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1955-12-19 第23回国会 衆議院 議院運営委員会 第15号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十年十二月十九日(月曜日)    午後三時三十一分開議  出席委員    委員長 椎熊 三郎君    理事 荒舩清十郎君 理事 園田  直君    理事 福永 健司君 理事 松岡 松平君    理事 井上 良二君       赤城 宗徳君    有馬 英治君       楠美 省吾君    椎名  隆君       田中 久雄君    田村  元君       廣瀬 正雄君    藤枝 泉介君       坊  秀男君    松浦周太郎君       池田 禎治君    中村 時雄君       中村 英男君    矢尾喜三郎君       横路 節雄君  委員外出席者         議     長 益谷 秀次君         副  議  長 杉山元治郎君         事 務 総 長 鈴木 隆夫君     ————————————— 十二月十六日  委員小山長規辞任につき、その補欠として内  田常雄君が議長指名委員に選任された。 同月十九日  委員内田常雄君、荻野豊平君、鹿野彦吉君、菅  太郎君、薩摩雄次君、松澤雄藏君、山中貞則君、  山本正一君、栗原俊夫君及び渡邊惣藏辞任に  つき、その補欠として赤城宗徳君、有馬英治君、  藤枝泉介君、田中久雄君、楠美省吾君、椎名隆  君、廣瀬正雄君、松浦周太郎君、横路節雄君及  び中村時雄君が議長指名委員に選任された。     ————————————— 十二月十六日   一、議長よりの諮問事項   二、その他議院運営委員会の所管に属する事    項 の閉会中審査を本委員会に付託された。     ————————————— 本日の会議に付した案件  第二十四回国会準備に関する件     —————————————
  2. 椎熊三郎

    椎熊委員長 それではこれより議院運営委員会を開会いたします。  明日から第二十四回通常国会召集されておりますが、本日の議運は、明日の召集を控えて、明日からの通常国会に対する準備が主たる議題でございます。委員皆さんには休会中御苦労さまでございましたが、重大な案件でございますから御審議を願います。お手元案件を差し上げてございますので、それに従って逐次御相談を願います。  第一の問題は、議員控室の件でございます。先刻理事会を開きましてあらましこれらの相談をいたしまして、各党それぞれ意見の開陳があり、一致した部分、あるいは一致せざる部分がございますので、そのままこれを議題にいたします。議員控室の件は、理事会では従前通りということに意見一致を見ましたが、いかがでございましょうか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 椎熊三郎

    椎熊委員長 御異議なしと認めまして、議員控室従前通り決定いたしました。     —————————————
  4. 椎熊三郎

    椎熊委員長 次は、議員議席の件でございます。これも理事会では従前通り決定いたしましたが、さよう決定して御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 椎熊三郎

    椎熊委員長 御異議なしと認めまして、さよう決定いたします。     —————————————
  6. 椎熊三郎

    椎熊委員長 次は、議院運営小委員の員数及び選任の件、これも従前通り、小委員会図書館運営、院内の警察及び秩序、庶務、この三つの小委員会を置くこと、そうして委員数等も、お手元に配ってあります書類の通り理事会では意見一致を見ましたが、いかがでございましょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 椎熊三郎

    椎熊委員長 異議ないものと認めまして、さよう決定いたします。     —————————————
  8. 椎熊三郎

    椎熊委員長 次は特別委員会設置の件でございます。御承知のごとく、特別委員会は、その国会ごと設置を議決しなければなりません。先刻の理事会におきまして御相談申し上げましたところ、前国会までは海外同胞公職選挙法行政監察、それから新たに科学技術、この四つの特別委員会設置せられました。これに対して自由民主党側理事からの主張は、旧来通りでよろしかろうというお話もありました。社会党側からは、海外同胞引揚の委員会は、他の常任委員会で、たとえば社会労働委員会のごときものですが、そういうこれらを取り扱う適当な常任委員会があるのだから、特別委員会として設置するの要はないのではないかということで、設置に反対でございます。また行政監察委員会設置は、委員会のその後の経過を見ますと、膨大な予算を掌握し、膨大な事務局を持ち、その審議経過は必ずしも当局の目的たる行政監察ということを公正にやっておるとは思われぬから、これは廃止したらどうかという、廃止の意見でございます。そこで両党の意見一致を見ません。理事会では、明日の議運までに各党ともお持ち帰りになって相談して、党の意見を確定してきていただきたい、明日の議運で両党の意見一致したものだけは適当な機会に早急にこれを設置することに運びたい、こういうことですが、御意見いかがでございましょうか。
  9. 井上良二

