運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1955-05-18 第22回国会 参議院 議院運営委員会 第12号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十年五月十八日(水曜日)    午後一時十九分開会   —————————————  出席者は左の通り。    委員長     郡  祐一君    理事            松岡 平市君            加賀山之雄君            矢嶋 三義君            三浦 義男君    委員            雨森 常夫君            剱木 亨弘君            赤木 正雄君            菊川 孝夫君            藤田  進君            戸叶  武君            菊田 七平君            鈴木  一君   委員外議員            三木 治朗君   —————————————    議     長 河井 彌八君   —————————————   国務大臣    農 林 大 臣 河野 一郎君   政府委員    自治政務次官  永田 亮一君    自治庁行政部長 小林与三次君    経済審議政務次    官       田中 龍夫君    大蔵政務次官  藤枝 泉介君   郵政政務次官 早稻田柳右エ門君   事務局側    事 務 総 長 芥川  治君    参     事    (事務次長)  河野 義克君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君    参     事    (記録部長)  丹羽 寒月君    参     事    (警務部長)  佐藤 忠雄君    参     事    (庶務部長)  渡辺  猛君    参     事    (議事課長)  海保 勇三君   —————————————   本日の会議に付した案件常任委員辞任及び補欠に関する件 ○議院運営小委員辞任及び補欠選任  の件 ○議院運営小委員予備員辞任及び補  欠選任の件 ○参議院国立国会図書館裁判官弾  劾裁判所及び裁判官訴追委員会の昭  和三十年度暫定予算予定経費補正要  求に関する件(小委員長報告) ○国会法第三十九条但書の規定による  国会議決を求めるの件(肥料審議  会委員選挙制度調査会委員)   —————————————
  2. 郡祐一

    委員長郡祐一君) ただいまから議院運営委員会を開会いたします。  常任委員辞任及び補欠に関する件。
  3. 海保勇三

    参事海保勇三君) 社会党第四控室から、農林水産委員河合義一君、法務委員亀田得治君が辞任されまして、後任に農林水産委員亀田得治君、法務委員河合義一君を指名されたいとの申出でございます。
  4. 郡祐一

    委員長郡祐一君) ただいま報告通り決することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 郡祐一

    委員長郡祐一君) 御異議ないものと認めて、さよう決定いたします。
  6. 郡祐一

    委員長郡祐一君) 議院運営小委員及び同予備員辞任及び補欠に関する件。
  7. 宮坂完孝

    参事宮坂完孝君) 自由党から、議院運営小委員予備員大谷贇雄君辞任されまして、補欠雨森常夫君が推薦されております。また日本社会党第四控室から、議院運営小委員大和与一君の辞任に伴いまして、補欠として加瀬完君を推薦されております。
  8. 郡祐一

    委員長郡祐一君) ただいまの報告通り決することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 郡祐一

    委員長郡祐一君) 御異議ないものと認めて、さよう決定いたします。     —————————————
  10. 郡祐一

    委員長郡祐一君) ただいま郵政政務次官稻田柳右エ門君が出席いたしておりますが、電波監理審議会委員任命につき本院の同意を求めるの件につき、御質疑がありますれば、御質疑願います。
  11. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 格別質疑がなければ、理事会で申し合せたように次期会議の開かれる当日の議院運営委員会に提出することにして、本日は次の議題に移っていただきたいと思います。
  12. 郡祐一

    委員長郡祐一君) ただいま矢嶋君の御発言は、日本銀行政策委員会委員任命につき本院の同意を求めるの件、日本電信電話公社経営委員会委員任命につき本院の同意を求めるの件及びただいま申し上げました電波監理審議会委員任命につき本院の同意を求めるの件、これら三案について、矢鳩委員発言通り取り扱いたいと思いますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  13. 郡祐一

