○矢嶋三義君 まず本
法律案が政府から提案されて参りました努力には、まずもって敬意を表します。
そこで教育施設並びに設備の問題というものは、幾多あるわが国の教育の問題の中で、もっとも重要な問題の
一つと考えております。あるいは教育の振興の角度からあるいは
地方財政との
関係、さらに父兄の負担という
関係において、さらにわが国の外国軍隊の
基地があるという特殊事情との関連においてあらゆる角度から非常に重大な問題と考えている次第でございますが、今まで
審議の都合上今国会においては、これらの施設設備の問題については本
委員会ではあまり論ずる機会はございませんでした。ようやく本
法案が出て参ったわけですが、本日は時間も過ぎておりますから多く伺いませんが、簡単に資料の
要求と若干伺っておきたいと思います。
まず資料の
要求でございますが、先刻来他の
委員からいろいろと
質問がなされ、それに対して答弁がなされているようでございまして、これらを一覧表にするならばある
程度の資料ができるかと思いますが、私はあらためて
要求いたします。それは現在の
公立学校施設
関係資料という当面の明確なる資料が出されております。また計画的な施設充実に対するところの予定案なるものがかつて
委員会から
要求し出されたことがございます。それらの資料の提出の努力に対しては多とするものでございますが、あらためて本日ここで
要求いたしますが、それは不正常授業、
危険校舎の復旧、
災害校舎の復旧、戦災
校舎の復旧、これらの問題とまた一方大学から
小学校に至る
学校種別、そういう角度から次の資料をこしらえて下さい。それは現在の
文部省の計画からいうならば、施設の種類別、
学校種別から大体何年
程度に一応の計画が完了するという目途であるということがわれわれにわかるような資料、それから今の
文部省の
考え方でありますが、現在の政府、特に大蔵といっても事務当局になりますが、これらの施設に対するところの
予算編成の態度等から推察して、具体的には三十
年度の
予算が出ておりますが、すでに三十一
年度の
予算の編成期に、作業を始める時期に入っておりますが、そういう何から今のような
予算の編成状況では、その施設の種類別から、また
学校種別から考えた場合に大体いつごろ一応の計画、目途が完了するものと推察されるかというその二つの角度からわれわれ
委員がその概要をつかめるところの資料を早急に出していただきたいということを
要求しておきます。
次に一、二点伺いますが、文部大臣おいでになっておりませんから、政務次官に伺いますが、各
地方にしましても、直轄官庁り
建物というものは、まあ必要があるのでしょうが、ずいぶんとりっぱな庁舎が続々と建っております。それはあるいは警察庁
関係あるいは法務省
関係あるいは郵政、電通、それらの省の
関係の
建物等県庁の所在地のみならず
地方事務所の所在地にある出先機関
程度まで、それは若干
地方公共団体で無理な寄付を
要望しておる向きもあるようですが、ともかくもりっぱな施設が続々と建っております。ところが国立大学もさることながら
義務制の
学校は父兄の負担が大きいにもかかわらず遅々たる状況である。先般私は皆さんと一緒に東京大学を視察いたしましたが、りっぱな施設があります半面明治時代の施設そのままであるものがあるかと思うと、震災復旧というものがまだできていないものがあったのですが、これは政務次官、これらの直轄官庁の庁舎が続々建つが、教育
関係の施設というものは遅々としているこの現実の姿をいかようにお考えになるかということを伺いたい。これは
昭和三十一
年度の
予算要求のあなた方の腹がまえとも関連する問題であって、国務大臣ならば内閣の国務大臣としての何らかの見解があるべきだと思うのですが、政務次官の御所見を承わりたい。