○
原政府委員 御
趣旨は、この
法律で見ると、何か二分の一をこえるものを切ったように見える、ところが、聞くと、その他の災害とかなんとかでいろいろ国費が実質的にむだになっているというようなことを言いながら、そっちの方はどうしてあるのだ、また、今食管の話が出ましたが、そういう問題が他にもいろいろあるのではないかという
お話でございます。これはもう全然ごもっともな御質問であり御意見であり、われわれも決してこの
補助金整理はお願いしておりますこの
法律のワクだけの問題としては
考えておりません。はるかに大きな、予算全体をカバーする問題として、おっしゃる
通りに
考えております。率直に申しますれば、これで浮きまする金の額というものは、大きな
財政のワクから言いますれば、かなり小さい。が、われわれ
財政の衝に当る者として、小さくともあらゆる合理化をはかる。飜って、大きな
補助のうちで特に問題があるとされる災害の
補助あるいは公共事業の
補助にいたしましても、いつも申し上げますように、総花的に行なっておりますために、国費つまり国民の税金が非常に効率が少く出ておるというような点は、これは、大きく申しますれば、それらを十分に規制いたしまするなら、経済的効果はおそらく何割、きざな言葉で申しますれば、五割くらいは経済的な実体的な効果がよけいになるのじゃないかというふうにすら私
ども感じております。それらにつきましては、御
承知の
通り、公共事業については二十九
年度以来新規事業を組まないということにして今やっております。計画を極力経済的な速度に近づける。これは実は非常に難事なんであります。難事なんでありますが、
お話し申しますと、
関係の方々もみなわかっていただいて、ずっとやってきております。これらはとても一年や二年では済まない。そうしてちょっと見ると非常に憎まれっ子のような
やり方でありますが、
お話しするとみなわかっていただく。そうして待っていただいて、だんだん
あとで新規がとれるようになりますれば、とれた新規は早く行く、早く行けば効率も今までよりはるかによくなるというような線がすでに大きく確立されて、それが着々と進んでおります。
また、災害の
補助にいたしましても、
災害補助をどうしたらああいうふうな非難のないようにきちんとできるかという
意味におきましては、私
ども、昨年の六月でありましたか、七月でありましたか、その時分以来、
関係各省から専門の方々にお集まりをいただいて、会を重ねること実に何十回という
勉強をいたしております。そうして、どうしたらば水増し申請が行われないか、また金を最も有効に使い得るかということについて、
運用上の問題として、また立法上の問題として、あらゆる
研究をいたし、かつ行政の実際においても現に
相当大幅にそうした
視野を取り入れてやっております。これらは、先ほど申しましたように、
負担率としては、やはり災害の際であり、
地方財政多端の際であるから、あの
負担率を、二分の一をこえるからということで単純に下げるということに行くのはいかがか。ただ、これに伴う諸般のそうした弊害を、行政的にあるいはまた立法的にどう排除するかというような線で、これは、正真正銘申し上げますが、非常な
努力を払っているつもりであります。そういう面についてお聞きいただいたのは大へんありがたいことでありますし、私
ども、そういう
意味で、この
法律案のワクの外に、むしろ額としては非常に大きな問題があることはおっしゃる
通りに
考えており、これは今後ともよく御鞭撻をいただき、御指摘をいただきたいと思っておる次第であります。目下として、われわれ、できるだけと申しますか、全力を尽してやっているということを御了承いただきたいと思います。