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説明員(村田豊三君) お手元に御配付申し上げてあります資料に基きまして御
説明申し上げたいと存じます。先般御指摘を賜わりました農産物の着地検査
関係、病変米の検査
関係、並びにサイロに関しまする資料でございまするが、まず外国農産物の検査の実施の概要について第一ページに触れておりまするが、これはあるいは御
承知かと存じまするので、簡単に申し上げたいと存じまするが、検査をやりまする段取りといたしましては、検査のまず準備を行います。その検査準備というものはどういう内容の業務でありますかということは、その中ほどのページ以下に
説明がついておりまするので、省略さしていただきますが、検査準備が行われますると、本船におきまする検査の予備的
措置を講ずるわけでございます。その予備的な
措置と並行いたしまして、受検準備の
指導等があわせ行われるわけでございます。さらに検査に入りまする以前に、標本の抽出、いわゆるサンプリングが行われるわけでございます。これらの行為が行われますると、今度は実際の検査の内容に入るわけでございまするが、検査の内容は法の定めるところによりまして、包装の検査と量目の検査と品位の検査が行われるわけでございます。以上の三点につきましての検査が終了いたしますれば、
最後に検査の証明書を交付する、以上の段取りで検査が進められるようになっておるわけであります。その内容は次の二ページにわたって
説明が申し上げてあると存じております。なお、品位の検査につきましては、物理的な測定並びに化学的な検定をあわせて行うようになるのでありますが、これは後ほど終りの方のページの予算その他との関連もございまするので、
説明を省略さしていただきたいと存じます。
次に病変米検査の実施計画の概要でございまするが、冒頭の
説明にも申し上げておりますように、検定の
方法は非常にむずかしい問題でございまして、特殊の技術が必要でございますし、あるいは病変菌の検出に当っては細心の注意を要するということでございまするために、検査も第一次の検査と第二次の検査というふうに二段がまえの扱いをいたしておるわけでございます。第一次の検査は積来船ごとにそれぞれ商社別、銘柄、等級別に区分してサンプリングをするわけでありますが、第一次のこの検査の結果によりまして、病変菌のあると思われるような試料につきましては、これを第二次検査に回すようにいたしております。第二次検査は本庁が直接その任に当りまして、ただいまそれに必要な施設等も講じているような次第であります。
なお、問題になりましたこれらの実施計画並びに現在までの実施状況でございますが、第一は定員とその充足の状況でございます。非常に表がこまかく、見づらいので恐縮でございますが、着地検査と病変米検査に区分をいたしまして、それぞれの港別に各事務所の配置転換によります整理職員の配置計画、これが第一欄に出ているわけであります。常勤労務者の配置計画、非常勤職員の配置計画、御覧のようでありますが、なお備考といたしまして、それぞれの事務所におきましてただいま入っておりますカッコ内の、それぞれ充足された
数字でございますが、それがそこの事務所から参っておりますということを備考に御参考までにお示しをしておる次第でございます。なお次に着地検査をやりまするために、これだけではとうてい不十分でございまするので、応援の計画、これは当該事務所の職員はもとよりでありまするけれ
ども、船が輻輳して入りまするようなときには、必要に応じまして隣県の事務所から検査の能力のありまする職員を動員するわけでございます。このことを文書で御
説明申し上げておるわけであります。予算その他につきましては、後ほどの表に出て参りますので
説明を省略さしていただきます。
次にこれらの着検なり病変米検査に関しまする施設の概要を文書で御
説明申し上げておるわけでございますが、第一は実験室の整備でございます。実験室は五ページにありまするように、それぞれの事務所の
模様がえ、あるいは増築等によりまして、すでに二十九年度の予備費で実施いたしておりまするものと、ただいま国会に御提出いたしておりまする三十年度予算が成立いたしました暁に予定しているものとの二様の区分がございます。なお機械器具等の整備につきましても、二十九年度予算ですでに整備をいたしましたものと、六ページにございまするように三十年度予算で計画をいたしておりまするものを御参考までに列挙いたしておるような次第でございます。なお、この表で主要港とは、どことどこを言い、準主要港はどこである、あるいはいわゆるローカル・ポートというのはどこであるというようなことを七ページに御参考までに注釈をいたしておるわけでございます。
次は病変菌検定の二十九年度予算のものと三十年度予算において施設を講じたものとの表でございます。
なお八ページの終りから九ページの初めにかけまして宿舎の整備
関係を御参考に列挙いたしておりまするが、との表で御覧のようにまだ宿舎は十分とは申せないのであります。これにつきましては、三十年度におきましては一般官庁宿舎の方から補充していただくべく、ただいま
関係方面と折衝中でございます。
次に、以上申し上げましたことを十ページ以下にそれぞれ予算的に御
説明を申し上げた次第であります。
第一の十ページのは、外国農産物の着地検査に必要な諸経費でございまして、合計六千八百三十二万一千円に相なっております。その内訳はそれぞれお目通しの
通りであります。
次に十一ページは病変米の検査に必要な経費で、これは三十年度は七百二十四万一千円に相なっております。
その次は着地検査及び病変米