    委員長郡祐一君) そのように取り扱うことにいたします。  ちょっと速記を止めて   〔速記中止
  14. 郡祐一

  15. 菊川孝夫

    菊川孝夫君 ただいま議題となりました参議院国立国会図書館裁判官弾劾裁判所及び裁判官訴追委員会昭和三十年度暫定予算予定経費補正要求に関する件について、庶務関係小委員会におきまする審議経過並びにその結果を御報告申し上げます。  今回の暫定予算予定経費補正要求は六月分の経費でありまして、お手元に差し上げてありまする資料通りでありますが、六月の期末手当等のほかは、おおむね年度予算の十二分の一が計上されております。小委員会といたしましては、国立国会図書館裁判官弾劾裁判所及び裁判官訴追委員会予定経費補正要求は、事務局原案通り異議がなかったのでありますが、本院の補正要求につきましては、数年来の懸案でありまする議員秘書待遇改善の一端として、秘書に対して滞在手当支給する件について、この際何らかの処置を講ずる必要があると考えまして、数回にわたり小委員会を開き、その対策協議しました。その間においてきわめて断片的に新聞紙上に掲載されましたため、一般誤解を招き議員諸君にも御心配をかけたように考えられますので、この際この経過を若干詳しく御報告申し上げまして御了解を得たいと存じます。  御承知通りに、議員秘書は、法律によって給料として画一的に月額二万一千九百円を支給されておりますけれども、家族手当勤務地手当等の諸手当支給されません。またいかに長時間勤務いたしましても超過勤務手当支給の道もありません。なお出張いたしましても旅費の支給もなく、もちろう応招の際、居住地から上京する際にも何らの配慮がなされないのであります。さらにいかに長い間勤めましても昇給の余地は全然ありません。その他恩給法適用もなければ、共済組合健康保険失業保険等の諸制度適用もないのであります。その上に退職の際にも一文の退職手当支給されません。このような状態でありますので、将来性のある有能な秘書を採用することはきわめて困難であり、現に採用されておりまする秘書にしましても、安心してその職務に精励することができないのがその実情であると思います。国会議員秘書制度が実施されましてより十年近くなり、ようやくこの制度が軌道に乗って参りまして、近来その必要性がますます認められて参りました。秘書制度が実施されました当初におきましては、あるいは一部に批判を受ける運用をされておった向きもあったかもしれませんけれども、今日では議員の活動にとって不可欠の制度として確立されつつあることは御承知通りであります。庶務小委員会におきましては、これらの点を考慮いたしまして、この際秘書制度確立を期し、その充実を図るとともに従来よりの情性で改めなければならない面は根本的に改めるため、かねてよりその対策協議して参ったのであります。制度確立、内容の充実質的向上を図るためには、どうしても一面におきまして待遇問題を併せ考える必要があるとの見地から検討したところ、家族手当勤務地手当共済制度退職金問題等はきわめて特殊な採用条件勤務状況等から考えまして、早急に画一的な制度のワクに入れることは困難であることが明らかになりました。そこで止むを得ず取りあえずの処置として、前内閣時代政府とも話合いをしておきました滞在手当支給を実施するほかないとの結論に達したのであります。従いまして本年の四月三十年度予算編成の際に、これに要しまする経費の計上方を政府要求したのでありますが、折衝時期がたまたま自然休会中でもあり、地方選挙が行われている等のこともあって、政府側との連絡に若干欠くるところがありましたので、ついに計上されなかったのであります。この点については大蔵大臣が先般本委員会出席されまして遺憾の意を表されるとともに、今後国会経費予算に計上する際は、法の定めるところに従って国会側と十分に協議する旨言明されましたことは、各委員承知通りであります。  この際特に附言しておきたいのはこれに要しまする経費についてでありますが、一人一日二百円といたしますると、平年度約一千万円を要することになりまするけれども、国の一般財政計画をも考慮して、必ずしもその金額にこだわらないこととし、かつ議員関係経費は極力節減を図り、その節減分経費の一部に充当するなどの配慮も行うことを申し合せたのであります。また支給するにしましても実際に滞在しない日数を削減する等、厳重な規制を行なって、いやしくも国費濫費の弊に陥らないよう留意することも確認されています。  以上申し上げました方針に基いて、小委員会といたしましては衆議院側にも連絡し、政府協議を進めて参りましたところ、政府におきましても六月暫定予算において実行することは困難であるが、小委員会の意向を了解し、かつ審議の結果を尊重して三十年度予算成立後、国会予算執行状況を勘案し、次の機会において国会議員滞在雑費との調整をも考慮の上、適当の処置を講ずることといたしたい旨の所信を表明されました。衆議院よりも庶務小委員長が小委員会出席されまして、特に発言を求めて、参議院側基本方針に賛成であり、予算案の修正又は補正予算編成等機会があれば、予算的措置を講ずることとし、すみやかなる機会に実施することといたすよう、庶務小委員会決定した旨の報告がありました。小委員会はさらに協議を重ねましたが、参議院の六月暫定予算案及び秘書制度確立待遇改善の問題の取扱い方については、一応小委員長に一任されることになりました。小委員長といたしましては諸般の情勢に鑑みまして、六月暫定予算は、お手元にありまする通り事務局原案をそのまま要求することとし、秘書制度確立、その充実向上を図るための待遇改善問題は、改めて庶務小委員会で慎重に御協議願いまして、衆議院側とも連絡をとりつつすみやかに実現いたしたいと存じます。重ねて申し上げますが、庶務小委員会における論議は、あくまでも秘書制度充実強化という見地に立って行われたものでありましたことを御了承願いたいと存じます。  以上、いろいろ申し上げましたけれども、六月分の暫定予算予定経費要求についてはお手元にありまするところの事務局原案通りとすることに決定いたした次第であります。  右、御報告申し上げます。
  16. 郡祐一

