○加藤(清)
委員 石橋さんという人は憎めぬ人ですね。知らぬと言われたらこれは何ともならぬです。ところがこれは
大臣お答えになったでしょう。早急に
調査して善処するってね。私はそれをちゃんと覚えておるのです。それはあなたは仕事が忙しいのだから無理はないのですが、この問題は
日本の業界にとっては恨みの的になっております。それからトルコ国
政府から見るとこの方式は怨嗟の的になっております。このことは
日本の新聞にはあまり出ませんが、トルコの新聞にはどんどん出ております。これは事実でございます。うそとおっしゃるならば私は証拠物件を持ってきます。そこで、そんなことはいずれでもいいのですが、要はあなたのおっしゃる拡大均衡を実行に移すには、白髪三千丈じゃいけませんなるべくスマートな、ひげをそったかっこうで商売をしないと相手になってくれません。しかもこれは六月に改訂をするはずになっておった、それが
政府の御都合でどんどん延びてきて、十月ごろにはという。それからまた今度は
向うの都合とかどうとかいうことで十二月になっちゃって、今度はまたどうとかで、今の
答弁だと正月越えてからということになる。
契約が総体で一年半でございます。しかも半年ごとに区切ってございます。それが全然行えないということになりますと、これは
政府の怠慢とか出先
機関の怠慢だけではおさまらなくなって、業界があなたに詰め寄らなければならないし、業界自身は腹を切って倒れていかなければならぬものがたくさん出てきます。そこでこれは慎重にもう一度研究をしていただいて、早急に解決をしていただきたいものだと思うわけでございまするが、
大臣のお
考えはやはり忘れたでこの次も通すつもりでございましょうか。
最後に、それと同時に
アメリカへの
輸出は
繊維と雑貨だとおっしゃいましたが、雑貨の場合でも——陶器が含まれているかどうかは知りませんが、陶器のバンブー・チャイナがちょっと出かかっていったらストップということになる。これは外務省と通産省とがえらいけんかになったことだから、私はその当時ここでそれをあえて取り上げませんでした。けれども今は過ぎたことでございますので、そう両者に傷がつかないでございましょうから申し上げますが、この場合もやはり
輸出が伸びない結果が生じてきておる。もしバンブー・チャイナを送ればディナー・セットやコーヒーわんざらが出なくなるのだ、それだからということであれを中止なさるならば、せめてディナーセットかコーヒーわんざらか、あるいはクリスマス用の玩具の
輸出量をふやすような努力をやっていただきたいと思うわけでございます。ただとめただけでわが事終れりということならば、
政府は、
大臣が拡大均衡を言いつつも、実際はとめることだけに努力している。
輸出振興の方は業界にまかしておいて、行き過ぎたらとめとなりますると、
政府はブレーキの役目ができない能なしということに相なって参るわけでございます。指導育成強化という言葉は決してブレーキだけではないはずでございます。ぜひ
一つそういう観点に立ちまして、可燃性織物も綿織物も陶器も
考え直していただきたい。
日本へ
輸入されるときには硫黄も
アルミもその他いろいろ先般来話が出ているようでありますが、これは無手勝流で全部受け取る、よそへ出すものはすぐに
向うは法律を作ってまでもかきねを作っている。ガット加入が許されない今日、せめて
国内で許されたくらいの力は大いに発揮していただきたいものだ。負けた悲しさでそれもできなければ、せめて相手国に対して理解を深めるくらいの行為はとっても罰は当らないし、それくらいのことをやったからといって別に費用がよけいかかるとは私は
考えません。ぜひ
一つあなたのおっしゃいまする拡大均衡を具体化するために、いま一段の御努力を切に
要望する次第でございます。私はこの問題についてまだまだ深く掘り下げると同時に、その他の問題がたくさんございまするけれども、同僚諸君にあまり長いこと御迷惑をかけてもいけませんから、私の質問はこれで終ります。