 次に日程第三六、小規模郵便局制度改革に関する請願外三件及び日程第四〇の両請願はいずれも同趣旨でありますので、一括議題といたします。吉田専門員
  66. 吉田弘苗

    吉田専門員 小規模郵便局制度改革に関する請願請願者高知県高岡郡宇佐町長山本信光外十一名、紹介議員佐竹晴記君外二件。本請願要旨は、現在の簡易郵便局を中心とした小規模郵便局は、赤字財政のため、そのほとんどが存続維持さえ困難な現状にある。ついては、小規模郵便局経営方策として、一、現状においては、郵便事業に熱意と責任とを持つ委託対象の明確な私人に受託させ、政府より一定基準による人件費、物件費を支給し、局務全般の運営を請け負わせること、二、無集配局及び簡易局のすべてを分室形態の郵便局とし、局員の所属を受け持ち集配局、統轄局、または郵政局の所属とすることにより、窓口事務に専念させること、三、事実上の局長を郵政省より身分と給与の保障をし、局長以外の人件費、物件費は、取扱い手数料に準じ支給されたいというのであります。
  67. 松井政吉

  68. 渡辺秀一

    渡辺説明員 郵政事務の取扱い量の少いへんぴな地方にまで、将来直営の窓口機関を設置しますことは、合理的経営の見地から見て妥当な処置ではないと考えております。そこでこうした地方におきますところの郵政業務の普及をはかるため、その業務を地方公共団体及び農業協同組合等の公共組合に委託することにより、その要望を満たすことにいたしましたのが、現行の簡易局制度であります。この制度は制定後日が浅いので、いまだ完全に軌道に乗っておるとは認められないのでありまして、従いまして請願趣旨をも十分考慮しながら、よく実情を検討しました上、必要な改正をしていきたい、さように考えておる次第であります。     —————————————
  69. 松井政吉

    松井委員長代理 次に日程第九、北海道地方簡易保険及び郵便年金加入者ホーム設置請願及び第三〇、第三一、第三二、第三三、第三四、第三五は、同一趣旨でありますので、一括議題といたします。吉田専門員
  70. 吉田弘苗

    吉田専門員 北海道地方簡易保険及び郵便年金加入者ホーム設置請願文書表番号第三〇〇号、請願者北海道小樽市長橋町四十三番地石橋猛雄外十五名、紹介議員椎熊三郎君外六件。本請願要旨は、わが国初めての国立有料老人ホームである簡易保険郵便年金加入者ホームが熱海に設置されたが、北海道は地理的条件あるいは生活環境において、他の都府県より恵まれない幾多の面があるから、北海道地方の同加入者が容易に利用できるよう、同加入者ホームを同地方に最優先的に設置されたいというのであります。
  71. 松井政吉

    松井委員長代理 政府所見を求めます。小野説明員。
  72. 小野吉郎

    ○小野説明員 御請願趣旨ごもっともと思いますが、簡易保険郵便年金加入者ホームの設置については、その後全国各地から設置方の強い要望もありますが、加入者の比較的多い地域で、しかも地理的に見て多数の加入者が利用できるところに優先的に設置する必要がありますので、一応全保有契約件数の四〇%を占める関西以西を対象として設置する予定であります。なお、将来はなるべく全国の加入者が均等に利用できるように設置したい希望を持っておりますので、請願の趣きは今後拡充の際考慮いたしたいと思います。
  73. 松井政吉

    松井委員長代理 速記をとめて下さい。   〔速記中止〕
  74. 松井政吉

    松井委員長代理 速記を始めて下さい。  それでは本日の請願日程四十一件について採決いたします。本日の請願日程中、第一ないし第四、第六ないし第三十五、第三十七ないし第三十九、第四十一及び第四十二の各請願は、いずれもその趣旨において妥当と思われますので、これを採択の上、内閣に送付すべきものと決したいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  75. 松井政吉

    松井委員長代理 御異議なしと認め、さよう決定いたします。  なお、ただいま議題といたしました請願委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じます。  次に陳情書につきましては、福島テレビ放送設置の陳情書外一件が本委員会に参考送付されております。右御報告いたします。  暫時休憩いたします。    午後一時四十二分休憩      ————◇—————   〔休憩後は開会するに至らなかった〕      ————◇—————