    委員長郡祐一君) 只今報告について御発言のおありの方は、御発言を願います。  別に御発言がなければ只今報告通り決することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 郡祐一

    委員長郡祐一君) 御異議ないものと認めて、さよう決定いたします。     —————————————
  18. 郡祐一

    委員長郡祐一君) 次に、肥料審議会委員任命につき本院の議決を求めるの件、前回の御要求に基き、河野農林大臣出席しておりますので御質疑を願います。
  19. 鈴木一

    鈴木一君 この臨時肥料需給安定法案審議に際して、私も農林委員の一人として審議に参加いたしまして、衆議院の場合は存じませんが、参議院の場合は農林委員会の殆んど大半がこの問題で費されたと言っても過言ではないと思いますが、その結果生まれた審議会、この運営に対して、農林大臣はどういうふうなお考えを持っておられるか、また今までどういうふうな運営をされたか、お伺いしたいと思います。
  20. 河野一郎

    国務大臣河野一郎君) お答え申し上げます。  肥料審議会につきましては、この法律重要性に鑑みて審議会構成についていろいろ御意見もあり、御論議がありまして、審議会構成等について十分考慮されて審議会構成された、従ってその運営につきましては、また第一回の肥料審議会におきましては、いろいろな点について非常に重要な意見が交わされて結論を得られた、こういうふうに考えております。
  21. 鈴木一

    鈴木一君 農林大臣肥料の値下げ問題について、非常な熱意を持っておられるし、また示されたことに対しては敬意を表するものでありますけれども、せっかくこういったような委員会が多大の時間を費してできたわけでありますから、こういう正規の機関を通しておやりになるのが至当ではないかと思うのですが、その点はいかがですか。
  22. 河野一郎

    国務大臣河野一郎君) 御尤もな御意見でございますが、実は私といたしましては、就任いたしましてすぐに議会は解散するというような事態になりまして、また両院を代表して出られる委員の方も正規にないようなことでございまして、そういう事態でありましたから、委員会を開いてやるということが好ましいことであったとも考えますけれども、御承知通り委員会に諮問いたしまする原案を作りますには、いろいろ計算の上において面倒な複雑なことがありますので、早急に間に合いかねる点もあるわけでございます。従いまして公定価格指示価格と申しますか、最高価格決定に、委員会を通じて決定されまするものが、最高価格決定ということになっておりまするので、この範囲内においてある程度肥料生産事情の変化によりまして、これを値下げするということは妥当であるというふうに考えまして、私といたしましてはその要望をいたしたわけであります。
  23. 鈴木一

