○曾祢益君 ただいま
小滝委員から、私たちの聞きたいような非常に有益な御
質問があったと思いますが、私も
観光事業について二、三伺いたいと思うのです。
一つは
日本の外人用ホテルが国際的に見て非常に高過ぎる、非常に悪い、この点は私が計数を持って来なくても、少くとも西
ヨーロッパの一流ホテルとは比べものにならない、二流ホテル以下の貧弱な設備であるにもかかわらず、その値段の高いことは驚くべきものです。都内のある新しいホテルは、一万円の部屋なんかを作って威張っておりますが、これはもう驚くべきことなんです。これは占領中の
アメリカの軍人の金持相手に火事泥根性でやってきているとしか思えない。そういう点について、これはもちろん、
日本のホテル施設が焼けたとか、いわゆる
資本投下に非常な制約があって、なかなかコスト高という点もあるでしょうけれ
ども、そういう点でも
政府の施策に逐次やっておられると思うのですが、しかしこれにもまさって、
戦前、外人
観光客は、少くとも
日本の
税関と、
日本の憲兵と、それから
日本の外事警察、これさえなければ、
日本人の
気持と
日本のホテルのサービスそのものには、まあ感心していたと思うのですね。ところが、最近はサービスのトレインされたパーソナルがいない。そこで高いし、設備は安手であるし、その上にサービスがなってないというようなことで、これで
観光事業がやっていけるなら、これは実際、
日本の天然によほど感謝しなければならない。しかし、そんなものであったならば、国際的
観光事業として成り立つはずがない。そういう見地から、こういう
観光奨励あるいは
観光事業に関するいろいろな
団体もできているようですが、
一体、サービスをよくするための訓練とか、あるいはいいサービスには奨励するとかいう、そういう点はどういうふうに今やっておられるのか、今後どういうふうにやられるおつもりか、この点をまずお伺いいたします。