関係の施設に必要な経費の概要でございます。例えば実験室の整備でありまするとか、宿舎施設でありますとか、これが千六百万円計上されておるわけであります。
次に、十三ページ以下はサイロに関します資料でございますが、御
承知のように横浜のサイロは二十八年の十一月に着工したのでございますが、すでに今日完成を見て、本格的運営にこれから入ろうとしていることは御
承知の
通りであります。なお、名古屋につきましてはここに御
説明が申し上げてございますように、二十九年の八月から着工いたしまして、本年の大体六月中には完成の見込みの予定で進めて参っております。従って本運転に入りますのは、八月以降ではなかろうかと存じております。これらの建設
関係の予算はすでに手配を終っておりまするが、今後の運営に関しまする予算が十四ページに列挙いたしてあるわけでありまして、サイロ運営費といたしまして三十年度五千二百四十三万九千円が計上されております。内訳はお目通しの
通りであります。なお、ここに運営の方針にわたる事項もございまするが、先般来総務部長からも御
説明申し上げました点でありまするので、省略さしていただきます。
次にこのサイロの定員の配置計画でございます。これもこの前申し上げました
通りでありまして、横浜を八十二名、名古屋を六十一名、合計百四十三名の予定で着々充実をはかりつつあるわけであります。その配置の計画を申し上げますと、それぞれの職種別に十五ページには列挙いたしておきましたけれ
ども、横浜サイロの場合で見まするならば、あそこには部長のほか管理第一課長、管理第二課長、作業課長で、一部長三課長のもとにそれぞれこういう係長なり組長というものを置きまして、この備考にかかげておりまするものはそれの適当な職種と申しまするか、こういった
関係の職員が適任であるという
意味を御参考までに計上いたしておるわけでございます。機械
関係の技術者であるとか、電気
関係の技術者がどういうポストに必要であるかということを御
説明申し上げておる次第でございます。
なお、十七ページにただいま申し上げましたそれぞれのポストに応じましてどういう職員を配属すべきであるかということを図でお示しを申し上げておるわけでありまして、さらに十八ページに実際のただいま申し上げまするような職員の配置計画とサイロのそれぞれの部署との
関係づけをいたしまして、図で御
説明したのが十八ページでございまして、一番左のところに本船と書いてございますが、本船の上に箸が二本出たような所が、いわゆるタワーの所にノズルが出ておるわけでございますが、この本船でタワーに吸い上げましたものが……、桟橋の上にあるチェンコンベヤーが二つ出ておりますが、そのチェンコンベヤ二条という所の下に〇にイを入れまして上にプラスがありますが、これはミスプリントでありますから、恐縮でありますが御訂正願います。このチェンコンベヤーの方から搬入チェンコンベヤーの方に食糧が移りまして、これがずっと七階の上に吸い上げられましてマルチクロンすなわちほこり集めでほこりを取りながら搬入計量槽を
通りまして、さらにマルチクロンを
経過いたしましてセパレーターを
通りまして、スケールを通って一番下に下りて参ります。それがさらにエレベーターでサイロの上屋のほうへ参りまして、それぞれありまするサイロに入って行く、これが出て参りまするコースは、搬出のチェンコンベヤーからそれぞれまたさらに右上の方に上りましてマルチクロンの所でほこりをさらに集めてまして、それぞれの搬出計量槽というのがございますが、それを通って、途中でさらにマルチクロンを
経過して、そうして切換槽から
最後のパッカー、それからいわゆるパッキングをしまする際のミシンの台にまで出て参ります。ここですっかり袋詰めされたものがベルトコンベヤーを
通りまして鉄道の方にありまする積込ホームへコンベヤーで運ばれる、こういう流れ作業をいたしておるのでありまするが、私の
説明も技術家でございませんので不徹底かと存じまするが、次の名古屋の場合も大体それに準じた流れ作業に相なっております。
次に二十ページに、これもこの前御指摘があったのでございまするが、定員配置計画に対しまする充足の状況でございます。
先ほど申し上げましたように部長以下こういう配置の計画であるわけでございまして、本職員と常勤労務者と非常動合せまして八十二名の計画であったわけであります。それに対しましてただいまのところ充足いたしましたのは正規職員で二十五名、常勤労務者で五名、非常勤職員で二十三名となっております。もっとも二十三名は下の注にも御
説明を申し上げておきましたけれ
ども、近日中にこの中で相当数が常動労務者に昇格する予定に相なっております。従いまして先般横浜サイロの充足状況を五月末日の充足状況で四十三名と申したかと記憶いたしておりまするが、この表では六月十五日現在では五十三名の充足状況に相なっておるわけでございます。もとよりこれではまだ不十分でありますることは今までにも御
説明申し上げました
通りであります。なおこの充足状況でごらんいただきまするように、それぞれの特殊の技術部門でありまする電気
関係あるいは機械
関係もそれぞれこの事務所から一部の充足を見ております。今後さらにこの充足を進めて参らなければならない状況でございます。
最後の二十一ページにはこれらの、ただいま申し上げました受け入れ先別の充足状況を御参考までに列挙いたしたわけでございます。
なお
最後にこれらのサイロにつきまして今後われわれの方で留意をいたして参らなければならないいろいろな改善事項等も御参考までに添付を申し上げた次第でございます。
簡単でございましたけれ
ども、資料につきまして概要の御
説明を申し上げます。