    鈴木一君 確かに大臣熱意によって値が下ったことは事実でありますけれども、私たちの観点では、もっと下り得るのだろうと思う。しかしこれは私たちの単なる想像であり見通しであるからわかりませんけれども、もっと下げるためには、あくまでやはりこういったような機関を利用して、活用してゆくという、その結果どうしても値が下らないということであれば別でありますけれども、あくまでもその機関を活用してゆくというようなことが望ましいと思うわけであります。この前に一俵当り六円くらい下ったと思いますけれども、私はもっと下り得ると思いますが、かえって拙速をすることによって大きく下ることを失うような結果になるのではないかと思いますが、その点はいかがですか。
  24. 河野一郎

    国務大臣河野一郎君) 確かに御指摘のようなことが考えられると思うのであります。私といたしましても大体当時の情勢からして、この年度内に十万トンの増産はあの当時の情勢からみましてできるという判断をいたしたのであります。でございますから、十万トンの増産が可能であれば、もう少し下げることが妥当であるということになるわけでございます。ところが何を申しましても、天候にも相当左右されますし、電力事情等もいろいろございますし、また当時政府といたしましても、電力料金等についてもいろいろ意見もありますしいたしました際で、単純な要素結論を見出すことは困難である。御承知通り通産関係農林関係でその仕事をやっておりまする関係から複雑な要素がそこに生れて来ますので拙速をとってやったことに、疑念はむろんおありだと思いますが、私といたしましては今申し上げましたような業界の自覚により、くどいことを申し上げるようでありますが、輸出をするという建前から、輸出をすることによって、農民の側が余り高い肥料を買わされることは困るという意味で輸出を一方において認める半面、肥料はこれより高くすれば困るということで、両方睨み合せてできておるものと考えておりますので、そういうわけでございますので、一方に輸出の方については制限がついておりますので、その間増産されますれば、肥料最盛期でございますので当然それによって国内の肥料需給が円滑になります、価格は下ってゆくということになるべきものでございますので、それに示唆を与えることによって所期の目的を達成して参りたい、そういう含みでいたしておりますので、従って私といたしましては、なるべく早い機会次期肥料審議会を、今回両国会におきまして御決定を願い、正式委員の発令が出ますれば、委員がそろった上で早急に肥料審議会を開いて対策を講じて参りたい、こう考えております。
  25. 鈴木一

    鈴木一君 そうしますと、今後は、今までのような直接交渉ということは原則としてはなさらないで、この委員会を大いに活用して行くと、こういうことですか。
  26. 河野一郎

    国務大臣河野一郎君) さようでございます。
  27. 鈴木一

    鈴木一君 ああいうふうなやり方によって別の目的は達せられたかもしれませんけれども、この審議会構成している委員のかたがたの審議に対する熱意というものが相当失われたのじゃないかというふうな気もするのですが、そういうことがないように、今後はこの審議会大臣が言われたように大いに尊重されて、この趣旨に沿うた民主的なやり方を、せっかく国会でもあれだけ多くの時間を費してやったわけですから、ぜひこれを運営してもらいたい。その結果どうしてもだめだということなら、改めて私ども考えたいと、こういうふうに思っておりますが、いかがですか。
  28. 河野一郎

    国務大臣河野一郎君) 御趣旨はむろん私もけっこうと考えますので、その方針運営して参りたいと思います。
  29. 鈴木一

    鈴木一君 詳しいことは農林委員会で、なお御質問申し上げるのが至当と思いますので、私はこの程度にいたします。
  30. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 肥料審議会そのものは、非常に重大なものであり、また農林大臣のこれに対する所見並びに大臣としての言動については、とかくの批判があるようであります。それらの問題については、今鈴木委員が指摘されましたように、いずれ当該農林委員会あるいは予算委員会等においてただされることと思いますが、私はせっかくおいでになっているから、この議院運営委員会として一、二ただしておきたいと思います。あるいは重複するかもしれませんが、われわれこの議院運営委員会内閣総理大臣鳩山一郎君の名において、内閣行政部門であるところの肥料審議会委員同僚諸君就任承認方を求めて参っているわけでありますが、国務大臣としての河野さんに伺いたい点は、われわれのこの同僚議員内閣行政部門委員等就任することを承認を求めるに当っては、あくまでもこの審議会の設置の精神に沿って尊重して運営して行くという基本的な考え方を堅持されておられるかどうかということでございます。  さらに先刻鈴木委員からも指摘されましたように、選挙中でございましたけれども、あの当時の肥料審議会河野農林大臣の間には、とかくの行き違いがあったと思いますが、あのこと自体、現在において運営上少し妥当性を欠いておったというような反省を持たれておられるかどうか、  以上、伺いたいと思います。
  31. 河野一郎

