○矢嶋三義君 まあ大臣の後段に言われた原則論は正しいと思うのです。ただ私は国民体育という立場からあのような実態で満足されるべきかどうか。しかもそれは
文部省としてそういう協会をお認めになっていらっしゃるわけですから、その協会のやっている事柄というものは、全く無
関係ではないわけです。そういう立場から、果して妥当なものであるかどうかという点は、おのずから見解が違うと思いますけれ
ども、私は大臣に実態を勉強していただきたいと思います。失礼かもしれませんが、大麻国務大臣あたりはよく知っていらっしゃいますから、私は実態をよくお聞きになって、その上でなおかつそういう御見解であるならば、私はその御見解を承わっておきますが、そういう点、要望いたしておきます。
最後に伺いたい点は、この問題は少し横に流れて行ったわけですが、当初申し上げましたように、地方財政と地方財政の中で大きな比重を占める
教育予算、これを審議している段階に、川島自治庁長官がおいでになる機会にさらに
文部大臣のおられるところで、国民体育大会と地方財政の
関連で伺いたいということであったわけですが、体育の名が出たついでに若干
関連事項を承わったわけでございます。そこで
教育財政と地方財政との問題について、本日は自治庁長官はおいでにならないそうでありますが、他日おいでになると思います。また
委員長も出席を要請してほしいと思いますが、この
委員会においでになる場合、自治庁当局として今日の
文部大臣に伺ったような国民体育大会の開催計画というものはどういう御見解を持っておられるのか。また今の地方財政の状況からして、施設設備の完備のために、受入態勢を整えるために、自治庁当局としてはいかような
程度にめんどうをみて上げようというような御見解であるのか、それを次の機会に答弁していただくように、事務当局を通じて連絡しておいていただきたいと思います。
そこで最後に承わりたいというのは、元に戻して、私
たちの手元にくる陳情、それから資料によりますると、各都道府県の
昭和三十年度の
予算というものは、相当県が正面きって赤字
予算を組んでおります。この点大蔵大臣並びに自治庁長官の答弁を求めなくちゃならぬのですが、ちゃんと相当赤字というものを表面に出して
予算を組んでいるわけですね、しかもそういう性格の
予算の中で、
教育面をとってみるというと、昇給昇格
財源を落す、旅費を全廃するなりあるいは半減ぐらい、さらに夜間における学校管理は先生に日宿直して管理していただいているわけですが、日宿直料を
予算に組まない、計上しない、こういう都道府県が、
昭和三十年度の
予算案の内容として出てきているわけなんですね、昇給昇格の
財源を全く認めないとか、旅費の大削減、日宿直料を
予算に計上しない。こういう点について
文部大臣としてはどういう御見解を持ち、自治庁当局あるいは大蔵当局に対しては、どういう御所見を
文部大臣から過去において開陳され、また今後開陳されようとされておられるのか、この前もちょっとこれらに類似の問題を伺いましたが、たとえば現在物価は横這いだということをよく言われております。それから人事院においても、ベース引き上げの必要はない、国会、
政府に対してもベース引き上げを勧告する
考えはない。こういうことを言われておる半面、県立高等学校の授業料というものは、一割ないし一割五分
昭和三十年度から引き上げられるという県が点々とあるのであります。こういう点についても、私は
文部大臣としては御見解を持たれ、閣内においては、直接
関係のない自治庁長官とか、大蔵大臣に対しては何らかの御所見の開陳があられてしかるべきじゃないか、こういうふうに
考えますので、この点だけ、きょう承わっておきたいと思います。