○
内村清次君 この点はどうもまだ連絡がとれておらないようですから、あとで
速記録も
一つ見ていただきまして、あるいはまた先ほど申しました国鉄から出ております
交通新聞というようなものもよく見ていただきまして、そうして御検討を願いたいと思います。この点は
組合自体に対しましても相当影響のある問題でございますからして、
組合も関心を持っておったようです。だからして、私たちは、これはけっこうなことだと、そうして当面のこの危機をどうやって乗り切るかといと問題に対しては、しっくりと当然これは従業員も当局者と一体となってやるべき性質のものだと
考えておりましたからして、それが実行がまだできておらないということになりますると、ちょうど
委員会では答弁をやって、そうしてその対策が次々におくれていくというような、えてして今までのような
状態になってはいかないと私は
考えますからして、この点は
一つ速記録もよくお調べになって、総裁代理は、総裁の任命になるまででも、
一つやっていただきたいと私は希望いたします。
これを申しますのも、先ほど言われました部内だけの
研究は、あるいはまたは対策は、これは当然職務柄としておとりにならなければならぬですけれども、やはりこれには現場において
仕事をする人がその気にならないとできない問題であって、この
成績というものはやはりこれは実行して初めてできる問題ですからして、
研究はこれはもう当然やっていただかなくちゃならぬが、とにかくその効果が上るようにお
考えになっていただきたい、この
考え方を
一つぜひ持っていただきたいと私は希望いたします。同時に、この国鉄の予算問題については、
委員長の方でも別途
委員会を開いて御説明を聞くし、それから本格的に
審議もしたいというつもりでございまするからして、私はその際に譲ることにいたします。
ただ、こういった紫雲丸事件が起きました以後におきまするところの国鉄に対しまする国民の気持というものは、まだ相当、あの悲惨な影響というものが、国鉄を非難するという気持の奥底にあるようです。私たちはこの気持を払拭しなくてはいけないという点は、
委員会の派遣議員の報告にもありますが、当局もまたそれで真剣にお
考えになっておられると思う。しかしこれに何と申しますか、便乗すると申しまするか、新宿駅において轢死事件があって、そうしてその轢死事件に対して国鉄の駅員というものは冷たい態度で接しておったんだというような新聞報告が、新聞の大きい見出しで出してあるのですね。私は当時
委員長もお知ってだと思いますが、派遣議員として四国に行き、従業員の方々と会ったのですが、従業員の方々はみな事件に対しましては、いわゆる国民のそういう気持に対して従業員として非常に肩身の狭いような感じをしておるのだと、こういうことを訴えておる。それだけやはり、たとえば海上勤務ではないにしても、陸上勤務の方々にしても、そういうふうに国鉄という問題に対して、そこに事故があったために非常に肩身が狭いとまで、何といいますか、自粛と申しますか、そういうような感じでおられるのです。ところが、その感じの現われというものが、十六日からの中央
委員会でもはっきりと、紫雲丸対策の問題に対しましても弔意の意を表し、事故の再発を防ぐと同時に、人命を尊重するという声明を出されると同時に、しかしその事故のよってくる
原因に対しては、どこまでもこれは当局者に対しましても再検討を願うというような、その点も
指摘しておるのです。これはもう当然なことでございまして、予算の全般を見ましても、また国鉄の財政の危機の問題を見ましても、これは危機の様相、事故の再発の様相というものは含まれておる。だからして、そういう事故防止を完全にするという訴えも同時に声明しておるのです。だからして、私はこういうようなときに、乗客に対して冷たい駅員の態度があったというような見出しになって参りますると、なおかつ駅員の方、いわゆる
鉄道従業員というものは反省がなされておらないというようなこれは
一般の乗客に印象を与えることは、やはり記事の内容からいたしましても当然ですが、この読売に出ましたところの記事は、当局者におきましては見ておられますかどうですか。と同時に、その
原因の点を
一つここで御発表願いたいと思います。