    国務大臣河野一郎君) 前段のお尋ねに対しましては、ただいまお答え申し上げた通りであります。十分委員会趣旨を体しまして、これを尊重して運営して参りたいと、こう考えております。  第二の点でございますが、あの当時とかく誤解がありまして、親しくお目にかかってお話をする機会もなかったことでございますから、誤解のあったことでありますが、その後十分それらにつきましては氷解いたしまして、円滑にこれから運営をして参るというつもりでおります。
  32. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 経審政務次官に伺いますが、肥料審議会は今日まで何回開かれておりますか。また現在審議会会長はどなたが就任されておられますか。
  33. 田中龍夫

    政府委員田中龍夫君) お答えいたします。  今日まで二十一回開会されておりまして、なお国会委員の方のお入りになりましたのは十一回であります。会長工藤昭四郎さんであります。
  34. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 念のため伺いますが、工藤さんはいつぞや辞表を出されたようですが、どういうわけで辞表を出されて、またその後どういうわけで現職にとどまっておられるのか、その経緯を承わりたい。
  35. 田中龍夫

    政府委員田中龍夫君) お答えいたします。  御案内のように今までいろいろ硫安肥料等に問題がございまして、農林省のほうと御折衝になり努力されましたが、なお工藤会長は第十五回のときにも、いろいろ会長として、中立側などと御懇談などなされまして、なお今日に至っております。
  36. 郡祐一

    委員長郡祐一君) ちょっと申し上げます。河野農林大臣は、衆議院予算委員会出席要求されておりますそうでありますので、河野農林大臣に御質疑がありましたら、その御質疑を先にお願いいたしたいと思います。
  37. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 時間はかかりません。政務次官の答弁をもう一回伺います。
  38. 田中龍夫

    政府委員田中龍夫君) 今日までの経過等につきましては、詳細私の知悉しない点もございますので、後刻調査してお答えいたします。
  39. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 問題はわかったと思うのです。それで河野農林大臣に最後に要望しておきたい点は、本日議院運営委員会に異例にも、当該大臣以外の河野農林大臣の御出席をわずらわしたことは、昨年来肥料審議会運営に関して、当委員会同僚議員就任議決を求められるに際して割り切れないものをもっておりまするがゆえに御出席を願ったわけでありまして、先刻来鈴木委員から、その角度から質疑がなされ、また河野農林大臣決意を表明されたわけでありますが、私どもは、その河野農林大臣の述べられた決意を参考としてこの案件を取り扱って参りたいと思いますが、ぜひとも先刻当委員会で表明された線に沿って今後その衝に当っていただきたいことを要望しておきます。よろしゅうございますね。
  40. 河野一郎

    国務大臣河野一郎君) 御趣旨の点十分承りました。その趣旨に沿って運営することに努力いたします。
  41. 郡祐一

    委員長郡祐一君) 他に御質疑ございませんか。  本件に関しては、田中政務次官から、調査の上回答をいたす旨発言がありましたから、次回に政府側からの矢嶋委員に対するお答えを願いたいと思います。     —————————————
  42. 郡祐一

    委員長郡祐一君) 次に、選挙制度調査会委員任命につき本院の議決を求めるの件。  本件につきましては、前回要求資料を提出されておりますので、御質疑のある方はお願いをいたします。
  43. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 第五条の幹事二十人というのは従来も二十人であったのか、またこの二十人は常勤なのか、または現在何人幹事を置かれているのか。さらにこの幹事委員を助けるとあるが、この委員は今承認を求められている委員並びに資料として出された臨時委員も含まれておられるのか。またさらにこの幹事専門調査員との関係はいかようになるのか。この調査会令で不明瞭な点があるので伺いたいと思います。
  44. 永田亮一

