○東隆君 私は統計の方のことは
一つお
考えを願って、新しくできた
仕事の分野、これは当然それに関連してふやして行かなければならないものだと思う。それを
一つ実現していただきたいと思うのであります。そこで食糧
関係で私は先日
委員各位と
サイロを視察に参りました。あの
サイロなるものは新しい
施設でありますし、あれによって非常に
能率を上げることができると思います。従ってあれを十分に活用されることが必要なのでありまするが、実は平均の
能率その他からみて、もうすでに最初から何割りに低下したことよりできないという悲鳴をあげておるのであります。百パーセント
能率を上げられないことをもう最初から申しておるのであります。そこでどういうような点が私は心配になったかと申しますと、あの
建物は、これはエレベーターは非常にゆっくりしたエレベーターでありますが、一番困るのは、七階でもって
仕事する人が生理的な要求で、おりようと思っても、上の方で用を果すとができない、そういう
建物です。私は簡単なようでありますけれ
ども、二交代でもってかりにやる場合に、これは重大なる問題だろうと思う。非常にそういうような点で不親切にでき上っていたと思います。それからそこに入ってくる人に、つまりいろいろ尋ねてみましたところが、これは
農林省がやはり辞令一本でもって、どこそこの
学校を出ている者がたまたまどこかに勤めておった、こういうようなところを引っこ抜きをやっている、たとえば
電気を専門にやった者が今
事務系統の
仕事をやっておる、こういうような者があります場合に、それを、これは適当な
人間だからというので引っこ抜きをやっている、こんなような形で大
へん行われているように、これは聞かされたわけであります。これは実のところを申しますと、もうだいぶ昔に
電気を勉強した
人間です。しかも今は
事務系統の
仕事をしている、こういう
人間がかりにあそこに現われてきて、これはほとんど現業と同じ
仕事であります。そういう
仕事がこれができるかどうか、こういう問題を
一つ考えてみますと、今の
農林省、
食糧庁で持っておるところの
定員の中の
人員を融通をして、そうしてあそこに持ってきて、そうして百パーセントの
能率を上げることは、もうすでに困難な問題ではないかと思うのです。そこでやはり
食糧庁がぎりぎりまで
人員の整理をされておる、こういうふうに仮定をされたとするならば、あの
仕事に対しては私は
民間その他の方面からやはりそれに適当な人を引っこ抜く、こういうような
考え方を当然とるべきじゃないか、そうしてやらんければあの
仕事はフルにいきません。私はあの
仕事がなぜおきたか、こういううような問題私はこの参議院の決算
委員会の方の
仕事をやっております。黄変米の問題であるとか、その他の問題などにも
食糧庁に対して質問をし、あるいは
検討を加え、いろいろなことをやりました、おそらく衆参両院における
食糧庁の
仕事の
関係、そういうようなもの、ことに外国から輸入される食糧の不始末が、原因となって、そうして
着地検査の問題も起きたでありましょう。それからあの
サイロの建設というような問題も起きたでありまましょう。従ってそういうような点からできた仕専であります。で、こいつをどういうわけでそういうようなことを盛んに突っついていったかと、こう言えば、これはあれでもって大きな国損を起しておるわけであります。その国損をなくするために
考えられた施策なんでありますから、従ってあの大きな国損をなくするために、私はある
程度の
人員を使ったって、これは決してむだにはならぬはずであります。百パーセントにあれを効果あらしめて、そうして非常に有効なものならば、もっとどんどんああいうものをこしらえて、そうしてやって行くことが、これは国民に対するところの
食糧庁の、
農林省のやり方であろうと、こう
考えます。従って人のとり方を、今までの
食糧庁の中でもって
配置転換をやってやるという、そういう
考え方を、私は決算
委員会なんかはそういうことを、要望しているとは思いません。できるだけその方面の人を、
食糧庁の
内部からだけでなく、ほかの方からでも抜き出して、そうしてあれを作り上げて行こうと、こういうことを私はおそらく、要求していると思う。その趣旨を
一つ十分に取り上げていって、そうしてあいつを生かすべきだ。ところがそういう
考え方とは全然反対でありまして、あれを行って
ごらんになればよくわかるように、先ほど申し上げたように、何か
電気関係の専門の
学校を出た。それは
事務系統に今いるのだけれ
ども、それを連れてきて、そうしてやらせる。今まで
事務系統をやっておった者があの
現場でもって
労働者と同じような
仕事なんかやれるものじゃありません。それからまた待遇も玉千五百円、あるいは六千五百円というような、そんなものにほとんどきめられているわけであります。そういうような
関係で、非常に
内部においても、すでにあそこにいる人そのものの中にもう不平が起きているのじゃないか、そんなことで私は円満な
仕事ができるはずがないと思う。だから一度、
一つまだ
ごらんになっておらぬようでありますから、行ってつぶさに
一つ見て、そうして私が言うことが無理でないということをその方面に
一つ考えを進めていただきたい、こう思うのであります。