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政府委員(
根本龍太郎君)
日本銀行政策委員会委員任命につき両議院の
同意を求めるの件をお願いいたしたいと存じます。
日本銀行政策
委員会委員宮島清次郎君は四月一日
辞任いたしましたので、その
後任として安川第五郎君を同委院会
委員に任命いたしたく、日本銀行法第十三条ノ四第三項の規定によって両議院の
同意を求めるため本件を
提出いたした次第でございます。
安川君は、お
手元の履歴書で御
承知のように大学卒業後久原鉱業株式会社に技士として入社しましたが、大正四年七月合資会社安川電気製作所を創立、同八年十二月組織変更とともに株式会社安川電気制作所常務取締役に就任、昭和十一年二月同社取締役社長、同二十三年三月同社取締役会長となり現存に至っているものでございます。この間電気機械統制会会長、石炭庁長官に就任、昭和二十六年八月以降は、九州電力株式会社、相談役の職にもあるものであります。
右に申しました経歴からも明らかなように、同人は商業及び工業に関し、すぐれた経験と識見を有するものでありますので、日本銀行法第十三条ノ四第二項第五号の規定による
委員として今回
政府において任命しようとするものでございます。何とぞ慎重御
審議の上、すみやかなる御
同意をお願いする次第でございます。
次に日本電信電話公社経営
委員会委員の一再任につき両議院の
同意を求めるの件をお願い申し上げます。
日本電信電話公社経営
委員会医院井上富三及び古野伊之助の両君は、四月三十日任期満了となりましたので再任いたしたく、日本電信電話公社法第十三条の規定により両議院の
同意を求めるため本件を
提出いたした次第でございます。
お
手元の履歴書で御
承知のように、井上君は、明治四十一年七月東京高等商業学校卒業後、伊藤忠総本部に入社、伊藤忠合名会社支配人を経て、大正七年から昭和十六年に至る約二十二年間伊藤忠商事株式会社取締役の職にあったほか、呉羽紡績、大建産業、呉羽科学工業、不二蚕糸及び内外編物の各株式会社の役員をも歴任しましたが、昭和二十七年八月一日、任期二年九月の日本電信電話公社経営
委員会委員となり今日に至ったものでありまして、現に内外編物、東洋パルプ、呉羽化成、呉羽紡績及び呉羽化学工業の各株式会社の役員の職にもあるものであります。
古野君は、大正二年四月早稲田大学専門部政経科を中途退学後、国際通信社の北京、ロンドンの各支局長、新聞連合社総支配人、社団法人局間通信社常務理事等を経て、昭和十四年九月同社社長となり、同社解散までその職にあり、その後東京タイムス社、日本電報通信社、共同通信社、時事通信社等の各役員を歴任しましたが、同二十七年八月一日、任期二年九月の日本電信電話公社経営
委員会委員となり、今日に至ったものでありまして、現に時事通信社及び国際重信電話株式会社の役員にも就任しているものであります。
以上申し述べましたように、両者はその豊富な経験と識見を有するのみならず、過去二年九カ月にわたり、初代の日本電信電話公社経営
委員会委員として、同
委員会の運営のために尽力し、電気通信事業の特殊性についても深い理解を有しておりますので、今般
政府において同
委員会委員に再任しようとするものであります。何とぞ慎重御
審議の上、すみやかに御
同意をお願いする次第でございます。
なお電波監理
審議会
委員に、左記の者を電波法第九十九条の二第一項の規定により御
同意を求める次第でございます。すなわち飯野毅夫君、田上穣治君でございます。飯野君は本月十四日任期満了となったので再任するものでありまして、田上穣治君は、同日任期満了となった尾高朝雄君の
後任として任命しようとするものであります。なお詳細については、
関係省の政務次官その他がおりますから……。