    政府委員永田亮一君) お答え申し上げます。  第五条の幹事二十人以内を置くという規定は、以前もその通りでありまして、今度もそのまま条令を残したわけであります。現在予定いたしておりますものは十五名の予定であります。それから専門調査員の方は今のところまだ一人も予定をいたしておりません。幹事運営がうまくいくようでありますならば、専門調査員任命はその後に考えたいと思っております。
  45. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 幹事委員関係はここに規定されて明確なんだが、幹事調査員との関係はどうなるのですか。
  46. 永田亮一

    政府委員永田亮一君) 調査員の方は、つまり専門一つ一つ事項について、専門事項について調査をなされるために置くのでありますが、幹事の方は一般的の問題についてその仕事をしてもらうために置くわけであります。
  47. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 そうだとすると、第五条の幹事は、調査会の所掌について委員を助けるというのは、この委員は第二条の臨時委員は含まないわけですね。
  48. 永田亮一

    政府委員永田亮一君) この委員というのは、臨時委員も含めてであります。
  49. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 委員臨時委員幹事関係規定してあれば、専門調査員幹事関係規定しそうなものだと思うのですが、これは全く連絡ないわけですか。別建で活動するのですかどうですか。
  50. 永田亮一

    政府委員永田亮一君) 先ほどもお答えいたしましたように、調査員の方は、一つ一つ専門事項について調査をいたすのでありまして、幹事の方は委員を助けて全体の調査の所掌に当るわけであります。
  51. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 先ほどの説明によると、幹事二十人以内というのは、従来もこの通りであった。そして十五人を予定していると言われますが、従来は委員及び臨時委員は、関係行政機関の職員というのは入っていなかったわけですか。このたびの改正で関係行政機関の職員を、委員臨時委員の中にも含めるというように改正したという説明がございましたが、この幹事二十人以内の中には、関係行政機関の職員をも入れるのでありますか。いかがですか。
  52. 永田亮一

    政府委員永田亮一君) さようであります。
  53. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 それでは伺いますが、出された選挙制度調査会委員予定者名簿の中に国務大臣が数人名前を連ね、さらに実質的におそらく仕事をするであろう幹事に行政機関の職員をもって充てるということになれば、内閣総理大臣の諮問に応じて云々という選挙制度調査会の本質からいって少しおかしいと思うのですが、いかがですか。
  54. 永田亮一

    政府委員永田亮一君) 委員の中に国務大臣三名と、それから、官房長官を入れる予定をいたしておりますが、これはいろいろと諮問事項について法律の問題、それから警察の問題、自治庁関係の問題ということがございますので入ってもらったわけでありまして、諮問機関として今まではかにも、総理大臣の諮問機関国務大臣が入った例もございますので、このたびも入れて、委員として予定をいたしているわけでございます。
  55. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 その国務大臣が入っている諮問機関の例はどういうのがありますか。
  56. 永田亮一

    政府委員永田亮一君) 詳しいことは私よく存じませんが、たとえば積雪寒冷地帯の何とか諮問委員というのにたしか入っておったように思います。そのほかにも二、三あると思いますが、法制局長官にちょっと伺ったときに、そういう例が幾らもあるからよろしいということでございまして、私どももこの委員会にも国務大臣を入れた次第でございます。
  57. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 その例については不明確ですが、事選挙制度を検討する諮問機関に、私は従来と趣きを変えて、国務大臣がこれほど入られることには納得しかねるものがあります。ということは、現存は政党政治であり、議院内閣制であり、各政党の勢力分野に比例して、両院の同意を求めて代表を送るのであるから、何も国務大臣が多数この総理大臣の諮問機関に入る必要はないと思うのですが、再検討する用意はございませんか。
  58. 永田亮一

