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松野委員 二十九年の
減収加算の問題は入っていないのですよ。
米麦買入費という項目がおりますが、今別例としてこらんになればわかるように、自由党
内閣当時は
減収加算として
米麦買入費の中にあった。ちゃんと最初から
予算の積算の基礎に入っている。あなたのは人っていないところが問題なんだ。できないとは言いませんよ。しかし数が足らぬことは事実なんだ、
予定しないものが急に入って来たのだから。また財政というのはそんなに年から年じゅうゴムのように三十三億入ってぽかっと格好よくうまくいくものじゃない。うまくいくようだったら、あなたの一兆億
予算だって危ない。三十三億入ったり出たりして平気でいるようだったら危ない。わずか零細た――
予算をよく見ればわかる。四十億、六十億、この前の戸隠と
一般会計から補てんされている。百六十億というものをあなたは
食管に補てんされている。こんなものをほおっておいて、そうして小さな農業の補助金を打ち切って補助金整理と育ったって、そんなものは
通りませんよ。そんなゴムのように一兆億がぼかぼか伸び縮みするならおなたの方に響く。これはあとの方に譲るが、
農林大臣の
米麦買入費の中に
減収加算が入っておるか。あなた計算してごらんなさい、ありますか。あなたが計算すればわかる。私が計算しても、本年の米価をかりに一万円としてもどうですか。あなたの方の
予算はどうだ。二千二百八十五万石しか上ってない。本年の
予算書には珍しいことが書いてある。昨年の二千六百九十七万石に対して、今年は二千二百八十五万石組んでいる。ここにも
予算の大きな、どちらかといえば心配な穴のあく
予算がすでに出ているじゃないか。その上になおかつ三十三億ぽかっと浮くというような手品みたいなことは通るはずがない。二千二百八十五万石で十分半前割当が済むとお思いなんですか。それならばあるいは
予算は合うかもしれません。一つ一つの
予算項目を読み上げましょうか。大麦の輸入が六十七万トン、輸入
価格どうですか。七十八ドル、この逆算をあなたしてごらんなさい。あなたの書かれた
予算を見ると、ここに出ておるところの七千二百四十五億円では足らないのです。もしも米が一万円を一円でも減してこらんなさい。現在の
予算だって足らない。それがあなたは一万円せいぜいで組んでおる。しかも供出数量二千二百八十五万石、一々言うならばあなたの
予算はずさんきわまりない。その上に三十三億ぽかっと出して、なおかつ
つじつまが合うなんて、農業の
予算を知らない
農林大臣ではありますまいし、かつては農業のベテランといわれた方なんだから、この点は十分おわかりの上でおやりになられたと思うが、まだまだ心配なんです。何か私の
意見にもし違うことがあるならお聞きしたい。新事実があるならお聞きしたい。新事実がないなら私の言う
通りじゃないか。返答は自由だ、
農林大臣にお聞きしたい。