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木下源吾君 おそらく、あなた国鉄総裁ならそれでいい、
運輸大臣なんだから、というのはですね、国鉄の場合は独立採算と言っておっても、一方においては
予算上、資金上できぬときには大蔵
大臣がそこのところを押える権利を特っておる、
政府が……。こうして見れば、これは完全な独立採算制の企業体ではない、そうでございましょう。そこにあなたの役割があると思うのだな、重大な政治的な役割があるのです。よくみんなおっしゃる、占領当時におけるところの行き過ぎを是正するとか、
わが国の国情に合わないとか、こんなものこそ国情に合わぬ、アメリカは
日本に対して鉄道が発達したり、産業が盛んになったりすることを抑制するためのアメリカの方針でやったでしょう、これこそまっ先に直さなければいかぬですよ、そうして
日本の場合は、公共的な一切のものはやっぱり
政府はこれに対して補助金を出すとか、何とかほかのものをやっておるのですから、国鉄に対して
政府から出す理屈がちゃんと立ちておる問題なんだ、そうでなかったならば上げるぞと、こう言うよりほかないのです。これくらいのことを解決してもらわなければ非常に不安である、で、私は今昨年来あたりから起きておる顕著な事例で非常に
国民が恐怖しておる、心配しておると言っておるのは人命に関する問題でありますが、そうではなく、気象のごときはさらにこれは産業上の気象というようなことは、私は決して平生でも等閑に付しておくべき問題ではない、
日本のようなこういう集約的に生産を上げなければならぬ。農民の場合でも、あるいは漁民の場合でも人間の力によって手によって気象を、気候までも改革して変化させるという段階にきておると思うのです。そうしなかったならば生産は増強しませんよ。そういうことが一にかかって私は気象の肩にかかっておる重大な使命だと思っておる、人命の問題な
どもっと積極的に、産業のためにも私は気象をこんなに等閑視しておいてはいかぬ、この間あたり中国から何か二、三回放送しておる、私はこれは進んで、この前も言ったのですが、もっと進んで、向うからこの面だけでも話し合う、国交調整ができておらぬでもこの面だけ話し合って、正確なものをお互いに取り合ってやるということにしたらどうかと、こういうように、私は
日本の場合みんなが目先で金がもうからぬければ、いろいろなことをみなさんおっしゃっておりますが、それをもう
一つ突き進めて行けば、目先の問題だけでなく、
国会体の利益のために私は必要な問題だと、こう
考えておる、だから気象なんというものは、今ここで
観光部を局にせられるとの御発案だ、私は気象だってこの間
外局にしたらどうか、ああいうような古ぼけた連中ばかり押し込めていてもしようがない、もう少し潤達に生きるような
行政をやって行かれ、そうして技術も伸びるようにしたらどうか、それで私はそこでお伺いしておる、これに対しては考慮するということで、何か官房長の
お話を承わったが、ただおざなりに私は聞いて質問しておるように、答弁を伺っておるようにお
考えになったら私は非常に困る、気象問題などについては
日本は絶対ですよ、ですからこれも
外局なら
外局にして、内容ももっと何しなければならぬ、こういうことをあなたに申し上げることは非常に釈迦に説法だと思うけれ
ども、私は昨日も浦和地方裁判所に参りましたよ、裁判官訴追
委員会で……。そうして裁判官を裁判してきたようなわけですが、家庭裁判所というものは裁判長が一人おって、経理一人、雇いの事務官と四人しかおらぬのですね、その結果はどうかというと、一千件余りあって、いろいろな略式命令などというものは処理できないで三百何十件というものはやみからやみに箱の中に入れて、それで失効してしまった。そのために判事を追及するわけなんですが、だんだん調べてみると、やっぱりここにも必要な人手が足りない。余るところにはごしゃごしゃ余っておるし、ないところにはそういうものですよ、それは罪になった者が三百何十件無罪になるのだからいいでしょう。やれないで時効にかかったから……。けれ
どもそのためにできておる
機構ならば、私はこれは責任を追及さるべきだと思う。あの気象などの場合でも、この前の
行政整理のときに、船には船長がおり、機関長がおり、水夫が要ることはわかっておる。一律にやったら船長もいなくなってしまうでしょう、一律に言えば……。そういうような机上で無謀なことばかりやらぬで、もっと生きた、ほんとうに人命やら、
日本の産業のためにも
外貨を
獲得するというならば、この場合でも私は局をただ名目だけ引き上げて交際費を余計かけたり、そうして権威をつける問題ではなく、内容においてもう少し実はやってもらわなきゃいかぬ。こう
考えるわけなんです。それで御質問しておる。
観光が必要である、そうして
観光が唯一の
日本の今の
収入であることもわかる。それで
観光即教育ですね、そうしてこれは同時に
交通と関連するし、あるいは教育面の全体とも
関係するし、あるいは保健上の問題とも
関係するし、一切の面に総合的におやりになるという、この計画に対しては私は賛意を表するが、ただここへ持ってきて
機構だとか、
設置法をいじくるときに表面だけ、形式だけではわれわれは賛成できない。
一つでもいいから、内容においてこういうことをやった、やるのだということを明らかにしてもらいたい、こういうように思うわけです。くどいように御質問しておりますが、何らかのわれわれの声も、われわれの代表する声も
一つ聞いてもらって、最後に私はもう
一つお伺いしたいのですが、今公社の共済組合の問題が出ておりますから、
これに対して
大臣の所感を
一つ承わっておきます。