    井上委員 ただいまの委員長の報告に多少私ども考え方と異なるところがございますので、この際明らかにいたしておきたいのですが、社会党といたしましては、特別委員会設置は、当該国会におきまして特に他の常任委員会に関連がない、しかも政治的に非常に重要な時事的な重要問題を取り扱うために特別委員会設置をするのが建前であって、海外同胞のごとき特別委員会は、毎国会これは継続的に常置されてきておる。しかも最近海外同胞の引き揚げは、各国ともほとんど一段落の形にありはせぬかと思われる。そこであとは、それぞれ各国にまだ在留同胞はおりますけれども、これらは社会労働委員会なりあるいは外務委員会で小委員会を設けて、特別に処理できないものかどうか。もしさような常任委員会で処理できますものならば、そこで一つ扱うことにして、継続的な特別委員会設置は好ましくないという点を与党側において御考慮願えないかという点が一つ。次に、行政監察特別委員会も、またこれは毎国会設けられて参ったのでありますが、かような性質の委員会を毎国会設ける必要がかりにありますならば、これは常任委員会として設けることが妥当でないか。まして行政監察委員会は、政府行政を監察することが目的でございますから、この委員会構成を適当な超党派的な立場で構成し、また超党派的な運営をやるということにしてはどうかと考えられる。今のような行政監察委員会の機構及び運営は、はなはだ妥当でない。さような考え方を持っておりますので、もしこのまま特別委員会設置するとするならば、いま少し行政監察委員会運営構成及び予算等に対して、相当検討を加えた上で再審議をしてもらいたい、こういう意見でございます。従って海外同胞及び行政監察委員会は、さような意味において私ども考えておりますので、与党側においても御検討の上、できるだけ適当な方法を講じていただくようにお願いしておきたいと思います。
  10. 荒舩清十郎

    荒舩委員 わが党といたしましては、多少井上さんの意見と違う点がありまして、いまだ未帰還の同胞相当数に上っております。そういう意味からいたしまして、海外胞引揚特別委員会というようなものの必要を認めている次第でございます。なお、行政監察特別委員会につきましても、井上さんの御意見でありますと、何だか民主的なルールによって運営されておらないような御意見があったようでございますが、そうは私ども考えておりません。行政監察といたしましても、きわめて適当な方法特別委員会設置され、また運営されておる、こう思っております。従いまして、これは当然置くべきである。なおまた、与党行政監察をするということは変だというような意味がございましたが、そういうものではないと思います。公平に運営されておる以上は、与党において行政監察特別委員長を持ちましても決して差しつかえないと私ども考えております。しかしながら、社会党さんからこの海外同胞引揚と行政監察の両方を一つ考慮してもらいたいという御意見でありますならば、明日の委員会までによく意見をまとめまして、われわれの態度を表明したいと思います。
  11. 福永健司

    福永(健)委員 今荒舩君から見解の表明があったのですが、今日までこの種の委員会設置することの有意義なるゆえん等を主として述べられたのであります。社会党からお話がありました現段階においては、私どもも、これからあとの、ことに明日召集される新しい国会以後においてどうあるべきかということについては、よく相談をいたしまして、明日正式に見解を述べます。そういうことに御了承願います。
  12. 椎熊三郎

    椎熊委員長 各位のお聞きの通りでございますから、特別委員会設置の件は、本日のところ留保いたしまして、明日の運営委員会で御相談を願うことにいたしまして、次に移ります。     —————————————
  13. 椎熊三郎

    椎熊委員長 次は議場内交渉係の件ですが、これは主任を定め、交渉係の氏名とともに召集日までに議事課に届けることになっております。明日の召集までに、各党ともそれぞれの手続を完了していただきたい。それでよろしゅうございますか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕     —————————————
  14. 椎熊三郎

    椎熊委員長 次は、議事進行係の件でございますが、自由民主党意見がありますか。旧来通りでいかがでございますか。
  15. 荒舩清十郎

    荒舩委員 旧来通りでけっこうです。
  16. 椎熊三郎

    椎熊委員長 これは旧来通りということであります。従って長谷川四郎君が進行係を勤めます。     —————————————
  17. 椎熊三郎

    椎熊委員長 次は、召集日の時間でございますが、明日は慣例等もありますので、午前十時参集でございます。そうして本会議を開き、議席指定がございます。議席は、先刻御承認を得た今日の通りということでございます。  次に、二十四回通常国会召集にあたりまして、年内議事を行う問題の予想でございますが、ただいま明らかになっておる点は、特別委員会設置の件と、政府から、先般通過いたしました原子力委員会委員任命承認の件が請求されてくるわけであります。先刻官房長官理事会に招致して意見を徴しましたところ、二十三日ごろまでには委員が確定できると思うから、できればそのころ本会議を開いて御決定を願いたいということであります。本年内予想される議事といたしましては、大体今のところその程度でございます。なお、二十三日以後のことにつきましては、自然休会等その他、適当な時期に皆さんに御相談をお願いしたいと思っております。
  18. 井上良二

