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矢嶋三義君 この問題については、
ただいま
議長のとられた処理について質疑がなされたわけでありますが、私は事の次第は、やっぱり明確にしなければならぬと思って、そうして
議長のとられた処理に言及いたしたいと思います。
それに私は、昨日はこのいすにすわっていたのでありますが、
郡委員長は再開を宣せられた、その瞬間において、私は「
委員長」と発言を求めました。これがこの問題の
一つのきっかけだったと思うのです。ここで私はちょっと伺いたいことがあったわけですが、ともかくそのときに
委員長は、やはり議事法からいえば、私の発言が早いのですから、
案件を言わない前なんですから、だから
矢嶋の発言を許して、それが発言の内容が気にくわなかったならば、お諮りになって進めてゆく
方法があったと思う。
委員長が発言を許さないから、
委員長どうして発言を許しませんかと言った、偶然傍聴に来ていた議員も、どうして発言を許さぬかということになった、私はそこで
郡委員長の平素の
運営振りをよく知っている、そういうことは、
郡委員長は平素なさらない方なんです。国会末期になって、いつもありがちな、それぞれの政党会派の対立という空気が出てくるときに、この段階で、これでは平素の
郡委員長としては困るというので、私は即刻ここで、こういう
運営では困るというので、
委員長不信任案を私は書いた。そうして右派の天田君の賛成を得て、そうして
委員長の前へ出した。ここが
一つの私はやはり山だと思う。
ところが一
委員長はそれをちょっと見られて、そうして
ごらんの
通りはねつけられた。そうして何べんも、そのときに二、三人、このあたりからだったのですが、何べんもこれを出して、そうしてこれを
ごらん下さい、これを議
事法からいって先議して下さい、こういうふうに私は言うと同時に、事務総長に対しても、これを先議すべきじゃないかということを事務総長に見せて、私は再三再四叫びました。これが
一つの山だった。
ところがそれを完全に拒否されて、そのときにもうわいわいという声で、誰が何を言っているか私ども耳に入りません。そこで
委員長が採決した云々というようなことが
剱木委員から御発言ございましたけれども、不明確だったとか、そんなものは、わからなかったと思うのです。そこで私は徹頭徹尾
に、これは
委員長、議事法からいりて先議していだかなきやならぬということを申しました。そうしておったところが、どういうわけか
自由党の
方々が
委員長を外へ連れて出られようとしたのですが、それでわれわれは閉会になったのか、休会になったのか何も承知していない。この
案件は
委員長ぜひやってい
ただかにやならぬ。退場してはいかぬ、やってい
ただかにやならぬ。事務総長にも、そういうふうに補佐すべきである、そういうことを申しました。そうしたところが、それからしばらくして
議運委員長はおられなくなって、隣の
部屋に行って各
委員といろいろ話された。そで第三の山がきた。
それで
委員長に私見せて、これ、
委員長どうしてもやらないといけませんよと言ったところが、
委員長は、あのときはああいう段階では、なかなか取り上げられないからおれは取り上げなかったのだと言うから、それはしかし議事法にもとるじゃないですか、それじゃ今からでもいいから、すぐこれを
委員会にもどして、ルール
通りにこれから片づけていきましょうと、そういう問題が出たらば、気にくわなければ一分間で否決すればいいわけです。そういうことを言いました。それが私は第三の山だったと思う。そのときに不信任案、もどして、不信任案を処理すると、こういうルールでいけば、それは私は、
議長は、本
会議の
運営等はルールに乗るのですから問題なかったと思う。
ところが、そうしているうちにまた
自由党の
方々が何人かいらっしゃって、党に報告だというので、その間二十分ぐらいあるわけですが、
委員長を
自由党の方に連れていかれて、それで私はそのときにうしろから二度、声をかけました。これは
自由党の問題よりも
参議院の
議院運営委員会の問題だから、ともかく
議運を再開して、そうして議事法
通りこれをやりましようと言ったけれども、聞き入れられなくて、
自由党の
控室に引き揚げられたわけです。従って、その際にルールに乗れば、
議長は何か方途はあったと思いますが、それらの
経過をたどって、ああいう
事態になったとき、私は遺憾なことながら、
議長としてはああいうきのうのような態度をとらざるを得なかったと思うのです。
もう一点申し上げたい点は、
議長はさっきの発言、その何か非常に計画的に、何か騒擾を起したようにとれるような御発言でございますが、わが党の
委員並びにこの付近に傍聴に来ておった議員諸君が、
矢嶋の発言を許すべきだ、不信任が出たら、それを先議すべきだ、それをやらなければいけない。それでそういうふうにルールに乗せてやらにやならぬということを何回もみんな叫び、
委員長、事務総長にそれを要請しました。そういうことになれば
あと何もそういうもみくちゃも起らなかったわけですが、それをどうも、まあ平素の
委員長に似合われないわけですが、一方的に無視したところに、やれというのとやらぬというのと、
ただ言い合うことで人が集まっ
ただけで、それを計画的に意図を持って、頭をなぐったとか、あるいは足をけったとか、あるいはどこをついたとか、そういうような私どもは
事態はなかったと、かように確信をいたしております。
その点だけ、
議長は誤解されておるような御発言でございまするから、念のためにわれわれの所信を申し上げておきます。