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久保等君 私も
理事会でいろいろ検討されて満場一致で、きまったということなら、あえて固守はしないのですが、やはりこの
日程を見て私の感ずることは、今
白井委員の言ったようなやはり気がするのです。当
決算委員会が非常に精力的に二十八年度の
決算報告を扱って今日に来たのですが、しかしあの膨大な二十八年度の
不正不当事項、の内容の点について、やはりわれわれ振り返って今日までの
審査を
考えてみた場合に、どうしてもやはり時間が十分でない
関係から、非常にたくさん何十件と
不正不当事項とされているところが、数件
程度にとどまっているわけです。大体同じ
事件がせいぜい二日か――三日にわたったところもあまりないと思いますが、そういう
程度の
審議でひとわたりやって来た。しかしやはり
継続審査なり
継続調査で
あとへ問題を残すのだと言っているけれども、二十八年度の
決算報告の中では実はそういう問題こそ最重要問題であったと思うし、
検査の対象として――いや、そういう問題は継続するが、やはり
決算報告にはそういう問題に対して
承認を与えたのだ、そこにやはり何か私は形の上から言っても、若干どうもつじつまが合わぬのじゃないかという気がいたします。やはり
決算報告で
承認を与えたということになれば、
あとはほんの特殊の問題をとり上げて、それを
継続調査するのだということなら話がわかるのだけれども、一、二でなくて主たる山になっている問題はすべて今後の
継続調査なり二十九年度の
決算報告に関連してやっていくのだという点では、ちょっとその点が不分明のような気もするし、ここでわれわれが完全に
承認を与えられないような問題は
補助金問題等についても非常にたくさんあるわけです。そういう問題を一応切り離して、今後に残すのだということも言われて、二十八年度の
決算報告で
承認を与える問題というのは、まあどちらかと言えば、そう大した、
決算委員会で問題にしなくてもいいような問題だと思うのですね、しかし
国会において
承認を与えたということになれば、
各省の
立場からすれば二十八年度の
決算報告は
国会の
承認を得たということに少くとも私はなると思うのでありますが、先ほど来、いろいろ御
意見も出ておりますが、私はやはり本来ならば
決算委員会というものは、この
決算委員会の
審議の過程を通じて、訂正させるものは訂正させるというやはり
措置がある
程度とられて、しかしこれの完全に完結を待っておった、のでは二年も三年もかかる、そんなものに
国会の
審議のすべてを委せるというわけにいかぬから、ここらで
一つきまりをつけて、その特殊問題について時機を見て
報告を求めるという形で
是正をさせる
措置をとってゆくのが本筋じゃないか、ここで一わたり問題を
審査をしたのですが、
現状を聞き、不正、
不当事項についてかくかくの件はこうすべきじゃないかという非常に強い当
委員会としての決意を表明したと思うので、そんなことによってその後どういう
措置をとられたかということについて、時間的にも
主管各省に対してはちょっと無理だと思う、そういう注文をすることは。直ちに右から左というわけに参らない、ある
程度改善の
状況等もにらみ合せながら、やはり
決算委員会としては最終的に
承認を与えるならば、
国会における
最後の
審査をする
機関だけに、十分にその点は
審議していって、いいのじゃないか、次の
決算報宵も来年早々にならなければ出ないという
状態であれば、必ずしも形式的な面までも完結してしまっておかなければならないという一体特別な
事情というものはどういうことかということになってくると、ちょっとどうもせっかくここまで
審査してきておるのですから、私ももうちょっと時間をかけて
審議してもいいのじゃないかという気がするのです。というのは今までの
審査の
経過を見てみましても、非常に広範にわたり、不正、
不当事項の問題のある省についても一応、一日きりか、特殊な場合には二日、あるいは三日にわたったところもほとんどないと思いますが、その
程度の
審議だったと思いますが、そのつど申し上げておるように、一応のほんとうの……一応本日のところ
審議を打ち切るという
程度にしてもらってということも、二、三回申し上げたこともあるのです。この
日程を見ると一応
きまりをつけるという形になっているのですが、
きまりをつけて
国会において
承認されてしまった
あとで、特殊な問題といっても、それが第何号、第何号という問題については、これはとにかく
継続審査でやるのだということをはっきりしておればいいのですが、
補助金の問題を初めとするという
程度になってくると、ちょっとその辺ぼやけるという気がするのですが。