    井上委員 そこで年内議事が、大体明日召集になりますと、議席指定を行なって、その後特別委員会設置するかしないかという案件が両党でまとまりますならば、これを設置することにいたしましょうし、さらに政府原子力委員会委員任命が、どういう手順になっておりますか、政府の方では、二十三日ごろまでに委員を選任して承認を求めたい、こういう御意向のようでございますから、年内議事を大体二十三日ごろまでに終りまして、以後自然休会にいたすかどうか、それらもあした相談をしても差しつかえないことですけれども各党でいろいろ相談の都合もありましょうから、大体の話し合いを願っておけば好都合でないかと思います。
  19. 椎熊三郎

    椎熊委員長 先刻私が発言したのはその意味でございまして、二十四日以後予定されるものは、目下のところないのでございます。全然ないとまでは確言いたしかねます。しかしながら、ここ二、三日の間に政府の要請あるいは各党申し出等なきにしもあらずと思いますから、本日、自然休会の問題を議題にして申し上げることはどうかと思います。適当な機会にお諮りいたしたいと思います。今のところ、常識的には二十三日までということでございます。ただ自由民主党では、何か決議案を出したいというこうとをちょっと聞いておるのですが、そういうこともありますから、明日御相談を願いたい。
  20. 荒舩清十郎

    荒舩委員 井上さんの今のお話でありますが、明日一つ相談願いたいと思います。
  21. 椎熊三郎

    椎熊委員長 それでは、明日以後の議事の問題は以上でございます。     —————————————
  22. 椎熊三郎

    椎熊委員長 この際事務総長から、本院事務局人事の問題に関して発言を求められております。重大な問題でございますからお聞きとりを願います。
  23. 鈴木隆夫

    鈴木事務総長 去る十六日、当委員会にもいろいろ御心配をかけ、職員にも御迷惑をかけました山本志賀両君の処遇につきまして、私たちは十六日の夜おそくまで協議いたしました。その結果、両君職務内外を問わず信用を失うような行為があったと確認しまして、その処置をとったのであります。国会職員法によりますと、もし職務内外を問わずその信用を失うような行為のあった職員に対しましては、国会職員法の二十八条によりまして懲戒処分を受けることになっておるのであります。その懲戒は、考査委員会審査を経て行うことになっておりますので、さっそく本日午前中かかりまして考査委員会を開きました。その構成は、当院においては私以下各部長、それから法制局長参議院においては参議院事務総長、次長、それから法制局長、それから国会図書館の館長、この十一人をもって考査委員会構成しております。そのうち参議院事務総長だけが、どうしてもやむを得ない事情によりまして欠席されましたが、十人の委員をもって会議を開きましたところ、これは国会始まって以来のことでありますので、その手続には慎重を期し、十分御検討を願ったのであります。まず、本院の山本志賀両君行為が果して国会職員法職務内外を問わずその信用を失墜する行為であるかどうか、その点につきまして御協議を願いまして、この点につきましては、全委員がそれに該当する行為であると認定いたされまして、その結果、しからばいかなる懲戒を課すべきかということについてまたいろいろ御協議を願いました結果、懲戒は、戒告と減給と免職、この三つある種類のうちの、免職すべきものと全員一致でもって決定されたわけであります。しかし一方、国会法によりまして、参事以上の職員議長同意と当委員会の御承認を得なければ任免することができないことになっておりますので、考査委員会の結果に基いて免職いたすにいたしましても、当委員会の御承認を必要とするわけでありますので、今回当委員会の御承認を得るため、ただいま発言をいたした次第であります。
  24. 椎熊三郎

    椎熊委員長 お聞きの通りでございます。問題は、職員組合の内部の互助会に起った事件のようでもございますが、事件内容につきましては、すでに司直の手が伸びております。帳簿その他押収されております。両君の身柄は、土曜日の晩拘置されました。従って、今日この事件内容を詳細に報告申し上げる段階ではございませんが、今、国会法その他国会職員法の規定に基いて懲戒免職にすることに決定し、議長同意を得、運営委員会同意を得たいという事務総長申し出でございます。両君考査委員会決定通り承認するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  25. 椎熊三郎

    椎熊委員長 満場一致承認いたしました。さよう御了承願います。  明日は午前十時でございますから、その前に理事会議運等を開きたいと思います。その際特別委員会設置の件について、両党の御意見を明確にしていただきたいと思います。  本日の運営委員会はこれをもって散会いたします。    午後三時五十二分散会