    政府委員永田亮一君) 国務大臣委員の中に入れましたのは、別にこの委員会をいろいろと指導するとか、そういう考えは毛頭ございませんで、ただ便宜にいろいろと諮問事項がございましたときに、自治庁関係の法案だとか警察関係、そういうことのよくわかっているものが入っている方が便利だと思いまして入れたわけでありまして、ほかに他意はございません。
  59. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 そういう便宜のためならば、何も委員に入っている必要はないと思うのです。諮問機関というものは、そもそも何でしょう、諮問してその諮問のままを一言一句変えることなく政府はそれを取り上げるとは限らないわけでしょう。あくまでも諮問だから、最後には政府の責任において決定案を得られるわけですから。そういう性格から考えた場合、政府の諮問機関国務大臣が入らないのこそすっきりして筋が通っていると思うのです。それからいろいろ資料その他の提供等は、委員でなくても出席もできるし、意見も聴取してもらったらいいだろうし、また要求があればいつでもその会に行けばいいのであって、ことさらに国務大臣を入れる必要はなく、むしろそれよりは各会派の勢力に応じて議員の数を私は増加するのが適当かと考えるのですが、ここに議決を求められている衆参の国会議員は九名になっておりますが、この九名という数字はどういう根拠から割り出したものか、あわせてお答え願います。
  60. 永田亮一

    政府委員永田亮一君) 国務大臣はもちろん委員として入った場合に意見を述べることは当然あると思います。自治庁のいろいろ深い造詣を持っておるものとか、警察についての今までの経験者というものが意見を述べるということも委員会で必要じゃないかと思って入れたわけであります。  それから今度任命について議決を求めております委員の数が九名でありますが、これは民主党、自由党、社会党両派二人ずつ、それから緑風会が参議院だけでございますのでお一人、こういうことでこの人選等につきましては、すべて各党派におまかせをいたしまして、党派において御推薦をいただいたかたを議決を、求める方として御提案した次第でございます。
  61. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 かようだとすれば、民主党の比重は非常に大きくなりますね。
  62. 永田亮一

    政府委員永田亮一君) いや、かえって少いのではないかと思います。民主党は二人であります。自由党も二人、社会党右が二人、左が二人、こういう関係になっております。
  63. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 他党とのバランスから考えるならば、何も国務大臣委員にしなくても、民主党の所属議員の適当なる人を委員にしたらよろしいのじゃないですか。
  64. 永田亮一

    政府委員永田亮一君) 今申しましたように、国務大臣は党派の代表として入ったのではございませんが、今議決を求めておりまする委員は、各党派の代表としてどの党派からも公平にお二人ずつお願いをいたしておるわけでございます。
  65. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 それでは伺いますが、国務大臣を諮問機関委員に新たに加えたということは、政府としてはこの諮問機関である選挙制度調査会結論は、そのまま政府方針としてそれを受け入れる、結論をそのまま政府の案として採択するという、こういう方針のもとにこういう人選をされておるものと推測しますが、そうですか。
  66. 永田亮一

    政府委員永田亮一君) この選挙制度調査会の答申につきましては、もちろん十分に尊重いたしまして、できるだけその意に沿うようにいたしたいと思っておりまするが、必ずしもその通りに採択をするということはきまっておるわけではございません。
  67. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 そういう、その諮問機関のあるべき本質的立場に立たれるならば、むしろ国務大臣が入っていないほうが政府としては答申の取扱い方はやりいいのではありませんか。
  68. 永田亮一

    政府委員永田亮一君) 私どもは、あまりとらわれずに考えておったのでございますが、国務大臣が入って、その調査会の中でいろいろと意見を戦わしたほうが便利ではないかという見解で国務大臣を入れたわけでございます。
  69. 郡祐一

    委員長郡祐一君) 他に御質疑はございませんか。  本件の取り扱いをいかようにいたしましょうか。
  70. 矢嶋三義

    矢嶋三義君 先ほど日銀政策委員等各種委員の問題もあったわけですが、それらは一括して次の本会議の開かれる当日の議院運営委員会で最終決定するように取り計らったらいかがかと存じますので提案をいたします。
  71. 郡祐一

    委員長郡祐一君) 他に御発言ございませんければ、矢嶋委員只今の御発言のように取り扱うことにいたします。  本日は、これをもって散会いたします。    午後二時七分散会