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政府委員(川上為治君) 先ほども申し上げましたように、今度まあボイラーなんかに対する重油の制限
関係の法律が近いうちに出ることになっておるのですが、その法律の中で、先ほども申し上げました漁村
関係等につきましては、販売
価格の指示あるいはその出荷についての指示というような
規定を置きまして、そういう法律のバックを受けまして行政
指導をやって行くわけでございますが、まあそういう一面、また半面におきましては、外貨の方で調整をすると申し上げましたが、大体その漁村の特約店というのはどこどこの何がしということはわれわれの方でわかっておるわけでありまして、しかもその何がしはどこの系統の業者であるか、すなわち出光興産なら出光興産の系統である、あるいは日本石油の系統であるということが全部一応わかっております。特約店は全国で大体七百軒ありますが、その七百軒のおのおのがどこの系統だということははっきりいたしております。それからまた特約店の下に小売店というのが
相当数ありますが、これまたどこの系統だということは一応私どもの方ではわかっておるわけでございまして、もしどこどこの
地区で販売
価格が守られないとか、あるいはその販売
数量が非常にその業者に与えられた販売
数量を売ってないとかいうような、そういう問題が起きましたときは苦情処理機関なり、そういうものを通しまして、あるいは直接なり、地方の通産局なり、あるいは県なり、そういうところに連絡がありますれば、これがまた中央の方へ入ってきますので、私どもの方としましては、まず第一線においてその適当な処置ができない場合におきましては、中央の方で
措置をするわけでございますけれども、今申し上げました
通り、その系列というのがわかっておりますので、その元売業者、すなわち石油の輸入業者に対して罰則的な
措置を私どもの方としてはとりまして、それがはっきりした場合においては、外貨の削減をするというような
措置を必ずとって行きたいと考えております。これは外貨の割当というのは非常にこれは問題でありまして、もし少しでも減らされるというと、業者としては非常にこれは問題にしておりますので、これで私は一面において非常におどかすというのはどうかと思うのですが、外貨の割当で調整すれば、業界の方としてはどうしてもこれば聞かなければならぬというようなことになるかと思うのであります。これは今まで具体的な問題はまだ出ておりませんが、具体的な問題が出ましたら、必ず私の方ではそういう
措置を講ずる考えでおります。それから漁港別の指示
価格というのは、A重につきましては、現在この四月から実施しておりますのは、そうこまかくやっているわけではなくて、
相当大きな漁港別にやっているわけでございまして、比較的その数は少いのでありますが、それ以外に
相当数漁港があるわけなんですけれども、私どもの方としましては、これは極力農林省とも連絡しまして、広くしたいというふうに考えております。現在A重についてやっておりますものも、もっともっとこれは広げて行きたいというふうに考えておりますし、またB重につきましても同様な
措置を今後とって行きたいというふうに考えております。従いまして、非常に広くやって参りますれば、徹底もそれだけするのじゃないかというふうに考えております。それから第三の御質問でありましたB重油、C重油について、そういう漁村向けについては上がらないようにするが、
あとほかの産業でかぶることになって、それが
相当上がって物価
関係からいって
相当問題じゃないかというお話なんですが、まあ大体私の方としましては、これは石炭との調整というのを
相当重く考えておりますので、特にこのB重油の陸上のボイラー
関係を、これをどうしても石炭の方へ転換さして行きてたいというような考えを持っておりまして、今回出そうとする法律もそういう意味で出すのでありますので、このボイラー
関係の方面については、ある
程度私は上がっても、これは差しつかえないというふうに考えております。むしろそれによって転換が促進されて行くというふうに考えておるわけでございます。大体キロリッター当り五百円か六百円
程度上がって行くのじゃないか、あるいはもっと上がるかもしれませんが、そういう
程度上がってくるのじゃないかと思うのですが、その
程度のものにつきましては、私は少くとも各産業について、これはそれほど物価に影響するほどの問題ではないのじゃないかというふうに考えております。これはもちろん今日その各産業別の影響の
数字を持って参っておりませんが、私も物価庁におりまして、こういう計算は詳細やった経験を持っておりますので、まあこの
程度のものにつきましては、そう弘は物価に影響はそれほどないのじゃないかというふうに考えております。ただ鉄鋼とか、そうした方面に対しましては、特にC重油については若干の影響があるのじゃないかと思いますので、これは極力石油業者の方で吸収してもらいたいというふうに考えております。この一般のボイラーにつきましては、先ほども申し上げましたように、ある
程度上がっても、これはそれほど物価に影響しないというふうに考えております。